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第17話
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「………」
私の殿下呼びに、陛下は眉根を寄せた。
何の真似だ?と問いかけるような瞳を前に、私は『グリエ』を続けた。
「『あんな我儘な殿下が、まさかこうして国王になられたこと、私は大変うれしく思います。が……女性に対してこのような無体な行為を働く不埒者に教育した覚えはありませんよ?』」
「………」
「『あの時、しっかりと女性に対する態度を教育したはずなのに。覚えていますか?私が【妹】呼ばわりされたことを』」
「っ!?」
私の言葉に、陛下の表情が驚愕に染まる。
覚えているのだ、かつて『妹』扱いされたのが誰なのかということを。
「『散々殿下は【妹】扱いされた私を揶揄ってくださいました。そのような態度をとることは許されないとしっかり仕置しましたね?また、仕置しますよ?』」
「お……ま、え……は……」
少しずつ、答えに近づいているだろう陛下に、私はさらに続けた。
「『とはいえ、殿下が女性慣れしていないのは私が原因でもあったかもしれませんね。……私が【王妃】として選ばれなければ』」
「………」
「『まさか私が選ばれるとは思ってもいませんでした。何故なら私は【男】なのですから。絶対に殿下と結ばれることなどあり得ない。なのに、光は私を選んだ、照らした。光は間違いを犯したのかと、疑ってしまいました。なのに……』」
私はそこで一度区切り、再び目を閉じる。
そして……
「『また』……選ばれてしまいましたよ、陛下」
口角が上がり、自嘲気味の笑顔が漏れる。
唖然とし、そのまま動かない陛下。
きっとその頭の中は混乱していることだろう。
伝えたいことは伝わった。
陛下と当時の大神官と……そして『グリエ』だけが知る秘密。
けれど、それが真実。
その真実を、陛下はどう受け止めるのか。
今再び、審判を受ける気持ちで私は陛下の言葉を待った。
「そうか……」
それだけ言った陛下は、天井を仰いだ。
私からは陛下の顔が見えず、どんな表情をしているのかは分からない。
きっと陛下はショックを受けたに違いない。
目の前の女性が、その中に『男性』を持つのだから。
身体が、ではない。心がそうなっている。
それはきっと、受け止めがたいことのはずだ。
「目を閉じろ」
仰いだままの陛下がそう呟いた。
私は言われるがまま、目を閉じた。
そのショックから、私がどんな目にあうかは想像が付かなかった。
ただ、審判を待つ罪人の気持ちだった。
なのに、訪れた審判は、予想もつかないものだった。
「ん……」
「!?」
目を閉じていた私に訪れたのは、唇に感じる柔らかな感触だった。
それが何なのかすぐには分からず、けれど閉じた瞼のすぐ近くに感じる気配が、微かに漏れ出る息が、顔がすぐ近くあり、触れているのが唇だと教えてくれた。
分かった瞬間目を開けば、間近で紅い瞳と見つめ合うこととなった。
驚きで目を見開く私に、紅い瞳は面白がるように細められた。
しかもそれでは終わらず、ぬるりと何かが咥内に侵入してきた。
「んん!」
それが陛下の舌だと分かっても、もうどうしたらいいかわからなくなっていた。
しかも、いつの間にか後頭部に手が回されており、離れられないようにされていた。
抵抗する気も湧かずただされるがままでいると、ようやく陛下が離れた。
濡れた口周りが冷えていくのが、妙に寂しく思えてしまう。
しかし、ここでようやく自分が何をされたのかを理解し、けれど何故そうされたのかが分からず、呆然とするしかなかった。
「…なん、で………」
ようやく絞り出せた言葉はそれだけ。
訳が分からなかった。
拒絶されると思った。
受け入れられるわけがないと。
しかしされた行為は真逆。
しかも、ただの口づけどころか、あんな……
私を見下ろす陛下は、ゾッとするような蠱惑的な表情を浮かべていた。
まるで、狙っていた獲物が手に入ったかのような、笑みを。
「ずっと欲しかった」
陛下から言葉が漏れる。
だけど、その言葉の意味が分からない。
何が欲しかったのだろうか?
陛下の手が、私の頬を撫でる。
触れるか触れないか、羽で撫でているような手つきにくすぐったさを覚える。
「んっ……」
「どうやったら手に入れられると…本気で考えていた」
「……なに…を…」
陛下は何を言っているのだろうか?
陛下は私の疑問には答えず、どこか熱に浮かされたような口調で語りだした。
「初めて見たときから欲しかった。女性の雰囲気と優しさを持っていた。王子であった私に、遠慮なく提言し、道を正してくれた。私の支えに…執務としてだけでなく、心も支えてほしかった。ともに歩んでほしいと……心から思った。どうして男なんだと、呪ったものだ。光に選ばれたとき、私は心から嬉しかった。光が選んだのだ。私の伴侶に。光に選ばれた者を伴侶とする、王の義務。それを口実にすれば、誰もが認めざるを得なくなる。たとえ、男であろうとも」
「………」
陛下の告白に、私は驚くしかなかった。
陛下が…キラルド殿下が、まさか『グリエ』にそんな感情を持っているとは思いもしなかった。
年上の『グリエ』を、妹扱いされたことを揶揄うキラルド殿下の心に、そんな想いがあったということに、何も言えない。
「…だが、『おまえ』はそんな私の心を受け入れてはくれなかった。大神官は間違いだと言った。間違いではない。私が望んだとおり。誰憚ることなく取れると思った手は…私の手から抜け落ちた。それどころか、永遠にその手は失われた。心を引き裂かれる思いだった。私の眼の前で……『おまえ』は息を引き取った。許せなかった。『おまえ』を失わせた弱い私が、絶対に許せなかった。ただ強くなりたかった。…今更遅いと分かっても、それでも弱いままでいることだけは許せなかった」
「……」
『グリエ』の死が、キラルド殿下にそこまで衝撃を与えていたとは思わなかった。
この前の独白でも、そこそこ信頼されているとは思ってはいたけれど、実態は想像以上だった。
「だが今度は違う」
熱に浮かされたように語っていた陛下の瞳が、まっすぐに私を見据える。
その瞳に宿る熱の強さに、私は……どこか恐怖を感じていた。
「お前は……女だ」
覚悟はあった。
けれど、その覚悟は王妃としての義務を行っても、真の夫婦と成りえないこと…想われない事だ。
なのに、今起きていることはその真逆……どころか、その想いの強さの底の見えなさに恐怖すら感じている。
男と分かっていながら異性へ持つべき感情を持ち、それを抑え込み、しかしその感情を持った相手を失った。
その想いを今まで溜め込み続け、それがまさかという形で解放されたら…?
この部屋に来る前、陛下は言った。「しない」と。けれど、今の陛下を見てそんな言葉なんて信用できなかった。
舌を差し込むほどの深い口づけを交わし、底知れない熱を込めた瞳で見下ろし、未だに私に覆いかぶさった状態を解こうとしない。
(このままじゃ……)
まずいと本能的に悟った。このままでは確実に……してしまう。
嫌…という感情は無かった。自身も元『男』だから、そうすることに嫌悪があるかもと思ったけれど、今この状況を前にして、嫌悪感は湧かない。
ただ純粋な恐怖。
まだ経験したことない行為への恐怖。そして、陛下の重すぎる想いと、その想いから自分の体がどう扱われるか分からない恐怖。
ここに至るまで、陛下から優しく扱われた記憶があまりないのも拍車をかけた。
女性とみられながら、その扱いのぞんざいさが脳裏によみがえる。
平然と体のサイズを聞かれたり。
食べているものを強引に奪われたり。
引きずられるようにエスコートされたり。
衣服を無理やり破かれたり。
全力で追いかけまわされたり。
……ロクな扱われ方をされてないのに涙が出そう。
まるでおもちゃのように扱われてしまうのではないか。
その予感が消えない。
逃げないとまずい。
それを読み取ったのか、両腕が陛下によって抑え込まれてしまった。
「逃がすと思うか?」
もうその言葉から、することが決定事項にしか聞こえない。
本当にまずい。
体面とかいろいろあるけど、何より私の体が心配。
再び陛下の顔が下りてくる。
口づけを交わすつもりだろう。
私はぎゅっと目を閉じた。
そして、これを千載一遇のチャンスととらえた。
「っ!!!」
「ぐがっ!?」
ゴツンとにぶい音が部屋に響いた。
身体を逸らし、反動をつけてからの…頭突き。
思った以上の痛みに涙目になるけど、緩んだ腕の拘束から身体を転がして脱出。
勢い余ってそのままベッドから転がり落ち、また落ちた痛みに悶絶。
「っ~~~!!」
頭も体も痛くてもう散々と思いながらも、なんとか危機を脱出した安堵感を得ることができた。
身体を起こし、恐る恐る陛下の方を見ると、まだ頭を押さえて悶絶していた。
(今しかない…!)
私も痛む頭を抑えつつ、部屋の出口へと向かう。扉に手を掛け、なんとか開く。
「ま、待て!」
背に陛下の声がかかるも、扉の外へと抜け出し返事とばかりに扉の閉める音が部屋に響いた。
閉じられた扉に背を預けると、ようやく一息付けた。頭は痛むけど。
とにかく今は陛下の傍から離れないといけない。
今のままの陛下に掴まったら、今度こそどうなるか分からない。
痛む頭を抑えつつ、一歩を踏み出すと後ろで扉の取っ手が回る音が聞こえた。
その音に恐怖を感じてしまった。
反射的に体は駆けだしていた。
私の殿下呼びに、陛下は眉根を寄せた。
何の真似だ?と問いかけるような瞳を前に、私は『グリエ』を続けた。
「『あんな我儘な殿下が、まさかこうして国王になられたこと、私は大変うれしく思います。が……女性に対してこのような無体な行為を働く不埒者に教育した覚えはありませんよ?』」
「………」
「『あの時、しっかりと女性に対する態度を教育したはずなのに。覚えていますか?私が【妹】呼ばわりされたことを』」
「っ!?」
私の言葉に、陛下の表情が驚愕に染まる。
覚えているのだ、かつて『妹』扱いされたのが誰なのかということを。
「『散々殿下は【妹】扱いされた私を揶揄ってくださいました。そのような態度をとることは許されないとしっかり仕置しましたね?また、仕置しますよ?』」
「お……ま、え……は……」
少しずつ、答えに近づいているだろう陛下に、私はさらに続けた。
「『とはいえ、殿下が女性慣れしていないのは私が原因でもあったかもしれませんね。……私が【王妃】として選ばれなければ』」
「………」
「『まさか私が選ばれるとは思ってもいませんでした。何故なら私は【男】なのですから。絶対に殿下と結ばれることなどあり得ない。なのに、光は私を選んだ、照らした。光は間違いを犯したのかと、疑ってしまいました。なのに……』」
私はそこで一度区切り、再び目を閉じる。
そして……
「『また』……選ばれてしまいましたよ、陛下」
口角が上がり、自嘲気味の笑顔が漏れる。
唖然とし、そのまま動かない陛下。
きっとその頭の中は混乱していることだろう。
伝えたいことは伝わった。
陛下と当時の大神官と……そして『グリエ』だけが知る秘密。
けれど、それが真実。
その真実を、陛下はどう受け止めるのか。
今再び、審判を受ける気持ちで私は陛下の言葉を待った。
「そうか……」
それだけ言った陛下は、天井を仰いだ。
私からは陛下の顔が見えず、どんな表情をしているのかは分からない。
きっと陛下はショックを受けたに違いない。
目の前の女性が、その中に『男性』を持つのだから。
身体が、ではない。心がそうなっている。
それはきっと、受け止めがたいことのはずだ。
「目を閉じろ」
仰いだままの陛下がそう呟いた。
私は言われるがまま、目を閉じた。
そのショックから、私がどんな目にあうかは想像が付かなかった。
ただ、審判を待つ罪人の気持ちだった。
なのに、訪れた審判は、予想もつかないものだった。
「ん……」
「!?」
目を閉じていた私に訪れたのは、唇に感じる柔らかな感触だった。
それが何なのかすぐには分からず、けれど閉じた瞼のすぐ近くに感じる気配が、微かに漏れ出る息が、顔がすぐ近くあり、触れているのが唇だと教えてくれた。
分かった瞬間目を開けば、間近で紅い瞳と見つめ合うこととなった。
驚きで目を見開く私に、紅い瞳は面白がるように細められた。
しかもそれでは終わらず、ぬるりと何かが咥内に侵入してきた。
「んん!」
それが陛下の舌だと分かっても、もうどうしたらいいかわからなくなっていた。
しかも、いつの間にか後頭部に手が回されており、離れられないようにされていた。
抵抗する気も湧かずただされるがままでいると、ようやく陛下が離れた。
濡れた口周りが冷えていくのが、妙に寂しく思えてしまう。
しかし、ここでようやく自分が何をされたのかを理解し、けれど何故そうされたのかが分からず、呆然とするしかなかった。
「…なん、で………」
ようやく絞り出せた言葉はそれだけ。
訳が分からなかった。
拒絶されると思った。
受け入れられるわけがないと。
しかしされた行為は真逆。
しかも、ただの口づけどころか、あんな……
私を見下ろす陛下は、ゾッとするような蠱惑的な表情を浮かべていた。
まるで、狙っていた獲物が手に入ったかのような、笑みを。
「ずっと欲しかった」
陛下から言葉が漏れる。
だけど、その言葉の意味が分からない。
何が欲しかったのだろうか?
陛下の手が、私の頬を撫でる。
触れるか触れないか、羽で撫でているような手つきにくすぐったさを覚える。
「んっ……」
「どうやったら手に入れられると…本気で考えていた」
「……なに…を…」
陛下は何を言っているのだろうか?
陛下は私の疑問には答えず、どこか熱に浮かされたような口調で語りだした。
「初めて見たときから欲しかった。女性の雰囲気と優しさを持っていた。王子であった私に、遠慮なく提言し、道を正してくれた。私の支えに…執務としてだけでなく、心も支えてほしかった。ともに歩んでほしいと……心から思った。どうして男なんだと、呪ったものだ。光に選ばれたとき、私は心から嬉しかった。光が選んだのだ。私の伴侶に。光に選ばれた者を伴侶とする、王の義務。それを口実にすれば、誰もが認めざるを得なくなる。たとえ、男であろうとも」
「………」
陛下の告白に、私は驚くしかなかった。
陛下が…キラルド殿下が、まさか『グリエ』にそんな感情を持っているとは思いもしなかった。
年上の『グリエ』を、妹扱いされたことを揶揄うキラルド殿下の心に、そんな想いがあったということに、何も言えない。
「…だが、『おまえ』はそんな私の心を受け入れてはくれなかった。大神官は間違いだと言った。間違いではない。私が望んだとおり。誰憚ることなく取れると思った手は…私の手から抜け落ちた。それどころか、永遠にその手は失われた。心を引き裂かれる思いだった。私の眼の前で……『おまえ』は息を引き取った。許せなかった。『おまえ』を失わせた弱い私が、絶対に許せなかった。ただ強くなりたかった。…今更遅いと分かっても、それでも弱いままでいることだけは許せなかった」
「……」
『グリエ』の死が、キラルド殿下にそこまで衝撃を与えていたとは思わなかった。
この前の独白でも、そこそこ信頼されているとは思ってはいたけれど、実態は想像以上だった。
「だが今度は違う」
熱に浮かされたように語っていた陛下の瞳が、まっすぐに私を見据える。
その瞳に宿る熱の強さに、私は……どこか恐怖を感じていた。
「お前は……女だ」
覚悟はあった。
けれど、その覚悟は王妃としての義務を行っても、真の夫婦と成りえないこと…想われない事だ。
なのに、今起きていることはその真逆……どころか、その想いの強さの底の見えなさに恐怖すら感じている。
男と分かっていながら異性へ持つべき感情を持ち、それを抑え込み、しかしその感情を持った相手を失った。
その想いを今まで溜め込み続け、それがまさかという形で解放されたら…?
この部屋に来る前、陛下は言った。「しない」と。けれど、今の陛下を見てそんな言葉なんて信用できなかった。
舌を差し込むほどの深い口づけを交わし、底知れない熱を込めた瞳で見下ろし、未だに私に覆いかぶさった状態を解こうとしない。
(このままじゃ……)
まずいと本能的に悟った。このままでは確実に……してしまう。
嫌…という感情は無かった。自身も元『男』だから、そうすることに嫌悪があるかもと思ったけれど、今この状況を前にして、嫌悪感は湧かない。
ただ純粋な恐怖。
まだ経験したことない行為への恐怖。そして、陛下の重すぎる想いと、その想いから自分の体がどう扱われるか分からない恐怖。
ここに至るまで、陛下から優しく扱われた記憶があまりないのも拍車をかけた。
女性とみられながら、その扱いのぞんざいさが脳裏によみがえる。
平然と体のサイズを聞かれたり。
食べているものを強引に奪われたり。
引きずられるようにエスコートされたり。
衣服を無理やり破かれたり。
全力で追いかけまわされたり。
……ロクな扱われ方をされてないのに涙が出そう。
まるでおもちゃのように扱われてしまうのではないか。
その予感が消えない。
逃げないとまずい。
それを読み取ったのか、両腕が陛下によって抑え込まれてしまった。
「逃がすと思うか?」
もうその言葉から、することが決定事項にしか聞こえない。
本当にまずい。
体面とかいろいろあるけど、何より私の体が心配。
再び陛下の顔が下りてくる。
口づけを交わすつもりだろう。
私はぎゅっと目を閉じた。
そして、これを千載一遇のチャンスととらえた。
「っ!!!」
「ぐがっ!?」
ゴツンとにぶい音が部屋に響いた。
身体を逸らし、反動をつけてからの…頭突き。
思った以上の痛みに涙目になるけど、緩んだ腕の拘束から身体を転がして脱出。
勢い余ってそのままベッドから転がり落ち、また落ちた痛みに悶絶。
「っ~~~!!」
頭も体も痛くてもう散々と思いながらも、なんとか危機を脱出した安堵感を得ることができた。
身体を起こし、恐る恐る陛下の方を見ると、まだ頭を押さえて悶絶していた。
(今しかない…!)
私も痛む頭を抑えつつ、部屋の出口へと向かう。扉に手を掛け、なんとか開く。
「ま、待て!」
背に陛下の声がかかるも、扉の外へと抜け出し返事とばかりに扉の閉める音が部屋に響いた。
閉じられた扉に背を預けると、ようやく一息付けた。頭は痛むけど。
とにかく今は陛下の傍から離れないといけない。
今のままの陛下に掴まったら、今度こそどうなるか分からない。
痛む頭を抑えつつ、一歩を踏み出すと後ろで扉の取っ手が回る音が聞こえた。
その音に恐怖を感じてしまった。
反射的に体は駆けだしていた。
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