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33話 ピンチ
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【なぎ】
「嘘でしょ、なんであなたがいるんですか?」
「それはこっちのセリフよ」
目の前にいた50代くらいの女性は、あの長身の男の昔からの仲間だった。
その人は昔、あの男が忙しい時に代わりに私たちを鍛えてくれていた人だった。
「え、なんでここにいるんですか?」
「私が殺し屋を嫌になり辞めようとしていたときに、この会社の社長に誘われたの。 それで今の支店長に特別に任されたの。」
あまりの驚きで次になにを言おうか言葉が出てこなかった。
「まあ驚くのも無理ないわ。」
「でも私たちを鍛えてた時は殺し屋だったんですか?」
「ああ、あの時ね。 あの時はまだ殺し屋だったわ。 てか私の支店でなんで暴れているの? 暴れているってことは私の敵よ?」
私たちを鍛えてくれた人にそう言われるとゾクっとした。
「いや、今日は社長に長身の男が殺されたから復讐として、まず最初にここを襲ったんです。」
「そうなんだ、殺されたのね。 あの人、社長にいつも反抗的だったから、その内殺されると思ったわ」
「悔しくないんですか? あなたの仲間だったんでしょ?」
「もちろん悔しいわよ。 でも彼が殺されるよりも、社長が殺される方がもっと悔しいわ。 社長は人生に迷っていた時に拾われたの。 だから社長の命を狙うなら戦うしかないわ」と言い、昔からの戦闘態勢を取った。
(いや何言ってんの? あなたと戦いたくないよ。)と珍しく戦う意欲が失せた。
「私みたいにあの社長にお世話になってる殺し屋はいっぱいいるの。 だから復讐を続けるなら、そいつらが襲ってくると思うわ。」
彼女はバッと踏み出し、あまりのスピードで反応できず彼女の手が腹に直接食らった。
「ガハッ.......」
彼女は、昔からスピードを得意としていて訓練時はいつも反応できないでいた。 しかも今まで一回も反応して防御を出来たことがなかった。
彼女曰く50m5秒62らしい。 なんなら高校の陸上の100m競技で全国3位だったらしい。
(やばい! 反応出来ない!)絶体絶命だった。
すると
柴さんから貰った無線機からみんなの声がした。
「どうなってんのね! ここの偉い人強いんだけどね!」
「おれもやばいって! こんなの聞いてねえよ!」
「こっちも大変だ! 警察が次々と来たよ!」
「あれ、みんなかしら。 元気にしてる? そうだったここの14,13階は元殺し屋だから気をつけてね。」と微笑みながら言った。
(やばい! 初っ端からピンチじゃん!)
【みさきたち】
皆で1列になって階段を降りて行った。
だがひたすらに暗く狭い階段が続いていた。
「この地下、深いね。 よくこんなの掘ったよ」
「その通りだよ、 あれ! 見て」
先頭にいるみさきの後ろにいた悠里が前方の灯が照らされている所を指差した。
「あともうちょっとだよ!」
そしてみさきたちは灯りの元にたどり着いた。 そこは階段の所より広かった。 そして階段はそこで終わっていた。
すると前の方から「おぉ! やっぱり来たじゃん!」
階段が終わり、目の前に一気に広くなった通路に男2人が立っていた。
男2人は、ヤンキーのようなリーゼントと丸刈りで特攻服みたいな服を着ていた。
その2人の手には、メリケンサックが付いていた。
「あれ? 武器持ってないじゃん!」と悠里。
「いやちゃんと見ろ! メリケンサック付けてるぞ!」剛士。
すると「こいつらは俺らがやるよ」と丸刈りの哲とリーゼントの友樹がみんなを押しやって、前に出てきた。
「もし途中に幹部みたいなのが出てきたら、俺ら遠距離部隊がやるって決めてたんだ。」
「そうなの! ありがとう。 死なないでね!」と心配そうな目線を送りながらみさきが言った。
「大丈夫っすよ! こいつら2人がやばくなったら、俺らがいるんで!」 他の遠距離部隊の1人の丸が声を出した。
「おい! まだかよ。」
「ほんとだよ。 友情ごっこなんかいいからはよ来いや!」
「おれが相手するだよ! かかってこいや!」
「ああ? お前らもリーゼントと丸刈りかよ! しかも弱そうな奴じゃん!」
「なんだって?」と弱そうと言われた二人はブチ切れ、今まで以上のスピードを出して飛び出した。
「相手にいい様にされないでね!」
「行こう、みさきちゃん」と悠里。
この敵を二人に任せ、先に進んだ。
「嘘でしょ、なんであなたがいるんですか?」
「それはこっちのセリフよ」
目の前にいた50代くらいの女性は、あの長身の男の昔からの仲間だった。
その人は昔、あの男が忙しい時に代わりに私たちを鍛えてくれていた人だった。
「え、なんでここにいるんですか?」
「私が殺し屋を嫌になり辞めようとしていたときに、この会社の社長に誘われたの。 それで今の支店長に特別に任されたの。」
あまりの驚きで次になにを言おうか言葉が出てこなかった。
「まあ驚くのも無理ないわ。」
「でも私たちを鍛えてた時は殺し屋だったんですか?」
「ああ、あの時ね。 あの時はまだ殺し屋だったわ。 てか私の支店でなんで暴れているの? 暴れているってことは私の敵よ?」
私たちを鍛えてくれた人にそう言われるとゾクっとした。
「いや、今日は社長に長身の男が殺されたから復讐として、まず最初にここを襲ったんです。」
「そうなんだ、殺されたのね。 あの人、社長にいつも反抗的だったから、その内殺されると思ったわ」
「悔しくないんですか? あなたの仲間だったんでしょ?」
「もちろん悔しいわよ。 でも彼が殺されるよりも、社長が殺される方がもっと悔しいわ。 社長は人生に迷っていた時に拾われたの。 だから社長の命を狙うなら戦うしかないわ」と言い、昔からの戦闘態勢を取った。
(いや何言ってんの? あなたと戦いたくないよ。)と珍しく戦う意欲が失せた。
「私みたいにあの社長にお世話になってる殺し屋はいっぱいいるの。 だから復讐を続けるなら、そいつらが襲ってくると思うわ。」
彼女はバッと踏み出し、あまりのスピードで反応できず彼女の手が腹に直接食らった。
「ガハッ.......」
彼女は、昔からスピードを得意としていて訓練時はいつも反応できないでいた。 しかも今まで一回も反応して防御を出来たことがなかった。
彼女曰く50m5秒62らしい。 なんなら高校の陸上の100m競技で全国3位だったらしい。
(やばい! 反応出来ない!)絶体絶命だった。
すると
柴さんから貰った無線機からみんなの声がした。
「どうなってんのね! ここの偉い人強いんだけどね!」
「おれもやばいって! こんなの聞いてねえよ!」
「こっちも大変だ! 警察が次々と来たよ!」
「あれ、みんなかしら。 元気にしてる? そうだったここの14,13階は元殺し屋だから気をつけてね。」と微笑みながら言った。
(やばい! 初っ端からピンチじゃん!)
【みさきたち】
皆で1列になって階段を降りて行った。
だがひたすらに暗く狭い階段が続いていた。
「この地下、深いね。 よくこんなの掘ったよ」
「その通りだよ、 あれ! 見て」
先頭にいるみさきの後ろにいた悠里が前方の灯が照らされている所を指差した。
「あともうちょっとだよ!」
そしてみさきたちは灯りの元にたどり着いた。 そこは階段の所より広かった。 そして階段はそこで終わっていた。
すると前の方から「おぉ! やっぱり来たじゃん!」
階段が終わり、目の前に一気に広くなった通路に男2人が立っていた。
男2人は、ヤンキーのようなリーゼントと丸刈りで特攻服みたいな服を着ていた。
その2人の手には、メリケンサックが付いていた。
「あれ? 武器持ってないじゃん!」と悠里。
「いやちゃんと見ろ! メリケンサック付けてるぞ!」剛士。
すると「こいつらは俺らがやるよ」と丸刈りの哲とリーゼントの友樹がみんなを押しやって、前に出てきた。
「もし途中に幹部みたいなのが出てきたら、俺ら遠距離部隊がやるって決めてたんだ。」
「そうなの! ありがとう。 死なないでね!」と心配そうな目線を送りながらみさきが言った。
「大丈夫っすよ! こいつら2人がやばくなったら、俺らがいるんで!」 他の遠距離部隊の1人の丸が声を出した。
「おい! まだかよ。」
「ほんとだよ。 友情ごっこなんかいいからはよ来いや!」
「おれが相手するだよ! かかってこいや!」
「ああ? お前らもリーゼントと丸刈りかよ! しかも弱そうな奴じゃん!」
「なんだって?」と弱そうと言われた二人はブチ切れ、今まで以上のスピードを出して飛び出した。
「相手にいい様にされないでね!」
「行こう、みさきちゃん」と悠里。
この敵を二人に任せ、先に進んだ。
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