しあわせのあしどり

伊澄(ism)

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「先生、Kneel座れ

疲れた頭で理解するのが少し遅れたが、間違いなくCommandだった。
おれは考えることすらせず立ち上がると、ベッドに腰かけた高橋理人の足元にぺたんと座り込んだ。

ただその一言のCommandを聞いただけで、自身の中心が熱くなるのを感じていた。
高橋理人の頬が高揚する。

Good boy良い子

今日、欲しくてたまらなかった言葉が降り注ぐ。
先走りで下着が濡れているとわかる。

「先生、良い子。」

もう一度言うと、おれの頭をわしわしと撫ぜた。

Strip脱げ

その言葉にびくりとする。
こんな汚いからだ、見せたら……。

Strip脱げは、できない?」

「できる……。」

震える手で、シャツの前ボタンを上から順に外してゆく。
涙が溢れてくる。
なんでこんないち生徒に嫌われることを泣くほど恐れているのだろう。
分からない。
疲れているのかもしれない。
シャツを脱ぎ、ジーンズを下ろした。
みっともなく先走りに濡れた下着も、恐る恐る脱ぎ去る。少し悩んだが左手首のサポーターも外した。脱げ、とはそういう意味だろうし、どうせ失望されるなら一気にどん引かれたほうが、こちらの心の傷も浅くて済む。
高橋理人の喉がなるのがわかった。

「……Good boy良い子

「嫌いに、なったろ。」

「こっちへ来て……。」

膝に座って。

言われた通りにする。

「軽い。食事は?」

トースターの横の食パンの袋を指さす。

「膝に乗ってるおしりが硬くていたい。」

かあっと顔が熱くなるのを感じた。
耳元で「おれ、料理だけは得意なんだ。今度なにか作ってあげる。」と囁かれた。小さく頷く。

左腕を取り、赤い線の残った傷跡を眺める。

手を引っ込めたかったけれど、抵抗することが出来なかった。

「これは、自分でやったの?」

恥ずかしくて、たまらない。
下唇を噛み、俯く。

Say言え、これは、自分でやったの?」

「そう、だよ。」

先生の心は難しそうだなぁー。
と、膝に俺を抱えたまま、天井を仰ぎみる高橋理人。
俺、頑張らなきゃな……。
などとよく分からないことを呟いている。

「とにかく、今日は終わりにしないとね。イっていいよ。」

頭を持ち上げるのがしんどい。
手を局部に宛てがい、作業のように扱く。
すると、高橋理人は「そんなんでいいの?」と、おれの手の上から自らの手をかぶせて制止する。
気持ちよくなりたいでしょ?
先走りを全体に広げるようにすると、緩急を付けて擦り始める。
時折先端を手のひらでグリグリと虐める。

「あっ、あっ、だめ、いく、いっちゃ、だめ、手ぇ、離し、うぁ!」

Cumイけ

「ぁぁあ!」

その言葉と同時に高橋理人の手のひらの中に性を放った。
今まで感じたことの無い快感に、目の前が真っ白になる。
そのあとこれでもかと言うくらい、褒めのCommandやスキンシップがあり、快楽で溺れそうになった。


ベッドにぐったりと横になっていると、全てが夢だったのではないかと思わせられた。

「高橋理人……。」

「佐伯先生、なんでフルネームで呼ぶの?」

「クラスにもう1人、高橋がいるから。」

「じゃァ、下の名前で呼んで、2人きりの時は。」

「り、ひと……。俺をどうするつもり?」

「さ、どうしようかな。佐伯先生、どうして欲しい?」

「……。」

とりあえず、佐伯先生って呼ばないで欲しい。
淫行教師!
という見出しのスポーツ新聞がチラついて仕方ないから。
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