また会えたのは嬉しいんだけど…これ、どうすれば?

フリージア

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「お兄様方!おかえりなさいませ!昼食ができていますわー!」

みんなが帰ってきた。
なんで全員一緒なのか聞くと、すぐそこで出会ったらしい。
進捗状況を聞いていると、
リーゼが全員にお皿を配り終え、

「さあ!召し上がれ!」

ん?お皿?って思いました?
もちろん食器類は学園側からもらっていませんよ。
てことで、手作りしました!
リーゼが木を伐採して、
そこからいい感じにお皿とかスプーンとか彫り出しました。
結構楽しかったなー。
そこから調子に乗って、机や長椅子作ったり、
草を編んで、座布団や編みかご作ったり…
今やそこには、普通に生活出来る空間が広がっている。
次はそうだなー…!
なんて考えていると、

「皆様食べませんの?」

リーゼが不思議そうな顔をしている。
他の4人は気まずそうだ。
これはいったい…あっ!

「昼食は私が作らせてもらったんです。お口に合うといいのですが。」

4人はホッとした表情をして、食べ始めた。
いったいどういうことだって?
んー…何というか、リーゼの料理はすごく独創的な味がするっていうか…
見た目は美味しそうなんだけど、食べると酷く衝撃を受けるっていうか…
まあ、そんな感じです。
4人はリーゼの料理がトラウマになっているらしい…
わからなくもないが。

「んー!美味しいねー!これ何が入っているのー?」

レオが聞いてきたので、

「そうですね…リーゼが狩った熊肉と周囲に生えていたキノコや野草、調味料として植物の実などを…あっ!あと、小麦に似た植物を見つけたので、乾燥させ粉状にし、山芋に似たつなぎと合わせて、細かくちぎって鍋の中に入れてみました。」

「「「「…」」」」

昼からもしっかり動くであろう彼らのために考えた、
これ一杯で栄養満点の食事だ。
ところでなぜみんなは無の表情をしているのだろう?
リーゼだけが、

「リア!これとっても美味しですわー!」

と、満面の笑みだ。

「この鍋はどうした?」

ルトが聞いてくる。
それはもちろん…

「創りましたよ。近くに質の良い粘土と砂鉄が混ざった土がありましたので、そこから鉄を精製し、鍋の材料としました。」

「すごかったですわよー!あっという間に鍋ができて!」

「「「「…」」」」

彼らはもはや、何も言えないようだ。
そんなに驚くことかな?錬金術を使えばあっという間なんだけど?

錬金術というものが今の時代、
一般的でないことを理解していない私なのであった。

「まあ、リアだからな」

マシューがぼそっと言う。

「そうだね」
「そうだな」
「そうだねー!」

何故それで納得する???

そんな感じで賑やかな昼食をを終えた私たちは、
それぞれの持ち場に戻って行くのであった。









レオ&マシュー

「いやー。つくづくリアちゃんは規格外だねー。」
「今更だろ。というかリーゼ、素手で熊を狩るなんて…」
「それこそ今更だと思うけどー?相変わらず、マシューはリーゼちゃん一筋だねー。」
「おまっ!その言い方やめろよな!」
「さて?何のことでー?でもマシュー。リーゼちゃんと一緒に居たいのなら、あの独創的な料理も美味しく頂かないとだめだよー。」
「…善処する…。」
「おっ!がんばれー。」

ウィル&ルト

「あの馬鹿、後で説教だな」
「ウィル、素が出てるぞ」
「考えなしのシアが悪いんだよ」
ニコッ。
「まあ、リアは相変わらずのことで。で?どうするんだ?」
「どうもしないよ。おそらく、実際に作っているところを見ていた教師はいないだろうし、言い訳はいくらでも考えれる。」
「…錬金術ね…遠い昔に滅びたとされる技術がまだ現存していたとはな。」
「シアだからとしか言えないね」
「というか、そんなヤバいこと俺に教えて良かったのか?」
「ルトは信用できるからね」
「ほー」
「リーゼがシアと仲良しな限り、裏切ることはないだろ?」
「…俺のことをよく分かっているようで。」









とある生徒

結局、あの後揉めに揉めて、
みんなでくじをしてグループを決めることになったんだけど…

「ちょ!筋肉ゴリラ!汗臭いから近づかないでもらえる?」

「あっ?何だとこら?」

「きゃー。こわいー。何かあったら助けてくださいね。お礼に…。」

「あー!今頃、エトワール様は何をしていらっしゃ…!」

「シクシク。僕は何でこんなところに…!誰も組む相手がいなかったから、とりあえず参加しただけだったのに…どうしてこんなっ…!」

うん、なかなか濃いメンツが集まったね。
これはまとめるのに苦労しそう。
でも…
彼女たち以上の問題児なんて存在しないか。
思わず、淡い笑みを浮かべてしまう。

「どうかしたのですかー?」

いつの間にか組まれていた腕を優しく振り解いて、

「みんな聞いてほしい。まずは…」

かつてのように野営の指揮を取るのであった。
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