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第1話 レベルアップガチャ
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「あのさ、これって、世界の終わりか何かかな? メレル」
「いやー違うとおもうけど? でも今、エルレイム王国は神々の襲来によって破滅を迎えようとしてるわね」
オーディンの雷撃魔法とポセイドンの津波攻撃。ハデスの冥界の悪魔達の襲来。
この世の終わりと表現して良いだろう。
「よし、メレル、逃げるか」
「王子ともあろうものがそれでいいのですか? あなたの父上であるハルニレムは今討ち死に覚悟で」
「いやー俺ってさ剣術も魔法もほぼ無理だし、しかもレベル1だぜ? レベルが上がらないんだぜ? 呪われてんじゃね?」
「それはあなたの努力次第ですわね」
「メレルもさ光の道化師として俺の相方やらされてるけど、本当は逃げたくて仕方ないんじゃね?」
「いえ、これでもロイ様には忠誠を誓わせていただいております?」
「なぜに疑問形なのさ」
建物が崩壊する音、民が殺されていく悲鳴。天に曇りが生まれ。大地を埋め尽くす悪魔の大群。
兵士達は我が物顔で戦い。1人また1人と倒されていけばいいのに、100人ずつ倒されていくものだから、ほぼ絶望的。
城壁は吹っ飛び、ロイの真横を通って行って大臣の頭を潰していた。
「あのーメレル? これやばくない?」
「そうですわね、非常にやばい状態ですわね」
「なんで、今日誕生日で15歳になっちまったかなー」
「奇遇ですね、私も昨日で誕生日を迎えました。チキンが美味しかったなぁー」
「何気に死亡フラグ作らないでくれる?」
「これが死亡に向かっていないとなぜ言いきれますか? 国王はほぼ死ぬ覚悟、その王子はレベル1ですよ? スキルだってレベルアップガチャというもので、レベルが上がらなければ意味がないというのに、悲劇ですね」
「はは、それは名言だね」
「名言とは言いきれませんね」
「そうだ。この世界にあるスキルは1人につき3個までってされてるけど」
「あれは迷信ですよ、超えている人は沢山いますから」
「へぇーそうなんだ」
「まぁ、人間の限界が3個という事でしょうし、レベルだって9999が上限というのも迷信ですね」
「それを超えている人に出会った事が無いんだが?」
「あなたの父上がレベル9999ですよ」
「知らなかったなぁー良い人だった」
「だからそれこそ死亡フラグですからね」
「メレルはなんで黒色の髪色なんだい?」
「今そこじゃないでしょ」
「エルレイム人は基本的に緑色の髪色なんだけどなぁ」
「あれじゃないですか、光の道化師の一族だからでしょ」
メレルの真横を瓦礫が吹っ飛んで、城を破壊して、執事達の体をばらばらにする。
辺りを血しぶきが舞う中で、ベランダから国が破滅していくのをただ眺めている2人は。
雑談を繰り広げていた。
「でさー光の道化師って、光と闇の調律を企む一族でしょ」
「そうですけど」
「なんか、かっけーな」
「そうですか? 光の道化師なんてちょっと恥ずかしい名前ですけどね」
「俺なんてレベル1の雑魚王子だぞ」
「まぁ、あなたは仕方がないですよ、スライムくらいしか倒せない悲劇ですからね、でもスライムを倒すだけでも物凄い労力をいるそうじゃないですか」
「そうなんだよ、スライムの溶液で何度死にかけた事やら」
「そのスライムに負ける冒険者なんて聞いたことがありませんわね、そもそも10歳の子供でもスライム討伐出来ますから、あ、すみません、10歳の子供でもレベル5はありますけどね」
「だろ? 俺って10歳の子供より雑魚なんよ、あんな悪魔大群とかオーディンの魔法攻撃くらったら一撃だよ、だいたい、ポセイドンの津波攻撃で街が水浸しだぜ」
「それはまぁ、しょうがないですね、取り合えず光の世界に逃げておきますか?」
「そんな事が出来るのね」
「そう、あなたの父上に頼まれてますから【王国が滅んだら最高しくよろだそうです】」
「何気に軽かったなあの父上」
「それがあなたの父上ハルニレム王ですよ、さてと、光の世界へ行きましょう」
突如辺りが光に包まれる。
民を残して、配下を残して、メイドを残して、執事を残して、兵士を残して、ただ王子と道化が逃げ延びた先は、光に包まれた世界であった。
「うわ、まぶしい世界だな」
「大丈夫ですよなーんもいませんから、光の神々と光の獣達は光の世界を捨てましたから」
「そうなんだなー」
「さて戻りましょうか」
「ちと早くない?」
「世界を渡るとき大抵1日くらい立ってしまいますので、戻るときには2日が経過していると考えてよろしいと思いますわ」
「ほほう、それは良い事を聞いた」
「まぁ、確実な時間は宇宙の時間軸によりますけど」
「宇宙てあれか、空よりも上にある蒼空みたいなところか」
「今度勉強しましょうねー」
「おおう」
光の世界より現実世界に戻ると。
そこは廃墟と化していた。
無数の死体もなくなっている。
悪魔達が食ってしまったのか、それとも逃げる事が出来たのか。
城は朽ち果てほぼ全開。瓦礫の山と化している。
津波が街を洗い流してしまったようだ。
そこはなーんもない大地となっている。
瓦礫がまばらにあるだけど、なーんもない大地。
「これ終わったな、エルレイム王国」
「そうですわね、これからどうしますか」
「そりゃーここを再建するしかないでしょ、エルレイム王国の地下にはメレルとメロカのダンジョンがあって、それを代々守る必要があるんだろ?」
「そうですわね」
「メロムとメロカのダンジョンには色々とアーティファクトが眠ってるそうじゃないか、まぁレベル9999の父上でも攻略は難しいそうだけどな」
「ただ、ここを再建するとしても、人手が必用ですし、可能性があるとしたら、あなたのレベルアップガチャですわね」
「問題は、レベルが上がらないという悲劇だ」
「それはあなたがスライム1体倒すのに物凄い時間を要するからでは? それを最低でも100体とか倒したら上がるのではないのでしょうか?」
「ちとやってみるか」
「まぁ、これからスパルタですけどね」
「ふふ、この筋肉なきレベル1の王子を舐めるなよ」
「舐めるでしょそりゃ」
「いやー違うとおもうけど? でも今、エルレイム王国は神々の襲来によって破滅を迎えようとしてるわね」
オーディンの雷撃魔法とポセイドンの津波攻撃。ハデスの冥界の悪魔達の襲来。
この世の終わりと表現して良いだろう。
「よし、メレル、逃げるか」
「王子ともあろうものがそれでいいのですか? あなたの父上であるハルニレムは今討ち死に覚悟で」
「いやー俺ってさ剣術も魔法もほぼ無理だし、しかもレベル1だぜ? レベルが上がらないんだぜ? 呪われてんじゃね?」
「それはあなたの努力次第ですわね」
「メレルもさ光の道化師として俺の相方やらされてるけど、本当は逃げたくて仕方ないんじゃね?」
「いえ、これでもロイ様には忠誠を誓わせていただいております?」
「なぜに疑問形なのさ」
建物が崩壊する音、民が殺されていく悲鳴。天に曇りが生まれ。大地を埋め尽くす悪魔の大群。
兵士達は我が物顔で戦い。1人また1人と倒されていけばいいのに、100人ずつ倒されていくものだから、ほぼ絶望的。
城壁は吹っ飛び、ロイの真横を通って行って大臣の頭を潰していた。
「あのーメレル? これやばくない?」
「そうですわね、非常にやばい状態ですわね」
「なんで、今日誕生日で15歳になっちまったかなー」
「奇遇ですね、私も昨日で誕生日を迎えました。チキンが美味しかったなぁー」
「何気に死亡フラグ作らないでくれる?」
「これが死亡に向かっていないとなぜ言いきれますか? 国王はほぼ死ぬ覚悟、その王子はレベル1ですよ? スキルだってレベルアップガチャというもので、レベルが上がらなければ意味がないというのに、悲劇ですね」
「はは、それは名言だね」
「名言とは言いきれませんね」
「そうだ。この世界にあるスキルは1人につき3個までってされてるけど」
「あれは迷信ですよ、超えている人は沢山いますから」
「へぇーそうなんだ」
「まぁ、人間の限界が3個という事でしょうし、レベルだって9999が上限というのも迷信ですね」
「それを超えている人に出会った事が無いんだが?」
「あなたの父上がレベル9999ですよ」
「知らなかったなぁー良い人だった」
「だからそれこそ死亡フラグですからね」
「メレルはなんで黒色の髪色なんだい?」
「今そこじゃないでしょ」
「エルレイム人は基本的に緑色の髪色なんだけどなぁ」
「あれじゃないですか、光の道化師の一族だからでしょ」
メレルの真横を瓦礫が吹っ飛んで、城を破壊して、執事達の体をばらばらにする。
辺りを血しぶきが舞う中で、ベランダから国が破滅していくのをただ眺めている2人は。
雑談を繰り広げていた。
「でさー光の道化師って、光と闇の調律を企む一族でしょ」
「そうですけど」
「なんか、かっけーな」
「そうですか? 光の道化師なんてちょっと恥ずかしい名前ですけどね」
「俺なんてレベル1の雑魚王子だぞ」
「まぁ、あなたは仕方がないですよ、スライムくらいしか倒せない悲劇ですからね、でもスライムを倒すだけでも物凄い労力をいるそうじゃないですか」
「そうなんだよ、スライムの溶液で何度死にかけた事やら」
「そのスライムに負ける冒険者なんて聞いたことがありませんわね、そもそも10歳の子供でもスライム討伐出来ますから、あ、すみません、10歳の子供でもレベル5はありますけどね」
「だろ? 俺って10歳の子供より雑魚なんよ、あんな悪魔大群とかオーディンの魔法攻撃くらったら一撃だよ、だいたい、ポセイドンの津波攻撃で街が水浸しだぜ」
「それはまぁ、しょうがないですね、取り合えず光の世界に逃げておきますか?」
「そんな事が出来るのね」
「そう、あなたの父上に頼まれてますから【王国が滅んだら最高しくよろだそうです】」
「何気に軽かったなあの父上」
「それがあなたの父上ハルニレム王ですよ、さてと、光の世界へ行きましょう」
突如辺りが光に包まれる。
民を残して、配下を残して、メイドを残して、執事を残して、兵士を残して、ただ王子と道化が逃げ延びた先は、光に包まれた世界であった。
「うわ、まぶしい世界だな」
「大丈夫ですよなーんもいませんから、光の神々と光の獣達は光の世界を捨てましたから」
「そうなんだなー」
「さて戻りましょうか」
「ちと早くない?」
「世界を渡るとき大抵1日くらい立ってしまいますので、戻るときには2日が経過していると考えてよろしいと思いますわ」
「ほほう、それは良い事を聞いた」
「まぁ、確実な時間は宇宙の時間軸によりますけど」
「宇宙てあれか、空よりも上にある蒼空みたいなところか」
「今度勉強しましょうねー」
「おおう」
光の世界より現実世界に戻ると。
そこは廃墟と化していた。
無数の死体もなくなっている。
悪魔達が食ってしまったのか、それとも逃げる事が出来たのか。
城は朽ち果てほぼ全開。瓦礫の山と化している。
津波が街を洗い流してしまったようだ。
そこはなーんもない大地となっている。
瓦礫がまばらにあるだけど、なーんもない大地。
「これ終わったな、エルレイム王国」
「そうですわね、これからどうしますか」
「そりゃーここを再建するしかないでしょ、エルレイム王国の地下にはメレルとメロカのダンジョンがあって、それを代々守る必要があるんだろ?」
「そうですわね」
「メロムとメロカのダンジョンには色々とアーティファクトが眠ってるそうじゃないか、まぁレベル9999の父上でも攻略は難しいそうだけどな」
「ただ、ここを再建するとしても、人手が必用ですし、可能性があるとしたら、あなたのレベルアップガチャですわね」
「問題は、レベルが上がらないという悲劇だ」
「それはあなたがスライム1体倒すのに物凄い時間を要するからでは? それを最低でも100体とか倒したら上がるのではないのでしょうか?」
「ちとやってみるか」
「まぁ、これからスパルタですけどね」
「ふふ、この筋肉なきレベル1の王子を舐めるなよ」
「舐めるでしょそりゃ」
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