55 / 136
第一章 レント城塞
第五十四話 レント城塞の戦い
しおりを挟む
第三城壁内は赤く染まっていた。
炎の赤、血の赤、そして国王軍の長衣の赤。
城門塔から第三城門内の様子を見ていた大将アレイン・グレンフィードは、不思議な光景に出くわしていた。
戦場の真ん中に戦衣を身に着けない無防備な姿で、一人の青年がポツンと立っている。
「何だ、あの若者は?」
その青年はどう見ても、自分を睨みつけている。
断続的に鳴り響く振動は元大型草食獣だった魔物オオガが、城壁の外から亀裂を破るために体当たりしている音だ。
弩弓の矢ではまるで効かず、投石器で狙いを定めて倒すが、数が多く過ぎて間に合わない。
亀裂のある城壁周りの水掘りでオオガが死んだため、死体が堀を埋め水掘りは効果を失った。
「城壁を守れ!」
亀裂は広がり始めている。
破られるのは時間の問題だ。
城壁外の兵にも死者が出て、屍食鬼が屍肉に群がっている。
屍食鬼に変化しない者を、屍肉として貪り食うのだ。
兵士達は習慣のように予め遺体に油を撒き、屍食鬼が群がったところで火矢を入り、屍食鬼ごと弔いのように遺体を焼く。
戦友が喰われる事を兵達は何より嫌い、いつの間にかそれは暗黙の約束事となった。
アレインはあちこちで上がる弔いの火を冷静に見ながらも、その青年が気になって仕方が無い。
首の後ろの毛が逆立つような危機感が、魔王と対峙した時の感覚を甦らせる。
〈契約者〉か、王が不在な時に厄介だな。
今まで幾度となく、〈契約者〉に国王軍は悩まされてきた。事前にトキから王の不在と、竜を撃つなと連絡を受けている。
困難な状況でありながら、彼の顔は口角を上げ微笑む。
アレインは危機的な状況をも楽しめる、将として冷静な男だ。
「射手、あの若者を撃て」
近くにいたレント領兵士に指示を与える。
兵士は矢を番え、狙いを定めるが、戸惑い弓矢を下ろした。
「あれはハラルド様です。ご領主の子息……、撃てません」
他の兵達も、領主の息子を確認し動揺した。
アレインはその場を制するように、わざと大きな声を発する。
「なるほど、魔王が取りそうな手だ。奴が屍食鬼を操っているんだぞ、君はレント領が滅ぼされてもいいのか?」
兵士は青ざめた顔をハラルドに向けた。
「ハラルド・ボガードは、魔王と取引した〈契約者〉だ。魔力を使う強敵であり、屍食鬼を呼び寄せる厄介な存在だ。甘く見るな! レント領の兵士達、騎士達、この城塞を守る事に命を懸けろ! 城門内側射手、ハラルドに掃射!」
若き国王軍の大将の命令に、レント領の兵士達は迷いを捨て一斉に矢を放つ。
〈契約者〉ハラルドは不気味に笑う。
『レント騎士隊、僕に歯向かうな!』
矢はハラルドに刺さる直前に、弾かれ地に落ちた。
それと同時に矢を射たレント騎士隊兵士の手に、目に見える黒い渦が現れる。
「モラスの騎士、防御が甘い!」
アレインの言葉に、大将付きのモラスの騎士が剣を上げ、魔力を強化し黒い渦を消した。
モラスの騎士とは魔力に対する感に優れた騎士を選りすぐり、王が鍛え上げた対魔防の戦士達だ。
敵の魔法防御の隙を突き攻撃、また敵の魔法を事前に察知し防御する。
射手達はようやくハラルドが人間ではない事を認識する。
アレインは側近に指示を出す。
「モラスの騎士第二隊と第三隊で、あの敵の頭を討て!」
側近は伝令に命じ、彼等は迅速に行動した。
魔王と契約者を専門に攻撃するモラス騎士隊は、城門の歩廊で兵士達の防御を手伝いながら出番を待っていた。
「やっと来たようね、噂に聞く領主の馬鹿息子?」
「しばらく経っているから、強くなっているだろうね」
「お手並み拝見といくか」
朱色の特徴のある服を身に着け、同じ剣を持つ彼等は、国王軍の中でも特別視されていた。
エランは王の近衛騎士達と共に、第二城門塔に入ろうとしていた。
兵士用出入り口から縄梯子が下され、近衛騎士達の後に縄梯子に取り付く。
油が飛び散り火矢が飛ぶ危険な中を、数が減ったとはいえ屍食鬼を避けながら、梯子を登るのは勇気がいった。
「うわっ」
火矢を受けて墜落した屍食鬼が、彼の真下で燃え上がる。
もう少しで縄梯子の一番下に、火が燃え移りそうだ。
「大丈夫か、エラン」
「大丈夫です!」
慌てて縄梯子を上った。
高所にある兵士用出入り口は狭く、大人の男が屈んで何とか潜り込む程の幅しかない。
皆が登り終えた後、すぐに重い扉が閉められ、閂が掛けられた。
ここを突破されれば、城塞防護の要の一つを失う事から、警備は厳重だ。
戦う兵士達の間をすり抜け、階下への狭い階段を降り、城門裏側にある戸口から第三城門内へ抜けた。
この戸口も高い位置にある。
扉を細く開けた途端、屍食鬼の飛び交う姿が目に入り、皆警戒しながら地面へ飛び降りた。
トキの言った通り、第三城門内は農地で隠れる場所が少ない。
エランは飛び降りて、すぐ剣を抜いた。
第二城門内に比べて、国王軍の数が圧倒的に多い。
あちこちの板囲いから火が出て、国王軍の兵士が必死に消火している。
そして屍食鬼の数も、第三城壁内の上空を埋め尽くしているようにエランには見えた。
察したトキは笑いながら言う。
「まだ少ない方だ。空が見える」
言われてみれば屍食鬼の飛び交う間に、綺麗な星空が見えた。
月が先程より、ずいぶん西に移動していて夜明けが近い。
「エラン、ここは危険だ。絶対に、私から離れるな」
「はい!」
トキの頭上すれすれに屍食鬼が飛んで行く。
彼は手にした剣を立て、すぐに切りかかれる体勢で移動する。
エランと近衛騎士達も屍食鬼と交戦しながら、後に続いた。
炎の赤、血の赤、そして国王軍の長衣の赤。
城門塔から第三城門内の様子を見ていた大将アレイン・グレンフィードは、不思議な光景に出くわしていた。
戦場の真ん中に戦衣を身に着けない無防備な姿で、一人の青年がポツンと立っている。
「何だ、あの若者は?」
その青年はどう見ても、自分を睨みつけている。
断続的に鳴り響く振動は元大型草食獣だった魔物オオガが、城壁の外から亀裂を破るために体当たりしている音だ。
弩弓の矢ではまるで効かず、投石器で狙いを定めて倒すが、数が多く過ぎて間に合わない。
亀裂のある城壁周りの水掘りでオオガが死んだため、死体が堀を埋め水掘りは効果を失った。
「城壁を守れ!」
亀裂は広がり始めている。
破られるのは時間の問題だ。
城壁外の兵にも死者が出て、屍食鬼が屍肉に群がっている。
屍食鬼に変化しない者を、屍肉として貪り食うのだ。
兵士達は習慣のように予め遺体に油を撒き、屍食鬼が群がったところで火矢を入り、屍食鬼ごと弔いのように遺体を焼く。
戦友が喰われる事を兵達は何より嫌い、いつの間にかそれは暗黙の約束事となった。
アレインはあちこちで上がる弔いの火を冷静に見ながらも、その青年が気になって仕方が無い。
首の後ろの毛が逆立つような危機感が、魔王と対峙した時の感覚を甦らせる。
〈契約者〉か、王が不在な時に厄介だな。
今まで幾度となく、〈契約者〉に国王軍は悩まされてきた。事前にトキから王の不在と、竜を撃つなと連絡を受けている。
困難な状況でありながら、彼の顔は口角を上げ微笑む。
アレインは危機的な状況をも楽しめる、将として冷静な男だ。
「射手、あの若者を撃て」
近くにいたレント領兵士に指示を与える。
兵士は矢を番え、狙いを定めるが、戸惑い弓矢を下ろした。
「あれはハラルド様です。ご領主の子息……、撃てません」
他の兵達も、領主の息子を確認し動揺した。
アレインはその場を制するように、わざと大きな声を発する。
「なるほど、魔王が取りそうな手だ。奴が屍食鬼を操っているんだぞ、君はレント領が滅ぼされてもいいのか?」
兵士は青ざめた顔をハラルドに向けた。
「ハラルド・ボガードは、魔王と取引した〈契約者〉だ。魔力を使う強敵であり、屍食鬼を呼び寄せる厄介な存在だ。甘く見るな! レント領の兵士達、騎士達、この城塞を守る事に命を懸けろ! 城門内側射手、ハラルドに掃射!」
若き国王軍の大将の命令に、レント領の兵士達は迷いを捨て一斉に矢を放つ。
〈契約者〉ハラルドは不気味に笑う。
『レント騎士隊、僕に歯向かうな!』
矢はハラルドに刺さる直前に、弾かれ地に落ちた。
それと同時に矢を射たレント騎士隊兵士の手に、目に見える黒い渦が現れる。
「モラスの騎士、防御が甘い!」
アレインの言葉に、大将付きのモラスの騎士が剣を上げ、魔力を強化し黒い渦を消した。
モラスの騎士とは魔力に対する感に優れた騎士を選りすぐり、王が鍛え上げた対魔防の戦士達だ。
敵の魔法防御の隙を突き攻撃、また敵の魔法を事前に察知し防御する。
射手達はようやくハラルドが人間ではない事を認識する。
アレインは側近に指示を出す。
「モラスの騎士第二隊と第三隊で、あの敵の頭を討て!」
側近は伝令に命じ、彼等は迅速に行動した。
魔王と契約者を専門に攻撃するモラス騎士隊は、城門の歩廊で兵士達の防御を手伝いながら出番を待っていた。
「やっと来たようね、噂に聞く領主の馬鹿息子?」
「しばらく経っているから、強くなっているだろうね」
「お手並み拝見といくか」
朱色の特徴のある服を身に着け、同じ剣を持つ彼等は、国王軍の中でも特別視されていた。
エランは王の近衛騎士達と共に、第二城門塔に入ろうとしていた。
兵士用出入り口から縄梯子が下され、近衛騎士達の後に縄梯子に取り付く。
油が飛び散り火矢が飛ぶ危険な中を、数が減ったとはいえ屍食鬼を避けながら、梯子を登るのは勇気がいった。
「うわっ」
火矢を受けて墜落した屍食鬼が、彼の真下で燃え上がる。
もう少しで縄梯子の一番下に、火が燃え移りそうだ。
「大丈夫か、エラン」
「大丈夫です!」
慌てて縄梯子を上った。
高所にある兵士用出入り口は狭く、大人の男が屈んで何とか潜り込む程の幅しかない。
皆が登り終えた後、すぐに重い扉が閉められ、閂が掛けられた。
ここを突破されれば、城塞防護の要の一つを失う事から、警備は厳重だ。
戦う兵士達の間をすり抜け、階下への狭い階段を降り、城門裏側にある戸口から第三城門内へ抜けた。
この戸口も高い位置にある。
扉を細く開けた途端、屍食鬼の飛び交う姿が目に入り、皆警戒しながら地面へ飛び降りた。
トキの言った通り、第三城門内は農地で隠れる場所が少ない。
エランは飛び降りて、すぐ剣を抜いた。
第二城門内に比べて、国王軍の数が圧倒的に多い。
あちこちの板囲いから火が出て、国王軍の兵士が必死に消火している。
そして屍食鬼の数も、第三城壁内の上空を埋め尽くしているようにエランには見えた。
察したトキは笑いながら言う。
「まだ少ない方だ。空が見える」
言われてみれば屍食鬼の飛び交う間に、綺麗な星空が見えた。
月が先程より、ずいぶん西に移動していて夜明けが近い。
「エラン、ここは危険だ。絶対に、私から離れるな」
「はい!」
トキの頭上すれすれに屍食鬼が飛んで行く。
彼は手にした剣を立て、すぐに切りかかれる体勢で移動する。
エランと近衛騎士達も屍食鬼と交戦しながら、後に続いた。
0
あなたにおすすめの小説
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる