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暴走の夜
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マリオンはその後、夕食の時間になっても正気を取り戻す事なく、気持ち良さげな夢心地でベッドに横たわり続けた。
俺は死ぬほど心配だったが、とりあえず記憶の許可だけすませると、悪魔の言ってた「明日の朝には元に戻る」の言葉を信じて、隣のベッドで眠りにつく事にした。
……深夜である。俺は、妙な気配で目を覚ます。
身体の上に、誰かが乗っていた。毛布越しに、熱くて小さな体を感じる。
瞼を開くと、窓から差し込む月明かりに照らされるように、半裸のマリオンの姿が見えた。
マリオンは、ハアハアと荒い息を吐きながら言う。
「ジュータ。なんかオレ……めっちゃ身体が熱い……」
その目は狂気に光り輝き、怪しい気配が全身から立ち昇る。
俺は、グビリと生唾を飲み込んでから言う。
「お、おう……気がついたのか。心配しなくていい。そりゃ、精霊酔いって奴だよ。今夜は身体が熱いだろうけど、明日の朝には抜けるってさ」
「えっ? あ、朝まで……こんな状態なのぉ!? オレ、それはちょっと……持ちそうにないんだけど……」
「うーん、困ったなぁ。そうだ、冷たい水でも貰ってこようか? 俺にできる事があったら、なんでも言ってくれよ」
マリオンは、キョドキョドと辺りを見回しながら言う。
「な、なんでも……? ……オレ、お前に何しても……いいのぉ?」
「うん、いいよ。なんでもしてあげる。暑いなら、窓を開けて夜風でも入れよう……って、うおぉーっ!?」
「うわあーっ、ジューーータァーーー!!」
次の瞬間、マリオンが突然、ガバリと覆いかぶさって来た。
そしてマリオンは、俺にキスをする。吸い付くようなキスだった。
慌てた俺は、手でマリオンを押し返しながら言った。
「ぶわっ! ちょ、ちょっと……マリオンっ!? 記憶の許可、終わってるから! さっき、寝てる間にしちゃったから! もう、やらなくていいのーっ!」
しかし、マリオンは聞く耳を持たない。フンスフンスと鼻息荒く抱きついてきて、ハプハプと唇をひたすらに貪ってくる。
な、なんぞ、これーっ!?
精霊酔いのせいだってのはわかるけど……なにがどうなって、こうなってるんだーっ!?
俺はマリオンを手で引き剥がすが、すぐまたビッタリしがみついてくる。いくら剥がしても、抱きついてくる。力はそれほどでもないのに、執念深いというか、とにかくしつっこい!
マリオンの身体は細いので、下手に抵抗したら怪我させちゃいそうだ。
俺は、キスの合間に落ち着くように必死で説得を繰り返す。だがマリオンは目の色変えて、俺にしがみつくだけ……時折発する言葉も、支離滅裂で意味不明である。そのうち俺も、抵抗を諦めてされるがままになってしまう。
で、そんな風にひたすら熱狂するマリオンとは裏腹に、ロリの身体と密着してる俺の方は、とっても冷静だった。
言うまでもなく。俺のドストライク属性はロリである。そしてマリオンの肉体は、見惚れるくらいの美少女ロリである。
俺も二次コンではあるが、健康な男だ。乱れた女体がくっつけば、本能的に身体が反応してもおかしくないのだが……とにかくマリオンが可哀想で、それどころではなかったのだ。
だって今のマリオンは、自分をコントロールできてない。
俺の知る限り、マリオンの精神は男である。
幼女の身体になってから身体的な性欲はあんまりなくなったらしいが、それでも女性が好きなのは間違いない。酒場でもおっぱいチラチラ見てたし、女の子のエロイラストを描く時はスケベな表情もする。だから男相手、しかも美少年ならともかく……俺みたいなブサイク野郎に興奮するなど、絶対にありえないだろ?
きっとマリオンは、やりたくてやってるわけじゃないのだ。俺みたいなブ男とはキスしたくないのに、身体の疼きが我慢できずに仕方なく、俺に抱きついてるだけなのだ。そんな哀れなマリオンに、欲情なんかできるわけなかった。
っていうか俺が冷静な理由は、もう1つあった。
これを言ってしまうと、輪をかけてマリオンが可哀想なのであるが……それでもあえて、あけすけに言ってしまうならば……これマリオンさぁ、『性的な興奮』を俺にぶつけてると思うんだけどね?
あのね。俺が楽しんできた『エロゲのエッチシーン』と比べてね。なんつーかマリオンの態度はね。
……いささか、『動物染みて』るんだよね。
うーん、なんつーかなぁ? もうちょっとこう……恥じらいとか……欲しいじゃない?
いや、俺だって自覚はあるよ!? そんなのは、童貞のファンタジーだってわかってる!
でも例えば、マリオンが恥ずかしそうに顔を赤らめ、しどけない格好で自分の小指でも噛みながら、「ジュータぁ……オレの初めて、貰って欲しいの」とか言おうものなら、俺だって尊敬する大親友とか中身がおっさんとか考えずに、理性をなくしてブチギレちゃってたと思う。
だけどさ、こんな風に興奮しっぱなしで、発情した猫みたいに体を押し付けられて、餌を求める鯉みたいにキスされまくっても、「えー? マジで辛そうだなぁ。マリオン、大丈夫かな?」としか思えない!
こんなの暴走しちゃってて、気の毒なだけだわ。全っ然エロくねえ。
俺はマリオンの背中をポンポンと叩きながら、「はいはい、いい子いい子」を連呼する。
なにがいい子なのかはまったくわからないが、なんかもう、ここまで動物的に退行してるマリオンは、こうやってあやすのが正解な気がした。
結局、マリオンは明け方近くまでそうやって、俺に汗まみれの熱い身体を押し付けた後、飽きて疲れて満足して、しがみついたままで寝てしまう。
そして俺の方は一睡もできず、チュンチュン囀る小鳥の声を聞きながら、眠い目を擦って黄色い朝日を拝むのだった……な、なんだよ、これっ!?
俺、すんげえ疲れてんだけど! 風呂で回復した分、完全に帳消しだわ! つーか、マイナスだわ! 今日、デュラハンに襲われたらやべえぞ、マジで!?
俺は死ぬほど心配だったが、とりあえず記憶の許可だけすませると、悪魔の言ってた「明日の朝には元に戻る」の言葉を信じて、隣のベッドで眠りにつく事にした。
……深夜である。俺は、妙な気配で目を覚ます。
身体の上に、誰かが乗っていた。毛布越しに、熱くて小さな体を感じる。
瞼を開くと、窓から差し込む月明かりに照らされるように、半裸のマリオンの姿が見えた。
マリオンは、ハアハアと荒い息を吐きながら言う。
「ジュータ。なんかオレ……めっちゃ身体が熱い……」
その目は狂気に光り輝き、怪しい気配が全身から立ち昇る。
俺は、グビリと生唾を飲み込んでから言う。
「お、おう……気がついたのか。心配しなくていい。そりゃ、精霊酔いって奴だよ。今夜は身体が熱いだろうけど、明日の朝には抜けるってさ」
「えっ? あ、朝まで……こんな状態なのぉ!? オレ、それはちょっと……持ちそうにないんだけど……」
「うーん、困ったなぁ。そうだ、冷たい水でも貰ってこようか? 俺にできる事があったら、なんでも言ってくれよ」
マリオンは、キョドキョドと辺りを見回しながら言う。
「な、なんでも……? ……オレ、お前に何しても……いいのぉ?」
「うん、いいよ。なんでもしてあげる。暑いなら、窓を開けて夜風でも入れよう……って、うおぉーっ!?」
「うわあーっ、ジューーータァーーー!!」
次の瞬間、マリオンが突然、ガバリと覆いかぶさって来た。
そしてマリオンは、俺にキスをする。吸い付くようなキスだった。
慌てた俺は、手でマリオンを押し返しながら言った。
「ぶわっ! ちょ、ちょっと……マリオンっ!? 記憶の許可、終わってるから! さっき、寝てる間にしちゃったから! もう、やらなくていいのーっ!」
しかし、マリオンは聞く耳を持たない。フンスフンスと鼻息荒く抱きついてきて、ハプハプと唇をひたすらに貪ってくる。
な、なんぞ、これーっ!?
精霊酔いのせいだってのはわかるけど……なにがどうなって、こうなってるんだーっ!?
俺はマリオンを手で引き剥がすが、すぐまたビッタリしがみついてくる。いくら剥がしても、抱きついてくる。力はそれほどでもないのに、執念深いというか、とにかくしつっこい!
マリオンの身体は細いので、下手に抵抗したら怪我させちゃいそうだ。
俺は、キスの合間に落ち着くように必死で説得を繰り返す。だがマリオンは目の色変えて、俺にしがみつくだけ……時折発する言葉も、支離滅裂で意味不明である。そのうち俺も、抵抗を諦めてされるがままになってしまう。
で、そんな風にひたすら熱狂するマリオンとは裏腹に、ロリの身体と密着してる俺の方は、とっても冷静だった。
言うまでもなく。俺のドストライク属性はロリである。そしてマリオンの肉体は、見惚れるくらいの美少女ロリである。
俺も二次コンではあるが、健康な男だ。乱れた女体がくっつけば、本能的に身体が反応してもおかしくないのだが……とにかくマリオンが可哀想で、それどころではなかったのだ。
だって今のマリオンは、自分をコントロールできてない。
俺の知る限り、マリオンの精神は男である。
幼女の身体になってから身体的な性欲はあんまりなくなったらしいが、それでも女性が好きなのは間違いない。酒場でもおっぱいチラチラ見てたし、女の子のエロイラストを描く時はスケベな表情もする。だから男相手、しかも美少年ならともかく……俺みたいなブサイク野郎に興奮するなど、絶対にありえないだろ?
きっとマリオンは、やりたくてやってるわけじゃないのだ。俺みたいなブ男とはキスしたくないのに、身体の疼きが我慢できずに仕方なく、俺に抱きついてるだけなのだ。そんな哀れなマリオンに、欲情なんかできるわけなかった。
っていうか俺が冷静な理由は、もう1つあった。
これを言ってしまうと、輪をかけてマリオンが可哀想なのであるが……それでもあえて、あけすけに言ってしまうならば……これマリオンさぁ、『性的な興奮』を俺にぶつけてると思うんだけどね?
あのね。俺が楽しんできた『エロゲのエッチシーン』と比べてね。なんつーかマリオンの態度はね。
……いささか、『動物染みて』るんだよね。
うーん、なんつーかなぁ? もうちょっとこう……恥じらいとか……欲しいじゃない?
いや、俺だって自覚はあるよ!? そんなのは、童貞のファンタジーだってわかってる!
でも例えば、マリオンが恥ずかしそうに顔を赤らめ、しどけない格好で自分の小指でも噛みながら、「ジュータぁ……オレの初めて、貰って欲しいの」とか言おうものなら、俺だって尊敬する大親友とか中身がおっさんとか考えずに、理性をなくしてブチギレちゃってたと思う。
だけどさ、こんな風に興奮しっぱなしで、発情した猫みたいに体を押し付けられて、餌を求める鯉みたいにキスされまくっても、「えー? マジで辛そうだなぁ。マリオン、大丈夫かな?」としか思えない!
こんなの暴走しちゃってて、気の毒なだけだわ。全っ然エロくねえ。
俺はマリオンの背中をポンポンと叩きながら、「はいはい、いい子いい子」を連呼する。
なにがいい子なのかはまったくわからないが、なんかもう、ここまで動物的に退行してるマリオンは、こうやってあやすのが正解な気がした。
結局、マリオンは明け方近くまでそうやって、俺に汗まみれの熱い身体を押し付けた後、飽きて疲れて満足して、しがみついたままで寝てしまう。
そして俺の方は一睡もできず、チュンチュン囀る小鳥の声を聞きながら、眠い目を擦って黄色い朝日を拝むのだった……な、なんだよ、これっ!?
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