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1st STAGE ~Eternal Echoes~
第27話【青春の光】後編
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───────────────――――
内気だった少女は、ついに自分の音で1000人の心を掴んだ。
凛の炎のような情熱に支えられ、彩花は飛翔する。
だが、彼女の音はまだ止まらない。
怜のギターが、凛の歌声が、優奈の笑顔が……
そして、彩花の人生を照らすすべての光が、最後のハーモニーとなって響く。
────────────────――――
・サプライズパフォーマンス・
生まれて初めて、大勢の観客に語り掛けた彩花は、マイクを握り直し、深呼吸する。
「今日は、本当に大切な人を紹介します。私の心をいつも支えてくれる人。」
会場がどよめく中、彩花は微笑む。
「怜、ステージに来て!」
観客がざわめき、怜が登場。ダークブルーのサテンシャツが桜色のLEDライトに映え、端正な少年が観衆の視線を奪う。
彩花……こんなサプライズ、ずるいよ……!
怜は照れ笑いを浮かべ、彩花の隣に立つ。
怜のためにステージに用意されたギターは、テンションや弦高が彼の好みに調整されていた。
一体、誰が……?
客席の隅で、|颯《ルビが控えめに親指を立てる。
颯……お前もこのサプライズに……!
怜はギターを手に取り、胸の中で静かに呟く。
颯は、いつも最高のタイミングでパスを送ってくれる。
今度は俺が、彩花に、この音を…… ちゃんとゴールまで届ける!
彩花は怜を見つめ、マイクに囁く。
「怜と私のユニット、『Crystal Veil』の曲を、特別に披露します。聴いてください、『Autumn Whisper』。」
彩花のNorth Element3が、柔らかなピアノ音でロマンティックなメロディを紡ぎ、リバーブを効かせて星空の広がりを演出。
怜のギターが繊細なアルペジオで寄り添い、サビのクリーンなコードが愛の盛り上がりを強調。
凛がマイクを手に、情感豊かなハミングで二人の音を包み込む。
観客席の後方で、優奈が『Autumn Whisper』のメロディに心を奪われる。
この曲が私の心を救い、彩花との再会を導いてくれた……
優奈の瞳が潤み、図書室の夕陽のような笑顔がよぎる。
彩花は怜のギターと凛のハミングに目を閉じ、雪の夜の温もり、クリスマスイブのスタジオでの時間を思い出す。
怜……凛……私の愛と友情、全部ここに……
彩花の心は、音楽で一つになる瞬間を感じ、涙が滲む。
怜のギターソロが会場を貫き、彩花のピアノが桜色の星空のようにきらめく。
凛のコーラスが二人の音を包み、三人の絆が完璧なハーモニーを生み出す。
怜は高校二年の春、彩花のメガネ姿にときめいた瞬間を思い出す。
あの時の彩花…… 今、こんなに輝いてる……
彩花は音楽室でのセッション、怜の手紙の温もりを振り返る。
あの頃の私…… 今、こんなに幸せ……
観客の拍手が鳴り響き、フェス全体を揺らす。
曲が終わると、観客の拍手が地下街を揺らし、歓声が天井を突き抜ける。
彩花は涙声で語る。
「みんな、聴いてくれてありがとう……! こんな大きなフェスで、私たちの音楽を聴いてもらえて…… 本当に幸せです!」
凛が彩花の肩を抱き、「彩花、しんみりしないで!この熱気、もっと盛り上げるよ!」と弾ける笑顔で叫ぶ。
怜は心で呟く。
彩花の才能……俺たちの音楽、最高だ……
・絆の感謝:永遠の光・
バックステージで、彩花、凛、怜、颯が集まる。
彩花は怜の手を握り、「怜、ステージに上がってくれてありがとう。一緒に演奏できて……ほんと幸せだった……」と微笑む。
怜は彩花の瞳を見つめ、「彩花、素敵なサプライズありがとう。でもこんな体験……俺、本当に幸せだ」と声を震わせる。
凛は彩花に抱きつき、「最高のフェスだったよ! 即興でもトークでもバッチリ引っ張って、彩花、ほんとスターだね!」と弾ける笑顔を見せる。
彩花……私の親友、ずっとそばにいる……
彩花は凛の手を握り返し、「ありがとう……。これも凛との絆のおかげ…… 凛が考えてくれたサプライズ、誤解してごめんね。私のために考えてくれたこと、ほんとに嬉しい……」と涙をこらえる。
颯が静かに近づき、怜の肩を叩き、親指を立てて微笑む。
「お前、最高のステージだったぜ……」
怜は颯に頷き、心で応える。
颯、いつもありがとう……
ライブを終え、物販ブースに移動した彩花と凛は、予想外の熱狂に息を呑む。
CDを求めて観客が長蛇の列を作り、初めて聴いた人々が「BlossomEcho、最高だった!」「彩花のキーボード、天才的!」と興奮気味にサインを求める。
配信を見て遠くから駆けつけたファンも混じり、「TubeStreamで知って来ました! ライブ、感動しました!」と声をかけられる。
彩花はサインを書きながら、こんなに多くの人々が、私たちの音を求めて……! と胸が熱くなる。
凛は笑顔で握手し、「みんな、ありがとう! 次も一緒に盛り上がろうね!」と応える。
二人の絆が、観客の笑顔に繋がる瞬間だ。
二人が楽屋に戻ったところに、優奈が静かに現れる。
オフホワイトのタートルネックにキャメルのコート、ウェーブした黒髪が柔らかな光に揺れる。
彩花の目が潤み、声が震える。
「優奈、来てくれて……ありがとう……!」
優奈は桜色のリボンで結ばれた小さな箱と、白い封筒を手に、ゆっくりと近づく。
彼女の瞳が潤み、図書室の夕陽のような笑顔が浮かぶ。
「彩花、凛、怜……君たちの『Autumn Whisper』、私の心に光をくれた。あの孤独だった夜、彩花の音に救われたんだ……」
優奈は震える手で箱を差し出し、声を詰まらせる。
「これ、受け取って。『ルミエール』の手作りクッキーだよ。彩花たちの音楽が、私の夢を後押ししてくれた……」
彩花は箱を受け取り、そっと開ける。
『BlossomEcho』と『CrystalVeil』の文字が刻まれたクッキーが、桜色の光に輝く瞬間、彩花の心が震え、涙が溢れる。
優奈……このクッキー、まるで中学の図書室で交換したメモみたい……
あの夕陽の中で笑い合った優奈の笑顔、カフェで語った夢、凛の情熱、怜の愛…… すべてがこの小さなクッキーに結晶化してる……
彩花はクッキーを手に、優奈の手を強く握る。
「優奈……こんな素敵な贈り物……! あの頃の私を、優奈がこんな光に変えてくれた…… ありがとう、ほんとに……」
彩花の声が震え、涙が頬を伝う。
優奈の笑顔が、彩花の心に永遠の光を刻む。
優奈は封筒をそっと差し出し、微笑む。
「これも、読んで。私の気持ち、全部ここに……」
彩花は封筒を手に、図書室のメモの感触を思い出す。
あの夕陽の温もり、カフェでの優奈の憂いと夢……
彩花の心が熱くなり、優奈の手を握り続ける。
「優奈……ありがとう、ほんとに……」
・永遠の光:芽吹く桜・
ライブ後の霧咲《きりさき》シティプラザは静寂に包まれ、地下街の桜色のLEDライトがほのかに揺れる。
彩花は優奈の封筒を手に、ゆっくりと階段を上がる。
地下街の喧騒が遠ざかり、地上の夜の街が雪の冷たさに包まれる。
黒いコートにピンクのサテンシャツが雪の光にきらめき、赤いフレームのメガネ越しに、星のような雪が輝く。
長い髪が風に揺れ、頬に落ちる雪が静かに溶ける。
学園祭の初ステージから半年、内気だった少女は自信をまとい、まるで冬の夜空に瞬く一等星のように輝く。
霧咲の街を歩く彩花の足音が、雪の絨毯に柔らかく響く。
彼女の視線は、公園の端に立つ一本の桜の木に留まる。
雪に濡れた枝に、ほのかに膨らむ蕾が、月光と街灯の淡い桜色に照らされ、静かに息づいている。
一年前、桜の木の下で、凛のギターが私のキーボードと響き合い、BlossomEchoが生まれた。
あの影のような私は、この桜の光に導かれ、あんなに大きな舞台に立つことができた……
封筒の感触が、図書室で優奈と交換したメモを呼び起こす。
彩花はそっと封筒を開け、優奈の筆跡に目を落とす。
「彩花、君たちの音は、私の心に光をくれた。中学の図書室で、一緒に書いた詩――『夕陽に輝く桜、心を照らす光』。
あの詩が、私の孤独を照らし、夢を支えてくれた。君たちの音は、まさに『彩光の詩』。
音の彩りが暗闇を照らし、最高の歌が心を解き放つ。人の心を支えたい私の夢も、彩花の音に勇気をもらった。ありがとう、彩花。」
涙が雪と溶け、頬を伝う。
優奈…… あの詩が君の光に…… 一年前、この桜の蕾が私の心を変えた。
凛の情熱、怜の愛、優奈の笑顔……すべてが私の音を『彩光の詩』に織り上げた。
彩花のサテンシャツが月光にきらめき、長い髪が雪に揺れる。
彼女の姿は、桜の蕾と溶け合い、まるで春を待つ星のようだ。
彩花は桜の木を見上げ、蕾が月光に瞬くのを見つめる。
この桜が、私の心を光に変えた……
そして、これからも、凛、怜、優奈と一緒に、永遠の歌を響かせる……!
雪がキラキラと舞い、彩花の瞳が桜色の光に輝く。
彼女の姿は、愛と友情のハーモニーとなり、春の訪れとともに未来へと響き続ける――
────────────────――――
・次回予告:第一部最終回「彩光の詩」
秋の霧咲の街、夕陽に染まるスタジオで、プロミュージシャンとなった30歳の彩花がキーボードの前に立つ。
高校時代の情熱、怜との愛、凛との友情、優奈との再会、そして愛娘・奏の笑顔――すべての絆が、彼女の音に結晶化する。
夢の音楽室で、過去と未来が共鳴する瞬間、彩花の旋律はどんな光を放つのか?
次回、第一部最終回「彩光の詩」、青春のメロディが永遠のドラマを紡ぐ!
・読者の皆さまへ
彩花の怜とのサプライズ、優奈のクッキーと手紙、桜の芽吹き、どの瞬間があなたの心を震わせましたか?
彩花と怜たちの未来に期待することは? ぜひその想いを聞かせてください。どんな小さな言葉でも、すごく嬉しいです。
次回は第一部最終回。ぜひ、一緒に最後まで見届けてください。
────────────────――――
内気だった少女は、ついに自分の音で1000人の心を掴んだ。
凛の炎のような情熱に支えられ、彩花は飛翔する。
だが、彼女の音はまだ止まらない。
怜のギターが、凛の歌声が、優奈の笑顔が……
そして、彩花の人生を照らすすべての光が、最後のハーモニーとなって響く。
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・サプライズパフォーマンス・
生まれて初めて、大勢の観客に語り掛けた彩花は、マイクを握り直し、深呼吸する。
「今日は、本当に大切な人を紹介します。私の心をいつも支えてくれる人。」
会場がどよめく中、彩花は微笑む。
「怜、ステージに来て!」
観客がざわめき、怜が登場。ダークブルーのサテンシャツが桜色のLEDライトに映え、端正な少年が観衆の視線を奪う。
彩花……こんなサプライズ、ずるいよ……!
怜は照れ笑いを浮かべ、彩花の隣に立つ。
怜のためにステージに用意されたギターは、テンションや弦高が彼の好みに調整されていた。
一体、誰が……?
客席の隅で、|颯《ルビが控えめに親指を立てる。
颯……お前もこのサプライズに……!
怜はギターを手に取り、胸の中で静かに呟く。
颯は、いつも最高のタイミングでパスを送ってくれる。
今度は俺が、彩花に、この音を…… ちゃんとゴールまで届ける!
彩花は怜を見つめ、マイクに囁く。
「怜と私のユニット、『Crystal Veil』の曲を、特別に披露します。聴いてください、『Autumn Whisper』。」
彩花のNorth Element3が、柔らかなピアノ音でロマンティックなメロディを紡ぎ、リバーブを効かせて星空の広がりを演出。
怜のギターが繊細なアルペジオで寄り添い、サビのクリーンなコードが愛の盛り上がりを強調。
凛がマイクを手に、情感豊かなハミングで二人の音を包み込む。
観客席の後方で、優奈が『Autumn Whisper』のメロディに心を奪われる。
この曲が私の心を救い、彩花との再会を導いてくれた……
優奈の瞳が潤み、図書室の夕陽のような笑顔がよぎる。
彩花は怜のギターと凛のハミングに目を閉じ、雪の夜の温もり、クリスマスイブのスタジオでの時間を思い出す。
怜……凛……私の愛と友情、全部ここに……
彩花の心は、音楽で一つになる瞬間を感じ、涙が滲む。
怜のギターソロが会場を貫き、彩花のピアノが桜色の星空のようにきらめく。
凛のコーラスが二人の音を包み、三人の絆が完璧なハーモニーを生み出す。
怜は高校二年の春、彩花のメガネ姿にときめいた瞬間を思い出す。
あの時の彩花…… 今、こんなに輝いてる……
彩花は音楽室でのセッション、怜の手紙の温もりを振り返る。
あの頃の私…… 今、こんなに幸せ……
観客の拍手が鳴り響き、フェス全体を揺らす。
曲が終わると、観客の拍手が地下街を揺らし、歓声が天井を突き抜ける。
彩花は涙声で語る。
「みんな、聴いてくれてありがとう……! こんな大きなフェスで、私たちの音楽を聴いてもらえて…… 本当に幸せです!」
凛が彩花の肩を抱き、「彩花、しんみりしないで!この熱気、もっと盛り上げるよ!」と弾ける笑顔で叫ぶ。
怜は心で呟く。
彩花の才能……俺たちの音楽、最高だ……
・絆の感謝:永遠の光・
バックステージで、彩花、凛、怜、颯が集まる。
彩花は怜の手を握り、「怜、ステージに上がってくれてありがとう。一緒に演奏できて……ほんと幸せだった……」と微笑む。
怜は彩花の瞳を見つめ、「彩花、素敵なサプライズありがとう。でもこんな体験……俺、本当に幸せだ」と声を震わせる。
凛は彩花に抱きつき、「最高のフェスだったよ! 即興でもトークでもバッチリ引っ張って、彩花、ほんとスターだね!」と弾ける笑顔を見せる。
彩花……私の親友、ずっとそばにいる……
彩花は凛の手を握り返し、「ありがとう……。これも凛との絆のおかげ…… 凛が考えてくれたサプライズ、誤解してごめんね。私のために考えてくれたこと、ほんとに嬉しい……」と涙をこらえる。
颯が静かに近づき、怜の肩を叩き、親指を立てて微笑む。
「お前、最高のステージだったぜ……」
怜は颯に頷き、心で応える。
颯、いつもありがとう……
ライブを終え、物販ブースに移動した彩花と凛は、予想外の熱狂に息を呑む。
CDを求めて観客が長蛇の列を作り、初めて聴いた人々が「BlossomEcho、最高だった!」「彩花のキーボード、天才的!」と興奮気味にサインを求める。
配信を見て遠くから駆けつけたファンも混じり、「TubeStreamで知って来ました! ライブ、感動しました!」と声をかけられる。
彩花はサインを書きながら、こんなに多くの人々が、私たちの音を求めて……! と胸が熱くなる。
凛は笑顔で握手し、「みんな、ありがとう! 次も一緒に盛り上がろうね!」と応える。
二人の絆が、観客の笑顔に繋がる瞬間だ。
二人が楽屋に戻ったところに、優奈が静かに現れる。
オフホワイトのタートルネックにキャメルのコート、ウェーブした黒髪が柔らかな光に揺れる。
彩花の目が潤み、声が震える。
「優奈、来てくれて……ありがとう……!」
優奈は桜色のリボンで結ばれた小さな箱と、白い封筒を手に、ゆっくりと近づく。
彼女の瞳が潤み、図書室の夕陽のような笑顔が浮かぶ。
「彩花、凛、怜……君たちの『Autumn Whisper』、私の心に光をくれた。あの孤独だった夜、彩花の音に救われたんだ……」
優奈は震える手で箱を差し出し、声を詰まらせる。
「これ、受け取って。『ルミエール』の手作りクッキーだよ。彩花たちの音楽が、私の夢を後押ししてくれた……」
彩花は箱を受け取り、そっと開ける。
『BlossomEcho』と『CrystalVeil』の文字が刻まれたクッキーが、桜色の光に輝く瞬間、彩花の心が震え、涙が溢れる。
優奈……このクッキー、まるで中学の図書室で交換したメモみたい……
あの夕陽の中で笑い合った優奈の笑顔、カフェで語った夢、凛の情熱、怜の愛…… すべてがこの小さなクッキーに結晶化してる……
彩花はクッキーを手に、優奈の手を強く握る。
「優奈……こんな素敵な贈り物……! あの頃の私を、優奈がこんな光に変えてくれた…… ありがとう、ほんとに……」
彩花の声が震え、涙が頬を伝う。
優奈の笑顔が、彩花の心に永遠の光を刻む。
優奈は封筒をそっと差し出し、微笑む。
「これも、読んで。私の気持ち、全部ここに……」
彩花は封筒を手に、図書室のメモの感触を思い出す。
あの夕陽の温もり、カフェでの優奈の憂いと夢……
彩花の心が熱くなり、優奈の手を握り続ける。
「優奈……ありがとう、ほんとに……」
・永遠の光:芽吹く桜・
ライブ後の霧咲《きりさき》シティプラザは静寂に包まれ、地下街の桜色のLEDライトがほのかに揺れる。
彩花は優奈の封筒を手に、ゆっくりと階段を上がる。
地下街の喧騒が遠ざかり、地上の夜の街が雪の冷たさに包まれる。
黒いコートにピンクのサテンシャツが雪の光にきらめき、赤いフレームのメガネ越しに、星のような雪が輝く。
長い髪が風に揺れ、頬に落ちる雪が静かに溶ける。
学園祭の初ステージから半年、内気だった少女は自信をまとい、まるで冬の夜空に瞬く一等星のように輝く。
霧咲の街を歩く彩花の足音が、雪の絨毯に柔らかく響く。
彼女の視線は、公園の端に立つ一本の桜の木に留まる。
雪に濡れた枝に、ほのかに膨らむ蕾が、月光と街灯の淡い桜色に照らされ、静かに息づいている。
一年前、桜の木の下で、凛のギターが私のキーボードと響き合い、BlossomEchoが生まれた。
あの影のような私は、この桜の光に導かれ、あんなに大きな舞台に立つことができた……
封筒の感触が、図書室で優奈と交換したメモを呼び起こす。
彩花はそっと封筒を開け、優奈の筆跡に目を落とす。
「彩花、君たちの音は、私の心に光をくれた。中学の図書室で、一緒に書いた詩――『夕陽に輝く桜、心を照らす光』。
あの詩が、私の孤独を照らし、夢を支えてくれた。君たちの音は、まさに『彩光の詩』。
音の彩りが暗闇を照らし、最高の歌が心を解き放つ。人の心を支えたい私の夢も、彩花の音に勇気をもらった。ありがとう、彩花。」
涙が雪と溶け、頬を伝う。
優奈…… あの詩が君の光に…… 一年前、この桜の蕾が私の心を変えた。
凛の情熱、怜の愛、優奈の笑顔……すべてが私の音を『彩光の詩』に織り上げた。
彩花のサテンシャツが月光にきらめき、長い髪が雪に揺れる。
彼女の姿は、桜の蕾と溶け合い、まるで春を待つ星のようだ。
彩花は桜の木を見上げ、蕾が月光に瞬くのを見つめる。
この桜が、私の心を光に変えた……
そして、これからも、凛、怜、優奈と一緒に、永遠の歌を響かせる……!
雪がキラキラと舞い、彩花の瞳が桜色の光に輝く。
彼女の姿は、愛と友情のハーモニーとなり、春の訪れとともに未来へと響き続ける――
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・次回予告:第一部最終回「彩光の詩」
秋の霧咲の街、夕陽に染まるスタジオで、プロミュージシャンとなった30歳の彩花がキーボードの前に立つ。
高校時代の情熱、怜との愛、凛との友情、優奈との再会、そして愛娘・奏の笑顔――すべての絆が、彼女の音に結晶化する。
夢の音楽室で、過去と未来が共鳴する瞬間、彩花の旋律はどんな光を放つのか?
次回、第一部最終回「彩光の詩」、青春のメロディが永遠のドラマを紡ぐ!
・読者の皆さまへ
彩花の怜とのサプライズ、優奈のクッキーと手紙、桜の芽吹き、どの瞬間があなたの心を震わせましたか?
彩花と怜たちの未来に期待することは? ぜひその想いを聞かせてください。どんな小さな言葉でも、すごく嬉しいです。
次回は第一部最終回。ぜひ、一緒に最後まで見届けてください。
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