『カールロット公爵令嬢は魔女である』~冤罪で追放されたので、本当に災厄の魔女になることにした~

あだち

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四、カールロット公爵令嬢は魔女である

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 イルバーノンという名前の少年には、生まれたところに居場所がなかった。

 ほとんど記憶にない母親と父親と、たまにすれ違えば凍てつくような嫌悪の視線を送ってくる父の妻。反対に、こちらになんの興味も無い兄夫婦。彼らの顔色を伺いながら、自分の世話をする使用人たち。

 “古文書の家庭教師”くらいだった。彼と話すとき、その緑色の目をまっすぐ見てきたのは。
  
『これを成功させられたなら、きっと兄さんも、兄さんの母親も、もちろん生みの母親も、お前を誇らしく思うだろう』

 “魔女を寄せ付けないおまじない”を王宮にかけるとき、そんな口車に乗せられたのは本当だった。
 けれど、老師匠の常にない甘い言葉に諾々と従った、その真意は周りの予想とは少し違った。

『……ねぇ先生。国王陛下が、僕とお話してくださるようになったらさ』

 礼拝堂に備え付けられた机の上の、古い羊皮紙に目を落としたまま、少年はそう、小さく問いかけた。教科書――実際には魔導書だった――には書かれていない図柄を、記憶に織り込みながら。
 声に、ほんのわずかな期待がにじんでいることに、自分では気がつかないまま。

『僕も、王家の一員として、貴族のみんなに扱ってもらえるのかな』

 ジュールシアの、三日月のように細く抜かれた白い眉が、かすかに動いた。意外そうに。

 彼にとって、血のつながった家族は優しくも温かくもなかった。
 だから、ジュールシアに吹き込まれ、焚きつけられた“偉業”に手を出す目的は、彼らの食卓に迎え入れてもらう為などではなかった。母親の名誉の挽回なんて、人に言われるまで考えたこともなかった。
 
 突然消えても、誰も自分に未練などない。困る人間はいるだろうが、悲しむ人間はいない。
 自分も、彼らに未練などない。
 
 ない、けど。

『……カールロット公爵のご令嬢とも、もっと堂々と会えるように、なるかな』

 黒い髪と黒い目の少女は、自分が消えたら、悲しんでくれそうな気がした。

 自分が、本当は偉い血筋の人間で、とてもすごいことをした人間なのだと言ったら、打算抜きで目を輝かせてくれそうな気がした。

 だって彼女は会うたびに、本当に嬉しそうな顔をしたから。

 ――だから、すべて失ったあと、王宮を出る前に会えて良かった。
 
 あの黒い目が、自分を思い出して、寂しく泣くなんてことは無いほうがいい。
 その方が、自分も王都に行こうだなんて思わなくて済むから。

『ね、ねえ先生、なんかこの鍋の中身、黒ずんだままだわ』
『え』

 ほどほどの広さの厨房に反響する、自分ともう一人の声。
 硬い声で問いかけてきた弟子の、手元の小鍋の中を覗き込む。少年が手本をやってみせたあと、彼女は納得した顔でレードルを受け取ったはずなのに、なぜこうなるのだろうと眉を寄せた。
 教えるのって、難しい。

『花と同じ色になるはずなんだけど……。何か混ぜた?』
『なんにも』
『おっかしいな。こんなこと初めてだ』
『……ちょっと、ミント入れた。いい香りになるかなって』

 白状した弟子の下がった眉を見て、少年はため息と同時に眉間の皺をほぐした。

『僕が何とかしてみるから、夕飯作っててよ。弟子なんだから、それくらいやって』
『……私、まだ魔法で火が起こせない……』
『お嬢様になって、マッチの使い方忘れちゃったの?』

 ハッとした顔になって、調理用のかまどへと駆けていく少女の背中を見送る。

 弟子を取るって、大変。
 毎日忙しいし、悩みも多くて心配事も尽きない。

 そう思いながらも、その面倒くささは苦ではなく、むしろ、王宮で他人に世話を焼かれていた時よりも楽しかった。
 昼食やおやつを、誰かと笑ったり喧嘩したりしながら食べる喜びを少年は知った。

 その生活に、満足していた。だから、控えめな黒い髪と瞳のことも、思い出にしたつもりだった。
 夢みたいなもの。幻みたいなもの。
 そばに来て欲しいだなんて思わない。自分のことは忘れたままでいて欲しい。

 僕も、君に会いには行かないよ。

 ――そう思っていたのに。

『ねぇ、先生はなんで変身対象にいつもカラスを選ぶの?』

 かまどを覗く弟子の問いに、鍋をかき混ぜる手が一瞬止まり。

『……森の様子を見るのに、飛べる方が楽だから』
 
 そう取り繕ったときの焦りが、弟子に伝わってしまっていないかとひやひやした。

 ――黒は、綺麗だろ。
 喉まで出かかっていたそんな言葉に、自分で呆れた。

 もしも。
 もしも、あの少女の記憶に掛けた魔法が解けてしまったら。そして彼女が、ここまで会いに来てくれたなら。
 そんな心の奥底の願望を、弟子に見透かされ、指摘されたような気がして、相手の目を見られなかった。

 王宮にいたときよりも、森の城での毎日が楽しかったのは、嘘ではない。
 しかし同時に、その楽しさを、溢れ出そうになる渇望感への蓋に利用していたのも嘘ではなかった。

 平然とした顔をして、その実、いつも心の一部が凍り付いていた。件の少女はあの日、甥の妃候補のひとりとして王宮にいたのだと知れば、ともすると噴出しそうになる嫉妬を散らすのに苦労した。気を紛らわせるのに、誰に教わったわけでもない煙草を呑むようになった。突然の喫煙の理由を、いつも誰にでもはぐらかしていた。

 自分が消えたことに、彼女は未練を感じていない。それどころか、何も感じていないはず。
 自分だけが、女々しく未練がましく囚われたまま。 

 けれどそれも、いずれ時が解決すると自分に言い聞かせた。
 いつの日か、本当に諦められる日が来るまで、森から出なければいい。かしましい魔女たちとの毎日が、どんなに時間がかかってもそれは不可能ではないと思わせた。

 ――そんな日々も、森の中で馬車の轍を見下ろす彼女を見つけてしまうまでだった。
 
(ごめん、レダリカ)

 再会してから今日まで、何度も心の中で謝った。

(デライラがしたことも、僕の執念による呪いのせいかもしれないね)

 呪文も、魔法陣も、その自覚すらもなく、そんな魔法を作り上げてしまったのかもしれない。

(ごめんね)

 首から下げ、シャツの下に隠したロケットが重く感じた。
 そのまま、罪人の首を切る刃にもなりえそうなくらい。

(再会したこと、きっと君は後悔するんだろうね)

 魔法使いは、黙して燃え盛る炎を見つめていた。

 炎が遮る直前に目に映ったのは、タリスマンを失い既に体力も魔力も残っていない一番弟子と、それにしがみつかれていたレダリカ。
 もしかすると、後者が前者を支えているようにも見えたのは、見ている側の願望だったのかもしれない。

 どちらでもよかった。彼女が、レダリカが初心を貫くというのなら、自分が介入する余地はない。手助けも、邪魔もできやしない。
 無力感に苦笑いしたとき、炎の外側から響く大声が耳に入った。

「団長! 銀髪の魔法使いと、薄桃のブロンドの女がいた場所に、誰もおりません!」

 騎士団だ。
 この言い様から察するに、ロザロニアも脱出できたのだろう。そのことには、心の内にじわりと安堵が広がった。

 ある種一番気の毒な娘だけど、彼女には友人が多い。自分がそばにいなくても、きっと大丈夫。

 そうであってくれと願いながら、フラウリッツは騎士団に見つからないよう、再びカラスに姿を変えた。次いで、炎に削ぎ落とされる魔力をそばにかき集める。
 
「残り二人はどうした! 油断するな、あの二人は分断できていない、反撃してくるかもしれんぞ!」

 ひときわ大きな声。騎士団長のものだろうその声に、フラウリッツはおかしくなる。
 この場で彼女らの共闘を引き出せるのであれば、少しは感謝のお祈りでもしてやったのにと。

「だ、団長、その二人も、姿が確認できません! 炎が、まるで壁のようで」
「慌てるなァ! 訓練通りやれっ、この炎は魔女を駆逐する聖油で燃えているのだ、どんな魔法でも防ぎきれまい!」

 お前が一番慌ててんじゃないかと半ば呆れながら、フラウリッツは集めた魔力を足の鋭い爪へと集約させた。

 せめて、生き残った者を逃がす脱出口くらい、自分が用意しておかなくては。
 思いがけない魔女焼きの炎は、かつてフラウリッツが組み上げ、ルゼが組み替えた王宮の魔法も焼き尽くそうとしている。この庭園に接した境界部分だけでも穴が開けば、修復されない限り、脆く崩れていくだろう。
 別にそれはいいのだが、それよりずっとはやくレダリカの盾が消えてしまうだろうことは大問題だった。
 そして炎が消えても、周囲にいる教会騎士団を何とかしないといけない。

 レダリカが復讐を遂げる前に。
 自分が動けなくなる前に、早く。

「何をしているっ!」

 フラウリッツが騎士団長の声のする方へ飛び立ったのと同時に、騎士団を一喝する鋭い怒声が響いた。

「……ヴァ、ヴァンフリート殿下!」
「そのお怪我は!?」

 その瞬間、周囲にはびこっていた焦燥が畏怖に変わった。炎の周りで右往左往していた騎士団が、声の主に跪く。
 見下ろすフラウリッツも、登場した金髪の男に一瞬目をみはったが、王太子が膝をつく騎士団長へ近寄るのを見ると、すぐさま己も当初の目標へと滑空した。

「うるさい、怪我などしていない! それより、これはどういうことだ騎士団長! ここが王宮と知っての狼藉か!」

 そう叱咤するヴァンフリートの険しい顔と服には、べったりと赤黒い血のしみが広がっている。既に乾いてはいるが、一目みてただ事ではないとわかる出で立ちだ。何せ、血は首に近いところほど濃くおびただしくこびりついているのだ。

 だが、当の王太子はこめかみをおさえて時折立ち止まることを除けば、その足取りは通常のそれと変わりない。
 怒りに駆られた早足であることも含め。

「お、畏れながら殿下。我々は内務大臣閣下より、通報を受けまして。魔女が、王宮で暴れていると……」

 直近の王太子の乱心ぶりを聞き及んでいた騎士団長の声は緊張で固かったが、ヴァンフリートはそれは気にもとめなかった。眉をひそめて「魔女?」と繰り返す。

「そんなものは……もう、夏に……」

 そこまで言って、ヴァンフリートはまたこめかみをおさえた。

「魔女、レダリカのことか……? あれは、確か、……ルゼが提案してきて……くそ、頭がはっきりしない……っ」

 俯いて呻く王太子の様子を、騎士たちは息を呑んで戦々恐々と窺っていたが。

「とにかく、火を消せ! 我が王宮を炭にする気か!」
「……っこの声は」
「陛下!」

 突如あたりに響いた国王の叱責に、騎士団は団長の「鎮火体勢に入れ!」という声を待たず、逃げるように消化へと散っていった。あちこちでジュウウという音と白い煙がたち始める。

 不可解な顔をしたヴァンフリートをひとり残して。

「……父上? いや、ばかな……父上は、……私が……」
「そう、誰かさんが、まだ閉じ込めてる」
「!?」

 背後からの声にヴァンフリートが振り返ると、銀の髪の奥の、眼光鋭い緑の目と視線がぶつかった。面食らいながらも誰何しようとしたが、その冷やかな表情の中に既視感を覚え、ヴァンフリートは訝し気に眉を寄せた。

「……そなた、どこかで」
「会ってないよ寝言いってんな」
「なっ!」

 予想しない不躾さにヴァンフリートは気色ばんだが、フラウリッツは構わず相手の胸倉を強くつかんで引き寄せた。

「……全部僕が悪かったかもしんないけど。そもそも魔法の素人相手に、こんなこと言うもんじゃないけど。レダリカが助けようとした相手に言うもんじゃな、いやだからこそ余計に憎たらしんだけどっ、とにかくお前、もうちょっと魔力に対抗しろよ、偉そうな立場のくせにホイホイ操られやがって。その上、よりによって僕に、この国でいっちばんお前に私怨抱えてる僕に、怪我治してもらってんじゃないよ全く!」
「……なっ、何をわけの分からないことを!」

 屈辱と混乱で言葉が続かない甥のタイを叩きつけるように離し、フラウリッツは「わけ分かってないことがますます腹立たしい」と吐き捨てた。

 その一方で、王太子の荒げた声に、周囲の騎士たちが二人の方に気がついていた。

「……腹立たしいけど、クラリスとレダリカを助けてくれたみたいだから教えてやる。その傷は一見ふさがってるけど、あんまり激しく動くと開いて目も当てられない死に方するから気をつけたまえよ。魔女の喧嘩に巻き込まれて生き延びたことに、せいぜい感謝して長生きしな。兄にはあんたしか子どもがいないみたいだし……国が乱れると、望まずに魔女になる子どもが増えるんだから」
「だから何の話だ、さっきから! いや、それより貴様」
「あと、このあと僕が死んだら、遺体はどう扱っても構わないけど、とにかくレダリカの目には触れさせるなよ」

 ようやくヴァンフリートに不審者が、それも数分前に取り逃がした魔法使いが迫っていると気がついた騎士たちが、矢を構え剣を抜いて周囲を囲む。フラウリッツがヴァンフリートと近すぎるが故に、それ以上は動きあぐねていた。

 そんな周囲の緊迫感よりも、ヴァンフリートは目の前の不審者本人の不可解な言葉に目を丸くしていた。

「……は?」
「レダリカがもし、僕の行方を気にしたら、“魔導書の二〇九九ページを見ろ”って伝えて」
「ま、待て、そなた、死ぬのか?」
「死ぬよ。多分、いやほぼ確実にね」

 呆然としたヴァンフリートが、また耳の上あたりを手で擦った。もしかすると、自分に助けられた時に少し意識があったのかもしれない、そのことを思い出しているのかもしれないなと、フラウリッツはふと思い当たった。
 だからと言ってこれ以上言葉を足す気はなかった。フラウリッツにとって、ヴァンフリートは心情を汲んでやる相手などではないからだ。レダリカのことで、恨みと恩があるだけで。
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