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世界終わろう委員会
星石
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星々が流れる。
だけど、流れるどの星々も僕達の本当の願いを叶えてはくれないのだろう。
尾張さんは、願い事を呟く。
ただ、自分の事を忘れるようにと。
僕は、何も言えなかった。言葉が見つからなかった。
忘れたくない。離れたくない。僕の気持ちを無視したそんな願いをしないでほしい。そんなグチャグチャな感情をただぶつけるだけなら今の僕にもできただろう。
だけど、僕のことを本気で思ってくれている女の子にそれを言えるほど僕はまだ理性を捨て切ることは出来なかった。
寂しそうな彼女の顔を見ることができず、空を見上げる。
一筋の流星が流れる。
それは、彼女の願いを聞き届けるように長く長く空を切り裂いた。
そして、その星は僕達の目の前に落ちた。
咄嗟に尾張さんの二の腕を掴んで引き寄せる。
その衝撃は、地面を揺らしたように錯覚させた。
「はっ・・・・・・? うそでしょ?」
泥のはねた顔を手で拭う。
「尾張さん大丈夫ですか⁉︎ 怪我とかしてないですか?」
「怪我なんかするはずないでしょう。私もう死んでるんだから。痛っ⁉︎」
尾張さんは、右手で頭を押さえる。
「尾張さん⁉︎ 頭怪我したんですか!」
「・・・・・・いえ、大丈夫よ」
尾張さんは、ボーッとしながら僕を見る。暫くするとその頬には涙が伝いはじめた。
「尾張さん⁉︎ そんなに痛むんですか?」
「・・・・・・違うわ。ちょっと思い出したのよ」
思い出した? って一体何を?
「最低な記憶と、ちょっとだけいい思い出かしらね」
尾張さんは、嫌そうに笑うと言った。
「紀美丹君。私達やっぱり結婚の約束なんてしてないじゃない」
「⁉︎」
どうやら、流星は彼女の願いを叶える代わりに、彼女の記憶を戻したようだった。
「思い出したんですか⁉︎・・・・・・僕の事も?」
「思い出したわ。全部。どうやら紀美丹君にはおしおきが必要のようね?」
尾張さんはニッコリと笑うと、そう言った。
「なんでですか⁉︎ 僕が一体何をしたっていうんですか‼︎」
「自分の胸に手を当てて考えてみなさい。記憶のない私にある事ない事吹き込んだり、するなって言った絡み方してきたり、好き放題しすぎよ」
どうやら、余計なことまで思い出してしまっているようだ。
「いや、違うんです! あれはよかれと思って! 悪気は全くなかったんです!」
「えぇ、そうね。きっと、あったのはそうなればいいなぁっていう願望と下心くらいでしょうね」
尾張さんは、ジト目でこちらを見ながらスカートについた泥を払う。
「だから、今ここで言いなさい」
「え?」
尾張さんは頬を染めながら、
「だから!・・・・・・あなたの気持ちを」
「さっき私のことは忘れなさいって言ってませんでした?」
尾張さんは、ぐっと喉を鳴らすと、
「無効よ」
とボソリと言った。
「えぇ・・・・・・。僕のこのグチャグチャな感情はどうしたらいいんですか?」
「仕方ないじゃない。さっきまでは紀美丹君の事は恩人くらいにしか思ってなかったんだから」
そういうものだろうか。
「恋なんてそんな勝手なものよ」
そっぽを向きながら、そう呟く彼女に苦笑いしながら、さてどうしようかと考える。
そして、あの言葉を言うことに決めた。その言葉がきっと今、この瞬間に最も適した言葉だと思うから。
彼女の目を真っ直ぐに見つめる。
「好きです」
初め、尾張さんはびっくりしたような顔をして何か言いたそうにパクパクと金魚のように口を動かしていた。
その後、一度深呼吸すると泣き笑いのような表情で言った。
「死んでも君に恋してました」
普通に恥ずかしかった。そして、何故か無性に泣きたくなった。
だけど、流れるどの星々も僕達の本当の願いを叶えてはくれないのだろう。
尾張さんは、願い事を呟く。
ただ、自分の事を忘れるようにと。
僕は、何も言えなかった。言葉が見つからなかった。
忘れたくない。離れたくない。僕の気持ちを無視したそんな願いをしないでほしい。そんなグチャグチャな感情をただぶつけるだけなら今の僕にもできただろう。
だけど、僕のことを本気で思ってくれている女の子にそれを言えるほど僕はまだ理性を捨て切ることは出来なかった。
寂しそうな彼女の顔を見ることができず、空を見上げる。
一筋の流星が流れる。
それは、彼女の願いを聞き届けるように長く長く空を切り裂いた。
そして、その星は僕達の目の前に落ちた。
咄嗟に尾張さんの二の腕を掴んで引き寄せる。
その衝撃は、地面を揺らしたように錯覚させた。
「はっ・・・・・・? うそでしょ?」
泥のはねた顔を手で拭う。
「尾張さん大丈夫ですか⁉︎ 怪我とかしてないですか?」
「怪我なんかするはずないでしょう。私もう死んでるんだから。痛っ⁉︎」
尾張さんは、右手で頭を押さえる。
「尾張さん⁉︎ 頭怪我したんですか!」
「・・・・・・いえ、大丈夫よ」
尾張さんは、ボーッとしながら僕を見る。暫くするとその頬には涙が伝いはじめた。
「尾張さん⁉︎ そんなに痛むんですか?」
「・・・・・・違うわ。ちょっと思い出したのよ」
思い出した? って一体何を?
「最低な記憶と、ちょっとだけいい思い出かしらね」
尾張さんは、嫌そうに笑うと言った。
「紀美丹君。私達やっぱり結婚の約束なんてしてないじゃない」
「⁉︎」
どうやら、流星は彼女の願いを叶える代わりに、彼女の記憶を戻したようだった。
「思い出したんですか⁉︎・・・・・・僕の事も?」
「思い出したわ。全部。どうやら紀美丹君にはおしおきが必要のようね?」
尾張さんはニッコリと笑うと、そう言った。
「なんでですか⁉︎ 僕が一体何をしたっていうんですか‼︎」
「自分の胸に手を当てて考えてみなさい。記憶のない私にある事ない事吹き込んだり、するなって言った絡み方してきたり、好き放題しすぎよ」
どうやら、余計なことまで思い出してしまっているようだ。
「いや、違うんです! あれはよかれと思って! 悪気は全くなかったんです!」
「えぇ、そうね。きっと、あったのはそうなればいいなぁっていう願望と下心くらいでしょうね」
尾張さんは、ジト目でこちらを見ながらスカートについた泥を払う。
「だから、今ここで言いなさい」
「え?」
尾張さんは頬を染めながら、
「だから!・・・・・・あなたの気持ちを」
「さっき私のことは忘れなさいって言ってませんでした?」
尾張さんは、ぐっと喉を鳴らすと、
「無効よ」
とボソリと言った。
「えぇ・・・・・・。僕のこのグチャグチャな感情はどうしたらいいんですか?」
「仕方ないじゃない。さっきまでは紀美丹君の事は恩人くらいにしか思ってなかったんだから」
そういうものだろうか。
「恋なんてそんな勝手なものよ」
そっぽを向きながら、そう呟く彼女に苦笑いしながら、さてどうしようかと考える。
そして、あの言葉を言うことに決めた。その言葉がきっと今、この瞬間に最も適した言葉だと思うから。
彼女の目を真っ直ぐに見つめる。
「好きです」
初め、尾張さんはびっくりしたような顔をして何か言いたそうにパクパクと金魚のように口を動かしていた。
その後、一度深呼吸すると泣き笑いのような表情で言った。
「死んでも君に恋してました」
普通に恥ずかしかった。そして、何故か無性に泣きたくなった。
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