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丘の上のお姫様~姫島皐月の場合 ~ 2
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私と皐月さんは、サロン・ロイヤルへとやって来た。
店内はゴージャスな作りであり、それでいてシックな、大人の空間である。
「姫島さま、ようこそサロン・ロイヤルへ。木崎様、初のご来店ありがとうございます。」
店内で受付をしてから、キッカリ2分後にやって来たのは、見目麗しい男性であった。
「月島さん、こちらの珠子さんは、あと二月で、王 聖さんとご結婚なさるの。ですから、それまでに誰から見られても恥ずかしくないようにして差し上げて。」
皐月さんの顔は、優しく笑っているのに、どこか寒々しい。正確には機械的に月島さんと接している。これが常務としての、姫島皐月の顔なのだろう。
月島さんは、 礼儀正しく頷く。
「承知いたしました。それでは、早速に木崎様は、こちらの!お部屋にどうぞ。」
言われるままに、月島さんのエスコートで、別室へと私は移動した。
移動した部屋も、王家の本宅や別宅に比べれば落ちるが、ここが都心のエステだと考えると、素敵な作りである。
「それでは、こちらに服をお着替えになられたら、このベルにて私・月島をお呼びください。」
月島さんは、エステ用のガウンを私に渡すと、笑顔で部屋を後にした。私はと言うと、はじめてのエステサロンなので、少々気後れしてはいたが、早々にガウンを着替えた。ガウンは、着心地のいい素材でできていた。
着替えた後に、ベルを鳴らす。
「ありがとうございました。ではまず、そちらのベッドに横になってください。」
月島さんは、すぐに私のいる部屋にやって来て、私も指示に従った。
「では、まず、血行をよくするためのマッサージから。本日は、ウェディングエステと言うことで、ブルガリア産のバラの香油でのマッサージです。」
月島さんは、
なにやら小さな瓶を開けると、素晴らしいバラの香りが辺り一杯に広がる。
「まるで、バラ園にいるみたい...」
私は、ため息をついた。
「バラは太古より、精神を落ち着かせ、消毒薬効果などが認められている花です。特に女性のホルモンバランスを整える素晴らしいハーブです。」
マッサージをしてくらる月島さんは、優しく説明をしながらバラの効用の説明をしてくれた。
私は、上からしたまで身体中をほぐしてもらう。まるで身体のから、生まれ変わっていくような気分である。
「木崎様、もし、気持ちがよかったら、そのまま休まれても大丈夫ですよ」
月島がそう言ってくれたからか...あまりの気持ちよさに私は、そのまま自分の意識を手放してしまった。
遠くから、皐月さんの声が聞こえてきて。私は、目を覚ました。
「珠子さん、目が覚めましたの⁉」
はっとして、飛び起きる。ベツドの横には皐月さんがいた。
「あの、私...」
聞かなくとも、私は、エステ中に寝てしまっていたのだ。
「まあ、初めての人は皆さんこうなりますわ。特にバラの香油ですもの。」
ニッコリと皐月さんが笑う。
「それで...参考までに、エステはどうでしたかしら?」
私は、肌を触らなくとも、全身が気持ちよいことを知っていた。
「これなら、私も結婚式まで、続けたいです。」
皐月さんは、当然と言った顔で笑う。
「あら、結婚式当日もここのスタッフが、全力であなたをサポートいたしますわ。」
皐月さんは、そう言うなり、月島さんを呼んだ。
「珠子さんを今日から徹底的に磨いてくださいな。そして、珠子さんをシンデレラよりも美しく差し上げて。」
その言葉に月島さんは、一歩下がったところで、頭をさげた。
私は、この時。少しだけ奇妙な気分になったが、すぐにその事を忘れてしまった。
店内はゴージャスな作りであり、それでいてシックな、大人の空間である。
「姫島さま、ようこそサロン・ロイヤルへ。木崎様、初のご来店ありがとうございます。」
店内で受付をしてから、キッカリ2分後にやって来たのは、見目麗しい男性であった。
「月島さん、こちらの珠子さんは、あと二月で、王 聖さんとご結婚なさるの。ですから、それまでに誰から見られても恥ずかしくないようにして差し上げて。」
皐月さんの顔は、優しく笑っているのに、どこか寒々しい。正確には機械的に月島さんと接している。これが常務としての、姫島皐月の顔なのだろう。
月島さんは、 礼儀正しく頷く。
「承知いたしました。それでは、早速に木崎様は、こちらの!お部屋にどうぞ。」
言われるままに、月島さんのエスコートで、別室へと私は移動した。
移動した部屋も、王家の本宅や別宅に比べれば落ちるが、ここが都心のエステだと考えると、素敵な作りである。
「それでは、こちらに服をお着替えになられたら、このベルにて私・月島をお呼びください。」
月島さんは、エステ用のガウンを私に渡すと、笑顔で部屋を後にした。私はと言うと、はじめてのエステサロンなので、少々気後れしてはいたが、早々にガウンを着替えた。ガウンは、着心地のいい素材でできていた。
着替えた後に、ベルを鳴らす。
「ありがとうございました。ではまず、そちらのベッドに横になってください。」
月島さんは、すぐに私のいる部屋にやって来て、私も指示に従った。
「では、まず、血行をよくするためのマッサージから。本日は、ウェディングエステと言うことで、ブルガリア産のバラの香油でのマッサージです。」
月島さんは、
なにやら小さな瓶を開けると、素晴らしいバラの香りが辺り一杯に広がる。
「まるで、バラ園にいるみたい...」
私は、ため息をついた。
「バラは太古より、精神を落ち着かせ、消毒薬効果などが認められている花です。特に女性のホルモンバランスを整える素晴らしいハーブです。」
マッサージをしてくらる月島さんは、優しく説明をしながらバラの効用の説明をしてくれた。
私は、上からしたまで身体中をほぐしてもらう。まるで身体のから、生まれ変わっていくような気分である。
「木崎様、もし、気持ちがよかったら、そのまま休まれても大丈夫ですよ」
月島がそう言ってくれたからか...あまりの気持ちよさに私は、そのまま自分の意識を手放してしまった。
遠くから、皐月さんの声が聞こえてきて。私は、目を覚ました。
「珠子さん、目が覚めましたの⁉」
はっとして、飛び起きる。ベツドの横には皐月さんがいた。
「あの、私...」
聞かなくとも、私は、エステ中に寝てしまっていたのだ。
「まあ、初めての人は皆さんこうなりますわ。特にバラの香油ですもの。」
ニッコリと皐月さんが笑う。
「それで...参考までに、エステはどうでしたかしら?」
私は、肌を触らなくとも、全身が気持ちよいことを知っていた。
「これなら、私も結婚式まで、続けたいです。」
皐月さんは、当然と言った顔で笑う。
「あら、結婚式当日もここのスタッフが、全力であなたをサポートいたしますわ。」
皐月さんは、そう言うなり、月島さんを呼んだ。
「珠子さんを今日から徹底的に磨いてくださいな。そして、珠子さんをシンデレラよりも美しく差し上げて。」
その言葉に月島さんは、一歩下がったところで、頭をさげた。
私は、この時。少しだけ奇妙な気分になったが、すぐにその事を忘れてしまった。
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