また会えたのは嬉しいんだけど…これ、どうすれば?

フリージア

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私の長い長い羞恥心との戦いはようやく幕を閉じた。
ほんっとうに、長かった!
グループ分けが早めに終わってよかった!
あれ以上あの場にいたら私は…

ぶるっ。

考えただけで恐ろしい…
その代わりと言ってはなんだが、研究室の件は不問にされた。
大方予想はついていたと…
じゃあなんで聞いたのさ!
と、文句を言いたかったが、言えるわけもなく…
「研究室に俺も登録しておくように」
「…」
「返事は?」
「…はい」
私の楽園がー!
という感じで、
課外学習が始まる前から、私のヒットポイントはゼロなのであった…








「おっ!ウィル、リアちゃんおかえりー!ちょうど今から課題の説明が始まるよー!」

アナウンス
「今回の課外試験の課題について説明します。皆さんには…」

要約すると
試験は3日間、西の森にて行う。各班にテント、人数分の寝袋、最低限の水・食料などを配るため、みんなで協力して3日間、森の中で過ごしてほしい。もちろん、教師たちが常に巡回しているため、万が一の際は助けに入る。自主的な棄権もありとする。ただし、これは試験であるため、その場合は成績なしとする。

そうなんです!これ、なんと試験なんですよ!
どおりで、エルが参加させようとするはずだよー
強制参加って言っても、課外学習ぐらいなら
「行かなくていいですよ。僕がなんとかします。」
って、言いそうなのになーって思ってた。
さすがのエルでも成績改ざんまではできないからね…できないよね?
これだけでも普通にハードだと思うが、本当の課題はこれからだ

また、森の中には様々な問題ブースが設置されている。その問題を解くことでポイントがもらえ、このポイントが最も多く、また最終日まで試験会場内に居た班を優勝とする。ポイントは問題を解く以外にも、薬草の採取や魔物の討伐など様々な方法で手に入れることができる。詳しくはルールブックを参照するように。

とまあ、大まかに言うとこんな感じだ。
西の森は弱い魔物しかいないし、食材も豊富だ。
一応毎日手入れはされているはずだし、
新入生たちにはもってこいの環境だろ。
普通の貴族令嬢なら野営なんて…!
って、言うとこかもしれないけど、私はめっちゃワクワクしてる!
リーゼの方は…

「リアとのお泊まり会!とっても楽しみですわー!」

うん…心配ないね…
さすがはリーゼ。
他の班の人たちは知らないけど、私たちの班なら大丈夫でしょー!
てことで、久しぶりにみんなで楽しむぞー!









その後、ある程度の作戦を立てた私たちは、明日に備えて早めに解散することになった。
え?作戦って?それは当日のお・た・の・し・み!
やるからには本気の私たちなので!
ぶっちぎりの優勝を目指してみせます!
なんて、今からウキウキしている私だが…
うーん?何か忘れてるような…?
そんなことを思っていると、女子寮に着いたようだ。
ここも久しぶりだなー…
って、あれ?久しぶり?
なんだか気付きたくないような…
でも、気付かないと取り返しがつかなくなるような…
そんな感情に駆られていると、
ウィルが突然、

「本当はもっと一緒にいたいけど、今日は大人しく返してあげるね」

なんて言いながら、私の髪を一房掴んでキスをした。
何度も言うがここは女子寮の前だ…
こんなとこでそんなことしたら!

「「「キャー!!!」」」

もちろんそうなるよね!?
さすがに文句を…!
と思ったのだが、
周りの熱量に押されて私は、戦略的撤退を選んだのであった。
逃げたわけじゃないからね!戦略的撤退だからね!
心の中で言い訳をするが、
どこをどう見ても私の惨敗である…悔しい!

「ねえ皆様、見えまして!?今、エトワール様の首筋に…!」

なんて、ウィルの計画通りに噂が広まって行くのも知らず、
私はトボトボ女子寮の中に入って行くのであった…








「相変わらず、シアは甘いな」ぼそっ









「早く寝たい…」ぼそっ
寝て忘れたい…
さっきの出来事で疲れ切っていた私は、
特に何も考えることなく、
部屋のドアを開けてしまって…
もちろんそこには、

「お・じょ・う・さ・ま?」

仁王立ちしたハンナがいるのであった。
そうじゃん!ハンナがー!!
私の今日はまだまだ終わらないようである。

説教後…お風呂場にて

「お嬢様!?いったいこれはどういうことで!?」

私の髪を洗っていたハンナが突然声をあげる。
そこから2度目のお説教が始まるのであった…

なんでこうなるのー??

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