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世界の終わりを君に捧ぐ
世界の終わりを君に捧ぐ 破 3
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「紀美丹君⁉︎」
倒れた僕を、尾張さんが廃墟の瓦礫の影まで引きずっていく。
「紀美丹君! 大丈夫⁉︎ ねぇ‼︎」
「ーー僕が、死んだら、骨は日本に持ち帰ってください」
咳き込みながら、胸を押さえる。
「?」
あれ?ーー血が出てない。
衝撃を受けた胸部を確認する。ーー胸には青痣が出来ている様だが、まったく出血していなかった。
どういうことだ? 確かに撃たれたと思ったんだけど。
「紀美丹君。ーーこれ」
尾張さんが、僕が首から下げていた御守りを見せてくれる。そこには、銃弾が突き刺さり、ひしゃげた鉄板が御守りの布の穴から見えていた。
「妙に重いと思ったら鉄板入ってたんですね。この御守り」
どうやら、椎堂さんがくれた御守りのおかげで、ひとまずは命拾いしたようだった。
だが、まだ安心出来る状況ではなかった。
先程僕を銃撃した誰かが、まだその辺をうろついているかもしれない。
尾張さんが、恐る恐る瓦礫から顔を出し周囲を確認する。
「誰もいないわね。倒れてる人以外」
僕も、痛む身体をおして確認する。確かに生きている人は誰もいないようだった。しかし、
「あの、倒れてる人が持ってる拳銃から、微かに煙出てませんか?」
僕が示した方を尾張さんも確認する。
「出てるわね」
どうやら、銃撃の犯人は彼のようだった。ーー恐らく、死の直前に意識が朦朧とするなか、最後の力を振り絞って引き金を引いたのだろう。
「わざわざ僕に向けて撃たなくても」
「動いてたから敵だと思ったんでしょうね」
本当に勘弁してほしい。痛いのはもう懲り懲りなのに。
「紀美丹君。歩ける?」
「もう少し、待ってもらっていいですか?」
どうやら、骨には異常は無さそうだ。しかし一瞬、肺の中の空気が全て失われるような感覚があった。
そのため、まだ呼吸が乱れている。
尾張さんは、仕方ないわね。と言うと、僕の頭を膝の上にのせる。
「尾張さん?」
「地面の上だと、頭、痛いでしょう?」
尾張さんは、少し照れたような顔をしながらそう言う。
その気遣いに感謝しながら、息が整うまでのしばらくの間、尾張さんの膝枕を堪能させてもらうことにする。
こんな時間が待っているなら、たまには銃撃されるのもーーーーーーーーーー良くないな。
やっぱり痛いのは嫌だ。
倒れた僕を、尾張さんが廃墟の瓦礫の影まで引きずっていく。
「紀美丹君! 大丈夫⁉︎ ねぇ‼︎」
「ーー僕が、死んだら、骨は日本に持ち帰ってください」
咳き込みながら、胸を押さえる。
「?」
あれ?ーー血が出てない。
衝撃を受けた胸部を確認する。ーー胸には青痣が出来ている様だが、まったく出血していなかった。
どういうことだ? 確かに撃たれたと思ったんだけど。
「紀美丹君。ーーこれ」
尾張さんが、僕が首から下げていた御守りを見せてくれる。そこには、銃弾が突き刺さり、ひしゃげた鉄板が御守りの布の穴から見えていた。
「妙に重いと思ったら鉄板入ってたんですね。この御守り」
どうやら、椎堂さんがくれた御守りのおかげで、ひとまずは命拾いしたようだった。
だが、まだ安心出来る状況ではなかった。
先程僕を銃撃した誰かが、まだその辺をうろついているかもしれない。
尾張さんが、恐る恐る瓦礫から顔を出し周囲を確認する。
「誰もいないわね。倒れてる人以外」
僕も、痛む身体をおして確認する。確かに生きている人は誰もいないようだった。しかし、
「あの、倒れてる人が持ってる拳銃から、微かに煙出てませんか?」
僕が示した方を尾張さんも確認する。
「出てるわね」
どうやら、銃撃の犯人は彼のようだった。ーー恐らく、死の直前に意識が朦朧とするなか、最後の力を振り絞って引き金を引いたのだろう。
「わざわざ僕に向けて撃たなくても」
「動いてたから敵だと思ったんでしょうね」
本当に勘弁してほしい。痛いのはもう懲り懲りなのに。
「紀美丹君。歩ける?」
「もう少し、待ってもらっていいですか?」
どうやら、骨には異常は無さそうだ。しかし一瞬、肺の中の空気が全て失われるような感覚があった。
そのため、まだ呼吸が乱れている。
尾張さんは、仕方ないわね。と言うと、僕の頭を膝の上にのせる。
「尾張さん?」
「地面の上だと、頭、痛いでしょう?」
尾張さんは、少し照れたような顔をしながらそう言う。
その気遣いに感謝しながら、息が整うまでのしばらくの間、尾張さんの膝枕を堪能させてもらうことにする。
こんな時間が待っているなら、たまには銃撃されるのもーーーーーーーーーー良くないな。
やっぱり痛いのは嫌だ。
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