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本編
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「お父様お母様ただ今戻りましたわ」
「おぉ私の可愛い魔女姫様」
がばっと大きな音が聞こえるくらいぎゅうぎゅうと私を抱き締めるのはノースモア公爵家当主のお父様。
「無事に戻り良かった事」
傍でニコニコと微笑ましそうに父娘の抱擁を見つめるのはお母様。
「お、父、さ、まっ、い、息が、出来ませんわ!!」
ミッキーと同じくらい大きな身体で筋骨隆々なお父様。
辺境公らしく王国を護る盾として剣の腕前は折り紙付き。
今より約十八年間もの間主不在のノースモアを魔界からの侵攻を食い止めていらっしゃったものね。
でもこれからは……。
「ははは、少し力加減がな」
「まぁ何時も力が強いと申し上げているではありませんか」
「そ、それは申し訳ない。愛するロリーナ同様に愛しいアリスにも細心の注意をしなければな!! だが何と言おうがアリスとは十一年ぶりなのだよ。小さなお姫様だったアリスがこんなにも美しい姫へと成長しているとは想像……いや想像以上の美しさだよアリス」
お父様とは十一年前にお別れしたきりお会いしてはいない。
主なき地を護るのはノースモアの当主の仕事だから……。
でもお母様とは一緒に王都のタウンハウスへ移り住んだし、お城へ移り住んでも年に数度北の大地より会いに来て下さったわ。
「ありがとう御座いますお父様」
ただ久しぶりとは言え、愛情表現がオーバー……力加減をしっかり覚えて頂きたいわね。
王子と婚約破棄の上に実の父親の抱擁で圧死と言うバッドエンドだけは何としても避けたい。
「さぁ何時までもエントランスではなく応接間へ行きましょう。私も詳しくお話を聞かせて欲しいわアリス」
「そうだな、私達の大事な娘を傷物にしてくれたどこぞのバカの話についてしっかりと話を聞かねばな!!」
「はいゆっくりお話させて頂きますわ」
「あら、私もしっかりじっくり聞かせてね。糞王子とその周りのゴミ達との絡みについても……ね」
お父様だけではなくお母様までもかなりご立腹だ。
あの馬鹿とその側近達の首だけで済むかしら。
もしかしたら王家が変わるかも……ね。
私はそれも致し方がないと判断すると、両親達と共に応接間で楽しいティータイムを過ごしたの。
「おぉ私の可愛い魔女姫様」
がばっと大きな音が聞こえるくらいぎゅうぎゅうと私を抱き締めるのはノースモア公爵家当主のお父様。
「無事に戻り良かった事」
傍でニコニコと微笑ましそうに父娘の抱擁を見つめるのはお母様。
「お、父、さ、まっ、い、息が、出来ませんわ!!」
ミッキーと同じくらい大きな身体で筋骨隆々なお父様。
辺境公らしく王国を護る盾として剣の腕前は折り紙付き。
今より約十八年間もの間主不在のノースモアを魔界からの侵攻を食い止めていらっしゃったものね。
でもこれからは……。
「ははは、少し力加減がな」
「まぁ何時も力が強いと申し上げているではありませんか」
「そ、それは申し訳ない。愛するロリーナ同様に愛しいアリスにも細心の注意をしなければな!! だが何と言おうがアリスとは十一年ぶりなのだよ。小さなお姫様だったアリスがこんなにも美しい姫へと成長しているとは想像……いや想像以上の美しさだよアリス」
お父様とは十一年前にお別れしたきりお会いしてはいない。
主なき地を護るのはノースモアの当主の仕事だから……。
でもお母様とは一緒に王都のタウンハウスへ移り住んだし、お城へ移り住んでも年に数度北の大地より会いに来て下さったわ。
「ありがとう御座いますお父様」
ただ久しぶりとは言え、愛情表現がオーバー……力加減をしっかり覚えて頂きたいわね。
王子と婚約破棄の上に実の父親の抱擁で圧死と言うバッドエンドだけは何としても避けたい。
「さぁ何時までもエントランスではなく応接間へ行きましょう。私も詳しくお話を聞かせて欲しいわアリス」
「そうだな、私達の大事な娘を傷物にしてくれたどこぞのバカの話についてしっかりと話を聞かねばな!!」
「はいゆっくりお話させて頂きますわ」
「あら、私もしっかりじっくり聞かせてね。糞王子とその周りのゴミ達との絡みについても……ね」
お父様だけではなくお母様までもかなりご立腹だ。
あの馬鹿とその側近達の首だけで済むかしら。
もしかしたら王家が変わるかも……ね。
私はそれも致し方がないと判断すると、両親達と共に応接間で楽しいティータイムを過ごしたの。
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