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三、カールロット公爵令嬢は魔女になった
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森の秋が深まり始めた。城の庭でも、秋バラやダリア、マリーゴールドなど、それぞれがひとかたまりになってあちこちで咲いている。
最近では私も、無造作に花をつけるそれらがただ無意味に咲いているわけではないとわかっている。今も、カゴを抱えた小柄な老女が、あちこちの花を摘み取って集めたのち、落ち葉を踏みしめて戻ってきたところだ。
「じゃあレダリカ、化粧水ができたら持ってくるよ」
「よろしくララ=エバ」
赤やオレンジの花が溢れるカゴを手にした老魔女に、私は庭に掲げた手のひらに集中したまま返事をした。魔法で風を起こす練習がてら、縦横無尽に散らかった落ち葉を集めようと試みて。
「わざわざ枯れ葉なんて集めて、変わった嗜好をお持ちだねお前さん」
「コレクションじゃないわよ。落ち葉まみれだと見映えが悪いでしょ、集めて燃やすのよ」
「ああ、燃やすのが好きなのかい」
「だから、べつに趣味なわけじゃないったら」
カサカサと集められて小山となった枯れ葉を前に、ララ=エバは「ほら、少しは瑞々しいのも混ぜるといい」といって、花のカゴから不要な葉や茎を遠慮なく投げ入れてきた。それ、本当に私が枯れ葉コレクターだったら怒るところなのだが。
「はいこれ、花代。あんたに使わせる化粧水分は引いてあるからね」
「はい、どうも。あら、原料代は変わっていないのに、いつの間にか値上がりしたの?」
手渡された硬貨を一瞥してにっこり笑って指摘すると、おやおや足りなかったかなととぼけて老魔女は硬貨を追加した。
「そういえば、レダリカは何を“餞別”に貰うか決めたのかい?」
「え?」
人のよさそうな笑みを浮かべた、食えない魔女ララ=エバはショールを脱ぐと、カゴを抱える腕ごとショールで覆った。老女はすぐにショールを腕から退けたが、もう花もカゴも跡形もなかった。
「一人前になったとき、師匠からひとつ授かる魔法のことだよ。どうせなら代々受け継がれる門外不出の秘術か、師匠が独自に編み出した術がいいだろうけど、弟子時代に苦手だった術を使いこなすための力量をそっくり受け継がせて貰う子もいるさね」
「あら、そんなこともできるの」
「できるとも。まあ、苦手分野は他のことで補う魔女もいるから、先輩に聞けば良いだろうけど」
両手が空いた魔女がふたたび肩にかけたショールの柄が、魔法陣だと気がついた。赤っぽい茶色の毛糸。
魔法陣の働きができる毛糸。……染料の正体は何かしら。
そそくさとショールから視線を外した私に構わず、ララ=エバはゆっくりと歌うように話し始めた。
「そうだね、なるべく金になる魔法がいいだろうねぇ、ダリエルの箱庭農場の魔法みたいに。あたしの化粧水作りはダメだよ、こりゃ誰にも教えないって決めてんだ。ま、独自配合で商売敵になるってんならとめないが。……あとはそうだね、ベネスみたいに非魔女ともやりとりすんならともかく、師匠のように引きこもるんなら、商売相手は魔女だ。相当珍しい魔法がいいんじゃないかい? ああ、ロザロニアの水晶細工は綺麗でいいね。ダリエルとは真逆、生活必需品じゃないけど、魔女は欲しくなったら多少値が張るもんでも絶対買うやつが多いから」
老女の止まらない話を「そうね」とあしらいながら、指をならして枯れ葉の山に火をつける。慣れたものだ。もう森で遭難しても大丈夫。
「ただ、変身の魔法が出来ないってのはあんた、困りもんだねぇ」
一転してため息混じりに言われて、私の心は動揺した。それは焚き火がしゅんと消えたことで客人にも筒抜けとなる。
「……なんで知ってるの」
「なぁに、婆はなんでも知ってるもんさ」
確かに、私は他の魔女たちのように動物の姿をとるのが苦手だ。こんなに手応えがなく、成功の道筋も見えない魔法は他にないと言えるほどに、うまくいかない。
「不得手を補うなら、変身の魔法にしておきなよ。招かれていない宴に入るにはうってつけだ。……そうさな、猿がいい。自分に近い生き物になる方が、鳥や猫や、蛇なんかよりずっと楽さね」
そう言うなり、足元から巻き起こった風に包まれ、老魔女はリスに姿を変えて庭を駆けていき、すぐに見えなくなった。
親切なのか、からかっているだけなのか。どちらにしろ、大きなお世話だ。
*
「あー、猿ねぇ。確かにララ=エバの言うことも一理あるけどねぇ」
午後、壁の全面が風景画で囲われた部屋。
そこで、私はぼさぼさになった黒髪の隙間から、肘掛け椅子にだらしなく沈みこんだ師匠を見ていた。眉間にしわを作った顔は、厄介事に頭を痛めているようでもある。
まさしく、弟子が変身できないという厄介事に、彼は直面しているのだ。魔法使いがカラスに変わるときそっくりのつむじ風は、私の足元から起こるときには全身もみくちゃにする以外の仕事をしない。
私はため息をつくと、髪を手櫛ですきながら疑問を投げてみた。
「フラウリッツ、なんでまず鳩なの? ララ=エバの言う通りなら、鳥は難しいんじゃない。飛ぶし、動きがうまくイメージできないのかも」
「いやぁ、君動物飼ったことないって言うし、都会っ子でも見慣れてる動物なら鳩かなって」
羽の一枚だって生えちゃいない私の顔が不満もあらわに歪む。それを見て、フラウリッツは高く組んでいた足を床に下ろし、少し考えてから言った。
「バラエティに乏しくなるけど、カラスにする?」
「っ、な、なんで」
突然の提案にうろたえた。カラスはフラウリッツ自身の変身動物だ。
「君自身に近い動物だろ」
どぎまぎして聞いた自分自身に、は、と呆れる気持ちが湧く。黒髪黒目だからか。ああ、そういえばベネスもそんなようなことを言っていた。
ならばと希望も出してみる。
「……どうせなら、黒鳥とか」
学者の記録で見たことがある。優雅で、シックで、美しい鳥。白鳥だなんてガラではないから、せめて。……それに、これでバラエティ豊かになる。
「えー、ならたぶん猿の方が楽だよ」
「カラスと何が違うのよ!」
乙女心をあっさりこき下ろされて、思わず大きな声が出た。
最近では私も、無造作に花をつけるそれらがただ無意味に咲いているわけではないとわかっている。今も、カゴを抱えた小柄な老女が、あちこちの花を摘み取って集めたのち、落ち葉を踏みしめて戻ってきたところだ。
「じゃあレダリカ、化粧水ができたら持ってくるよ」
「よろしくララ=エバ」
赤やオレンジの花が溢れるカゴを手にした老魔女に、私は庭に掲げた手のひらに集中したまま返事をした。魔法で風を起こす練習がてら、縦横無尽に散らかった落ち葉を集めようと試みて。
「わざわざ枯れ葉なんて集めて、変わった嗜好をお持ちだねお前さん」
「コレクションじゃないわよ。落ち葉まみれだと見映えが悪いでしょ、集めて燃やすのよ」
「ああ、燃やすのが好きなのかい」
「だから、べつに趣味なわけじゃないったら」
カサカサと集められて小山となった枯れ葉を前に、ララ=エバは「ほら、少しは瑞々しいのも混ぜるといい」といって、花のカゴから不要な葉や茎を遠慮なく投げ入れてきた。それ、本当に私が枯れ葉コレクターだったら怒るところなのだが。
「はいこれ、花代。あんたに使わせる化粧水分は引いてあるからね」
「はい、どうも。あら、原料代は変わっていないのに、いつの間にか値上がりしたの?」
手渡された硬貨を一瞥してにっこり笑って指摘すると、おやおや足りなかったかなととぼけて老魔女は硬貨を追加した。
「そういえば、レダリカは何を“餞別”に貰うか決めたのかい?」
「え?」
人のよさそうな笑みを浮かべた、食えない魔女ララ=エバはショールを脱ぐと、カゴを抱える腕ごとショールで覆った。老女はすぐにショールを腕から退けたが、もう花もカゴも跡形もなかった。
「一人前になったとき、師匠からひとつ授かる魔法のことだよ。どうせなら代々受け継がれる門外不出の秘術か、師匠が独自に編み出した術がいいだろうけど、弟子時代に苦手だった術を使いこなすための力量をそっくり受け継がせて貰う子もいるさね」
「あら、そんなこともできるの」
「できるとも。まあ、苦手分野は他のことで補う魔女もいるから、先輩に聞けば良いだろうけど」
両手が空いた魔女がふたたび肩にかけたショールの柄が、魔法陣だと気がついた。赤っぽい茶色の毛糸。
魔法陣の働きができる毛糸。……染料の正体は何かしら。
そそくさとショールから視線を外した私に構わず、ララ=エバはゆっくりと歌うように話し始めた。
「そうだね、なるべく金になる魔法がいいだろうねぇ、ダリエルの箱庭農場の魔法みたいに。あたしの化粧水作りはダメだよ、こりゃ誰にも教えないって決めてんだ。ま、独自配合で商売敵になるってんならとめないが。……あとはそうだね、ベネスみたいに非魔女ともやりとりすんならともかく、師匠のように引きこもるんなら、商売相手は魔女だ。相当珍しい魔法がいいんじゃないかい? ああ、ロザロニアの水晶細工は綺麗でいいね。ダリエルとは真逆、生活必需品じゃないけど、魔女は欲しくなったら多少値が張るもんでも絶対買うやつが多いから」
老女の止まらない話を「そうね」とあしらいながら、指をならして枯れ葉の山に火をつける。慣れたものだ。もう森で遭難しても大丈夫。
「ただ、変身の魔法が出来ないってのはあんた、困りもんだねぇ」
一転してため息混じりに言われて、私の心は動揺した。それは焚き火がしゅんと消えたことで客人にも筒抜けとなる。
「……なんで知ってるの」
「なぁに、婆はなんでも知ってるもんさ」
確かに、私は他の魔女たちのように動物の姿をとるのが苦手だ。こんなに手応えがなく、成功の道筋も見えない魔法は他にないと言えるほどに、うまくいかない。
「不得手を補うなら、変身の魔法にしておきなよ。招かれていない宴に入るにはうってつけだ。……そうさな、猿がいい。自分に近い生き物になる方が、鳥や猫や、蛇なんかよりずっと楽さね」
そう言うなり、足元から巻き起こった風に包まれ、老魔女はリスに姿を変えて庭を駆けていき、すぐに見えなくなった。
親切なのか、からかっているだけなのか。どちらにしろ、大きなお世話だ。
*
「あー、猿ねぇ。確かにララ=エバの言うことも一理あるけどねぇ」
午後、壁の全面が風景画で囲われた部屋。
そこで、私はぼさぼさになった黒髪の隙間から、肘掛け椅子にだらしなく沈みこんだ師匠を見ていた。眉間にしわを作った顔は、厄介事に頭を痛めているようでもある。
まさしく、弟子が変身できないという厄介事に、彼は直面しているのだ。魔法使いがカラスに変わるときそっくりのつむじ風は、私の足元から起こるときには全身もみくちゃにする以外の仕事をしない。
私はため息をつくと、髪を手櫛ですきながら疑問を投げてみた。
「フラウリッツ、なんでまず鳩なの? ララ=エバの言う通りなら、鳥は難しいんじゃない。飛ぶし、動きがうまくイメージできないのかも」
「いやぁ、君動物飼ったことないって言うし、都会っ子でも見慣れてる動物なら鳩かなって」
羽の一枚だって生えちゃいない私の顔が不満もあらわに歪む。それを見て、フラウリッツは高く組んでいた足を床に下ろし、少し考えてから言った。
「バラエティに乏しくなるけど、カラスにする?」
「っ、な、なんで」
突然の提案にうろたえた。カラスはフラウリッツ自身の変身動物だ。
「君自身に近い動物だろ」
どぎまぎして聞いた自分自身に、は、と呆れる気持ちが湧く。黒髪黒目だからか。ああ、そういえばベネスもそんなようなことを言っていた。
ならばと希望も出してみる。
「……どうせなら、黒鳥とか」
学者の記録で見たことがある。優雅で、シックで、美しい鳥。白鳥だなんてガラではないから、せめて。……それに、これでバラエティ豊かになる。
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