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2話 俺強い?
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普通のマッチ棒と言われ驚きを隠せなかった。
「えっとですねポメ殿嘘はいけないですよ?」
異世界に転送された人は最強になり世界を救う運命なのだ、なのに俺はマッチ棒を渡されて街を助けろと言われても困る。
「嘘じゃないですよ? 赤い部分のところに火がつきますよ?」
「そんなこと知ってるわい!」
ついついツッコミを入れてしまう。
ポメちゃんが言っているのは本当だろうが俺は信じたくない、もしかしたら戦ってる時に力を発揮するかもしれない! それだけを信じて窓を開けた。
「街をいえこの世界を救ってください!」
俺は窓に足をかけ飛び降りようとするが躊躇した。
「えっと助けに行くのは構わへんけどね、ここから飛び降りると俺の体持たないぞ?」
人間は脆いのだ、そしてすぐ死ぬ、どう考えてもここから飛び降りるのは自殺当然だ。
俺が躊躇していると背中に今日一番の犬パンチが飛んできた。
「大丈夫だよ! 廉なら!」
体制を崩して下に落ちてしまう。
「おいおいやばいって!」
「あとで私も行きます!」
窓を閉めた音が小さく聴こえた。
風の音と街を荒らしている鳥の音がとてもでかくて耳が破裂しそうだ。
「ポメのアホおおおお」
(それよりめちゃくちゃ騒がしいし耳が逝ってまうわ)
少し冷静になり考えているとドンドン地上が近くなり焦り始める。
「そんなことより死ぬってえええ」
その声に反応した鳥がこちらに向き翼を羽ばたかせた。
「これ無理やで!」
〈バサバサバサ〉
すごい突風が俺にぶち当たるが吹き飛ばされることはなかった。
「やばっ! 、あれ?」
普通ならぶち飛ばされるが微動だにしなかった。
「もう一撃くる」
再び先ほどと同じくらいの突風がきたがなにも起きない。
「俺強い?」
そう勘違いをしていると下を見るとすぐに地上が見えた。
「あとどれくらいだ? ! もうそこじゃないか!」
俺は地面に叩きつけられた、正直死んだと思ったがなんとか無事だった。
「あーここは天国かー」
すると鳥がこちらに向かってきた。
「、え俺生き残ってるんか!」
そう気づき俺は立ち上がったが目の前に鳥がきていることに気づかなかった。
なにやら口に含んでいる。
〈ヒューン〉
すごい冷たい風が打ち付けてきた。
「すげええアニメ見たい!」
さっきもらったマッチ棒を取り出し鳥に向ける。
「これが何かわかるか?」
鳥の動きも止まり興味津々だ。
「しらないのか? これはマッチ棒だ!」
こんなこと言うのは正直恥ずかしい、だって戦闘向きとかじゃなくまず武器として成り立たない。
「これで殴ってしまうとお主は死んでしまうのだよ? 嫌ならお逃げなさい」
俺は脅す作戦に出た、もちろん相手には話がわかっていないだろう。
だがやり方がそれしか思いつかなかった。
「ほれほれ早く行きなさい」
もちろん効果はない再び口に何かを含んでいる。
「だから言っただろう! こんなもので戦えるわけねえだろお!」
冷たい風を受けている時何処からか声が聞こえた。
「目標バード殺せええ」
女性の声が聞こえそれと同時に魔法らしきものが放たれた。
「やれやれ!」
すると俺の存在に気づいたのが手招きをする。
「少年こっちにきなさい!」
だが俺はあえて無視をする、先程の魔法の攻撃を食らっている様子はない、ならば俺が仕留めようじゃないか!
擦れるところを探しあったのは石だけだ。
「石で火をつけれるのか?」
そう思ったがやるしかない、この世界の英雄(ヒーロー)になるためには。
でかい石にマッチ棒を擦り付ける、とてもシュールな絵図らだっただろうが仕方がない。
「つけつけつけ」
ドンドン煙が出てきた。
「お! いけるんじゃね?」
その間も鳥の攻撃は止まないがなぜかこちらに気づいていない。
「君なにしてるの?」
そう言われたが俺は一心不乱に擦り、やっとの思いで火がついた。
「よしきたぞ!」
俺は火がついたマッチ棒を持ち走り鳥に近づく。
「君死にたいのか!」
俺は英雄になるために頑張ってるだけなのだ!
目の前につきこちらに気づいた鳥は火を見る。
様子が少しおかしくなった。
動きも止まりじっと見つめる。
「どうだ! 火だぞ!」
火を見ながら後ずさりする、俺はドンドン前に進む。
(やべえこえええ)
「お前につけてやろうか?」
流石に火は怖いのか翼を広げてその場を去ろうとする。
「早く行きなさい」
それと同時にすごい音を立てて翼を羽ばたかせる。
飛び立つ時の突風で火が消えてしまう。
「ふう、なんとか死なずに済んだ、てかマッチ棒強くね!」
マッチ棒を持って喜ぶなんて人生初だ。
すると駆けつけてきたこの世界の人が驚いた様子で訪ねてきた。
「少年、その武器なんていうんだ?」
俺はマッチ棒を女性の前に差し出し自慢げに言った。
「マッチ棒ですよ!」
「えっとですねポメ殿嘘はいけないですよ?」
異世界に転送された人は最強になり世界を救う運命なのだ、なのに俺はマッチ棒を渡されて街を助けろと言われても困る。
「嘘じゃないですよ? 赤い部分のところに火がつきますよ?」
「そんなこと知ってるわい!」
ついついツッコミを入れてしまう。
ポメちゃんが言っているのは本当だろうが俺は信じたくない、もしかしたら戦ってる時に力を発揮するかもしれない! それだけを信じて窓を開けた。
「街をいえこの世界を救ってください!」
俺は窓に足をかけ飛び降りようとするが躊躇した。
「えっと助けに行くのは構わへんけどね、ここから飛び降りると俺の体持たないぞ?」
人間は脆いのだ、そしてすぐ死ぬ、どう考えてもここから飛び降りるのは自殺当然だ。
俺が躊躇していると背中に今日一番の犬パンチが飛んできた。
「大丈夫だよ! 廉なら!」
体制を崩して下に落ちてしまう。
「おいおいやばいって!」
「あとで私も行きます!」
窓を閉めた音が小さく聴こえた。
風の音と街を荒らしている鳥の音がとてもでかくて耳が破裂しそうだ。
「ポメのアホおおおお」
(それよりめちゃくちゃ騒がしいし耳が逝ってまうわ)
少し冷静になり考えているとドンドン地上が近くなり焦り始める。
「そんなことより死ぬってえええ」
その声に反応した鳥がこちらに向き翼を羽ばたかせた。
「これ無理やで!」
〈バサバサバサ〉
すごい突風が俺にぶち当たるが吹き飛ばされることはなかった。
「やばっ! 、あれ?」
普通ならぶち飛ばされるが微動だにしなかった。
「もう一撃くる」
再び先ほどと同じくらいの突風がきたがなにも起きない。
「俺強い?」
そう勘違いをしていると下を見るとすぐに地上が見えた。
「あとどれくらいだ? ! もうそこじゃないか!」
俺は地面に叩きつけられた、正直死んだと思ったがなんとか無事だった。
「あーここは天国かー」
すると鳥がこちらに向かってきた。
「、え俺生き残ってるんか!」
そう気づき俺は立ち上がったが目の前に鳥がきていることに気づかなかった。
なにやら口に含んでいる。
〈ヒューン〉
すごい冷たい風が打ち付けてきた。
「すげええアニメ見たい!」
さっきもらったマッチ棒を取り出し鳥に向ける。
「これが何かわかるか?」
鳥の動きも止まり興味津々だ。
「しらないのか? これはマッチ棒だ!」
こんなこと言うのは正直恥ずかしい、だって戦闘向きとかじゃなくまず武器として成り立たない。
「これで殴ってしまうとお主は死んでしまうのだよ? 嫌ならお逃げなさい」
俺は脅す作戦に出た、もちろん相手には話がわかっていないだろう。
だがやり方がそれしか思いつかなかった。
「ほれほれ早く行きなさい」
もちろん効果はない再び口に何かを含んでいる。
「だから言っただろう! こんなもので戦えるわけねえだろお!」
冷たい風を受けている時何処からか声が聞こえた。
「目標バード殺せええ」
女性の声が聞こえそれと同時に魔法らしきものが放たれた。
「やれやれ!」
すると俺の存在に気づいたのが手招きをする。
「少年こっちにきなさい!」
だが俺はあえて無視をする、先程の魔法の攻撃を食らっている様子はない、ならば俺が仕留めようじゃないか!
擦れるところを探しあったのは石だけだ。
「石で火をつけれるのか?」
そう思ったがやるしかない、この世界の英雄(ヒーロー)になるためには。
でかい石にマッチ棒を擦り付ける、とてもシュールな絵図らだっただろうが仕方がない。
「つけつけつけ」
ドンドン煙が出てきた。
「お! いけるんじゃね?」
その間も鳥の攻撃は止まないがなぜかこちらに気づいていない。
「君なにしてるの?」
そう言われたが俺は一心不乱に擦り、やっとの思いで火がついた。
「よしきたぞ!」
俺は火がついたマッチ棒を持ち走り鳥に近づく。
「君死にたいのか!」
俺は英雄になるために頑張ってるだけなのだ!
目の前につきこちらに気づいた鳥は火を見る。
様子が少しおかしくなった。
動きも止まりじっと見つめる。
「どうだ! 火だぞ!」
火を見ながら後ずさりする、俺はドンドン前に進む。
(やべえこえええ)
「お前につけてやろうか?」
流石に火は怖いのか翼を広げてその場を去ろうとする。
「早く行きなさい」
それと同時にすごい音を立てて翼を羽ばたかせる。
飛び立つ時の突風で火が消えてしまう。
「ふう、なんとか死なずに済んだ、てかマッチ棒強くね!」
マッチ棒を持って喜ぶなんて人生初だ。
すると駆けつけてきたこの世界の人が驚いた様子で訪ねてきた。
「少年、その武器なんていうんだ?」
俺はマッチ棒を女性の前に差し出し自慢げに言った。
「マッチ棒ですよ!」
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