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デュラハンの正体
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ウラギールは話についてきていたが、シャルロットの方は途中で理解できなくなったらしく、「???」みたいな表情で、首を傾げっぱなしだった。というか、異世界転生とか神様にスキルを貰う辺りで、もう意味がわかってなさそうだった。
全てを聞き終えた後、ウラギールがマリオンを見つめて言う。
「なあるほどねえ! 奴隷と主人、あるいは男女というよりも、なんだか兄妹に近い距離感で、けれどもジュータさんはマリオンさんを尊敬してる節があり……なんとも不思議な関係だと思ってやしたが、そんな理由でしたかぁ!」
俺は、ウラギールに頭を下げる。
「秘密にしてて、すまない。別に、信頼してないとかじゃなかったんだ。だけど、なんというか……」
ウラギールは軽く手を振る。
「いえいえ。聞いてみれば、あまりに過酷な人生だ。広めたくないのもわかりやす。同じ世界の出身とは聞いてやしたが、まさか元が男性とはねえ……?」
ウラギールは、同情的な視線をマリオンに送った。
俺は、自分が見たデュラハンの素顔をみんなに語る。
するとマリオンが、泣きそうな声で言う。
「それはきっと……カノッサだよ」
シャルロットが驚いた顔をした。
「カ、カノッサ!? 『剣聖カノッサ』ですか!?」
マリオンは頷く。
ウラギールも驚いている。彼は、俺の顔を見ながら言った。
「剣聖カノッサ……剣の道を志す者なら、知らぬ者はいない英雄ですな。スキルを一切持たないにも関わらず、剣技ひとつであらゆる敵を切り伏せてきた天才老剣士です。世界一の剣豪とも言われていやす。噂によると、一年ほど前に失踪したと言うことでしたが……?」
マリオンが、掌で顔を覆う。
「オ……オレが、カノッサを旅に誘ったんだ。カノッサは、『魔剣グラハム』と言う武器を持ってたから……強力なアンデッドを倒すには、魔剣や聖剣と呼ばれる武器が必要だったんだ……」
ウラギールが腕を組んで考え込む。
「そのカノッサが『カウンター』のスキルを持って、デュラハンとして姿を現した……? こりゃ一体、どういう事でやしょう!?」
俺は迷ったが、マリオンを見ながら言った。
「あ、あのさ、マリオン。あいつの左肩……痣があった。魚みたいな形の……」
それを聞いた瞬間。マリオンはテーブルに突っ伏して叫んだ。
「オ、オレの身体だぁ! ……やっぱり……やっぱり、そうなんだっ! あれは、オレの身体だった! オレの身体は、そしてカノッサは……デュラハンの材料にされてたんだぁーっ!」
わんわんと泣き出すマリオンを前に、俺は苦い顔をする。
あの謎スキルが『カウンター』だと聞かされた時、この想像はしていた。あえて痣の話をしたのは、確かめなければと言う思いと、そうでなければよいという望みが半々だったのだ。
だけど、もう確定してしまった。
『カウンター』のスキル所有者が『増えた』わけじゃない……所有者は『分割』されただけ。
デュラハンの身体は、マリオンの身体なのだ。
全てを聞き終えた後、ウラギールがマリオンを見つめて言う。
「なあるほどねえ! 奴隷と主人、あるいは男女というよりも、なんだか兄妹に近い距離感で、けれどもジュータさんはマリオンさんを尊敬してる節があり……なんとも不思議な関係だと思ってやしたが、そんな理由でしたかぁ!」
俺は、ウラギールに頭を下げる。
「秘密にしてて、すまない。別に、信頼してないとかじゃなかったんだ。だけど、なんというか……」
ウラギールは軽く手を振る。
「いえいえ。聞いてみれば、あまりに過酷な人生だ。広めたくないのもわかりやす。同じ世界の出身とは聞いてやしたが、まさか元が男性とはねえ……?」
ウラギールは、同情的な視線をマリオンに送った。
俺は、自分が見たデュラハンの素顔をみんなに語る。
するとマリオンが、泣きそうな声で言う。
「それはきっと……カノッサだよ」
シャルロットが驚いた顔をした。
「カ、カノッサ!? 『剣聖カノッサ』ですか!?」
マリオンは頷く。
ウラギールも驚いている。彼は、俺の顔を見ながら言った。
「剣聖カノッサ……剣の道を志す者なら、知らぬ者はいない英雄ですな。スキルを一切持たないにも関わらず、剣技ひとつであらゆる敵を切り伏せてきた天才老剣士です。世界一の剣豪とも言われていやす。噂によると、一年ほど前に失踪したと言うことでしたが……?」
マリオンが、掌で顔を覆う。
「オ……オレが、カノッサを旅に誘ったんだ。カノッサは、『魔剣グラハム』と言う武器を持ってたから……強力なアンデッドを倒すには、魔剣や聖剣と呼ばれる武器が必要だったんだ……」
ウラギールが腕を組んで考え込む。
「そのカノッサが『カウンター』のスキルを持って、デュラハンとして姿を現した……? こりゃ一体、どういう事でやしょう!?」
俺は迷ったが、マリオンを見ながら言った。
「あ、あのさ、マリオン。あいつの左肩……痣があった。魚みたいな形の……」
それを聞いた瞬間。マリオンはテーブルに突っ伏して叫んだ。
「オ、オレの身体だぁ! ……やっぱり……やっぱり、そうなんだっ! あれは、オレの身体だった! オレの身体は、そしてカノッサは……デュラハンの材料にされてたんだぁーっ!」
わんわんと泣き出すマリオンを前に、俺は苦い顔をする。
あの謎スキルが『カウンター』だと聞かされた時、この想像はしていた。あえて痣の話をしたのは、確かめなければと言う思いと、そうでなければよいという望みが半々だったのだ。
だけど、もう確定してしまった。
『カウンター』のスキル所有者が『増えた』わけじゃない……所有者は『分割』されただけ。
デュラハンの身体は、マリオンの身体なのだ。
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