嘘からはじまる恋愛。

田池 宥生

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双子

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「いっ・・・!」


「ニヒッ!!」


「よっちゃん、イタズラだめ!!」


「憂ぅ~!!」


「自業自得」


実は、刺されたときに包丁の先が折れてたらしい。


まさか、それが宏高の体内にあったとは・・・


「・・・ねぇ」


「どうした?」


「・・・弟欲しい」


「ほれ、どうする?」


「・・・あと1年待って。ママと3年分の愛を育まなきゃ」


「ふぅ~ん・・・」


「憂、本当に俺の子?!」


「・・・ツインズ、パパに蹴り」


「「はーい!!」」





「・・・」


「・・・3人目、考えよ?」


「・・・先生」


「ん?」


「・・・妊娠した」


「マジ?!」


「...マジ」


「うぉ~!!」


「ガキかよ!!」


次の日には双方の実家に妊娠と結婚を報告。


一番喜んだのはツインズだった。


「・・・呼んで」


「・・・宏高」


「もう1回」


「パ――」


「おい、赤来沢!!何やってんだよ」


李菜が勢いよく登場!!


「げっ、長野ッ!!」


「あ、李菜♪」


「・・・バカップル」





「・・・ったく・・・。連絡もらって来たらイチャついてるし・・・」


「いやぁ~・・・///」


「赤来沢を誉めていない。それよか、これ」


李菜はあの時の・・・・・小箱をテーブルの上に置いた。


「あ!!何で長野が!!」


「・・・」


「・・・私が李菜に預けてたの。先生に返したら本気でヤバそうだったから」


「へ??」


「・・・黙れば?」


そのあと、宏高は李菜と何かを話していた。


また、私にサプライズ・・・だな。
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