ガチャガチャ戦記~ブラックなスキル持ち達の解放戦争~

AKISIRO

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第51話 世界は狂ってきてるけど、エルレイム王国では日常です

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 ロイが呼び起こした外れガチャが世界を破滅へと導いている事などつゆ知らず。
 会議が開かれていた。

 円卓のテーブルの椅子にはピエロト、ナルデラ、ロム、ザーコック、シェイバー、ドーマス、ガロン、トメイロ、ウィーバー、ジャン老人、ピロルム、ラガディ、ドガリル、グルブ最後にメレルと、後からやってきたドリーム・ウェイトが参入して会議が開かれている。

「で、ドリームはどうやってこの世界に来たんだ? ガチャ以外だろう?」

 ナルデラの問い掛けに、ドリームはにこやかに眼鏡をくいっと持ち上げた。

「それはね、忘れたかな、僕は夢世界を渡る事が出来るんだよ、少しスキルをいじれば夢世界を通してこちらに生身事来ることだってできる。さてと、僕は墓場の傭兵団から色々と話を聞いている。知っている事をかいつまんで説明するより、映像で見たほうが早いと思う」

 そう言って、立体映像さながらの映像がドリームの目を通して現れた。
 夢の中の世界で再現しているようだ。

「つまり、この神【セフィロト】が何かしら企んでるけど、恐らくタルタロス関係だという事と、大天使が空の都にいる可能性があるってこと、そして我らが宿敵、真・クロウガーがついにこちらに来たと、ヤマガルドもか、どうやってこっちに来たんだ? ヤマガルドというのが何なのかは知らないが」

 ガロンがたださらりと呟くのだが。
 ロイがおそるおそるとばかりに挙手した。

「えーとすみませんが、ハズレガチャで真・クロウガーとヤマガルドを当てました」

【……】

 その場が沈黙に包まれている中で。
 ナルデラがゆっくりと椅子を引いて立ち上がった。
 そしてどこかから持ってきた剣で。

「このバカ者がああああああああああああ」

 と叫び声を上げて、殴りかかろうとしてきた。

「いくらパラレルワールドのロイだからって無能すぎるだろう、真・クロウガーはなようやくの思いで、もう1人のロイが冥王星、つまり闇の世界に追放する事が出来たんだぞ」

「あ、えーと」

「さっきからナルデラは何が言いたいの? ハズレガチャなんだから仕方ないし、どうしようもないのよ」

 なぜか、いつもロイを罵っているメレルがサポートに入り。

「でも、ハズレガチャを2つも当てるのは相当運が無くなってきたから、ガチャは控えるように」

「まぁ、レベルが上がりませんが」

 ロイの苦悩はレベルが上がりづらいという事だ。

「さて、本題じゃが、墓場の傭兵団とゴミ王国はジェイグルンド共和国と戦うという事じゃな」

「そうです」

「それなら俺達も助けに行こうぜ」

「だからあなたはバカなのですよ」

 メレルが思わず突っ込んでくるが。

「別にバカでも良いじゃねーか、昔のよしみだし助けてやりてー」

「カイル・オリゲートの件もあります。現在ジスタラン王国は無防備、そこを護る必要が、民が犠牲になります」

「そうだけどよ」

「そこにタルタロスの門が隠されているらしいのです」

「ふむ」

 ジャン老人がごくりと頷き。

「取り合えず、3つに部隊を分けよう、エルレイム王国を守る奴、ゴミ王国へ向かう奴、ジスタラン王国へ向かう奴。各地で問題が発生していたとしても、このエルレイム王国では今や平和そのものじゃ」

「なぁ、俺も手伝って良いか、傷も大分癒えた」

 ドーマス・グリギントが手を上げていた。

「良いが、酷い思いをするかもしれんぞ」

「そもそも、キミに6角の文様が現れている事自体が謎だ」

 ロムの問い掛けに。

「ひゃひゃ、面白い事はやっぱりたくさんワタクチの周りでおきますねー」

 ピエロトが笑う。

「息子よ、それより、ザイドロンは元気か」

「はい、サイクロプスのザイドロンは夢世界で今もトレジャーハントで得た秘宝を分析しております」

「ドガリルとドリームって親子なのな」
 
 ロイが問いかけるが。

「メロカメロムのダンジョンについてなのだが、詳しく分かってきたことがある」

 そう告げたのは、ラガディ・ヘルマであった。

「どんなことが分かった?」

「まず、あれは異世界から繋がっているダンジョンだという事、そして宙船となる事は皆の承知の通り、船となり宇宙を渡るダンジョン。そのものが船だ」

「別名ハゲスダンジョン」

 最後に告げたのは、ジャン老人だった。

「内緒でちょっと潜ってみた」

「何気に死ぬ気ですか」

「まず、モンスターのレベルだが、100万は簡単に超える。まず倒すのが不可能。まるで地下深くで誰かが戦っているようで、モンスターが湧き続ける。沸き続けているモンスターはさらに強くなる」

「意味が分からない」

「つまり、地下深く、別な異世界でダンジョンを攻略しようと頑張ってる奴等がいるという事じゃ」

「そいつ等と合流が出来れば良いのかもしれないが、上と下からだと合流は難しいか?」

「何か手があるかもしれぬ。さてと、部隊割り振りをくじで決めようか」

 それを持ってきたのはトメイロであり、なぜかくじがトマトだというのは謎だ。

「トマトの色ごとに組みが決められている。箱に隠しているから手で拾ってくれ」

 1人ずつ、箱からトマトを拾っていく。

 エルレイム守備部隊
 ナルデラ、ザーコック、ピエロト、ジャン老人、ラガディ
 
 ジスタラン王国応援部隊
 シェイバー、ロム、ピロルム、トメイロ、ウィーバー
 
 ゴミ王国救援部隊
 ロイ、メレル、ドリーム、ドーマス、グルブ、ガロン

「出発は明朝、それまで皆かき氷とトマトで宴会でも開いてくれ」

「どこにお酒の出ない宴会があるんだよおおおおおお」

 ウィーバーが思わず叫んでいたが皆無視を決め込んでいた。

 その日、荷馬車がエルレイム王国へと入ってきた。
 そこにはどこか見覚えのあるダークエルフ族がいた。
 彼の名前をジーバ執事長。

「よぉ、どうした」

 ロイがそれに気付くと。

「交易の品を持ってきたのですが、それどころじゃなくなってしまいました」

「馬鈴薯と玉蜀黍かー物凄く助かるよ、こっちはかき氷とトマトくらいしか出せないけど、後はポーションか」

「助かります。ただ。早急にジスタラン王国に戻らないとならず、荷物を置いていきます。出来れば早く交易の品を荷馬車に入れて欲しく、そこは無限に入るので、対価に応じて品々が欲しいです。こまかい調整は光闇商人テンパスが応対します」

「今日は朝の商売、だけど、何か買う?」

「テンパス今はそれどころじゃありません」

 ジーバ執事長が叫ぶが。

「そうだな、それが欲しい」

「これはレーザー銃、金貨10000枚必用」

「さすがにそんな金はねーぞ」

「なら売らない」

 そう言って、光闇商人テンパスと交易の品の交渉を始めていく。
 次の朝、先にジーバ執事長達の馬車は出発した。少し遅れて、ゴミ王国方面とジスタラン王国方面へと皆移動を開始した。




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