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プロローグ
前世
しおりを挟むその次の次の日......。
お兄ちゃんと薫さんが恋人みたいな雰囲気のまま病室に入ってきた。
告白大成功かな??
「お兄ちゃん。」
と呼ぶと、神影お兄ちゃん顔、真っ赤にしてなんか焦りはじめちゃった。
これは、声をかけない方がよかったのかな?
すると...薫さんがお兄ちゃんの額にキスした。
効果は抜群!お兄ちゃんは、すぐに動きを停止したので、私は思わずにやけてしまいました。
「薫さん、告白大成功でしたか?」
と聞くと、お兄ちゃんの肩を抱きながら
「うん!両思いだった!!」
と言って、幸せそうな笑顔を見せた。
「神影お兄ちゃんお幸せに。薫さんよかったね、2人ともまだ早いかもだけど、結婚おめでとう。」
するとお兄ちゃんは、驚いた表情をしながら、
「うん。あ、ありがとう。
でも伽耶は、驚かないのか?こんな兄を嫌いにならないのか?」
と、今さらなことを聞いてきた。
「私は、お兄ちゃんが誰と付き合っても、結婚しても、絶対嫌いになんかならないよ。」と、言ってやった。
すると、お兄ちゃんは、本当に幸せそうな顔を見せた。
もうっ!本当にお兄ちゃんカッコいいんだから。
そして、しばらく2人のイチャイチャ話を聞いていた。
だが、突然その時は、やって来た。
「ごほっ...ごほっ...」私は咳が止まらなくなり、ついには、血を吐きはじめてしまった。
お兄ちゃんと薫さんは急いで担当のお医者さんを呼んでくれた。
ちなみに、この人は薫さんのお父さんでもあり、とっても息子思いの優しい人なんだよね。
お兄ちゃんと薫さんのことも、一昨日、言っておいたけど、薫が決めたことなら応援すると言ってたし......
そして、薫さんのお父さんは、2人に何かを言って出ていった。
うっすらと聞こたよ......私は、後を1日命が保つかわからないって。ずっと側にいてやれって言ってたみたい。
出ていく前に、私の頭をなでなでしてくれたみたい。最後までありがとう、薫さんのお父さん。
お兄ちゃんと薫さんはその日の夜はずっと側にいてくれた。
だから、2人に私を挟むようにされて眠りたいと最後の我が儘を言った。
両手を2人で、握ってくれた。
お兄ちゃんと薫さんは、ずっと
「「ありがとうな、伽耶。」」
と言っていた。
だけど私は、次第に眠くなり深い眠りについた。
それを、見計らい2人も眠りにについた。
次の日、2人は起きて異変に気づいた。
そう、私の体は冷たくなり息をしていなかったのだ。
そして私は、享年16歳という若さで亡くなった。
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