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世界終わろう委員会
幽霊になる条件
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戦争を吹っかけたのは良いものの、スピード、神経衰弱、ダウト。果てはポーカーまでやった所で全てに負け越した。
ここまで来ると、何かイカサマでもされてるのではないかと疑惑の目を向けるが、
「トランプって、基本的に記憶力とか論理的思考力とかの能力差で結果が決まるんだから、頭の良い方が勝つように出来てるのよ。その差を埋める為に運を絡めてるけど、それだって理論上は偏りが出ないんだから、この結果は当然だと思うわ」
と一蹴される。
くっ! この天才少女! くっ!
反論が思いつかず歯噛みする。だけど、僕は! 負けない! と果敢にも負け戦に挑む僕を、尾張さんが微笑ましいものでも見るような目で見ていた。
二人でのトランプに飽きてきた頃、尾張さんが何気なしに呟いた。
「幽霊になる条件って何かあるのかしらね?」
僕はリフルシャッフルの練習をしながら応じる。
「この世に未練があるとかですかね。尾張さんなら、わかるんじゃないですか?」
「私の場合は未練もあったけど、でもーーやっぱりなんでもないわ」
尾張さんは、横を向いて赤くなった顔を隠す。
僕は、その反応を不思議に思いながらもある推測に触れる。
「でも、アレですよね。つまり、水城ももしかしたら幽霊になって存在してるかもしれないって事ですよね」
「不気味なこと言わないでくれる? 幽霊なんて非科学的な存在がいるわけないじゃない!」
尾張さんの照れたような顔が、一瞬で不快そうな顔に変わった。
「それはもはや、ギャグにすらなってないですよ? 取り敢えず可能性を否定したいからって、自分の存在ごと否定するの止めません?」
「だって、幽霊ってことは、もう法律にも縛られないって事じゃない! なんでもやり放題とかーー恐怖以外の何物でもないわよ」
尾張さんは、その細い肩を両手で包むようにしながら、ブルッと震える。
「まぁ、そうですけど。でも流石の水城でも死んでまでストーカーはしないんじゃないですかね?」
なんの確証もないけど、気休め程度にはなるだろうと、そう呟く。
「そもそも、あいつ尾張さんの存在には気づいてなかったみたいですし」
「それよ、なんであの人私の存在に気づかなかったのかしら?」
私のこと殺したくせに。と、どこか複雑そうな顔をしながら首を傾げる。
トランプが床に落ちる。
「さあ? 自分が殺したって強く意識していたから、それが障害になっていた。とかどうですか? なんかそれっぽくないですか?」
適当に考えていた自論を持ち出す。尾張さんは床のトランプを拾いながら、
「適当すぎないかしら」
と、相槌を打つ。
どうやら、あまりお気には召さなかったようだ。
「だって、理由はいくらでも想像出来ますけど、証明できるような事柄でもないですし。適当でいいと思いますよ?」
僕のそんな投げやりな態度に、尾張さんは、僕が弄っていたトランプを掴むと、綺麗にリフルシャッフルを決めながら、
「それもそうね」
とドヤ顔しながら呟いた。
「なんで出来るんですか」
僕は、返されたトランプでもう一度リフルシャッフルの練習を始める。
しかし、何度やってもカードがどこかへ飛んでいく。
尾張さんは珍しく、純粋に楽しそうなニコニコとした顔で僕を見つめていた。
ここまで来ると、何かイカサマでもされてるのではないかと疑惑の目を向けるが、
「トランプって、基本的に記憶力とか論理的思考力とかの能力差で結果が決まるんだから、頭の良い方が勝つように出来てるのよ。その差を埋める為に運を絡めてるけど、それだって理論上は偏りが出ないんだから、この結果は当然だと思うわ」
と一蹴される。
くっ! この天才少女! くっ!
反論が思いつかず歯噛みする。だけど、僕は! 負けない! と果敢にも負け戦に挑む僕を、尾張さんが微笑ましいものでも見るような目で見ていた。
二人でのトランプに飽きてきた頃、尾張さんが何気なしに呟いた。
「幽霊になる条件って何かあるのかしらね?」
僕はリフルシャッフルの練習をしながら応じる。
「この世に未練があるとかですかね。尾張さんなら、わかるんじゃないですか?」
「私の場合は未練もあったけど、でもーーやっぱりなんでもないわ」
尾張さんは、横を向いて赤くなった顔を隠す。
僕は、その反応を不思議に思いながらもある推測に触れる。
「でも、アレですよね。つまり、水城ももしかしたら幽霊になって存在してるかもしれないって事ですよね」
「不気味なこと言わないでくれる? 幽霊なんて非科学的な存在がいるわけないじゃない!」
尾張さんの照れたような顔が、一瞬で不快そうな顔に変わった。
「それはもはや、ギャグにすらなってないですよ? 取り敢えず可能性を否定したいからって、自分の存在ごと否定するの止めません?」
「だって、幽霊ってことは、もう法律にも縛られないって事じゃない! なんでもやり放題とかーー恐怖以外の何物でもないわよ」
尾張さんは、その細い肩を両手で包むようにしながら、ブルッと震える。
「まぁ、そうですけど。でも流石の水城でも死んでまでストーカーはしないんじゃないですかね?」
なんの確証もないけど、気休め程度にはなるだろうと、そう呟く。
「そもそも、あいつ尾張さんの存在には気づいてなかったみたいですし」
「それよ、なんであの人私の存在に気づかなかったのかしら?」
私のこと殺したくせに。と、どこか複雑そうな顔をしながら首を傾げる。
トランプが床に落ちる。
「さあ? 自分が殺したって強く意識していたから、それが障害になっていた。とかどうですか? なんかそれっぽくないですか?」
適当に考えていた自論を持ち出す。尾張さんは床のトランプを拾いながら、
「適当すぎないかしら」
と、相槌を打つ。
どうやら、あまりお気には召さなかったようだ。
「だって、理由はいくらでも想像出来ますけど、証明できるような事柄でもないですし。適当でいいと思いますよ?」
僕のそんな投げやりな態度に、尾張さんは、僕が弄っていたトランプを掴むと、綺麗にリフルシャッフルを決めながら、
「それもそうね」
とドヤ顔しながら呟いた。
「なんで出来るんですか」
僕は、返されたトランプでもう一度リフルシャッフルの練習を始める。
しかし、何度やってもカードがどこかへ飛んでいく。
尾張さんは珍しく、純粋に楽しそうなニコニコとした顔で僕を見つめていた。
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