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助かるために
合流
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僕の名前はなつき。
今はチカ先輩といます。
校舎に逃げ込み、僕は先輩の手を引いて真っ先に旧校舎へと向かいました。
旧物理室に身を潜めて、先輩と作戦会議をしていたときです。
外から叫び声が聞こえました。
それは、ゆうきの叫び声でした。
僕達は、お母さん、ゆうき、ふうかが必死になっているところを、
ただただ眺めていることしかできませんでした。
なので僕は、今から僕達にしかできないことをしようと思います。
6月2=日 夕泣き高校 降井なつきの手記より。
***
「ねぇ、ほんとに大丈夫なの?」
先輩は心配そうに尋ねてくる。
しかしそう思ってしまうのは仕方の無いことだと思う。
今僕らがいるのは校庭のど真ん中。
見つかれば隠れられるところなんてない。
しかし僕には、絶対に見つからない自信があった。
なぜなら日は落ち、月が出てきたから。
夜こそが僕ら降井兄弟が本領発揮できる時間帯なのだ。
「大丈夫です、なにがあっても僕の傍から離れないでくださいね。
傍にいてくれる限りは絶対に守りますから」
そう伝えると先輩は距離を縮めてくる。
そして、もうすぐ「ゆうき」だったものの死体に到着する。
先輩は口元を抑え吐きそうになるのをじっと堪えている。
死体の状態は思ったより綺麗、というか刺されていた回数と傷の数が
合っていないように見える。
心臓は動いていない。
しかし顔色は妙にいい。
しばらく考えこむが余計にわからなくなったので一旦やめ、先輩と協力して死体を運ぶ。
行き先は図書室。
実はあそこの司書さんはかなり前からいる人で結構前に図書室を改装したとき、『秘密の部屋』を作ってもらっていたのだ。
昔はよくお世話になってたなぁ…
そうこう考えているうちに図書室に到着する。
幸い2階にあるので運ぶのはそこまで苦ではなかった。
1度死体を置き、扉を開け中に入る。
しかしその時、階段の方からわずかに足音が聞こえた。
僕達は急いで扉を閉め、秘密の部屋に死体を入れる。
そして僕は本家に無理矢理持たされていた札にちょっと感謝しながら術をかける。
これでゆうきの安全は守られる。
はずだ…
とりあえずそのことをチカ先輩に伝えてから僕たちは兄ちゃんを探すことにした。
おそらく兄ちゃんを見つければみんなと合流出来る気がした。
やけに静かな廊下に足音が響く。
しかし3階に登ったあたりで耳をすますと、奥の方からわずかに音が聞こえる。
僕達は咄嗟にトイレに駆け込み息を潜める。
すると、足音は1つだけではなく、3人分聞こえることに気がついた。
かすかに声も聞こえる。
この声は、
「兄ちゃん!!」
僕は兄ちゃんに思い切り抱きつく。
少しよろけたけど、それでも兄ちゃんはしっかり受け止めて、抱き返してくれる。
「お母さん、どうしたの!?」
チカ先輩が急にそう声をあげるから僕はびっくりしてそちらへ顔を向ける。
そこにいたお母さんの表情は、完全に疲れっきたような、全ての希望をなくしたような、そんな顔だった。
でも無理もない。
ゆうきが、殺されるところを目撃してしまったんだ。
正直僕だって辛い。
とりあえず僕らは、1度旧校舎の近くにある体育倉庫へと向かうことにした。
今はチカ先輩といます。
校舎に逃げ込み、僕は先輩の手を引いて真っ先に旧校舎へと向かいました。
旧物理室に身を潜めて、先輩と作戦会議をしていたときです。
外から叫び声が聞こえました。
それは、ゆうきの叫び声でした。
僕達は、お母さん、ゆうき、ふうかが必死になっているところを、
ただただ眺めていることしかできませんでした。
なので僕は、今から僕達にしかできないことをしようと思います。
6月2=日 夕泣き高校 降井なつきの手記より。
***
「ねぇ、ほんとに大丈夫なの?」
先輩は心配そうに尋ねてくる。
しかしそう思ってしまうのは仕方の無いことだと思う。
今僕らがいるのは校庭のど真ん中。
見つかれば隠れられるところなんてない。
しかし僕には、絶対に見つからない自信があった。
なぜなら日は落ち、月が出てきたから。
夜こそが僕ら降井兄弟が本領発揮できる時間帯なのだ。
「大丈夫です、なにがあっても僕の傍から離れないでくださいね。
傍にいてくれる限りは絶対に守りますから」
そう伝えると先輩は距離を縮めてくる。
そして、もうすぐ「ゆうき」だったものの死体に到着する。
先輩は口元を抑え吐きそうになるのをじっと堪えている。
死体の状態は思ったより綺麗、というか刺されていた回数と傷の数が
合っていないように見える。
心臓は動いていない。
しかし顔色は妙にいい。
しばらく考えこむが余計にわからなくなったので一旦やめ、先輩と協力して死体を運ぶ。
行き先は図書室。
実はあそこの司書さんはかなり前からいる人で結構前に図書室を改装したとき、『秘密の部屋』を作ってもらっていたのだ。
昔はよくお世話になってたなぁ…
そうこう考えているうちに図書室に到着する。
幸い2階にあるので運ぶのはそこまで苦ではなかった。
1度死体を置き、扉を開け中に入る。
しかしその時、階段の方からわずかに足音が聞こえた。
僕達は急いで扉を閉め、秘密の部屋に死体を入れる。
そして僕は本家に無理矢理持たされていた札にちょっと感謝しながら術をかける。
これでゆうきの安全は守られる。
はずだ…
とりあえずそのことをチカ先輩に伝えてから僕たちは兄ちゃんを探すことにした。
おそらく兄ちゃんを見つければみんなと合流出来る気がした。
やけに静かな廊下に足音が響く。
しかし3階に登ったあたりで耳をすますと、奥の方からわずかに音が聞こえる。
僕達は咄嗟にトイレに駆け込み息を潜める。
すると、足音は1つだけではなく、3人分聞こえることに気がついた。
かすかに声も聞こえる。
この声は、
「兄ちゃん!!」
僕は兄ちゃんに思い切り抱きつく。
少しよろけたけど、それでも兄ちゃんはしっかり受け止めて、抱き返してくれる。
「お母さん、どうしたの!?」
チカ先輩が急にそう声をあげるから僕はびっくりしてそちらへ顔を向ける。
そこにいたお母さんの表情は、完全に疲れっきたような、全ての希望をなくしたような、そんな顔だった。
でも無理もない。
ゆうきが、殺されるところを目撃してしまったんだ。
正直僕だって辛い。
とりあえず僕らは、1度旧校舎の近くにある体育倉庫へと向かうことにした。
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