病弱な悪役令嬢に転生したので、婚約者の幸せのために悪役演じきります。

天音 翔

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プロローグ

前世

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後半、軽くblぽい内容です......
 
受け付けない人は見ないことをお薦めします。


ーーーーーー

 「伽耶、またゲームやってたのか?少しは休んだ方がいいぞ。」
 注意してくるのは、私の大好きなお兄ちゃんの桜凛 神影です。

 「はーい。今ね、めっちゃいいとこまでいったの!」

 「そうか、よかったな!ヾ(・∀・`*)」

 めっちゃ運動神経よくて、頭もよくて、優しくて、顔もカッコいい最高のお兄ちゃんなんです!!

 でも、そんなお兄ちゃんにも秘密があるんです。
 それは......大のアニメオタクなこと。
 お兄ちゃんなら......って私は、思うんですけどでも、周りの人がそうはいかないらしいんです。

それって、アニオタ差別!!
 なんか悔しい......。
 お兄ちゃんのアニオタ友達めっちゃ優しくていい人達ばかりなのに...
 なぜ?解せぬ。

 ちなみに、私もお兄ちゃんの影響でアニオタに憧れを持っています!!
 

 でも私は、余命あと半年なんです。
 それに、余命って言ってもあと最大で半年生きられるって訳で、いつ病状が変化してもおかしくないらしいんです。
  私の担当の先生に聞きました。

 私は、両親に捨てられたけど児童施設には入らずに、成人していたお兄ちゃんと2人で生きてきました。
 だって私、その頃には入院していたし......

 だから、私が死んじゃってからのお兄ちゃんのことがとても心配なんですよね。
 でも、確か前に大切な人がいるって言ってたような気が......
 とにかく、大丈夫だと信じよう!!

 次の日、お兄ちゃんのアニ友の薫(かおる)さんがお見舞いに来てくれました!!
 この人もイケメンさんなんですよ!?しかも、声優さんだから声がめっちゃいいんですよ🖤
 お兄ちゃんは、お仕事で今日は来てません。

 ちなみにお兄ちゃんの友人さん達の職業、薫さんの声優からはじまり、俳優,モデル(男),映画監督,プロデューサー,大企業の社長,起業家,海外の資産家、等々の方ばかりです。
 ある意味すごいお兄ちゃんです!

「ヤッホー伽耶ちゃん元気?」
 あ!薫さんのお声...いつ聞いても萌えます!!カッコいい...

「はい!元気ですよ。薫さんも元気そうで何よりです。」
 私、今日は言っておかなければいけないことあるですよね。

 「またまた~可愛いこと言っちゃって。伽耶ちゃん本当に可愛いね~。」
 もう!薫さん褒め上手なんだから~

 「あの、薫さん。これから言うことお兄ちゃんに決して言わないでほしいんですが...お願いできますか?」
 
 そう言うと薫さんは深刻そうな表情を見せ、「もちろん。」と言ってくれました。

 「実は、私ももうすぐ死ぬかもしれないんです。
 なので、お兄ちゃんのことを薫さんが守ってあげてほしいんです。

 薫さんは、お兄ちゃんかなりのシスコンなの知ってますよね?お兄ちゃん私が死んだら絶対、俺も伽耶の後を追う!とか言って自殺しそうだから......

 無理だとわかってます。 
 でも、神影お兄ちゃんには、幸せになってほしいんです。 
 お兄ちゃん無意識なんだろうけど、薫さんの話をするときや薫さんと電話しているとき、薫さんがいるとき、とっても幸せそうな笑顔してるんです。
 絶対あれは、好きな人に見せる表情です!!

 だから、お願いします。」
 私は、言いたかったこと全てを伝えた。

 「............うん。わかった、伽耶ちゃん。俺が、みーのことを幸せにする。でも男の俺が、みーのこと幸せにしてあげていいのか?男同士だぞ?」
(みー=神影お兄ちゃんのこと)
 薫さんは、そう言いました。

 だから、私は
 「いいんですよ。性別なんて関係ないですし、幸せになってくれるなら、それで。
 お兄ちゃん相当、薫さんのこと好きみたいですし、明日にでも告白してあげてください。
 もちろん、ちゃんと婚約指輪も渡してあげてくださいね?」
 茶化すように言うと薫さんは、顔を紅くしながら、
 「うん.....このあとにでも、指輪買いに行ってくる。」
と言った。イケメンのこの顔は、萌える!!

 「はい、よろしくお願いしますね。
 薫さん、今日言ったことお兄ちゃんには私が死ぬまで秘密でお願いしますよ。」

 「うん。了解。」
 本当にいい彼氏できてよかったね。神影お兄ちゃん。
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