君と僕とで異世界転生!?

翼姫

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美しきハーフエルフ

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 勇者と共に旅をすることになったまではいいのだが、やはり近くにいるだけで少々体力が減っていく。
(これが普通の人間と勇者の違いなのかな…)
「ところでどこに向かってるの?」
「これといって目的地はないんだけど、ひとまず最西端にあるエルフの国を目指そうかと思ってね。決して祖国から出ることを許さない国だとロードから聞いたんだ。その理由が知りたいし、何よりエルフは最も長生きする生き物だと聞いてね。もしかしたらなにか知っているかもしれない。」
「なるほどね。ならまずはその途中にあるエルフと人間のハーフのみが住むセランゴートと言う国にいかない?。聖騎士達が強くなる秘訣がそこにあるといっていたの。色んな所に行って仲間を作らないとさすがに魔王にも勝てないし。」
「そ、そっか。わかった。」
(仲間が増えれば余計バレる危険が…)
「ありがとう!」
嬉しそうに美琴は言ったが、僕はまだバレるわけにいかないので、
「でも君に仲間が出来たら僕らは君と別れるよ。」
と告げた。
「え?…まぁ、そうよね。あなた達にもやるべき事があるものね。」
少し悲しそうだったけど分かってくれたようでよかった。
「分かってくれてありがとう。」


こうして僕らはセランゴートへ向かった。




















セランゴート国というより村のようだった。そしてそこは綺麗な森の奥にあった。
「ようこそ。勇者様とその御一行様。ババ様がお呼びでございます。」
(ババ様?って…村長的な?)
僕らは言われた通り、そのババ様という方の元にむかった。
村の奥に進んでいくと、一際古い家を見つけた。どうやらここがババ様の家らしい。
「皆様をお連れ致しました。」
「そうかい、入っていらっしゃいな」
口調はかなり御年寄のようだが、中へ入るとそこに居たのはとても美しいハーフエルフだった。
多少のシワはあってもまだ40代に見えます!
「ババ様は今年で2000歳を迎えるお方です。言葉遣いにはお気をつけください」
きっとその言葉に死ぬほど驚いたのは僕だけではないだろう。
「わざわざ来てもらってすまないね。厄災の占いにあなた達がでてね。人目見たかったのさね。そこの若いおなごが勇者さんだね?そしてそっちのは…ほう。驚いた。これはこれは。ふふ、訳アリのようだね。後で話をしよう仮面の坊や。そこの小さいお嬢ちゃんもね」
ハテナを浮かべる美琴をよそに、ドキドキを隠せない僕を見てババ様は笑った。
「名前はもう知っているからいいよ。そうそう、言い遅れたけれど私の名前はサーシャ・トーマ。最も長生きのハーフエルフさね。あの戦争を全て見ていた1人さね。そこの坊やが知りたいことを知ってはいないということだけ先に行っておくさね。エルフ同様私達もこの国から出ることは禁じられているからね、水晶で見た事しか私は知らないのさ」
かなり興味深いこのハーフエルフのサーシャさんにいち早く話を伺いたい。
っと、顔に出ていたのか、「そう急かさんでも話してやるさね。まずは食事を取ってくるさね。話はそれからさ」
そう言って僕らを部屋から追い出した。
どうやらババ様サーシャさんは全てお見通しらしい。
ハーフエルフさん達は歓迎会を開いてくれた。お言葉に甘えて食事を頂いたり、その後、皆さんのご厚意に甘えてお風呂まで頂いた。歓迎会の最中、こっそりと僕とロードはババ様に呼ばれた。








「よく来たねシエラ。いや、魔王と呼んだらいいのかね?」
「やはりご存知だったのですね。」
「私は物知りだからさね。それよりお主はとても不思議なやつじゃの。まるで人間のようさね。」
「なぜそう思うのです?」
「喋り方から自身への過信を感じられないさね。魔王とは多少ナルシストな部分があるさね。」
「確かにそうかもしれませんね」
「シエラ様をバカにすることは許しませんよ!」
「ふふっ、悪かったね嬢ちゃん。ところでなんで勇者と共に旅をしてるんだい?」
僕はロードを1度外に出し、ババ様を信じて、全てを話した。
「そうかい、あんたは子供の転生者だったのかい。とても辛い思いをしたんだね。しかも愛するものと敵対する位置におかれるなんて神はなんて酷いことを…。それで戦わないために真実を求めているのかい?」
僕は静かに頷いた。話していくうちに僕は寂しさと悲しさを思い出した。
初めて明かした不安な思いを受け止めてくれた彼女に僕は子供らしく涙を流し、抱きしめてもらった。
ババ様は黙って僕の話を聞いてくれた。
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