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古魔道具屋本日オープン?(1)
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再び、チラシを作り。
そして商品一つ一つにPOPを付ける。店が華やかになったようで見栄えもいい。
『明日、フェラガモ通り三丁目六番地に「リンダ商会」オープン。
古魔道具、魔導書、古民具、珍品その他。明瞭価格。魔道具すべて三ケ月保証。
高価買い取りもいたします。今週いっぱいチラシをお持ちいただいた方には三割引き』
シモンに相談したところ、珍しい魔導書をたくさん、しかも安く仕入れることができた。シモンも役に立てたことに喜んでくれた。何だが、うまくいきそうな雰囲気が漂ってきたことにエルンはホクホク顔となった。
だが、店の名前がガルディ商会からリンダ商会になったことにガルディは不満たらたらだ。
「なぜ、俺がリンダの店で店長をしなきゃならんのだ。納得がいかん」
「でも、リンダさんの協力があったから、感謝を込めての命名です。それでオープンできるんですから。我慢してください」
「あの魔女、本当に信用していいのか?」
「……今は信用しましょう」と言いながらもやっぱり不安は否めない。
翌日がオープンのため、エルンとガルディは店の二階に泊まることにし、リンダはこれ以上付き合いきれんと森の家へ帰った。
夜、ガルディは翌日のことも考えず酒を飲んでべろべろになりながら横になった。
「これくらいのことで二日酔いなどならん。俺を誰だと思っている。ガルディ様だ」というのが今日の最後の言葉だ。
——大丈夫かな——
エルンもそろそろ寝ようと店の戸締りを確認するために一階へ降りる。
???
何やら物音がする。
店の外か?
そうではないらしい。
店内からだ。
泥棒?
ようやく本格的にオープンへと漕ぎつけたのに、泥棒なんかに荒らされてはたまらない。
そっと覗いてみる。
陳列棚を造り、そこへ整然と商品を並べ、開店の準備を整えた店内に何やら奇妙な物音が響き始めた。
エルンはその物音の出所を探った。
魔道具の暴走か?
修理の仕方が間違っていたのか?
想像を巡らせた。
——あれだ——
壁に掛けられた魔鏡からだ。ベイツ商会から仕入れた魔鏡だ。
割れていた鏡を修復して商品として店に掛けたのだが、そこから青白い光が放たれている。
エルンはランプを手にその鏡の前に立った。
鏡に映し出されたのはエルンの姿ではなかった。
過去のエルンの姿。妻吹アラタの姿だ。
「なぜ?」
鏡の中の妻吹アラタはエルンに向かって笑いかけた。
「そっちでの生活はどうだい? 慣れたかい?」
——違う。僕じゃない——
何者かが妻吹アラタの姿を利用して語りかけているだけだ。
「誰なの?」
「ばれたようだな。私はアマーリエ・フォン・ハンスタイン。お前のせいで死んだ」
「知らない。そんな人知らない」
「そうだろうな。私は二五〇年前に死んだ。その前はお前と同じ世界で生きていた。傭兵として」
そこでエルンはようやくわかった。
「二五〇年前、さらにその前……」
転生、転移には時代は関係ないらしい。過去にも転生するらしい。
あの時、敵のドローン攻撃で死んだあの七人の中の一人。
妻吹アラタのミスで死んだ傭兵の一人が転生し、魔法使いアマーリエ・フォン・ハンスタインとして蘇った。そして、今ここに。
「お前に復讐するために魔鏡の中に自らを封入し、機会を狙っていたというわけだ」
光が大きく激しくなると鏡からあふれ出てきて、店内が光に満たされた。
「間抜けなお前のせいで俺は死んだ。そして俺の家族も悲惨な人生を歩むことになった。すべてお前のせいだ」
「仕方がなかったと思う。僕も慣れない任務で……」
——はっきり言ってよく覚えていないのだけれど——
「どうした、忘れたのか、忘れた振りか」
「僕をどうしたいんですか?」
「お前に復讐するために蘇った」
そして商品一つ一つにPOPを付ける。店が華やかになったようで見栄えもいい。
『明日、フェラガモ通り三丁目六番地に「リンダ商会」オープン。
古魔道具、魔導書、古民具、珍品その他。明瞭価格。魔道具すべて三ケ月保証。
高価買い取りもいたします。今週いっぱいチラシをお持ちいただいた方には三割引き』
シモンに相談したところ、珍しい魔導書をたくさん、しかも安く仕入れることができた。シモンも役に立てたことに喜んでくれた。何だが、うまくいきそうな雰囲気が漂ってきたことにエルンはホクホク顔となった。
だが、店の名前がガルディ商会からリンダ商会になったことにガルディは不満たらたらだ。
「なぜ、俺がリンダの店で店長をしなきゃならんのだ。納得がいかん」
「でも、リンダさんの協力があったから、感謝を込めての命名です。それでオープンできるんですから。我慢してください」
「あの魔女、本当に信用していいのか?」
「……今は信用しましょう」と言いながらもやっぱり不安は否めない。
翌日がオープンのため、エルンとガルディは店の二階に泊まることにし、リンダはこれ以上付き合いきれんと森の家へ帰った。
夜、ガルディは翌日のことも考えず酒を飲んでべろべろになりながら横になった。
「これくらいのことで二日酔いなどならん。俺を誰だと思っている。ガルディ様だ」というのが今日の最後の言葉だ。
——大丈夫かな——
エルンもそろそろ寝ようと店の戸締りを確認するために一階へ降りる。
???
何やら物音がする。
店の外か?
そうではないらしい。
店内からだ。
泥棒?
ようやく本格的にオープンへと漕ぎつけたのに、泥棒なんかに荒らされてはたまらない。
そっと覗いてみる。
陳列棚を造り、そこへ整然と商品を並べ、開店の準備を整えた店内に何やら奇妙な物音が響き始めた。
エルンはその物音の出所を探った。
魔道具の暴走か?
修理の仕方が間違っていたのか?
想像を巡らせた。
——あれだ——
壁に掛けられた魔鏡からだ。ベイツ商会から仕入れた魔鏡だ。
割れていた鏡を修復して商品として店に掛けたのだが、そこから青白い光が放たれている。
エルンはランプを手にその鏡の前に立った。
鏡に映し出されたのはエルンの姿ではなかった。
過去のエルンの姿。妻吹アラタの姿だ。
「なぜ?」
鏡の中の妻吹アラタはエルンに向かって笑いかけた。
「そっちでの生活はどうだい? 慣れたかい?」
——違う。僕じゃない——
何者かが妻吹アラタの姿を利用して語りかけているだけだ。
「誰なの?」
「ばれたようだな。私はアマーリエ・フォン・ハンスタイン。お前のせいで死んだ」
「知らない。そんな人知らない」
「そうだろうな。私は二五〇年前に死んだ。その前はお前と同じ世界で生きていた。傭兵として」
そこでエルンはようやくわかった。
「二五〇年前、さらにその前……」
転生、転移には時代は関係ないらしい。過去にも転生するらしい。
あの時、敵のドローン攻撃で死んだあの七人の中の一人。
妻吹アラタのミスで死んだ傭兵の一人が転生し、魔法使いアマーリエ・フォン・ハンスタインとして蘇った。そして、今ここに。
「お前に復讐するために魔鏡の中に自らを封入し、機会を狙っていたというわけだ」
光が大きく激しくなると鏡からあふれ出てきて、店内が光に満たされた。
「間抜けなお前のせいで俺は死んだ。そして俺の家族も悲惨な人生を歩むことになった。すべてお前のせいだ」
「仕方がなかったと思う。僕も慣れない任務で……」
——はっきり言ってよく覚えていないのだけれど——
「どうした、忘れたのか、忘れた振りか」
「僕をどうしたいんですか?」
「お前に復讐するために蘇った」
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