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1章
真実(後2)
しおりを挟むアトゥールのその発言に、その場の空気が張り詰めた。
すると、アガウスが震えながら呟いた.....
「〝堕天使〟が前主神で父上!?
兄さんどういうことですか?」
「それは.....私とアガウスの出生が関係しているらしいんだよ。
これから、話すことを聞いて、生まれて来なければ良かったとか、決して考えてはいけないよ。
それこそ、父上が悲しむからね。
私達が生まれてから、数百年たった頃.....
今は亡き母上が教えてくださったんだ。
父上は、自ら〝堕天使〟になったんだ、ってね。
私達家族を守るために。」
「う、嘘だ、嘘だ!!そんなのありえない!!
父上は、優しくて、カッコよくて.....
そして誰よりも、この世界を愛していたはずだ!
そんな父上がなぜ!?」
「父上は、元々邪神の息子なんだよ。
しかも、長男。
この意味は、みんなでも分かるよね?」
その言葉に、この場にいる皆が息をのんだ。
もちろん、アガウスも驚きのあまり言葉を失っていた。
「邪神とは、主神達と対をなす存在。
本来なら神界に、来ることすら出来ない。
だから、長い間全く交流がなかったんだって。
でも、2人は
それに、父さんと母さんは〝運命の番〟だった。
出逢ってすぐ、惹かれあったって、母さんが嬉しそうに話してくれたんだよ.........
邪神達も、〝運命〟を大切しているから、2人を引き裂くなんて出来なかったらしいんだ。
だから、今でも神界と邪界で争いが起きないんだよ。
むしろ、行き来自由にしているくらいだしねふふっ。
今言うことじゃないかもしれないけれど、父さん邪神達になんて、最後何を言われたと思う?
『大切にしてやれよ.....死ぬまで愛して守れ』だってさ。それも、みんなから。
父さんも邪界でめっちゃ愛されてたんだって.....
邪神っていってもさ、良い奴もいるんだって。お前たちも知ってるだろう?」
「「「「はい!それはもちろん。」」」」
神達は、皆頷いていた。目に涙を浮かべている者もいた ........
「母さんは、その代の主神の〝1人娘〟だった。
だから、母さんの父上も自分みたいに〝運命〟と結ばれて欲しかったんだって。だから、許してくれたって。
本当に、本当に嬉しそうだった。
しかも、初めは避けられていた父さんも人柄を神界のみんなに認められ、母さんの父上にも認められいつしか主神になった。
でも、それを許さないもの達がいた。
それがしかも、前前魔法と剣武の神だったらしいんだ。
他にもいたらしいけどね.....しかも、その怨みを次代が引き継いでしまった。
それが、あの事件の犯人である彼ら。
母さん達の代の魔法と剣武の神は、なぜか圧倒的に知力と能力があった。
それは、昔は明かされなかったけれど、父さんの全ての力を少しずつ奪っていたせいだった。魔力のみならずスキルや能力までね........
そこは、また別の話だから、後でね。
あいつらはその奪った力を利用し、父さんを陥れようとした。
そして、俺とアガウスと母さんを〝殺そう〟としていたんだよ。」
「で、でも、なんでそれで、父さんが〝 堕天使〟にならなければ、いけなかったんだよ!!!!」
アガウスは、悲痛な叫びをあげ、涙を堪え今にも泣きそうだった......
「それはね、〝奪った能力を使えなくさせるため〟だよ。
父さんはね、自分の父親の元邪神王と母さんの父親の元主神に頼んだんだって。
『 愛する者達が殺される前に、堕天使にしてください。
そうすれば、少しでも多くの命が助かるから。』ってね。
その後、俺が父さんの後を継ぎ主神となり、アガウス。お前は俺よりもこの世界に認められた。
この世界を管理する者は、今までいなかったが、コアトリクエ様が是非にって仰ったんだって。
理由は、確か.....魂が綺麗だったから。
あ!あと、今念話来て、
『俺の〝番〟だからだ。もう少ししたら、必ず迎えに行くから待ってろ。』って伝言つきだよ。」
「え?いやいや、急に話の展開おかしくない?
父さんの話は、僕達のため.....ってことは、何となくわかったけど、なんでコアトリクエ様出てくんのさ?
しかも、僕が〝番〟って聞いてないよ!!!」
いつの間にか涙が引っ込み、顔を赤く染めていたアガウスは、兄であるアトゥールを問い詰めていた。
「ごめんって~。だって俺も聞いたのさっきだし.....とにかく許してよ~
アガウスってば~(プクー」
軽く頬を膨らませ、まるで子供のようだったとそれを見たものは語る.....
この場にいた、神達と帝国の者は皆は思った。
この主神様は、本当に呑気だなぁ~と。
そして、いい加減続きを話せと。
_________
皆様、お久しぶりでございます(*ơᴗơ)
更新していたと思っていたら、更新されていなかったようです.....
すみませんでしたm(_ _)m
真実編を終わらせるとか言っときながら、新キャラを投入しました。(ノ≧ڡ≦)☆
真実編はだいたい終わり、のはずです。
でも、堕天した理由など、語ってないので続くかもです。
長引かせてすみません(((( '-' ))))カタカタ
色々とゴタゴタしてしまっていることを、理解はしているのですが、ほぼ直書きなので、誤字などあると思います。
そこは、あ!またか~。って思ってください。
もし、なにかありましたら、ご指摘ください。
このキャラは、ほぼ作者の別の趣味でございますが、ちょくちょくこの後もアガウスと共に出でくる(出してしまう)かと思いますので、本文とはあまり関係は、ないかと思いますが、よろしくお願いします。
今日もコントやってる~程度に思って頂けると嬉しいです(▭-▭)✧
こんなキャラ欲しい!っというリクエストもまだ、お待ちしていますので登場人物の中に居ないような個性的なキャラなどや、アドバイスなどの、感想もお待ちしています!
これからもよろしくお願いします(❁´꒳`❁)ニコ♡
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