寵愛を受けた"元"公爵令嬢は、帝国で本当の幸せを掴む

天音 翔

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1章

真実(後1)

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 「..........取り乱してごめんね.....
 でも、いずれ君達にも知っておいて貰わなければいければならないことだから..........」
 アトゥールは、顔に黒い影をおとした.....

 この場にいた人達は、口には出さないが、アトゥールの想いをこれまでの話から、嫌という程思い知らされていた。

 黒い影をおとした表情は、微笑んだようにも見えた。
 微笑んだ.....っと言っても、無理矢理繕ったような笑みで、誰でもそれは嘘だとわかる。

 〝大切な人を失う辛さを、知っているから.....〟

 ある日、突然大切な人を失って、助けられなかったと自分を責めて、そうやって自問自答を繰り返し、やっとの思いで探し出せば、殺されいて、また探し出せば、殺される。

ずっと、それの繰り返し..........

 そんなの、誰だって辛いに決まってる。
 それを、アトゥールがずっと1人で耐えて来たことを他の神達は知っているから、余計に彼らは悲しい表情を浮かべた.....


 「彼らはね、どんな理由で神界で反乱を起こしたと思う?」
 疲れきった、表情でアトゥールは問うた。

「..............」
 それに答える者は、誰も、いない.....


 「.....それはね、力が単に欲しかったんだって。下界にいる、人間を従える力が.....」

 「「「「!?」」」」
 神達は、前魔法の神と前剣武の神の反乱を起こした理由に、驚きを隠せなかった.....
 
 「バカだよね.....そんなものの、そんな力の為に、反乱を起こしたんだから.....」
 アトゥールは、力なく告げた。

 するとアルテスは、今までのアトゥールの話から疑問に思っていた事を尋ねた。

 「なぜ主神様は、主神様より、弱いはずの魔法と剣武の神を、抑えることが出来なかったのですか?」

 「それはね.....彼らが力に溺れ、〝堕天〟したからだよ。
 堕天しただけでは、その個体のもつ力は変わらないが、彼らは、〝堕天使〟に気に入られた。いや、気に入られてしまった。
 だから、主神の私でもすぐに、抑えられなかったんだよ.....


 みんなたぶん、理解出来ないと思うから、説明してあげるね。

 〝堕天〟とは、その名の通り、神聖な者が邪悪な存在になるということ。
 〝堕天〟は、神に限ったことではなく、精霊や妖精も含まれるんだ。
 でも、滅多に〝堕天〟するものは現れない。

 反乱が、終わった日に理は、 『創り』かえられたんだよ。

〝堕天使〟によってね。

 そして、みんなが1番気になるのは〝堕天使〟だよね.........

 私も、これの話に関して、話せないこともある。これは、この世界の理により、定められているからね.....そこは、わかってほしい。

 ただ分かっているのは、〝堕天使〟と言ってはいるが、元は堕天した、私の前の〝主神〟であるということ。

 そして、この世界の理を壊し、神をも堕天させる力をもち、〝堕天使〟に気に入られれば、特別な力を授けられるということだけなんだ.....


 〝堕天使〟でもある、前主神の名は、『アザゼル』私の実の父だ。」

 

_______



 皆様、お久しぶりです!
 最近は、更新が出来なくてすみませんでした.....

 今回も続きが気になる所で、ストップという形になります。

 次話は、10日までにupさせて頂きます。
 多分、夜中頃の更新となると思いますが、よろしくお願いします。
 
 どうぞ、これからもよろしくお願いします
❀(*´▽`*)❀
 皆様も、体調に気をつけてください。
 
                                                               
                                                                    天音 翔
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