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プロローグ
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単なるノイズ。だったんだと思うよ。
今から考えれば、みんな未熟で。感情に翻弄されて、衝突したり受け入れられなかったり。許容できなかったり。
それは自分自身もそうで。
今更、誰を責めようとか、そんなことは思っていないよ。
苦しかったし、辛かったよ。確かにね。それは事実だもん。
でもね、でもね、嬉しいこともあって。
聞いてる?
うん、分かってる。君はいつも聞いてくれているもんね。
でもね、大事なことだから、何度でも聞いて欲しいの。
良い?
辛かったし、苦しかったけれど。
君に会えたから。
君がいてくれたから。
こら。
目を逸らさないでよ。私だって恥ずかしいんだからね。
でもね、でもね。
これだけは言わせて欲しいの。
私ね。
――君がいるから、呼吸ができたんだよ?
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