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「とりあえず、薬草の件はこちらでなんとかしておきますので」
「ありがとう」
懸念事項はランが片付けてくれるみたいだし、あとはケーキを堪能して…
「何を呑気に「終わったー」みたいな顔しているのですか!?今回は私がいたのでなんとかなりましたが、ほんとーに危なかったんですよ!?自覚していらっしゃいますか!?こんな事ばかりしていたら、いつか本当に…」
ランが心配そうな声で私に訴えかける。まあ、そうだろうね…今の私はどう考えても異端。人は自分と大きく異なる者を見た時、大きく2種類の感情を抱く。尊敬と恐怖だ。全く違うようで実はこの2つは紙一重。
「巨大すぎる力は畏怖の対象になる。いや、迫害対象かな?私の場合は特に」
「冷静に分析しないでください!」
仕方ないじゃん。性分なんだもん。ランが呆れた表情をしている。というか、君も相当だと思うよ?うまく隠しているけど、この時代ではかなり異質。あれの影響で今の世界は昔と比べ、かなり衰退しているからね。喜ぶべきか悲しむべきか…まあ、どちらにしろ責任は取るつもりだ。私はきっとそのために生まれ変わったのだろうから。
「とにかく!次何かしでかしたら…意地でも私の側に繋ぎ止めますからね。」
「いやー、なんの冗談…」
「ね?」
「はい」
ランがたくましく育ちすぎていて辛い…私年上なのですが?
「ところで、アリシア様。お聞きしたいことがあるのですが…」
ランが険しい顔で尋ねてくる。
…そうか、君はもうすでに真実へ辿り着いてしまったか。そうだね…ランには話しておこう…世界の裏側の話を。
その日の夜
「リアー!ごめんなさいですわ…約束すっぽかしてしまって…」
「気にしなくて大丈夫ですよ。ランさんにお世話になりましたし。」
「は!そうですわ!ランお兄様とのデートどうでしたか!?」
「デート?」
「ではなくって!散策!街の散策ですわ!ランお兄様、街の人たちからとても好かれてますのよ。」
「確かに、いろんな物をもらっていましたね…あ」
「どうしました、リア?」
「そう言えば返すの忘れて…」
「は!もしかしてランお兄様から何か貰いましたの!?」
「ええ、髪飾りを…」
「ちなみに装飾品に付けられていた宝石の色は!」
「マゼンタでしたね」
「よし!やりましたわ!(小声)」
「ん?何か言いましたか?」
「いえ、何でもありませんわ。リア!よく聞いてくださいまし!男性が一度女性に贈ったものを返されるなんて、非常に不名誉な事ですわ!ですので、ランお兄様の名誉のためにも、是非その髪飾りは受け取ってほしいですわ!」
「え、いや、でもこっそり返せば…」
「リア…!」
「…分かりました」
ようやくリーゼが眠った。あれから今日の散策(デート)はどうだったか根掘り葉掘り聞かれたため、ランとの関係を話さずにいい感じにまとめるのに苦労した。
さて、リーゼに渡そうと思ってたのに、拒否られてしまったこの髪飾りだが…よくよく見れば付与魔術が施されている。しかも他人への譲渡不可だ…そもそも、私にこれを手放すという選択肢は用意されていなかったらしい。でもまあ、これはこちらとしても都合がいい。万が一のために保険は掛けておきたい…不本意ながら巻き込んでしまったが、私の中であれは今でも幼い子供で、守るべき存在だからね。
「ありがとう」
懸念事項はランが片付けてくれるみたいだし、あとはケーキを堪能して…
「何を呑気に「終わったー」みたいな顔しているのですか!?今回は私がいたのでなんとかなりましたが、ほんとーに危なかったんですよ!?自覚していらっしゃいますか!?こんな事ばかりしていたら、いつか本当に…」
ランが心配そうな声で私に訴えかける。まあ、そうだろうね…今の私はどう考えても異端。人は自分と大きく異なる者を見た時、大きく2種類の感情を抱く。尊敬と恐怖だ。全く違うようで実はこの2つは紙一重。
「巨大すぎる力は畏怖の対象になる。いや、迫害対象かな?私の場合は特に」
「冷静に分析しないでください!」
仕方ないじゃん。性分なんだもん。ランが呆れた表情をしている。というか、君も相当だと思うよ?うまく隠しているけど、この時代ではかなり異質。あれの影響で今の世界は昔と比べ、かなり衰退しているからね。喜ぶべきか悲しむべきか…まあ、どちらにしろ責任は取るつもりだ。私はきっとそのために生まれ変わったのだろうから。
「とにかく!次何かしでかしたら…意地でも私の側に繋ぎ止めますからね。」
「いやー、なんの冗談…」
「ね?」
「はい」
ランがたくましく育ちすぎていて辛い…私年上なのですが?
「ところで、アリシア様。お聞きしたいことがあるのですが…」
ランが険しい顔で尋ねてくる。
…そうか、君はもうすでに真実へ辿り着いてしまったか。そうだね…ランには話しておこう…世界の裏側の話を。
その日の夜
「リアー!ごめんなさいですわ…約束すっぽかしてしまって…」
「気にしなくて大丈夫ですよ。ランさんにお世話になりましたし。」
「は!そうですわ!ランお兄様とのデートどうでしたか!?」
「デート?」
「ではなくって!散策!街の散策ですわ!ランお兄様、街の人たちからとても好かれてますのよ。」
「確かに、いろんな物をもらっていましたね…あ」
「どうしました、リア?」
「そう言えば返すの忘れて…」
「は!もしかしてランお兄様から何か貰いましたの!?」
「ええ、髪飾りを…」
「ちなみに装飾品に付けられていた宝石の色は!」
「マゼンタでしたね」
「よし!やりましたわ!(小声)」
「ん?何か言いましたか?」
「いえ、何でもありませんわ。リア!よく聞いてくださいまし!男性が一度女性に贈ったものを返されるなんて、非常に不名誉な事ですわ!ですので、ランお兄様の名誉のためにも、是非その髪飾りは受け取ってほしいですわ!」
「え、いや、でもこっそり返せば…」
「リア…!」
「…分かりました」
ようやくリーゼが眠った。あれから今日の散策(デート)はどうだったか根掘り葉掘り聞かれたため、ランとの関係を話さずにいい感じにまとめるのに苦労した。
さて、リーゼに渡そうと思ってたのに、拒否られてしまったこの髪飾りだが…よくよく見れば付与魔術が施されている。しかも他人への譲渡不可だ…そもそも、私にこれを手放すという選択肢は用意されていなかったらしい。でもまあ、これはこちらとしても都合がいい。万が一のために保険は掛けておきたい…不本意ながら巻き込んでしまったが、私の中であれは今でも幼い子供で、守るべき存在だからね。
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