ガチャガチャ戦記~ブラックなスキル持ち達の解放戦争~

AKISIRO

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第25話 12翼

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 ロイが10万人の民の住民票を作っていた2日前くらいの出来事。
 そこはジスタ領地だった。

 バナレス卿はジスタ領地をカイル・オリゲートから奪おうと画策していたのだ。

 バーナード隊長、リリスル隊長、ガンビール隊長、テツロウ隊長。
 バナレス卿の4隊長が集まってくると。
 大柄なバーナード隊長、小柄なリリスル隊長が会釈した。
 ほっそりとしたガンビール隊長は敬礼し。
 鉄のように固そうなテツロウ隊長は笑顔で迎えてくれる。

「よし、暗殺部隊のシニガミとカニソミの準備はどうだ?」

「あの2人なら、カイル・オリゲートを暗殺する為に動きだしています。毒の攻撃が一番効くと思われるからです」
「よろしい、では、作戦会議といこうか」

 ジスタ領地より少し離れた。バレスダ領地に急遽作戦本部を設立した。
 バレスダ領主は快く受け入れてくれたが。

「最近、速すぎるスライムの群れが現れて、そちらの討伐に忙しいのですよ」

 そうバレスダ領主が呟いていたが、バナレス卿としては速すぎるスライムなどどうでも良い存在だと考えている。

「そもそも、速すぎるスライムのせいで、民が驚いてしまっておりましてね」

 そう、バレスダ領主が、バナレス卿と会う度に平和ボケした表情で言う物だから、バナレス卿としてはいら立ちが募るばかりであった。

「まず、オリハルコン製の城壁じゃが、破壊は無理じゃ、梯子で侵入するとしよう」

「バナレス卿、相手は兵力がほぼいません、民ですら30名程です。戦えるとは思えませんが」

「バーナード隊長よ、あのカイルの強さを見ただろう、あいつだけで一騎当千の可能性がある。よってこちらは5万の兵士で攻めようと思っている」

「ただ。どこから集めるのですか?」

「わしの私兵がおる、こんなこともあろうかと集めておいたわい」

「さすがはバナレス卿」

 リリスル隊長が驚きの賛美を送ってくれたが。

「問題は、カイル・オリゲートを倒せるだけの者がいない、冒険者で人を探してもいなかった。だから、墓場の傭兵団を探させてはいたが連絡がつかない、じゃから、王者ラバーン様に直談判した」

 アララスタ王国には王者が2人いる。1人は普通の国王とされているが、もう1人はその補佐となる王者ラバーン、彼はアララスタ王国の空にあるとされる浮遊島にて住んでいる。

 連絡を取るには魔法使いの念話を使う必要があるが、バナレス卿には専属の魔法使いがいる。

「12翼を派遣してくれる事になった!」

「な、なんと、あの伝説の12翼ですか、ワイバーンに乗るとされる、12翼はアララスタ王国の伝説となっております」

「ふふふ、今宵空より向かっているはずじゃ、時間は深夜の1時、その時、わしらは5万の軍勢でジスタ領地を侵略する、いや奪還するが正しい、そしてリラメイド長を手に入れる。さらにはカイルの阿保面も見る!」

 バナレス卿がいやらしい声を上げて笑っていると。

 魔法使いの1人が走ってやってきた。

「念話が届きました。12翼が隊長の1人光のジニー様からの連絡です。健闘を祈るだそうです」
「あの、光のジニー様から来たか、では、動くぞ隊長共!」

【御意】

 その日、ジスタ領地にて激しい戦争が始まりを告げようとしていた。



【クエスト発生 12翼を配下を使ってでも皆殺しにせよ、5時間以内に】

「ふわぁああ、やっぱそう来るかー、12翼なんて化物使ってくるとは思わなかったよー」

 カイル・オリゲートは深々と毛布にくるまりながらそのような事を呟いていた。

 ベッドの周辺には、これまでガチャで当てた人達が立っていた。

【UR=光闇商人テンパス】
【UR=歌歌のアイ】
【UR=金狼シェイバ】
【UR=ゴーストイーター】
【UR=裏世界キャンベル】
【UR=時間経過ガムン】
【UR=武器職人ミハミハ】
【UR=防具職人コルク】
【UR=死別ダマスカ】
【UR=音楽家ジージージ】
【UR=ユーゴ】
リラメイド長
ジーバ執事長

 自分を加えて、14名が揃ったとき。
 カイル・オリゲートは二度寝しようとしていたわけで。

「カイル様? ふざけてらっしゃるのですか?」
「いやー物凄く眠くなってきてしまってねークエストの期間も後5時間だし、どうせだから1時間寝とこうかと」

「敵は目前ですよ、というか、城門前に5万着てますし、空より12翼が来てますし」
「そうかーよしやるとするかー後30分寝かせて」

「さっさとおきるううううう」

 リラメイド長が毛布を引っぺがすと。
 カイルは仕方なくと言う感じで立ち上がる。

「さぁてと行きますかー」

 カイルの気分の切り替えは物凄く早かった。

「それぞれ勝手に暴れてくれよ、元奴隷達30名はどうした?」
「地下にかくまってるわ」

「よろしい、厳重に鍵をかけておいてくれたまえ、人質に取られるのは非常に面倒だ」
「そうね、ジーバ執事長が守ってくれるはずよ」

「いつからそんな事が決まったのですかな、リラメイド長、まぁ良いんですけどね」

「じゃあ、俺も暴れるとするよ」

 カイル達が戦闘モードに切り替えると、城壁と城そのものが振動した。 
 どうやら攻撃が始まったようだ。

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