【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない

かぐや

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学園編 シャルロット婚約者との蜜月

シャルロットのやきもち。

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(あら?何だか…身体が柔らかいものに包まれてる?ふかふかで気持ち良いわ……。)

「……ット…シャルロット…?起きたの?大丈夫?」

(ん?メアリーの声?……)

「うんん……ん?メアリー?」

「そうよ。私、メアリーよ。シャルロット起きれそう?」

(目を開けなきゃ……メアリーが呼んでるわ。)

シャルロットは金髪と同じ色の、くるりとカールする長いまつ毛をかすかに揺らすと、ゆっくりと瞼を開く。
ぼやける視界をぱちぱちと緩慢に瞬きをしてなんとか視界と意識を覚醒させる。

そしてエメラルドの瞳に写ったのはメアリーとルシアスの心配そうに覗き込む顔だった。


「はぁ…よかったっ…目が覚めたのねシャルロット……。なかなか意識が戻らないから心配したのよ」

「シャルロット、身体大丈夫か?」

「メアリー…ルシアスさま…私…寝てたの?でも確か…性教育授業の実技をしてたような……?……ここはどこ?」

シャルロットは辺りを見回すけど全く見覚えが無い。
そこは十八畳ほどの個室で豪華な家具が一通り置かれていた。
そして今シャルロットはその豪華な家具の一つ、ベッドの上で横になっているようだ。

「ここは体調不良の人が来る保健療養棟の個室ベッドよシャルロット。そうよ、あなたは実技してたんだけど、このあんぽんたんの性欲バカのせいで、盛大に絶頂させられて気を失っていたのよ。なかなか意識が戻らないからルシアスと二人でここに運んで来たの。身体は大丈夫?どこか痛かったりしない?」

(ああ……そう言えば、ルシアスさまに凄くえっちな素股なる行為をされてたのだっけ?ルシアスさまの男の人のアレが直接私のアソコに当たって擦れてたのよね…。マリさまとお風呂でした行為みたいな感じだったわ。訳が分からないくらい気持ち良くて乱れていっぱいお潮出しちゃってた気がするわ…。あ~んもうっヤダ~っ恥ずかしすぎるわっ。……でも気を失ってなかなか目覚めなかったなんて、きっとメアリーにもルシアスさまにも凄く心配かけたわよね。)

二人にベッドを取り囲まれ心配そうに見つめられると、シャルロットはすごく迷惑かけて申し訳ない気持ちが湧いてくる。

「ええ、全然平気よ。ありがとうメアリー心配かけてごめんなさい。ルシアスさまも心配かけてごめんなさい。ここまで運んでくれたのよね?ありがとう。」

「ばかっ、お礼なんて言うなよな。俺のせい何だから…。俺こそお前の乱れる姿に興奮して、ちょっと調子に乗りすぎたよ。ごめんな、シャルロット。身体は本当に大丈夫か?」

「ええ、本当に大丈夫よ。それにアレは…その……恥ずかしかったけど、男性の事情があって仕方無かったみたいだし、授業の一部にもあるみたいだから気にしないでルシアスさま。所で…えと……ルシアスさま、私今…体操服着てるみたいだけど、あの姿の状態を直してここまで運んでくれたの?」

裸同然のあの格好で運ばれてたら恥ずかしすぎる。シャルロットはそこが一番気になった。

「ああ、簡単な服だからな。誰にも見られ無いうちにぱぱっと直した。他の女と違ってシャルロットは恥ずかしがりだから嫌だと思ってな」

「そうなのね、良かった!ありがとうルシアスさま」

シャルロットは一番の心配事が解消されホッと安堵した。

「お礼何て言う事無いわよシャルロット。全てこの性欲ばかのせい何だから。全てねっ。

(ボソッ…授業の一部の素股ね~。確かにあるけど、私ら実技初日のピカピカ新入生なんだけど。一体何年分の授業すっ飛ばすんだって話よね。それに授業の素股はパンツか何か履いてるでしょうよ。しかもあんな所でこの子半裸に剥いてちんちん出して素股って、どんだけ盛ってんのよルシアスの奴。こんな事殿下達が知ったら本当にヤバいから、仕方ないから教師にもバレないようそっと運ぶの手伝ってやったけど…。お陰でこっちまで共犯になったじゃないのよっ。)」

先程シャルロットが意識を飛ばしてからすぐ、二人の身なりを整えたルシアスは、なかなかシャルロットが目覚めないので徐々に心配になってきていた。そこへ、あまりにも離れて二人が実技をしているので、気になったメアリーが様子を見に来たのだ。そしてシャルロットが気を失って眠っているのを見たメアリーが激昂しルシアスを詰めて現状の説明をゲロさせたのだった。

ここの教師は王太子のマリウスに保身の為かやたら忖度している節がある。なので授業中のシャルロットに何かあれば大抵マリウスに報告され筒抜けになる。それを知っているルシアス達は離れているのをコレ幸いに教師にもバレ無いよう授業中にこっそりとシャルロットを此処へ連れ出したのだ。それから約三十分ほど経ち、今に至る。


ギンっ!とメアリーはルシアスを射殺す勢いでガン睨みする。

「…………す、すまんメアリー」

メアリーの聞こえないほど小さなロングつぶやきをしっかり正確に読み取ったルシアスは非常にバツが悪かった。

「はっ?すまん?」

メアリーの目がギロリと細まる。

「…………すみませんでした。メアリーさま」

「まったくっ!貸しだからね。あとシャルロットに口止めしないと素股したの殿下にバレるわよ」

「そ、そうだな。でも素直なシャルロットにどう口止めするかな……」

「私がなあに?ねぇ、さっきから二人で何コソコソ話してるの?仲間外れは寂しいわ」

ぷくっと頬を膨らませて拗ねるシャルロットはやっぱり激カワである。二人はそんな事をぼんやり思いながらもシャルロットにどう言おうか頭を捻った。そして何か思い付いたのかルシアスが口を開く。


「あのさシャルロット、性教育授業の実技の事何だけど……デリケートな事だからさ、あまりどんな内容の実技をしたのか殿下達に話して欲しく無いんだ。ほら、シャルロットだって殿下達に俺にアソコをどう触られて、何処をどう舐められたか何て恥ずかしくて話すのイヤだろう?」

「ええ、すごく恥ずかしいわ。」

「だろ?それに多分殿下達も聞きたく無いだろうし。愛する女が他の男にどう弄られたかなんてな。シャルロットも殿下が他の女とこういう事した話なんて聞きたく無いだろ?」


「え?…………」

「え?って、いや授業だし、少しは誰かとしてるだろ」

「………………」

「うわっ!泣くなってっシャルロット」

シャルロットはルシアスの言葉で今更ながら当然の事に気付かされた。
そんな事今まで考えもしなかったのだ。
エメラルドの瞳からポロポロと涙が零れ落ちる。

「バカっ!何泣かしてるのよっ。シャルロットおいで。」

メアリーに手を広げられ、シャルロットはすぐさま巨乳ダイブして、泣きついた。

「メアリーっ私…私…今気づいたのっ!私はっ最低な人間なんだわっ…ひっく…いくらえっちな女性が良い…世の中だとしても、ひっく…自分はマリさま以外にもお兄さま達や…ルシアスさまとも…ひっく…えっちな事沢山してるのに…マリさまに焼きもち妬いちゃったのっ…ひっく…。マリさまはいつも…シャーリーは気にしなくて良いよって…ひっく…言ってくれて、私の実技の専属相手まで…ひっく…選んでくれるほど…っあんなにも…心が広いのに…ひっく…っ私は心がとっても狭くて…醜い最低な子なのよ~っふぇ~んっ。きっといつかマリさまに嫌われちゃうわっ」


「よしよし、シャルロット。大丈夫よ、素直でピュアな優しい貴女が醜くて最低なんて事絶対にないからね。それに殿下がシャルロットを嫌いになるなんてそれこそ絶対に無いと思うわよ。でもシャルロット、多分殿下は実技で女生徒とえっちな事はしてないんじゃないかしら?だって王太子だし、閨の教育はもうされてるでしょうから、性教育授業は多分免除されてるんじゃないかしら?それに気軽に色んな女と性行為なんて立場的に後で面倒になるかもしれないし。なによりあの殿下に限ってシャルロット以外の女とえっちな事なんて、まず絶対有り得ないわよ。」

「そうなの?でも何で絶対って言えるの?」

ぐずぐずと鼻からでるキラキラ水を啜りながらシャルロットはメアリーを縋るように見上げた。

「それはね、殿下が他の女生徒のまんこやエロい下着が視界に入った途端に、汚らしいバイ菌か何かを見る目になるからよ。あと私の女の感ね」

メアリーはパチンっとウインクした。

「ば、バイ菌……?そ、そうなのね。」

シャルロットは話に夢中だったが、ふと前を見ると、キラキラ水がちょっとメアリーの体操服の胸元に付いていたのに気づき、こっそり手で拭っておいた。

「…………。コラコラ、手で拭うな。バレてるわよシャルロット。いいわよ、洗うから。もう慣れたわ。」

「……えへへ。またまた鼻水付けちゃってごめんね、メアリー」

てへぺろするシャルロットの瞳からはいつの間にか涙は止まっていた。
シャルロットの涙に弱いメアリーとルシアスは内心安堵した。


「それとね、シャルロット。お兄さま方との事は今更過ぎてもう例外だと思うわよ。だって幼い頃からずっと一緒に殿下達はあなたを可愛がって来たのでしょう?それならとっくに殿下公認だわよ。ルシアスの事も、貴女もさっき言ってたでしょ?授業なんだから気にしなくて良いのよ。何せ、殿下が自分で決めた相手なんだから。あの方の事だからルシアスのしそうな行動なんてある程度読んでるでしょうしね。それに貴女に最後まで出来ない事を分かってるから、実技もあるし多少は許容してるとこもあると思うわ。多少……ね。」


「え?最後まで出来ない?……それは…せ、セックスが出来ないということ?そう言えば……ルシアスさまもそんな事言っていたわ。でもどうして出来ないの?なんでみんなそんな事知ってるの?それに私、マリさまとえっちしたわ。」

シャルロットは、きょとん。と不思議そうに首を傾げる。

「(ボソッ…コレ言っても良かったのかしら?まぁ、王太子の婚約者何だから別におかしな事じゃ無いわよね?)
え~と、貴女は王太子の婚約者だから殿下やお兄さま達が万が一の為に魔法で色々護って下さっているのよ。ほら、シャルロットみたいな絶世の美女は男だらけのこの世の中じゃスグに強姦されちゃうでしょ?だから。それと、殿下達は対象外なのよ。私達が知ってるのは…前に殿下に聞いたからよ。(ボソッ…釘を刺されたルシアスが。)」

「そうだったのね……。絶世の美女じゃ無いけど、マリさまとお兄さま達は私の知らない所でいつも私を守ってくれていたのね……。」

ほうぅ~……とうっとり目を閉じるシャルロットを、メアリーとルシアスはビミョーな気持ちで眺める。


メアリーの心の声。

(いいえ、シャルロット。貴女はめちゃくちゃ可愛いくてエロい身体よ。まだ自覚無いのね……。でもシャルロットが知らないという事は、殿下達はシャルロットに教え無くて良いと判断したのよね?何でかしら?貞操を守る魔法何て秘密にする必要無いと思うけど……。)



ルシアスの心の声。

(いやいや、お前が絶世の美女じゃ無くて誰がそれに当てはまるんだよ。シャルロット以上の美女がもし居たとしても絶対そいつ人間じゃないだろ。それに殿下は心は広いかもしれんが、俺から提案したとはいえ、実技の相手を専属に決めたのはヤキモチからだろうし、しかもその相手をめちゃくちゃ熟考して漸く腹括って決めてもガッツリ釘さして脅すくらいには独占欲バリバリ強いって。

それに許容と言えば許容だが、多分自分達がシャルロットを開発して敏感で快感に弱いエロい身体にしてしまったから、シャルロットが他の男に快感に抗えず流されてしまうのは仕方ないと自業自得もあって覚悟してるだけだろうしな……。

なるほど、だからこその強制ガードか。あの人達初めからシャルロットが流されるの前提で魔法付けてんな。だから言い難いんだろうな後ろめたさで。他にも色々魔法ついてるし。勿論あんなか弱い美少女何も知らない奴にはすぐ襲われるだろうから、そっちの方のガードもあるんだろうけど。あいつあれでも一応未来の王太子妃だかんな……。っぽく無いけど。つーかメアリーの奴普通にシャルロットにバラしてるけど、良いんか?まぁ案の定シャルロットは喜んでるから多分大丈夫だろう)





______________________
文字数多くなってすみません(;^_^A
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