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第12話 殺害の試練
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ジスタ領地に追放されアララスタ王国の6個ある領地のうち、追加で7個目の領主となったカイル。
1日で、家が100軒立ち並び、領地なのに国規模のオリハルコン城と城壁を備え、謎の魔力発電所まで備えている。
作物は馬鈴薯と玉蜀黍があり、食い物にはしばらく困らず。
謎の髭剃りなるもので身支度を整えるカイル。
ようやく1日目が終わり朝を迎える事が出来た。
ダンジョンが出現したのは、防具職人コルクのスキル:探索のお陰でもあったのだが。
現在ゴーストイーターと時間経過ガムンと光闇商人テンパスが攻略を進めている。
きっと夜通し進んでいるだろう。
そんなカイルは、クエストが発生しない事を良い事に、のんびりと城の中を探索している。
まず宝物庫があったりしたが、ちゃんと魔法の鍵までついている。
風呂場なんてとてつもなく広かったし、男湯と女湯と混浴に別れている。
調理場、厩舎、倉庫、地下牢、空からの移動にも使える建物まである。きっと空を飛ぶ乗り物やモンスターの滞在所だろう。
食堂はざっと100人は食事が出来る広さだ。
玉座と妃が座る椅子まであるし。
王の部屋の巨大ベッドでカイルはくつろいだりした。
もちろんメイド部屋やら執事部屋もあり。
リラメイド長とジーバ執事長もそれぞれの部屋をあてがわれた。
ガチャ品で出てきた配下達は、それぞれ自由に行動しているが城の外にある家に住んでいるはずだった。
【クエスト発生 山賊10名を殺せ 1時間以内に】
脳裏で流れた声に。
カイルはようやく事の重大性に気付いた。
城壁の外できっと山賊がいるのだろう。
カイルはゆっくりとベッドから起き上がると、高速で移動した。
現在重りの様な腕輪は両手足に身につけていない。
あんな拷問器具みたいなものをずっと身に着ける人はいないだろう。
今ではベッドの片隅に飾られている。
だが、数時間それを装備していた事で、カイルの身体能力は格段に上昇していた。
城から城壁の外まで辿り着くのに2分もかからない。
山賊が10名武器を構えて、城門の近くでたむろしていた。
彼等の後ろには奴隷のような人達が30人くらい縄で繋がれていた。
彼等はこちらを見ると下品な笑い声を上げた。
「おお、これはこれは、領主様ですね、でもこんなところに領地なんてありましたかな? さびれた領主の屋敷しかなかった記憶なんですが、どうですか、奴隷を買いませんかな?」
そう言いながら男が近づいてくる。
「なーんちって」
懐から剣を抜き打ちざま、カイルの首を両断しようとするのだが。
その剣は左手だけでいなされてしまった。
いなされただけなら良い、剣そのものがひんまがったではないか。
それもカイルの手だけで。
「ひ、ひいいい、化物おおおお」
他の山賊達も武器を握りしめる。
彼等はこちらに向かって、弓矢を構えて放った。
カイルの目には弓矢が止まって見える。
1本掴み、2本目を掴み、3本目を掴む。
それを地面に投げると。
「嘘だろ」
山賊が唖然とする。
カイルは背中に担いでいたとてつもなく重たいクワを握りしめると。
振り上げて振り落とした。
先程のリーダー格の山賊の肉体事粉砕されて、ぐちゃぐちゃになる。
「殺したのか俺は」
カイルは人生初めてでモンスター以外の人間を殺した。
手触りの感覚。
命を奪うという感覚。
他の山賊達が剣を構えて走ってくる。
カイルは流れるようにしてクワを真横に振った。
そうするだけで、2人の山賊の上半身と下半身がバラバラに吹き飛ぶ。
遠心力を生かしてそのまま、クワをぶんぶんと振り回すと。
まるで柔らかいゼリーのように3人目4人目、5人目6人目と体が崩壊していく。
残りの4名が腰を抜かして、後ずさる。
「い、命だけは」
「そうはいかないんだよ、これはクエストだから」
クワを振り下ろす。1人の山賊の内臓が吹き飛ぶ。
次もクワを振り落とす。
2人目の山賊の体も崩壊する。
「ひ、ひいい、お前見た事があると思ったら、カイル・オリゲートじゃねーか、あのギャンブルバカで追放されたって、こ、こんな事していいのかよ」
「知るか」
また1人の肉体がばらばらになる。
「お前で最後だが」
「ひ、ひいいいい、お前良いのか、こんなところに国なんて作って、アララスタ王国が黙ってぐぎゃ」
最後まで言わせずに頭を破壊した。
10人の山賊の死体が転がる中。
カイルは青白い顔をしているのかもしれないと思いつつ。
奴隷達に眼を向けた。
彼等は希望の眼差しのような瞳でカイルを見ると。
1人また1人と涙を流していた。
「た、助けてください」
クエストが達成された。
ガチャが10回出来るようになった。
ただ。心がとても空しかった。
それでも、前に進むしかなかった。
その日、奴隷が30人、ジスタ領地の民へと組み込まれた。
1日で、家が100軒立ち並び、領地なのに国規模のオリハルコン城と城壁を備え、謎の魔力発電所まで備えている。
作物は馬鈴薯と玉蜀黍があり、食い物にはしばらく困らず。
謎の髭剃りなるもので身支度を整えるカイル。
ようやく1日目が終わり朝を迎える事が出来た。
ダンジョンが出現したのは、防具職人コルクのスキル:探索のお陰でもあったのだが。
現在ゴーストイーターと時間経過ガムンと光闇商人テンパスが攻略を進めている。
きっと夜通し進んでいるだろう。
そんなカイルは、クエストが発生しない事を良い事に、のんびりと城の中を探索している。
まず宝物庫があったりしたが、ちゃんと魔法の鍵までついている。
風呂場なんてとてつもなく広かったし、男湯と女湯と混浴に別れている。
調理場、厩舎、倉庫、地下牢、空からの移動にも使える建物まである。きっと空を飛ぶ乗り物やモンスターの滞在所だろう。
食堂はざっと100人は食事が出来る広さだ。
玉座と妃が座る椅子まであるし。
王の部屋の巨大ベッドでカイルはくつろいだりした。
もちろんメイド部屋やら執事部屋もあり。
リラメイド長とジーバ執事長もそれぞれの部屋をあてがわれた。
ガチャ品で出てきた配下達は、それぞれ自由に行動しているが城の外にある家に住んでいるはずだった。
【クエスト発生 山賊10名を殺せ 1時間以内に】
脳裏で流れた声に。
カイルはようやく事の重大性に気付いた。
城壁の外できっと山賊がいるのだろう。
カイルはゆっくりとベッドから起き上がると、高速で移動した。
現在重りの様な腕輪は両手足に身につけていない。
あんな拷問器具みたいなものをずっと身に着ける人はいないだろう。
今ではベッドの片隅に飾られている。
だが、数時間それを装備していた事で、カイルの身体能力は格段に上昇していた。
城から城壁の外まで辿り着くのに2分もかからない。
山賊が10名武器を構えて、城門の近くでたむろしていた。
彼等の後ろには奴隷のような人達が30人くらい縄で繋がれていた。
彼等はこちらを見ると下品な笑い声を上げた。
「おお、これはこれは、領主様ですね、でもこんなところに領地なんてありましたかな? さびれた領主の屋敷しかなかった記憶なんですが、どうですか、奴隷を買いませんかな?」
そう言いながら男が近づいてくる。
「なーんちって」
懐から剣を抜き打ちざま、カイルの首を両断しようとするのだが。
その剣は左手だけでいなされてしまった。
いなされただけなら良い、剣そのものがひんまがったではないか。
それもカイルの手だけで。
「ひ、ひいいい、化物おおおお」
他の山賊達も武器を握りしめる。
彼等はこちらに向かって、弓矢を構えて放った。
カイルの目には弓矢が止まって見える。
1本掴み、2本目を掴み、3本目を掴む。
それを地面に投げると。
「嘘だろ」
山賊が唖然とする。
カイルは背中に担いでいたとてつもなく重たいクワを握りしめると。
振り上げて振り落とした。
先程のリーダー格の山賊の肉体事粉砕されて、ぐちゃぐちゃになる。
「殺したのか俺は」
カイルは人生初めてでモンスター以外の人間を殺した。
手触りの感覚。
命を奪うという感覚。
他の山賊達が剣を構えて走ってくる。
カイルは流れるようにしてクワを真横に振った。
そうするだけで、2人の山賊の上半身と下半身がバラバラに吹き飛ぶ。
遠心力を生かしてそのまま、クワをぶんぶんと振り回すと。
まるで柔らかいゼリーのように3人目4人目、5人目6人目と体が崩壊していく。
残りの4名が腰を抜かして、後ずさる。
「い、命だけは」
「そうはいかないんだよ、これはクエストだから」
クワを振り下ろす。1人の山賊の内臓が吹き飛ぶ。
次もクワを振り落とす。
2人目の山賊の体も崩壊する。
「ひ、ひいい、お前見た事があると思ったら、カイル・オリゲートじゃねーか、あのギャンブルバカで追放されたって、こ、こんな事していいのかよ」
「知るか」
また1人の肉体がばらばらになる。
「お前で最後だが」
「ひ、ひいいいい、お前良いのか、こんなところに国なんて作って、アララスタ王国が黙ってぐぎゃ」
最後まで言わせずに頭を破壊した。
10人の山賊の死体が転がる中。
カイルは青白い顔をしているのかもしれないと思いつつ。
奴隷達に眼を向けた。
彼等は希望の眼差しのような瞳でカイルを見ると。
1人また1人と涙を流していた。
「た、助けてください」
クエストが達成された。
ガチャが10回出来るようになった。
ただ。心がとても空しかった。
それでも、前に進むしかなかった。
その日、奴隷が30人、ジスタ領地の民へと組み込まれた。
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