Cランク魔術師からSSランク魔術師を目指す!

ルルル

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19話 ルア

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 私は誰かに後ろから口を押さえられ、気を失ってしまった。

「回収、今から帰る」

 流石に遅いと思い、屋上の様子を見ると、彼女が歪みに入っていくのを見た。

「! くっそ、待て!」

 歪みが消える。

「なんてことだ、早く助けに行かないと!」

「ウルク先生、次の授業はなんですか?」

 聞こえていないのか、もう一度聞く。

「次の授業は?」

 すると屋上をしめて、走って階段を降りていった、イオリはとてもがっかりしていた。

「無視されたよ!」

 私は励ます。

「そんなことないよ、先生も忙しいんだから、とりあえず教室に戻ろうか!」

 階段を降りようとすると、更衣室から走って出てきた。

「待って、そこの二人、ルア見なかった?」

 ルアってたしか、唯一失敗した人。

「見てないけど、どうしたの?」

 すごい焦っている、何かあったのか?

「更衣室にもいないの!」

 屋上はさっき先生が閉めていた。

「屋上は先生が確認してたよ?」

 知らないと分かると、次は近くに歩いている男子生徒に声をかける。

「ルア知らない?」
「知らないな」

 すると男子更衣室から先輩が出てきた、出てきた人から片っ端に話を聞いている。

「君、ルアどこにいるか知らない?」

 するとどストレートにいう。

「あー、失敗した人か、すまんが知らない」

 少し顔が歪んたが、諦めて更衣室に戻っていった。

 何かがおかしい、何かが起きている、すると先輩とイオリが顔を覗かせてきていた。

「ヴイちゃんどうしたの?」
「どうした?」

 私が思ってることを話す。

「先生の焦りようをみる限り、何かが起きたと思う」

 イオリは先生の話は聞きたくないのか耳を塞ぐ。

「それが、ルアというやつと何か繋がっているのか?」

 絶対とは言えないが、その確率が高い。

「絶対とは言えないけど、おそらく」

 すると階段から学園長がくる。

「これはこれは、先程、ウルク先生が焦っていた様子だったのですが、何かあったのですか?」

 全体を見渡してるように思うが、先輩をじっと見つめている。

「特に何もなかったと思います」

 先輩がそう答えると、学園長が考え込む。

「ですが、あの焦りようは何もないとは言い難いですよ?」

 確かにそうだ、あの焦りようはなにかが起きた可能性が高い、だけど授業の準備で急いでいる可能性だってある。

「俺は見てないですが、そんなに焦っていたのですか?」

「はい、私が心配でここに、くるくらいですからね」

 イオリは何か思いついたのか、学園長に屋上の鍵を持っていないか聞く。

「すみません、屋上の鍵って今持ってないですよね?」

 するとポケットに手を突っ込み、何かを取り出した。

「持ってますよ? お貸ししましょうか?」

 イオリは鍵を受け取り、屋上を開ける。
 外を覗くとすぐに閉める。

「やばいかも! とりあえずウルク先生に報告しよ!」

 私はイオリに手を引かれて階段を駆け下りる、その後ろに先輩が付いてくる。

「学園長、俺はこれで」

(こいつ、何かやりやがったな)

 前を通ると、聞こえた。

「君こそ」

 その言葉に動揺したが、階段を駆け下りた。

「あ、学園長だ! ルアっていう生徒見なかったですか?」

「見てないですね」

「そうですか、ありがとうございます」

---

(どういうことだ、バレてるということなのか?)

「イオリどうしたの?」

 昨日と同じくらい焦っている。

「歪み、歪みがあった、もしかしたら連れていかれたかも!」

「ほんと? なら早く助けないといけないけど、どうしたらいいんだろう?」

「わからない、けど、一度ウルク先生に」

 四階に服に着替えているウルク先生を見つけた。

「ウルク先生! 大変です!」

 今度はこちらに気づいた、様子がおかしい、ウルク先生も気づいている。

「わかってる、お前たちは待っとけ、すぐ連れて帰る」

 一人じゃきつすぎる、今回も反魔法軍による襲撃ならなおさらきつい。

「一人じゃ無理です、私も行きます!」

 見たことのない表情をする。

「頼むから、お前たちは残れ」

 私たちに追いつた先輩がもう一つの制服を取り出す。

「ウルク先生、俺のことわかりますよね?」

 そういいながらSSクラスのバッチを見せつける。

(秘密にするんじゃなかったの?)

 バッチを見てすぐ振り返り、階段を降りる、それを止める先輩。

「俺も行きます、文句ありませんよね?」

 私たちが言うと否定するが、先輩が言うと否定しない。

 先生の様子もおかしすぎる、今までにないくらいに。
 私は冷静に話す。

「助けに行くといいましたね? その口ぶりだと、反魔法軍がどこにいるか知ってる口ぶりですよね?」

(感のいい奴らだ、だがダメだ、巻き込むわけには)

「、それがどうした?」

「どうして知ってるんですか?」

 すると廊下からウィデア先生が出てきた。

「やはり」

 コーヒを片手に歩いている。

「ウィデア先生?」

 ウィデア先生は私たちを一度眺める。

「SSランクか、しかも、」

 途中でいうのをやめた。
 あのことは教師全員が知っているらしい。

「ウルク、今回の件はお前一人じゃ解決できないぞ?」

 ウィデア先生がそう言うくらい難易度が高いらしい。
 焦っている先生を落ち着かせようとする。

「だが、私の失態で、周りを巻き込むわけにはいかないんだ」

「俺に隠してる秘密をバレたくないからだろ? 今回それで釣られ、無理やり、その場に来させようとされてる、ということだろう?」

 明らかに様子が違う。いわゆる図星。

「先生、お願い、クラスメイトが!」

 イオリは畳み掛ける。
 ウィデアを前に嘘は通らない、言うしかないのだ。

「ああ、ある人に「反魔法軍」を倒してくれないかと言われた、私は否定もせず、あとで返事はするといった」

 話を理解した先輩が話に入る。

「なるほど、その人には結果を待たずとも、どういった返事か分かったから、早めに行動に移したってことか」

「俺や生徒を巻き込みたくないのはほんとだろうが、第一は自分の秘密をバレないようにするためだろ?」

 すると二限目の開始のチャイムがなる。
 ウィデア先生はウルク先生にあとはどうするかは自分で考えろといって、その場を後にする。

「クラスには俺から言っておく」

 ウィデア先生が離れてから少し間が空く。

「先生、お願い」

「みんなで行けばなんとかなります!」

 大きく深呼吸をし顔を上げて話を始める。

「わかった、私は場所を知っている、今から向かう、それとひとつだけ注意がある、相手は強い、だからお前たちは生きて帰れるかさえもわからないぞ、それでもいいか」

 私たちは何も言わずに頷く、すると階段から声が聞こえる。

「話は全部聞かせてもらったよ」

 ルアをずっと探していた生徒、履いているスカートが短すぎてパンツが見えそうだ。

「ユアン、お前話聞いていたのか」

 先輩は名前を知っていたらしい。

「ふん、一部始終、しっかりとね、それと先生、あなたの過去はどうだっていい、誰も気にしてはいないはずです」

 ミニスカートがひらひらとなびき、少し屈めばパンツが見えるくらい。

「それよりも今は救助が優先ですよね?」

 その一声に普段のウルク先生に戻った。

「わかった、では、今から言う通りに動いてもらうぞ」
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