【グラニクルオンライン】〜女神に召喚されたプレイヤーがガチクズばかりなので高レベの私が無双します〜

てんてんどんどん

文字の大きさ
70 / 187
1章 異世界に召喚されました

69話 どらごんていまー

しおりを挟む
「セルディアの森に配置していたコロネ様の作成した魔道具が全て壊されました!!
 黒いドラゴンに乗ったプレイヤーがサウスヘルブに向かっているそうです!!」

 兵士の言葉に私たちが固まる。
 うん。なんだ。
 攻め込まれるとか話していたからフラグをたててしまったのだろうか。
 まさかこのタイミングで襲撃とか。

 くそう、フラグとか漫画とかアニメとかの話かとおもっていたのに!?

「リュートとザンダグロムは王宮で国王陛下達の護衛!
 私とリリとコロネはプレイヤーの撃退!OK?」

 正攻法ではなく魔道具を壊してはいってきたということは、ろくでもないプレイヤーに違いない。
 はじめから闘う気でいくべきだろう。
 私の言葉に、その場にいた皆がうなづくのだった。


 △▲△

「キシャァァァァァ!!!」

 ドラゴンの咆哮が、大空に響きわたった。
 サウスヘルブの城の城壁から空を見れば、ドラゴンに乗った一団がこちらに向かってきていた。
 身体強化のスキルで視力を極限まであげて見てみれば、プレイヤーが1人。そして女性が3人乗ったドラゴン4体がこちらに向かって来ている。
 レベルを鑑定してみれば……プレイヤー403に女性は350くらい。ドラゴンが全部レベル500。
 今まで相手をしてきたプレイヤーの中では高レベルだ。
 コロネからこの世界を牛耳っているプレイヤーのほとんどがレベル200と聞いているので、こいつらならその気になれば世界を征服できそうなレベルである。 

 ドラゴンに乗った4人はこちらに気づくとドラゴンに乗ったままこちらに話しかけてきた。


「やぁ、君が猫まっしぐらかい?」

 中年の男性だろうか。黒髪のなかなかイケメンのプレイヤーがいやに友好的な態度で話しかけてきた。
 少しは話の通じる相手っぽい。
 名はクロム。この人は間違って召喚されたプレイヤーの類なのだろうか?
 それにしては他三名が、いかにもハーレムです✩といわんばかりの美女ばかりなので油断はできない。

「そうだが。何のようだ?
 魔道具を壊して侵入してくるとか、随分ひどい事をしてくれるじゃないか」

 私が答えれば

「当たり前だろ?僕は君を殺しにきたんだから。
 これから殺しに行きますって宣言したら大人しく入れてくれたかい?」

 と答える。

 なんだよ。こいうも面倒くさいタイプか。

「殺しにきたとか穏やかじゃないな。
 あんたも女神の使いとかいうやつか?」

「あーそうだね。建前的には。
 まぁあんな怪しい女神なんていつまでも従う気はないけれど」

 にっこり微笑むクロム。

「じゃあなんでこっちを殺しにくる?」

「もちろん……危険だと判断したからさ。
 君PVPで有名だったしね。
 レベルを上げられて手に負えなくなるよりははやいところ潰しておこうかと思ってね。
 せっかく、他プレイヤーよりレベルを上げてこれから世界を征服って時に君みたいな危険分子を残しておくのは厄介だから……ね?」

 と、嫌に含みをもたせた言い方をしてくる。
 つかいちいち ね?とつけるのがウザイことこのうえない。
 漫画とかでみるとわりとカッコイイと思うタイプなのかもしれないが……リアルに相手をするとムカツクなこれ。


「たった、400レベル如きでか?
 こっちのレベルくらい鑑定でわかるだろう?」

 相手が殺す宣言をしてきたのだから敬意を払う必要などないだろう。
 流石にレベル400にもなっていればスキルポイントに余裕がでてくる頃だから鑑定くらいはとっているだろう。
 私がケンカ口調で問えばクロムが笑い

「まさか。僕にそんなはったりが通じるとでも。
 君のレベルは914らしいけど……どうせ鑑定スキルを魔道具で誤魔化しているんだろう?」

 物凄く勝ち誇った顔で言ってくるクロム。

「はぁ?何の事だ?」

 私が眉根を寄せて聞けば

「隠しても無駄だよ。僕が何の下調べもしないでここに来たとでも?
 君がこの世界にきたのはつい最近だ。

 ベガ、デネブ、アルという魔導士三人に呼ばれたはずだ……違うとは言わせないよ?」

「ああ、そうだな。
 まさかあの3人に何かしたのか?」
 
「いやいや滅相もない。僕そんな非人道的なことはしないからね?
 ……いまはまだ、ね?
 話を聞いただけさ。無駄な殺生はしない主義なんだからねぇ
 彼らに聞いた話ではその時点で君のレベルは200だった」

 言って顎を撫でながら空を見上げ

「この世界にきてたった1ヶ月くらいで、レベル900はありえないんだよねぇ。
 バグ技で手に入れたレベル500の黒龍をもっている僕達ですらレベル400にするのに2年かかってるのに」

 と、ニマニマした顔で言ってくる。

 一時期なぜかテイムしたドラゴンがレベル500になるというバグがあったのは確かだ。
 そのバグはすぐに運営が修正したがレベル500のドラゴンは没収はされなかった。
 しかし、自分と同レベル以下のモンスターしかテイムボックスから取り出せないという縛りが新たにできあがり、結局ゲームではテイムボックスにいれておくだけのタンスの肥やしモンスターになってしまったが。
 どうやらこの世界では取り出せるらしい。

 てか、レベル500のドラゴン従えてて、二年でレベル400とか時間かかりすぎじゃないか?

 と、私が思えば

『猫様が規格外すぎるのです。むしろ二年で400レベルは早いほうでしょう』

 と、コロネが突っ込んでくる。
 ああ――リュートに会う前に一回チャレンジミッションに挑戦したから思考だだ漏れ状態だった✩
 やだ。はずかしい。
 ここでブロックするか?
 いや、いきなりブロックしたら、忘れてたのモロばれするか?

『ネコ 大丈夫 その思考も伝わってる!』

 リリちゃんが笑顔で返してくる。
 いや、全然大丈夫じゃない。むしろそれダメな方。

「それに君たち3人が耳に付けているのは、魔道具だ。
 しかも幻覚系の。僕は一応この世界の魔道具も研究したからね。
 僕の目は誤魔化せないよ?」

 ――たしかに。耳には三人とも姿をかえる魔道具をつけている。幻覚系の魔道具だ。
 が、いざというとき用でエルフ耳になったり人間耳になったりと耳の形状の見え方をかえる程度の魔道具でしかない。
 私の方は魔力がだだ漏れしないようにする魔力セーブ機能がついてたりするけど。

「そうだなぁ。君たちの魔力量からすると高くてもレベル300くらいが妥当かな。
 ……どう違う?」

 と、物凄いドヤ顔で間違った推理をしてくる。
 魔力量だってこっちはセーブしてるのだからそれでレベルがわかるわけがない。

 いや、まぁ、なんとなく聞いているだけなら、そうなのかなーと思わせる推理なのだが。

「流石クロム様!名推理です!」

「流石だにゃー!」

「ああ、もう抱いてくださいっ!!」

 と、私たちが何か答えるよりはやくハーレム1号~3号が口々にクロムを褒め称える。

『……猫様、どうなさいますか?』

 若干というか、かなり引き気味でコロネが私にパーティーチャットで聞いてくる。

『石化で速攻、アイテムボックスに詰め込もう!
 なんだか他人の黒歴史を目撃するって、よくわからないけど耐えられない!』

 答える私。
 他人事なのに、こうも間違った推理をドや顔で相手に披露しちゃうってマジ、聞いてる方が恥ずかしい!
 や、私も魔族に同じような事したから人の事言えなんだけど!!
 だからこそ、自分の姿を見せられているようで悶絶しそうになる。
 やーー間違った推理を聞くのがこんなに悶絶するほどの精神ダメージがあるなんて思わんかったわ!
 毎回ダメ探偵の間違った推理を聞いているメガネの某子供探偵マジ偉い。

「……どうやら図星だったようだね?」

 無言の私たちを見てクロムが勝ち誇ったような笑を浮かべた。
 いや、もう私のHP0よ!?これ以上間違った推理を聴かせるのはやめて!!

「クロム様っ!!まずはこのわたくしめがっ!!!」

 金髪美女が鞭を構えてこちらに殺意を向けてくる。

「あのNPCと幼女は殺すなよ?NPCは魔道具が作れるようだし、幼女はこちらで保護しよう」

 言っていやーな笑を浮かべるクロム。
 ずぞぞぞぞぞぞと、リリから寒気が伝わってくる。
 てか、うちのリリちゃんをハーレムに加える気とか一億年はやいわっ!

「さすがクロム様お優しい!!」

「流石だにゃー!」

「ああ、もう抱いてくださいっ!!」

 と、ハーレム達。いや、獣人ハーレムとサキュバスハーレムはヨイショの手抜きをしすぎだろ。
 さっきと同じセリフじゃないか。

「死ねっ!!猫まっしぐら!!」

 金髪ハーレムが、ドラゴンから飛び降り私めがけて飛んでくるが……

 べちっ!!


 私が貼ったシールドにそのまま突っ込んで、激しく激突する。

 ずる…ずるずるずるっ


 シールドに張り付いたまま、落ちていく金髪ハーレム。

 これは……痛そう。
 落ちていく金髪ハーレムを見つめ……しばらく気まずい沈黙が流れるのだった。
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜

くまみ
ファンタジー
 前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?  「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。  仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。  病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。  「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!  「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」  魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。  だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。  「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」  これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。    伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!    

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...