9 / 20
男の娘
男の娘
しおりを挟む
その男の娘はとてもかわいかった。
長い髪をたなびかせて佇む姿は、一枚の絵画を彷彿とさせた。
隣に立つ男はどうやら、その子の肉親のようであった。
「こんにちわ。今日はどうなされましたか?」
「あの、言いづらいことなのですが。この子がその・・・・・・」
その男はどうやら、言葉に詰まっているようであった。
「その子が?」
「自分の性別をですね。男だと言うんです」
この男は、一体なにを言っているのだろう。
ジッと目の前の子供を見つめる。
退屈しているのか、しきりに長い髪を弄っている。
「えっと、確認しますけど、その子は女の子なんですよね?」
「見ればわかるでしょう?」
と、男は何を馬鹿な事をとでもいうような表情で、こちらを見る。
苦笑しながら、再び子供の方に目を向けると、何かを訴えかけるような目でこちらを見ていた。
「あの、一度この子と二人で話をさせてもらってもよろしいですか?」
男はその子を一瞥すると、渋々といった表情をしながらも了承をしてくれた。
男が部屋を出ていくと、その子は短く息をついた。
「本当に嫌になる」
その子は、ポツリポツリと話し出した。
男への不満を吐き出すように。
「いつも、あんな風なんです」
「あれしろ、これしろっていっつも命令ばっかりで、こんな服なんて本当は着たくないのに。髪だって邪魔だし」
「日頃の鬱憤を晴らすためにちょっとからかってやったんです。そしたら、こんなところに連れて来られて」
本当に嫌になる。とその子は繰り返した。
その後、他愛ない話をして、男を部屋に呼び入れる。
「その子は、いたって正常ですよ」
そう告げると、男は納得いったのか、いかないのかどうにも曖昧な表情で、
「そうですか。ありがとうございました」
とだけいうと、その子を連れだって部屋を出ていく。
帰り際、その子にちょっとした疑問をぶつけてみる。
「ところで、君はどっちなんだい?」
それを聞いたその子は、
「どっちだと思う?」
といたずらっぽく笑うのだった。
長い髪をたなびかせて佇む姿は、一枚の絵画を彷彿とさせた。
隣に立つ男はどうやら、その子の肉親のようであった。
「こんにちわ。今日はどうなされましたか?」
「あの、言いづらいことなのですが。この子がその・・・・・・」
その男はどうやら、言葉に詰まっているようであった。
「その子が?」
「自分の性別をですね。男だと言うんです」
この男は、一体なにを言っているのだろう。
ジッと目の前の子供を見つめる。
退屈しているのか、しきりに長い髪を弄っている。
「えっと、確認しますけど、その子は女の子なんですよね?」
「見ればわかるでしょう?」
と、男は何を馬鹿な事をとでもいうような表情で、こちらを見る。
苦笑しながら、再び子供の方に目を向けると、何かを訴えかけるような目でこちらを見ていた。
「あの、一度この子と二人で話をさせてもらってもよろしいですか?」
男はその子を一瞥すると、渋々といった表情をしながらも了承をしてくれた。
男が部屋を出ていくと、その子は短く息をついた。
「本当に嫌になる」
その子は、ポツリポツリと話し出した。
男への不満を吐き出すように。
「いつも、あんな風なんです」
「あれしろ、これしろっていっつも命令ばっかりで、こんな服なんて本当は着たくないのに。髪だって邪魔だし」
「日頃の鬱憤を晴らすためにちょっとからかってやったんです。そしたら、こんなところに連れて来られて」
本当に嫌になる。とその子は繰り返した。
その後、他愛ない話をして、男を部屋に呼び入れる。
「その子は、いたって正常ですよ」
そう告げると、男は納得いったのか、いかないのかどうにも曖昧な表情で、
「そうですか。ありがとうございました」
とだけいうと、その子を連れだって部屋を出ていく。
帰り際、その子にちょっとした疑問をぶつけてみる。
「ところで、君はどっちなんだい?」
それを聞いたその子は、
「どっちだと思う?」
といたずらっぽく笑うのだった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる