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学園編 シャルロット婚約者との蜜月
シャルロットの不安。
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シャルロットとメアリー、ルシアスの三人はあれから直ぐに実技の場にコソッと戻った。実技は二時間授業だった為、終了ギリギリセーフで誰に気付かれる事無く事なきを得た。
それから特に何事もなく二週間が経った。
シャルロットの胸に付けられたマリウスのキスマークもすっかり消えて、新しく改良した魔導宝石の呪縛ピアスも無事四人の耳に戻っていた。
この間もシャルロットは何度かマリウスに抱かれていた。ほぼ毎晩同じベッドで一緒に眠る二人だから、解禁されたばかりの絶倫マリウスが隣りにいるシャルロットを襲わないはずが無かったのだ。けれどもうキスマークは自制しているマリウスだった。
今日、マリウス、クラウス、エリオット達三 人は話し合いの末ある計画を実行しようとしていた。
そして今四人はマリウスに招かれ城の王太子宮のリビングで食後のお茶をしていた。
「マリさまの王太子宮に泊まるのは今日で二回目ですわね。今回はお兄さま達も一緒で楽しいですけど…でもリオちゃんも来たかったわよね……リオちゃん泣いて無いかしら?」
「大丈夫だってシャーリー。あの猫かぶりのクソガキが泣くわけないって。」
心配そうに弟を思いやるシャルロットに、エリオットは軽く言った。
「リオネルなら大丈夫だよ。あの子は頭の良い子だからいろいろ察しているだろうし、シャーリーより一つ歳下なだけなんだから子供じゃないしね。なぁ、クラウス」
いつもの如くシャルロットを膝に乗せて、紅茶を楽しむマリウスは、正面の席に座るクラウスに話をふった。
「え?ああ…はい。その通りだよシャーリー。リオネルの事は気にする事はないよ」
クラウスは優しく微笑んで言ったが、今日の彼はどこか上の空だった。
「分かりましたわ。マリさまやお兄さま達がそう仰るなら、もう気にしませんわ。確かにリオちゃんももう子供じゃ無いですものね。」
(……クラウ兄さまどうかしたのかしら?何だか今日はずっとぼんやりしてるわ。もしかしたら体調でも悪いのかしら?)
「クラウ兄さま……あの、何処か体調でもお悪いのですか?」
またすぐ視線をテーブルの紅茶に落としたクラウスに、シャルロットは心配そうに顔を覗き込む。
「えっ?……いや、そんなことはないよ。心配してくれてありがとうシャーリー。この紅茶が美味かったからどこの茶葉かと思ってたんだよ」
ぱっと顔を上げたクラウスは、妹の心配そうな眼差しに気付き、すぐに安心させる様にまたにこりと微笑んだ。
「そうでしたのね、それなら良かったですわ。確かにこのお紅茶とっても美味しいですものね。私も好きですわ。」
それをちょろいシャルロットがあっさり信じ素直に安堵するその様子を、マリウスとエリオットは黙って見守っていた。
マリウスに関しては、後でこの茶葉を大量に仕入れて、アマルティス公爵家に贈り、王太子宮に新たにシャルロット用として常備しておこうと密かに決めていた。
「…………」
(クラウスの奴、シャーリーの事になると意外と繊細だからって態度に出過ぎだろう。大丈夫かあいつ…全く、その他の事では完璧に周りを欺ける有能な奴なんだがな…あいつ完全にシャーリーが弱みだな。……まぁ僕もそうだが…それでもあんなあからさまな態度僕ならとらないがな)
とマリウス。
「…………」
(兄さん結構緊張してんな…。めっちゃ態度出てるし。兄さんもマリウスも、シャーリーが弱点過ぎだろ。大丈夫かよあの二人?将来の我が国のトップと臣下トップだろうに。どうか諸外国の権力者よシャーリーに手を出さ無いでくれ。世界平和の為に!!……仕方ない、僕が切り出すか)
とエリオット。
そしてエリオットは話し出す。
「なぁシャーリー。あの時の僕らの求婚の返事、そろそろ聞いても良いか?」
いきなりド直球だった。
「えっ?…」
紅茶美味しいね。の会話の後、唐突にぶっ込まれた真剣で繊細な話に、シャルロットは一瞬理解し損ねぽかんとしてしまう。
マリウスとクラウスは元より今日その話をするつもりではいたが、タイミングや流れを図っていた二人はいきなりぶっ込んだエリオットに阿呆っ!と思いながらもピリっと緊張が走った。
「あ。えっと……」
シャルロットはちらりと後ろを振り返って
マリウスを見た。本当に良いの?と伺うように。
すると、シャルロットのその視線の意味に気づいたマリウスは、優しく微笑みコクンと一つ頷いた。
「僕の事は気にしなくて良いよ。もとより昔からずっと三人でシャーリーをシェアして来たようなものだからね。シャーリーが素直にあの二人の気持ちに答えたいと思うなら、そうしてあげたらいいよ。」
「え、でも……そしたら」
やきもちを知ったシャルロットは、その選択を選んだ場合のマリウスの辛さが分かり、前よりも素直に応える事が出来なくなった。
兄達も勿論愛しているが、異性として心から愛しているのはマリウス一人なのだ。
だがマリウスは微笑みながら受け容れた。
自分ならきっと耐えられないだろう。
シャルロットは少し不安になった。王族が側室を持つのは良くある話だから、その感覚で寛容なのだろうか?
この国も今は使われていないが後宮にあたる側室居住区が城にあるくらいだ。じゃあ……いつか自分も側室を受け入れる日がくる?
お互い様だから?それとも……やきもちを焼くほどもう好きでは無い?
シャルロットの思考は不安からどんどん嫌なほうに傾いて行き……とうとうパンクした。
「ふ…ふぇ…ふぇぇん」
整った美しいエメラルドの瞳からぽろぽろと大粒の涙が溢れだす。
「えっ!?どうしたのシャーリー?」
「どうしたシャーリーっ!?マリウスにこっそり抓られたのかっ?」
「シャーリー!?大丈夫かっ!」
マリウス達三人はぎょっとして慌てる。マリウスはエリオットの抓られたのか?の言葉にすぐ様「するわけ無いだろっ!」と突っ込んだが、次の瞬間シャルロットの涙の原因が自分の言葉の足らなさのせいだと気づくと、嬉しくなった。
マリウスは前向きに膝に乗せたシャルロットをきちんと向き合えるよう横抱きにすると、いつものようにシャルロットの涙をぺろぺろと舐め取る。今日の涙は格別に美味しく感じた。何しろこの涙は自分への愛の証である。シャルロットの不安な気持ちを正しく察したマリウスは、S心がうづき少しだけこのままでも良いな…と浮かんだ鬼畜な考えを抑え、彼女を安心させるよう優しく微笑んだ。
自分の果ての無い愛おしい気持ちをしっかりと伝えるように。おそらく全てを伝える事は出来ないだろうが……なにせ常人では想像出来ない深い重い気持ちなのだから。それでもシャルロットの起こり得ない検討違いな不安を払拭させてあげる程度には伝えてあげ無ければならない。しっかりと。し~っかりと。
「僕の愛しいシャーリー、君への僕の愛は果てなく増え続ける事はあれど減る事は絶対に無いから大丈夫だよ。勿論君に何人夫が出来てもね。それに僕に側室何て有り得ないから安心して。何なら直ぐにでも潰すよ」
シャルロットの顔中にチュッチュ♡と軽いキスの雨を降らせながらマリウスは愛を告げるが、シャルロットは側室まで言い当てたマリウスに驚きを隠せない。涙も止まっていた。
「凄いわ、マリさまどうして私の考えてる事が分かったのですか?」
シャルロットは自分の気持ちをそこまで理解してくれてるなんて、と素直感動して喜んだ。
そんなシャルロットへマリウスはクスリと王子さまスマイルを意図的に浮かべる。
「簡単だよ。僕のシャーリーへの愛のチカラがそれだけ強いってことだよ。だから嫉妬何てシャーリーが微笑んでキスしてくれたらすぐに晴れるから気にしなくて良いよ。分かってくれたかな?僕のシャーリーへの気持ち。」
キランっと音がしそうな麗しいとどめのウルトラ王子さまスマイル砲発射!
直撃したシャルロットは、狙い通りぽ~♡と見蕩れてしまう。
「え、ええ、分かりましたわ。とても安心しました。私も早くマリさまの考えてる事が分かるようになりたいですわ」
「そうだね。頑張ろうね。それにはもっと僕の事を深く知らないとね。これからいっぱい色々と教えてあげるよ」
チュッ♡
マリウスは意味深にそう言ってシャルロットのおでこにキスした。
「はい、私にマリさまの事いっぱい教えて下さいませ」
にっこり。シャルロットは頬を染めて微笑み純粋に言った。純粋にだ。
「…………。」
「…………。」
だが最後の会話、マリウスの言葉の意図する所を正確に理解した男達は何も知ら無いで純粋に言ったシャルロットの言葉がやたらエロく感じていた。
ちなみにここまで二人のやりとりを見守っていたクラウスとエリオットは、マリウスがシャルロットの気持ちを余りにも正確に読み取った事に、特に驚かなかった。昔からシャルロットの気持ちを一番良く理解していて、迷子のシャルロットを見つけるのも彼が一番早かったからだ。
だから今更、怖っ!とは思わない。
だが、自分達の求婚へのシャルロットの憂いを晴らしてくれているのに申し訳ないと思うが、実は心の中で何度もマリウス達のやりとりに突っ込んでいた。
『僕の愛しいシャーリー、君への僕の愛は果てなく増え続ける事はあれど減る事は絶対に無いから大丈夫だよ。勿論君に何人夫が出来てもね。』
(あなた何人も夫を作らせる気無いでしょうに)
とクラウス。
(確かにお前の愛が減る事は絶対無いだろうけど、これ以上まだ増えるのかよ)
とエリオット。
『僕に側室なんて有り得ないから安心して。何ならすぐにでも〈後宮〉潰すよ。』
(いやいや、たとえ使わなくとも歴史ある王宮の建造物を潰すのはダメですから!)
とクラウス。
(まぁアイツに側室何て有り得ないわな。使わないならそのうち必要ない、とか本当に壊しそうだし)
とエリオット。
『凄いわ、マリさまどうして私の考えてる事が分かったのですか?』
(シャーリーそこは喜ぶ所じゃないよ、引く所だよ。)
とクラウス。
(お前のストーカーだからだよ。)
とエリオット。
『簡単だよ。僕のシャーリーへの愛のチカラがそれだけ強いってことだよ。』
(確かにそうですね)
とクラウス。
(うわぁ…出た計算された黒王子スマイルっ!ってか何臭い事言ってんだよお前ただのストーカーだろ。)
とエリオット。
『だから嫉妬何てシャーリーが微笑んでキスしてくれたらすぐに晴れるから気にしなくて良いよ。分かってくれたかな?僕のシャーリーへの気持ち。』
(殿下……俺達の為に有難い言葉でシャーリーに求婚の後押しまでして頂きありがとうございます)
とクラウス。
(キス一つなんて絶対に無理だろ。てか最後のあのキランとしたスーパー真っ黒王子スマイル何なんだよっ!怖過ぎるって)
とエリオット。
『え、ええ、分かりましたわ。とても安心しました。私も早くマリさまの考えてる事が分かるようになりたいですわ』
((絶対に無理だよシャーリー))
と二人。
『そうだね。頑張ろうね。それにはもっと僕の事を深く知らないとね。これからいっぱい色々と教えてあげるよ』
(殿下、あなたシャーリーに何を色々教える気ですかっ!)
とクラウス。
(僕もシャーリーに色々と教えてあげたいっ!)
とエリオット。
『はい、私にマリさまの事いっぱい教えて下さいませ』
((シャーリーその言い方はエロいよ))
と二人。
_____________________
更新遅くなりすみません(>_<;)
それから特に何事もなく二週間が経った。
シャルロットの胸に付けられたマリウスのキスマークもすっかり消えて、新しく改良した魔導宝石の呪縛ピアスも無事四人の耳に戻っていた。
この間もシャルロットは何度かマリウスに抱かれていた。ほぼ毎晩同じベッドで一緒に眠る二人だから、解禁されたばかりの絶倫マリウスが隣りにいるシャルロットを襲わないはずが無かったのだ。けれどもうキスマークは自制しているマリウスだった。
今日、マリウス、クラウス、エリオット達三 人は話し合いの末ある計画を実行しようとしていた。
そして今四人はマリウスに招かれ城の王太子宮のリビングで食後のお茶をしていた。
「マリさまの王太子宮に泊まるのは今日で二回目ですわね。今回はお兄さま達も一緒で楽しいですけど…でもリオちゃんも来たかったわよね……リオちゃん泣いて無いかしら?」
「大丈夫だってシャーリー。あの猫かぶりのクソガキが泣くわけないって。」
心配そうに弟を思いやるシャルロットに、エリオットは軽く言った。
「リオネルなら大丈夫だよ。あの子は頭の良い子だからいろいろ察しているだろうし、シャーリーより一つ歳下なだけなんだから子供じゃないしね。なぁ、クラウス」
いつもの如くシャルロットを膝に乗せて、紅茶を楽しむマリウスは、正面の席に座るクラウスに話をふった。
「え?ああ…はい。その通りだよシャーリー。リオネルの事は気にする事はないよ」
クラウスは優しく微笑んで言ったが、今日の彼はどこか上の空だった。
「分かりましたわ。マリさまやお兄さま達がそう仰るなら、もう気にしませんわ。確かにリオちゃんももう子供じゃ無いですものね。」
(……クラウ兄さまどうかしたのかしら?何だか今日はずっとぼんやりしてるわ。もしかしたら体調でも悪いのかしら?)
「クラウ兄さま……あの、何処か体調でもお悪いのですか?」
またすぐ視線をテーブルの紅茶に落としたクラウスに、シャルロットは心配そうに顔を覗き込む。
「えっ?……いや、そんなことはないよ。心配してくれてありがとうシャーリー。この紅茶が美味かったからどこの茶葉かと思ってたんだよ」
ぱっと顔を上げたクラウスは、妹の心配そうな眼差しに気付き、すぐに安心させる様にまたにこりと微笑んだ。
「そうでしたのね、それなら良かったですわ。確かにこのお紅茶とっても美味しいですものね。私も好きですわ。」
それをちょろいシャルロットがあっさり信じ素直に安堵するその様子を、マリウスとエリオットは黙って見守っていた。
マリウスに関しては、後でこの茶葉を大量に仕入れて、アマルティス公爵家に贈り、王太子宮に新たにシャルロット用として常備しておこうと密かに決めていた。
「…………」
(クラウスの奴、シャーリーの事になると意外と繊細だからって態度に出過ぎだろう。大丈夫かあいつ…全く、その他の事では完璧に周りを欺ける有能な奴なんだがな…あいつ完全にシャーリーが弱みだな。……まぁ僕もそうだが…それでもあんなあからさまな態度僕ならとらないがな)
とマリウス。
「…………」
(兄さん結構緊張してんな…。めっちゃ態度出てるし。兄さんもマリウスも、シャーリーが弱点過ぎだろ。大丈夫かよあの二人?将来の我が国のトップと臣下トップだろうに。どうか諸外国の権力者よシャーリーに手を出さ無いでくれ。世界平和の為に!!……仕方ない、僕が切り出すか)
とエリオット。
そしてエリオットは話し出す。
「なぁシャーリー。あの時の僕らの求婚の返事、そろそろ聞いても良いか?」
いきなりド直球だった。
「えっ?…」
紅茶美味しいね。の会話の後、唐突にぶっ込まれた真剣で繊細な話に、シャルロットは一瞬理解し損ねぽかんとしてしまう。
マリウスとクラウスは元より今日その話をするつもりではいたが、タイミングや流れを図っていた二人はいきなりぶっ込んだエリオットに阿呆っ!と思いながらもピリっと緊張が走った。
「あ。えっと……」
シャルロットはちらりと後ろを振り返って
マリウスを見た。本当に良いの?と伺うように。
すると、シャルロットのその視線の意味に気づいたマリウスは、優しく微笑みコクンと一つ頷いた。
「僕の事は気にしなくて良いよ。もとより昔からずっと三人でシャーリーをシェアして来たようなものだからね。シャーリーが素直にあの二人の気持ちに答えたいと思うなら、そうしてあげたらいいよ。」
「え、でも……そしたら」
やきもちを知ったシャルロットは、その選択を選んだ場合のマリウスの辛さが分かり、前よりも素直に応える事が出来なくなった。
兄達も勿論愛しているが、異性として心から愛しているのはマリウス一人なのだ。
だがマリウスは微笑みながら受け容れた。
自分ならきっと耐えられないだろう。
シャルロットは少し不安になった。王族が側室を持つのは良くある話だから、その感覚で寛容なのだろうか?
この国も今は使われていないが後宮にあたる側室居住区が城にあるくらいだ。じゃあ……いつか自分も側室を受け入れる日がくる?
お互い様だから?それとも……やきもちを焼くほどもう好きでは無い?
シャルロットの思考は不安からどんどん嫌なほうに傾いて行き……とうとうパンクした。
「ふ…ふぇ…ふぇぇん」
整った美しいエメラルドの瞳からぽろぽろと大粒の涙が溢れだす。
「えっ!?どうしたのシャーリー?」
「どうしたシャーリーっ!?マリウスにこっそり抓られたのかっ?」
「シャーリー!?大丈夫かっ!」
マリウス達三人はぎょっとして慌てる。マリウスはエリオットの抓られたのか?の言葉にすぐ様「するわけ無いだろっ!」と突っ込んだが、次の瞬間シャルロットの涙の原因が自分の言葉の足らなさのせいだと気づくと、嬉しくなった。
マリウスは前向きに膝に乗せたシャルロットをきちんと向き合えるよう横抱きにすると、いつものようにシャルロットの涙をぺろぺろと舐め取る。今日の涙は格別に美味しく感じた。何しろこの涙は自分への愛の証である。シャルロットの不安な気持ちを正しく察したマリウスは、S心がうづき少しだけこのままでも良いな…と浮かんだ鬼畜な考えを抑え、彼女を安心させるよう優しく微笑んだ。
自分の果ての無い愛おしい気持ちをしっかりと伝えるように。おそらく全てを伝える事は出来ないだろうが……なにせ常人では想像出来ない深い重い気持ちなのだから。それでもシャルロットの起こり得ない検討違いな不安を払拭させてあげる程度には伝えてあげ無ければならない。しっかりと。し~っかりと。
「僕の愛しいシャーリー、君への僕の愛は果てなく増え続ける事はあれど減る事は絶対に無いから大丈夫だよ。勿論君に何人夫が出来てもね。それに僕に側室何て有り得ないから安心して。何なら直ぐにでも潰すよ」
シャルロットの顔中にチュッチュ♡と軽いキスの雨を降らせながらマリウスは愛を告げるが、シャルロットは側室まで言い当てたマリウスに驚きを隠せない。涙も止まっていた。
「凄いわ、マリさまどうして私の考えてる事が分かったのですか?」
シャルロットは自分の気持ちをそこまで理解してくれてるなんて、と素直感動して喜んだ。
そんなシャルロットへマリウスはクスリと王子さまスマイルを意図的に浮かべる。
「簡単だよ。僕のシャーリーへの愛のチカラがそれだけ強いってことだよ。だから嫉妬何てシャーリーが微笑んでキスしてくれたらすぐに晴れるから気にしなくて良いよ。分かってくれたかな?僕のシャーリーへの気持ち。」
キランっと音がしそうな麗しいとどめのウルトラ王子さまスマイル砲発射!
直撃したシャルロットは、狙い通りぽ~♡と見蕩れてしまう。
「え、ええ、分かりましたわ。とても安心しました。私も早くマリさまの考えてる事が分かるようになりたいですわ」
「そうだね。頑張ろうね。それにはもっと僕の事を深く知らないとね。これからいっぱい色々と教えてあげるよ」
チュッ♡
マリウスは意味深にそう言ってシャルロットのおでこにキスした。
「はい、私にマリさまの事いっぱい教えて下さいませ」
にっこり。シャルロットは頬を染めて微笑み純粋に言った。純粋にだ。
「…………。」
「…………。」
だが最後の会話、マリウスの言葉の意図する所を正確に理解した男達は何も知ら無いで純粋に言ったシャルロットの言葉がやたらエロく感じていた。
ちなみにここまで二人のやりとりを見守っていたクラウスとエリオットは、マリウスがシャルロットの気持ちを余りにも正確に読み取った事に、特に驚かなかった。昔からシャルロットの気持ちを一番良く理解していて、迷子のシャルロットを見つけるのも彼が一番早かったからだ。
だから今更、怖っ!とは思わない。
だが、自分達の求婚へのシャルロットの憂いを晴らしてくれているのに申し訳ないと思うが、実は心の中で何度もマリウス達のやりとりに突っ込んでいた。
『僕の愛しいシャーリー、君への僕の愛は果てなく増え続ける事はあれど減る事は絶対に無いから大丈夫だよ。勿論君に何人夫が出来てもね。』
(あなた何人も夫を作らせる気無いでしょうに)
とクラウス。
(確かにお前の愛が減る事は絶対無いだろうけど、これ以上まだ増えるのかよ)
とエリオット。
『僕に側室なんて有り得ないから安心して。何ならすぐにでも〈後宮〉潰すよ。』
(いやいや、たとえ使わなくとも歴史ある王宮の建造物を潰すのはダメですから!)
とクラウス。
(まぁアイツに側室何て有り得ないわな。使わないならそのうち必要ない、とか本当に壊しそうだし)
とエリオット。
『凄いわ、マリさまどうして私の考えてる事が分かったのですか?』
(シャーリーそこは喜ぶ所じゃないよ、引く所だよ。)
とクラウス。
(お前のストーカーだからだよ。)
とエリオット。
『簡単だよ。僕のシャーリーへの愛のチカラがそれだけ強いってことだよ。』
(確かにそうですね)
とクラウス。
(うわぁ…出た計算された黒王子スマイルっ!ってか何臭い事言ってんだよお前ただのストーカーだろ。)
とエリオット。
『だから嫉妬何てシャーリーが微笑んでキスしてくれたらすぐに晴れるから気にしなくて良いよ。分かってくれたかな?僕のシャーリーへの気持ち。』
(殿下……俺達の為に有難い言葉でシャーリーに求婚の後押しまでして頂きありがとうございます)
とクラウス。
(キス一つなんて絶対に無理だろ。てか最後のあのキランとしたスーパー真っ黒王子スマイル何なんだよっ!怖過ぎるって)
とエリオット。
『え、ええ、分かりましたわ。とても安心しました。私も早くマリさまの考えてる事が分かるようになりたいですわ』
((絶対に無理だよシャーリー))
と二人。
『そうだね。頑張ろうね。それにはもっと僕の事を深く知らないとね。これからいっぱい色々と教えてあげるよ』
(殿下、あなたシャーリーに何を色々教える気ですかっ!)
とクラウス。
(僕もシャーリーに色々と教えてあげたいっ!)
とエリオット。
『はい、私にマリさまの事いっぱい教えて下さいませ』
((シャーリーその言い方はエロいよ))
と二人。
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