6 / 7
第六話 友(3)
しおりを挟む『特訓を始めようか』
『はい!』
僕とレイは今クルスさんのもとで特訓をしてもらっている。
『まず2人ともの適正を調べる。ちょっと待っていてくれ。』
『わかりました。』
そういうとクルスさんは城の方へと走っていった。
僕たちはクルスさんが帰ってくるのを待っていた。
15分くらい経ったとき、戻ってきた。そして、とてもでかい石を持っていた。
『それはなんですか?』
『あー、待たせてごめんな。これは魔法の適正をはかる装置?石?まぁそんな感じのやつだ。火なら赤に、水なら青に、風なら緑に光る。そんな感じだ。2人ともかざしてみろ。』
『わかりました。』
そういい、石に手をかざした。すると石は緑に光った。
緑ということは…、風か!クルスさんと同じだ!
『俺と同じ風か。だから水魔法が撃てなかったのか。それはしょうがないな。じゃあレイもかざしてみろ。』
『あ、はい!』
クルスさん、先生になりきってるな。
レイはやっぱり水魔法が適正なんだろうな。
そして、レイが石に手をかざすと、青に光った。
やっぱり水だったか。
『レイは水、レオンは風だな。それじゃあまず魔力を扱う練習をするぞ。後、レオン、お前は【魔力視気眼能力】があるからそれも同時に鍛えるぞ。』
『はい!わかりました。』
僕は『わかりました』と言ったがレイはなにも言わない。
レイを見てみるとこっちを向き驚いた表情をしていた。
どうしたんだ?レイ。なにをそんなに驚いているんだ。
後ろを見た。何も無い。
上を見た。何も無い。
本当に何に驚いているんだ。
『レイ、なににそんなに驚いてんの?』
『だぅ、だぅ、だっ、だだだっだ、だって、て、』
『え?』
『お前、まさか【魔力視気眼能力】を持っているのか!?』
ここでようやく理解した。
そうだった。
【魔力視気眼能力】は1億人に1人くらいの確率の能力だった。
だからそんなに驚いてんのか。
無理はない。
僕もその話しを最初に聞いたとき驚いたから。
まさか、元奴隷だった僕にこんな能力があったなんて知らなかったから。
『【魔力視気眼能力】って1億人に1人、1万年に生まれてくるか来ないかだぞ。それをまさか。レオンが!?』
1万年に1人!?
1億人に1人ってのは知ってたけど、1万年に1人だなんて。
『あぁ。レオンはその能力を持っている。俺も王(クール=マルセイユ)から聞いたときめちゃくちゃ驚いた。そんなの本の中の作り話かと思ってたからな。』
クルスさんが話しに割って入るのようにして喋った。
『すげーな。レオン。お前マジでやべーよ。』
『うん。ありがとう。でもそれって魔力が見れるだけだからそんなに使えるわけじゃないんじゃないの?』
『レオン。それは違うよ。』
クルスさんが説明を始めた。
『【魔力視気眼能力】には5段階存在する。1段階目は『魔力を見ることができる』、
2段階目は『遠くの魔力を感知することができる』。しかしこの2つは【魔力視気眼能力】を持ってなくても鍛えれば誰でも出来る。しかし3段階目からは話が変わる。
3段階目は『魔力を宿らせることができる』。他のものに自分の魔力を人あげるようになるんだ。俺らでも物に移すことはできるが、人には移すことができない。しかし、あげると数秒間うごけなくなるらしいぞ。
4段階目は『魔力を吸収することができる』。触ったものの魔力を吸収することができるようになるんだ。触るという弱点はあるものの、数秒間触ることが出来たら相手の魔力はなくなるらしいぞ。
最後。5段階目は『魔力を自由自在に操れる』。自分の近くにある魔力を自由自在に操ることができるようになるんだ。ここまで来るとほぼ最強といってもいい。』
クルスさんは丁寧に説明してくれた。
5段階か。僕はまだ1段階目にも届いていないのか。
というより、なんでそんなことをクルスさんが知ってるんだ?
『どこでクルスさんはそんなことを知ったんですか?』
『これはな。【魔力視気本】という本で読んだしったんだ。本から知った情報だから本当かはわかんない。でもただ一つ言えることは、この能力は『最強』であるということだな。』
最強。
僕は決めた。
この能力を使いこなす。と。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる