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世界終わろう委員会
少女の感慨
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その後、若いナースが病室に入ってくることで、拷問は中断された。
精神崩壊まではいかなくとも、神経虚弱に陥った少年に少女は語りかける。
「自分の人生が素晴らしかったとか、最低だったとか、そんな事一言で言い表せるわけないじゃない」
少女の言葉に少年は答えない。
「昔から何でも出来て、だけどむしろそのせいで居場所もなかったから、学校は行く意味があまり分からなかったし」
少女は靴を脱いで、椅子の上で膝を抱える。
「母は優しかったけど、父は忙しい人だったから、あんまり一緒に遊んだ記憶もない」
少年は黙って話を聞く。
「高校生なったら、友達って思える人が出来て、これから楽しくなるのかなって時にクラスメイトに殺されて幽霊になるって、どんな罰ゲームよ」
少女は、猫のキーホルダーを弄りながら続ける。
「でも、幽霊になってからいろんな人にあって、生きてた時には体験できなかった事があって、そして、貴方に気持ちを伝えられた」
だから、きっと。と、少女は一度言葉を区切ると、抱えていた足を下ろし立ち上がりながら、少年に向けて言う。
「そんなに悪くない人生だったんじゃないかしら?」
微笑む彼女のその顔は夕暮れの光で赤く染まり、どこか照れているようにも見えた。
「まぁ、幽霊としての霊生? はまだ始まったばかりですけどね」
神経虚弱から立ち直ったのか、少年が茶々を入れはじめる。
「ええ、そうね。第二の霊生が始まった途端に浮気現場に遭遇した、私の今の気持ちは知りたいかしら?」
「いや、あれは浮気とかじゃないです! 不可抗力とかいうやつです‼︎」
少女はまた、キーホルダーを回しはじめる。
「私ね、人は人生の中でたった一人を愛し続ける事が幸せな事だと思うの」
「それは、どうなんですかね? 個々人によって考え方に差があるんじゃないですか?」
少年はキーホルダーを横目に見ながらなんとか逃れようと、ベッドの縁を掴む。しかし、体に力が入らない。
「えぇ、確かに多様性を認めることは大事なことよね。それが浮気した相手であろうと」
「いや、浮気じゃないですから! あれは、椎堂さんがいきなり頭を抱えてきたんです!」
少年の必死の訴えを聞く二人の少女。
「えっ⁉︎ 私が悪いの?」
「椎堂さん何でいるんですか⁉︎ さっき帰ったはずでは⁉︎」
いつのまにか、ドアの前に立っていた少女は愕然とした顔をする。
しばらくしてハッと我にかえると、
「ちょっと忘れ物して」
と、学生カバンを掴み、そそくさとその場を離れようとする。
その時、スマホがメッセージの着信を告げる。
ビクッと震えた少女は、恐る恐るスマホを取り出し画面を見る。
『待ちなさい』
「・・・・・・はい」
少女は、ドアを閉めると渋々といった様子で、そこにとどまるのだった。
少女による取り調べは結局、面会時間ギリギリまで行われた。
精神崩壊まではいかなくとも、神経虚弱に陥った少年に少女は語りかける。
「自分の人生が素晴らしかったとか、最低だったとか、そんな事一言で言い表せるわけないじゃない」
少女の言葉に少年は答えない。
「昔から何でも出来て、だけどむしろそのせいで居場所もなかったから、学校は行く意味があまり分からなかったし」
少女は靴を脱いで、椅子の上で膝を抱える。
「母は優しかったけど、父は忙しい人だったから、あんまり一緒に遊んだ記憶もない」
少年は黙って話を聞く。
「高校生なったら、友達って思える人が出来て、これから楽しくなるのかなって時にクラスメイトに殺されて幽霊になるって、どんな罰ゲームよ」
少女は、猫のキーホルダーを弄りながら続ける。
「でも、幽霊になってからいろんな人にあって、生きてた時には体験できなかった事があって、そして、貴方に気持ちを伝えられた」
だから、きっと。と、少女は一度言葉を区切ると、抱えていた足を下ろし立ち上がりながら、少年に向けて言う。
「そんなに悪くない人生だったんじゃないかしら?」
微笑む彼女のその顔は夕暮れの光で赤く染まり、どこか照れているようにも見えた。
「まぁ、幽霊としての霊生? はまだ始まったばかりですけどね」
神経虚弱から立ち直ったのか、少年が茶々を入れはじめる。
「ええ、そうね。第二の霊生が始まった途端に浮気現場に遭遇した、私の今の気持ちは知りたいかしら?」
「いや、あれは浮気とかじゃないです! 不可抗力とかいうやつです‼︎」
少女はまた、キーホルダーを回しはじめる。
「私ね、人は人生の中でたった一人を愛し続ける事が幸せな事だと思うの」
「それは、どうなんですかね? 個々人によって考え方に差があるんじゃないですか?」
少年はキーホルダーを横目に見ながらなんとか逃れようと、ベッドの縁を掴む。しかし、体に力が入らない。
「えぇ、確かに多様性を認めることは大事なことよね。それが浮気した相手であろうと」
「いや、浮気じゃないですから! あれは、椎堂さんがいきなり頭を抱えてきたんです!」
少年の必死の訴えを聞く二人の少女。
「えっ⁉︎ 私が悪いの?」
「椎堂さん何でいるんですか⁉︎ さっき帰ったはずでは⁉︎」
いつのまにか、ドアの前に立っていた少女は愕然とした顔をする。
しばらくしてハッと我にかえると、
「ちょっと忘れ物して」
と、学生カバンを掴み、そそくさとその場を離れようとする。
その時、スマホがメッセージの着信を告げる。
ビクッと震えた少女は、恐る恐るスマホを取り出し画面を見る。
『待ちなさい』
「・・・・・・はい」
少女は、ドアを閉めると渋々といった様子で、そこにとどまるのだった。
少女による取り調べは結局、面会時間ギリギリまで行われた。
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