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第4章・北方諸国漫遊と、契約の精霊と
第171話・ヤジーマ連邦に到着。はい、無理難題が来ました
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フォートレスタートルさんという難関を越えて。
山の中腹をグネグネと進みました。
街道は段々と雪に埋まり始め、それに合わせて馬車の進みも遅くなります。
本来なら1日で進める距離も、先頭馬車が魔法で雪を溶かしながら進まなくてはならないため、半分ほど進んでその日は移動完了。
そして魔導師さんたちの魔力回復を頼みに進むこと半月、ようやくヤジーマ連邦王国入り口である最初の国、キヌガッサ王国の国境都市へと到着です。
はい、見えてきましたけれど、おそらく先頭馬車は手続きを終えて入国したのではと思いますが。
入国税の納付やら身分確認やら、中に荷物検査まで行うこともあるので。
「つまり、夕方ぐらいにならないと、あーしたちの順番はこないのかな?」
「そのようですね。まあ、のんびりと待つことにしましょう……はい、8切りですので、私の番から……6を4枚切ります」
「なぁぁぁぉぁぁ、革命だぁぁぁぁ、ちょ、ちょっと待つし、あーしもう少しで終わりだし」
「ふふふ……この大富豪というゲームには、待ったはありませんって教えてくれましたよね?」
「その通りじゃよ。ほれ、わしは5を4枚切るぞ」
──パサッ
へ?
あ、あれ? クリムゾンさん?
それって流れが戻りませんか?
私、あと3枚で終わりなのですよ?
「ナイスだクリムっち」
「そしてジャックを2枚、ここでジョーカーじゃ!!」
「ほい、スペードの3だし!!」
「ノォォォォォォォォ!! ここでスペ3かぁぁぁぁ」
「にしし。そのために手元で押さえていたし」
──コンコン
あ、御者台の窓がノックされました。
私たちが大富豪で遊んでいる間に、順番が来たようです。
急いで御者台後ろの扉を開いて外に出ますと、待っていたモコモコ毛皮装備の騎士さんたちに頭を下げます。
「遠路はるばる、ご苦労様です。個人商隊でしたらギルドカードの提示をお願いします」
「はい、こちらがフェイール商店のギルドカードです。同乗者のリストはこちら、身分証の写しはこちらです」
同乗者リストも身分証の写しも、全て各国の商業ギルドが発行しています。
これが無いと、他国への出入りも商売もできませんので。
ですから、いつも馬車の中に用意してありますよ。
ここだと余程のことがない限り侵入されることはありませんからね。
まあ、場所の中でも『貴重品ボックス』という登録者以外は開けられないアイテムボックスのようなものが設置されていましたので、普段はその中ですけれど。
「中を改めて構いませんか?」
「はい、では横からお願いします。柚月さん扉を開けてください」
「了解だし、どーぞ」
二人の騎士は馬車の中へ入ることはせず、頭を入れて見渡す程度。
──カラーン
そして手にした大きなベルを鳴らしました。
それは魔導具?
「はい、密入国者も、登録されていない人も乗っていませんね。持ち込み禁止リストに記されている積荷もなし。では、こちらをどうぞ」
「ありがとうございます」
入国許可証を受け取りましたので、あとは商業ギルドで手続きを取って完了。
「ちなみにですが、持ち込み禁止のものとは?」
「魔王国原産の麻薬や魔導具、あとは違法奴隷です。ここ数年は、違法奴隷による犯罪が後を絶ちませんので、ここで止めているのですよ」
「そうでしたか。ありがとうございます」
頭を下げて挨拶をしたのち、馬車は騎士に誘導されて門の中へ。
分厚い城塞壁を潜り抜けると、いよいよキヌガッサ王国国境都市のアイアーンが見えました。
「赤い!!」
「うむ、見事な赤煉瓦造りの建物ばかり。そこに雪が降り注ぐ様は、本当に綺麗じゃなぁ。うむ、赤はやはり綺麗なものをより美しく、そうでないものはそれなりに見せるのう」
「自分の名前がクリムゾンだから、赤色を褒めているし」
本当に、綺麗に整理された街並みが綺麗です。
街をゆく人々もモコモコの服を着て暖かそうですし、この国は裕福なんだなぁと実感できます。
まあ、この寒さの中で南国の人たちのような薄着をしたら、凍えて死んでしまいますよね。
そんなこんなで商業ギルドへと向かい、入国許可証を渡して滞在許可証を受け取ります。
「あら、フェイール商店のクリスティナさんではありませんか。こんなところで出会うとは、私たちには縁があったようですわね」
ふと、私を呼び止める優しい声。
振り向くとそこには、丸い体型がさらにモコモコふわふわに包まれて可愛くなったボリマクールさんの姿がありました。
「ボリマクールさん、お久しぶりです。この国にはいつからいるのですか?」
「確か七日前ね。それでね、私たちが通り抜けた直後に、街道をフォートレスタートルが塞いだって聞いて、後から来る人は引き返すしか無いわねえって話していたのよ。そうしたら、個人商店の店主さんが解決したって噂を聞いてね、ひょっとしたらって思って来たのよ」
「にしし。それは正解だし。ボリマクールさん、ちーっす」
「ちーっすって、あら、大魔導師の柚月さんじゃ無い。相変わらず可愛いわね」
「ボリマクールさんも元気方で何よりだし」
はい、そういえばヤーギリの街で会ったことがあるんですよね。
私もあの街で柚月さんやボリマクールさんと初めて会いましたし。
そう考えると、随分と懐かしく感じます。
「それはそうと、商会ギルドの人たちがクリスティナさんさんを見てソワソワしていますけど。何か用事でもあるんじゃ無い?」
「あ、そのようですね。では、私たちはこのあとはヤジーマ連邦本国へ向かいますので」
「私はここまでだから、気をつけてね……あと、時間ができたら、少しだけ商談をお願いね」
「かしこまりました!!」
柚月さんはボリマクールさんと話をしたいそうなので、私はクリムゾンさんと一緒に受付カウンターへ。
「ご足労頂きありがとうございます。フェイール商店のクリスティナ様で間違いはありませんか?」
「はい、こちらが商業ギルドの身分証です。それで、私共に何か御用でしょうか?」
「はい。実は、フェイール商店に納品依頼が届いていまして。お受け可能かどうかの確認をさせていただきたかったのですよ」
商業ギルド経由の納品依頼。
これは生産系ギルドから商品を納品してもらったり、冒険者ギルドから素材を入手するために個人商店などが行うものでして。
それ以外にも、希少な商品などの入手ルートを持たない商人たちが、ギルドを経由して商品を手に入れるために行うこともあるそうです。
だから強制ではなく依頼であり、可能かどうかも確認されます。
受けるも断るも商人次第というなので、内容によっては断っても構いません。
「なるほど。それで、どのような商品をお探しなのですか?」
「まずは、こちらのリストをご確認ください。ご存知の通り、こちらに記されている商品については全て守秘義務が課せられておりますので」
受け取った納品リストには、さまざまな物品が記されているのですが……。
「はぁ、大半が武具関係、それも異世界の武器ですか。なぜ、私が異世界の商品を取り扱っていると知ったのでしょうか?」
「それはですね。パルフェノンから来た吟遊詩人の方が、あちこちで語っている物語が原因かと思われます。『病に倒れたパルフェノンの国王を救ったのは、異世界の巫女と、幻獣の王を従える一人の少女。そのものは、異世界から来た商人で、さまざまな奇跡を生み出した』と」
うわ、うわわ、恐ろしいほどに物語に尾鰭が付いています。
あ、尾鰭がつくというのは勇者語録にもある有名な言葉でして、本来の話が誇張されるという意味ですよ。
これがさらに大きな話になると尾頭付きになって……あれ、クリムゾンさんが私の肩を叩いて頭を張っています。尾頭付きは嘘でしたか。
いずれにしても、異世界の武具は取り扱っていませんので。
まあ、リストの中にはケーキやチョコレートなどの食品、お酒や缶詰まで書いてありますから、この辺りは卸せそうですが。
「まず、こちらの武具の注文は全て不可能です。こちらの食料品関係は、やむを得ない事情がない限りは、お一人さま五点のみ。現在は在庫がないものもありますから、納品まで時間が必要だとお伝えいただけますか?」
「かしこまりました。やはり武具関係は難しいのですか」
「そもそも、フェイール商店へ納品していただいている方が武具を取り扱っていませんので」
この説明で、受付の方もご理解頂けたようです。
でも、リストの並びから察しますに、少なくとも10名以上の方の納品依頼かと思われます。
納品希望商品がいくつも重複していますから。
「それでは、先方にはそのようにお伝えしておきます」
「よろしくお願いします。また明日にでも、確認のために伺わさせていただきますので」
これでお話はおしまい。
カウンターから離れると、ボリマクールさんと柚月さんが待っていましたので、そのまま二階の商談用個室を借りて移動することにしましょう。
見知らぬ異国の地で、知り合いに会うとホッとしますよね。
山の中腹をグネグネと進みました。
街道は段々と雪に埋まり始め、それに合わせて馬車の進みも遅くなります。
本来なら1日で進める距離も、先頭馬車が魔法で雪を溶かしながら進まなくてはならないため、半分ほど進んでその日は移動完了。
そして魔導師さんたちの魔力回復を頼みに進むこと半月、ようやくヤジーマ連邦王国入り口である最初の国、キヌガッサ王国の国境都市へと到着です。
はい、見えてきましたけれど、おそらく先頭馬車は手続きを終えて入国したのではと思いますが。
入国税の納付やら身分確認やら、中に荷物検査まで行うこともあるので。
「つまり、夕方ぐらいにならないと、あーしたちの順番はこないのかな?」
「そのようですね。まあ、のんびりと待つことにしましょう……はい、8切りですので、私の番から……6を4枚切ります」
「なぁぁぁぉぁぁ、革命だぁぁぁぁ、ちょ、ちょっと待つし、あーしもう少しで終わりだし」
「ふふふ……この大富豪というゲームには、待ったはありませんって教えてくれましたよね?」
「その通りじゃよ。ほれ、わしは5を4枚切るぞ」
──パサッ
へ?
あ、あれ? クリムゾンさん?
それって流れが戻りませんか?
私、あと3枚で終わりなのですよ?
「ナイスだクリムっち」
「そしてジャックを2枚、ここでジョーカーじゃ!!」
「ほい、スペードの3だし!!」
「ノォォォォォォォォ!! ここでスペ3かぁぁぁぁ」
「にしし。そのために手元で押さえていたし」
──コンコン
あ、御者台の窓がノックされました。
私たちが大富豪で遊んでいる間に、順番が来たようです。
急いで御者台後ろの扉を開いて外に出ますと、待っていたモコモコ毛皮装備の騎士さんたちに頭を下げます。
「遠路はるばる、ご苦労様です。個人商隊でしたらギルドカードの提示をお願いします」
「はい、こちらがフェイール商店のギルドカードです。同乗者のリストはこちら、身分証の写しはこちらです」
同乗者リストも身分証の写しも、全て各国の商業ギルドが発行しています。
これが無いと、他国への出入りも商売もできませんので。
ですから、いつも馬車の中に用意してありますよ。
ここだと余程のことがない限り侵入されることはありませんからね。
まあ、場所の中でも『貴重品ボックス』という登録者以外は開けられないアイテムボックスのようなものが設置されていましたので、普段はその中ですけれど。
「中を改めて構いませんか?」
「はい、では横からお願いします。柚月さん扉を開けてください」
「了解だし、どーぞ」
二人の騎士は馬車の中へ入ることはせず、頭を入れて見渡す程度。
──カラーン
そして手にした大きなベルを鳴らしました。
それは魔導具?
「はい、密入国者も、登録されていない人も乗っていませんね。持ち込み禁止リストに記されている積荷もなし。では、こちらをどうぞ」
「ありがとうございます」
入国許可証を受け取りましたので、あとは商業ギルドで手続きを取って完了。
「ちなみにですが、持ち込み禁止のものとは?」
「魔王国原産の麻薬や魔導具、あとは違法奴隷です。ここ数年は、違法奴隷による犯罪が後を絶ちませんので、ここで止めているのですよ」
「そうでしたか。ありがとうございます」
頭を下げて挨拶をしたのち、馬車は騎士に誘導されて門の中へ。
分厚い城塞壁を潜り抜けると、いよいよキヌガッサ王国国境都市のアイアーンが見えました。
「赤い!!」
「うむ、見事な赤煉瓦造りの建物ばかり。そこに雪が降り注ぐ様は、本当に綺麗じゃなぁ。うむ、赤はやはり綺麗なものをより美しく、そうでないものはそれなりに見せるのう」
「自分の名前がクリムゾンだから、赤色を褒めているし」
本当に、綺麗に整理された街並みが綺麗です。
街をゆく人々もモコモコの服を着て暖かそうですし、この国は裕福なんだなぁと実感できます。
まあ、この寒さの中で南国の人たちのような薄着をしたら、凍えて死んでしまいますよね。
そんなこんなで商業ギルドへと向かい、入国許可証を渡して滞在許可証を受け取ります。
「あら、フェイール商店のクリスティナさんではありませんか。こんなところで出会うとは、私たちには縁があったようですわね」
ふと、私を呼び止める優しい声。
振り向くとそこには、丸い体型がさらにモコモコふわふわに包まれて可愛くなったボリマクールさんの姿がありました。
「ボリマクールさん、お久しぶりです。この国にはいつからいるのですか?」
「確か七日前ね。それでね、私たちが通り抜けた直後に、街道をフォートレスタートルが塞いだって聞いて、後から来る人は引き返すしか無いわねえって話していたのよ。そうしたら、個人商店の店主さんが解決したって噂を聞いてね、ひょっとしたらって思って来たのよ」
「にしし。それは正解だし。ボリマクールさん、ちーっす」
「ちーっすって、あら、大魔導師の柚月さんじゃ無い。相変わらず可愛いわね」
「ボリマクールさんも元気方で何よりだし」
はい、そういえばヤーギリの街で会ったことがあるんですよね。
私もあの街で柚月さんやボリマクールさんと初めて会いましたし。
そう考えると、随分と懐かしく感じます。
「それはそうと、商会ギルドの人たちがクリスティナさんさんを見てソワソワしていますけど。何か用事でもあるんじゃ無い?」
「あ、そのようですね。では、私たちはこのあとはヤジーマ連邦本国へ向かいますので」
「私はここまでだから、気をつけてね……あと、時間ができたら、少しだけ商談をお願いね」
「かしこまりました!!」
柚月さんはボリマクールさんと話をしたいそうなので、私はクリムゾンさんと一緒に受付カウンターへ。
「ご足労頂きありがとうございます。フェイール商店のクリスティナ様で間違いはありませんか?」
「はい、こちらが商業ギルドの身分証です。それで、私共に何か御用でしょうか?」
「はい。実は、フェイール商店に納品依頼が届いていまして。お受け可能かどうかの確認をさせていただきたかったのですよ」
商業ギルド経由の納品依頼。
これは生産系ギルドから商品を納品してもらったり、冒険者ギルドから素材を入手するために個人商店などが行うものでして。
それ以外にも、希少な商品などの入手ルートを持たない商人たちが、ギルドを経由して商品を手に入れるために行うこともあるそうです。
だから強制ではなく依頼であり、可能かどうかも確認されます。
受けるも断るも商人次第というなので、内容によっては断っても構いません。
「なるほど。それで、どのような商品をお探しなのですか?」
「まずは、こちらのリストをご確認ください。ご存知の通り、こちらに記されている商品については全て守秘義務が課せられておりますので」
受け取った納品リストには、さまざまな物品が記されているのですが……。
「はぁ、大半が武具関係、それも異世界の武器ですか。なぜ、私が異世界の商品を取り扱っていると知ったのでしょうか?」
「それはですね。パルフェノンから来た吟遊詩人の方が、あちこちで語っている物語が原因かと思われます。『病に倒れたパルフェノンの国王を救ったのは、異世界の巫女と、幻獣の王を従える一人の少女。そのものは、異世界から来た商人で、さまざまな奇跡を生み出した』と」
うわ、うわわ、恐ろしいほどに物語に尾鰭が付いています。
あ、尾鰭がつくというのは勇者語録にもある有名な言葉でして、本来の話が誇張されるという意味ですよ。
これがさらに大きな話になると尾頭付きになって……あれ、クリムゾンさんが私の肩を叩いて頭を張っています。尾頭付きは嘘でしたか。
いずれにしても、異世界の武具は取り扱っていませんので。
まあ、リストの中にはケーキやチョコレートなどの食品、お酒や缶詰まで書いてありますから、この辺りは卸せそうですが。
「まず、こちらの武具の注文は全て不可能です。こちらの食料品関係は、やむを得ない事情がない限りは、お一人さま五点のみ。現在は在庫がないものもありますから、納品まで時間が必要だとお伝えいただけますか?」
「かしこまりました。やはり武具関係は難しいのですか」
「そもそも、フェイール商店へ納品していただいている方が武具を取り扱っていませんので」
この説明で、受付の方もご理解頂けたようです。
でも、リストの並びから察しますに、少なくとも10名以上の方の納品依頼かと思われます。
納品希望商品がいくつも重複していますから。
「それでは、先方にはそのようにお伝えしておきます」
「よろしくお願いします。また明日にでも、確認のために伺わさせていただきますので」
これでお話はおしまい。
カウンターから離れると、ボリマクールさんと柚月さんが待っていましたので、そのまま二階の商談用個室を借りて移動することにしましょう。
見知らぬ異国の地で、知り合いに会うとホッとしますよね。
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