また会えたのは嬉しいんだけど…これ、どうすれば?

フリージア

文字の大きさ
40 / 40

39

しおりを挟む
「とりあえず、薬草の件はこちらでなんとかしておきますので」
「ありがとう」

懸念事項はランが片付けてくれるみたいだし、あとはケーキを堪能して…

「何を呑気に「終わったー」みたいな顔しているのですか!?今回は私がいたのでなんとかなりましたが、ほんとーに危なかったんですよ!?自覚していらっしゃいますか!?こんな事ばかりしていたら、いつか本当に…」

ランが心配そうな声で私に訴えかける。まあ、そうだろうね…今の私はどう考えても異端。人は自分と大きく異なる者を見た時、大きく2種類の感情を抱く。尊敬と恐怖だ。全く違うようで実はこの2つは紙一重。

「巨大すぎる力は畏怖の対象になる。いや、迫害対象かな?私の場合は特に」
「冷静に分析しないでください!」

仕方ないじゃん。性分なんだもん。ランが呆れた表情をしている。というか、君も相当だと思うよ?うまく隠しているけど、この時代ではかなり異質。あれの影響で今の世界は昔と比べ、かなり衰退しているからね。喜ぶべきか悲しむべきか…まあ、どちらにしろ責任は取るつもりだ。私はきっとそのために生まれ変わったのだろうから。

「とにかく!次何かしでかしたら…意地でも私の側に繋ぎ止めますからね。」
「いやー、なんの冗談…」
「ね?」
「はい」

ランがたくましく育ちすぎていて辛い…私年上なのですが?

「ところで、アリシア様。お聞きしたいことがあるのですが…」

ランが険しい顔で尋ねてくる。
…そうか、君はもうすでに真実へ辿り着いてしまったか。そうだね…ランには話しておこう…世界の裏側の話を。





その日の夜
「リアー!ごめんなさいですわ…約束すっぽかしてしまって…」
「気にしなくて大丈夫ですよ。ランさんにお世話になりましたし。」
「は!そうですわ!ランお兄様とのデートどうでしたか!?」
「デート?」
「ではなくって!散策!街の散策ですわ!ランお兄様、街の人たちからとても好かれてますのよ。」
「確かに、いろんな物をもらっていましたね…あ」
「どうしました、リア?」
「そう言えば返すの忘れて…」
「は!もしかしてランお兄様から何か貰いましたの!?」
「ええ、髪飾りを…」
「ちなみに装飾品に付けられていた宝石の色は!」
「マゼンタでしたね」
「よし!やりましたわ!(小声)」
「ん?何か言いましたか?」
「いえ、何でもありませんわ。リア!よく聞いてくださいまし!男性が一度女性に贈ったものを返されるなんて、非常に不名誉な事ですわ!ですので、ランお兄様の名誉のためにも、是非その髪飾りは受け取ってほしいですわ!」
「え、いや、でもこっそり返せば…」
「リア…!」
「…分かりました」

ようやくリーゼが眠った。あれから今日の散策(デート)はどうだったか根掘り葉掘り聞かれたため、ランとの関係を話さずにいい感じにまとめるのに苦労した。
さて、リーゼに渡そうと思ってたのに、拒否られてしまったこの髪飾りだが…よくよく見れば付与魔術が施されている。しかも他人への譲渡不可だ…そもそも、私にこれを手放すという選択肢は用意されていなかったらしい。でもまあ、これはこちらとしても都合がいい。万が一のために保険は掛けておきたい…不本意ながら巻き込んでしまったが、私の中であれは今でも幼い子供で、守るべき存在だからね。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

厄災烙印の令嬢は貧乏辺境伯領に嫁がされるようです

あおまる三行
恋愛
王都の洗礼式で「厄災をもたらす」という烙印を持っていることを公表された令嬢・ルーチェ。 社交界では腫れ物扱い、家族からも厄介者として距離を置かれ、心がすり減るような日々を送ってきた彼女は、家の事情で辺境伯ダリウスのもとへ嫁ぐことになる。 辺境伯領は「貧乏」で知られている、魔獣のせいで荒廃しきった領地。 冷たい仕打ちには慣れてしまっていたルーチェは抵抗することなくそこへ向かい、辺境の生活にも身を縮める覚悟をしていた。 けれど、実際に待っていたのは──想像とはまるで違う、温かくて優しい人々と、穏やかで心が満たされていくような暮らし。 そして、誰より誠実なダリウスの隣で、ルーチェは少しずつ自分の居場所を取り戻していく。 静かな辺境から始まる、甘く優しい逆転マリッジラブ物語。 【追記】完結保証タグ追加しました

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...