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第64話 繰り返しの修行の果てのオーク
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緑色の小さな人。
滅びたとされるオーク族。
その王とされるグルブは背中の板剣を引きぬいていた。
隣には光の道化師とされるメレルが立ち尽くしている。
「メレルよ下がっておれ」
「なによ叩けないとでも思ってるの?」
「そうではない、なぜなら、手加減が出来ないという事だ」
「こっちだってね」
三つ又の槍を構えているポセイドンがにやりと笑う。
地面から水ではなく海が湧き出ている。
それが柱のようになり建物のフィールドを水浸しにしていく。
「ゼウスもハデスも逝ったからには」
ポセイドンはこちらに向かって槍を指し示した。
「オーク族など、人間の女など、簡単に殺せる。それが神というものだ」
「ほう」
グルブが前に立つ。
板剣を構える。
「ただ、ただ修行してきた。オークというのはあまり剣術に詳しくないそうだが、こっちは違う。日々日々剣を振ってきた。ただ剣を振ったんだ。1年じゃない、何十年もずっと振り続けてきた。ただそれだけだ」
津波が押し寄せる。
メレルが背中から分身のような体を作り出しそれを階段にして空高く舞い上がる。
だが、グルブはただただ、板剣を構えているだけ。
「あんた死ぬの?」
「いや、海を見ていただけだ」
グルブの視線の先。
海の流れ、海の息吹、そして海の力の向き。
ぬるりとゆったりと板剣を振り下ろす。
静寂の果てに、一瞬にして津波が二つに割れる。
「うそでしょ、あんたそんなに強かったの」
「これが剣だ。物を切るというのではなく力を切るというものだ」
「なぜ、オーク族が剣を!」
ポセイドンが叫び声を上げる。
「斬撃とは1回で十分何もかも終わった」
板剣をグルブは背中にしまう。
「は、何もかも終わっただと? どこが?」
ポセイドンは気づいていない。今、彼の体が真っ二つに割れているという事を。
「気付かぬか? お前の体は二つに割れているぞ」
「な」
その時、ポセイドンの体が光の粒のように消滅していく。
「あんたつよすぎでしょ」
メレルが空より舞い降りるとそう言った。
「それがオークだ」
ただ。グルブはそう言った。
★
ガロン・ゴッド・エルレイムはただ悠然と黒い鎧に包まれて立ち尽くしていた。
「シヴァ、軍団というのがどういう物かを知っているか」
「さぁな、氷の拳がその鎧を破壊してくれよう」
「鎧ではない、軍団とは鎧ではない、意思疎通の意思の塊だ!」
「だが、お前の軍団とは数え切れぬほどのただの亡霊ではないか」
「ああ、亡霊だな、かつての友だ。彼等は俺のスキルとなって今も生きている」
「それを意思疎通とは言わぬ」
「意思疎通というのだ。かつて子供だった頃、かつて騎士になる為に頑張ったこと、かつてハルニレム王を守ると決意した事、全てが繋がる。そこに俺がいるからだ!」
「なら、全ての亡霊を凍り付かすだけだ」
「知っているか亡霊は氷より寒い所にいるものだ」
ガロンの軍勢がシヴァに向かって押し寄せる。
津波の怒涛のように、次から次へと。
シヴァの4本の拳が、ガロン騎士団の亡霊を殴り凍り付かせる。
鎧が砕かれても騎士団は倒れる事なく立ち上がる。
まるで亡霊そのもののように。
シヴァはガロン騎士団の亡霊たちを片端から殴り倒し、馬から下落させる事に成功したのだが。
1人また1人とむくりと立ち上がっていく。
「だから言っただろう、亡霊とは氷よりも冷たい所にいるのだと、そこは冥王星と呼ばれ宇宙の果てだ」
「それなら何度でも倒すだけだ」
シヴァが体を低くして、眼の前に向かって跳躍する。
「剣を持て!」
ガロンがそう叫ぶ。
まだ倒れていたガロン騎士団の亡霊たちがまた剣を掴み立ち上がる。
1体また1体と立ち上がり。
剣を持つ。
それを何度もシヴァが殴り氷つかせる。
「立ち上がれ! 剣を持て!」
ガロンの声で、またもや亡霊の騎士たちが何度も立ち上がる。
「おまえらあああああ」
シヴァが叫び声をあげるのだが。
ガロンはただ鼓舞を続ける。
「お前は戦わないのか」
「俺か? 俺は戦っているぞ指揮官として指令を出している」
「それは戦いとは言わん」
「良いか、聞け、シヴァ、俺は指揮官として戦っている。指揮官が戦って死ぬのは大きな間違いだ」
「それを卑怯者というのだ」
「なぁ、指揮官が戦って死ぬのは大きな間違いだといったが死なない戦いならするという事だよ」
ガロンは颯爽と歩きだす。
シヴァは亡霊たちに足止めを食らいつつも、少しずつ少しずつ後ろに下がっていく。
ガロンは今も颯爽と前に突き進む。
だが、シヴァはまだまだ後ろに下がらされる。
「シヴァ、戦いとはな、相手が弱ったところを狙うだけだ」
シヴァの体が沢山の亡霊によって覆い隠されて行き。
最後にはガロンがその喉笛を剣で突き刺していた。
何も話す事がなく、神としての末路を迎えたシヴァ。
だが、シヴァの喉が凍り付き出血を抑え。
「それはこっちのセリフだ」
と叫び、拳をガロンの顔面にめり込ませた。
だが、ガロンは微動だにしなかった。
「良いか聞け、亡霊を操るものがどんな苦痛でも耐えられなければならない、なぜなら、どんな冷たい攻撃でもどんなに熱い攻撃でも耐え続けなくてはいけない。それが指揮官だ」
「お、お前」
「ああ、俺は、既に肉体を凍り付かせている。壊すとしたら燃やすだけだ。本当に残念だ。キミが炎の神様じゃなくて」
「ぐああああああああ」
シヴァの絶叫が迸る中。
ガロンの剣が何度もシヴァの喉を貫き。
シヴァの体が光の粒となって消滅していく。
ガロン騎士団団長。
体を凍り付かせてまで亡霊の騎士団長を務める。
それはかつての仲間達の誠意、誓いなのだから。
永遠と凍り付く肉体は、暖かさを知らない。
それでも、老いる事もなく生きているのだから。
滅びたとされるオーク族。
その王とされるグルブは背中の板剣を引きぬいていた。
隣には光の道化師とされるメレルが立ち尽くしている。
「メレルよ下がっておれ」
「なによ叩けないとでも思ってるの?」
「そうではない、なぜなら、手加減が出来ないという事だ」
「こっちだってね」
三つ又の槍を構えているポセイドンがにやりと笑う。
地面から水ではなく海が湧き出ている。
それが柱のようになり建物のフィールドを水浸しにしていく。
「ゼウスもハデスも逝ったからには」
ポセイドンはこちらに向かって槍を指し示した。
「オーク族など、人間の女など、簡単に殺せる。それが神というものだ」
「ほう」
グルブが前に立つ。
板剣を構える。
「ただ、ただ修行してきた。オークというのはあまり剣術に詳しくないそうだが、こっちは違う。日々日々剣を振ってきた。ただ剣を振ったんだ。1年じゃない、何十年もずっと振り続けてきた。ただそれだけだ」
津波が押し寄せる。
メレルが背中から分身のような体を作り出しそれを階段にして空高く舞い上がる。
だが、グルブはただただ、板剣を構えているだけ。
「あんた死ぬの?」
「いや、海を見ていただけだ」
グルブの視線の先。
海の流れ、海の息吹、そして海の力の向き。
ぬるりとゆったりと板剣を振り下ろす。
静寂の果てに、一瞬にして津波が二つに割れる。
「うそでしょ、あんたそんなに強かったの」
「これが剣だ。物を切るというのではなく力を切るというものだ」
「なぜ、オーク族が剣を!」
ポセイドンが叫び声を上げる。
「斬撃とは1回で十分何もかも終わった」
板剣をグルブは背中にしまう。
「は、何もかも終わっただと? どこが?」
ポセイドンは気づいていない。今、彼の体が真っ二つに割れているという事を。
「気付かぬか? お前の体は二つに割れているぞ」
「な」
その時、ポセイドンの体が光の粒のように消滅していく。
「あんたつよすぎでしょ」
メレルが空より舞い降りるとそう言った。
「それがオークだ」
ただ。グルブはそう言った。
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ガロン・ゴッド・エルレイムはただ悠然と黒い鎧に包まれて立ち尽くしていた。
「シヴァ、軍団というのがどういう物かを知っているか」
「さぁな、氷の拳がその鎧を破壊してくれよう」
「鎧ではない、軍団とは鎧ではない、意思疎通の意思の塊だ!」
「だが、お前の軍団とは数え切れぬほどのただの亡霊ではないか」
「ああ、亡霊だな、かつての友だ。彼等は俺のスキルとなって今も生きている」
「それを意思疎通とは言わぬ」
「意思疎通というのだ。かつて子供だった頃、かつて騎士になる為に頑張ったこと、かつてハルニレム王を守ると決意した事、全てが繋がる。そこに俺がいるからだ!」
「なら、全ての亡霊を凍り付かすだけだ」
「知っているか亡霊は氷より寒い所にいるものだ」
ガロンの軍勢がシヴァに向かって押し寄せる。
津波の怒涛のように、次から次へと。
シヴァの4本の拳が、ガロン騎士団の亡霊を殴り凍り付かせる。
鎧が砕かれても騎士団は倒れる事なく立ち上がる。
まるで亡霊そのもののように。
シヴァはガロン騎士団の亡霊たちを片端から殴り倒し、馬から下落させる事に成功したのだが。
1人また1人とむくりと立ち上がっていく。
「だから言っただろう、亡霊とは氷よりも冷たい所にいるのだと、そこは冥王星と呼ばれ宇宙の果てだ」
「それなら何度でも倒すだけだ」
シヴァが体を低くして、眼の前に向かって跳躍する。
「剣を持て!」
ガロンがそう叫ぶ。
まだ倒れていたガロン騎士団の亡霊たちがまた剣を掴み立ち上がる。
1体また1体と立ち上がり。
剣を持つ。
それを何度もシヴァが殴り氷つかせる。
「立ち上がれ! 剣を持て!」
ガロンの声で、またもや亡霊の騎士たちが何度も立ち上がる。
「おまえらあああああ」
シヴァが叫び声をあげるのだが。
ガロンはただ鼓舞を続ける。
「お前は戦わないのか」
「俺か? 俺は戦っているぞ指揮官として指令を出している」
「それは戦いとは言わん」
「良いか、聞け、シヴァ、俺は指揮官として戦っている。指揮官が戦って死ぬのは大きな間違いだ」
「それを卑怯者というのだ」
「なぁ、指揮官が戦って死ぬのは大きな間違いだといったが死なない戦いならするという事だよ」
ガロンは颯爽と歩きだす。
シヴァは亡霊たちに足止めを食らいつつも、少しずつ少しずつ後ろに下がっていく。
ガロンは今も颯爽と前に突き進む。
だが、シヴァはまだまだ後ろに下がらされる。
「シヴァ、戦いとはな、相手が弱ったところを狙うだけだ」
シヴァの体が沢山の亡霊によって覆い隠されて行き。
最後にはガロンがその喉笛を剣で突き刺していた。
何も話す事がなく、神としての末路を迎えたシヴァ。
だが、シヴァの喉が凍り付き出血を抑え。
「それはこっちのセリフだ」
と叫び、拳をガロンの顔面にめり込ませた。
だが、ガロンは微動だにしなかった。
「良いか聞け、亡霊を操るものがどんな苦痛でも耐えられなければならない、なぜなら、どんな冷たい攻撃でもどんなに熱い攻撃でも耐え続けなくてはいけない。それが指揮官だ」
「お、お前」
「ああ、俺は、既に肉体を凍り付かせている。壊すとしたら燃やすだけだ。本当に残念だ。キミが炎の神様じゃなくて」
「ぐああああああああ」
シヴァの絶叫が迸る中。
ガロンの剣が何度もシヴァの喉を貫き。
シヴァの体が光の粒となって消滅していく。
ガロン騎士団団長。
体を凍り付かせてまで亡霊の騎士団長を務める。
それはかつての仲間達の誠意、誓いなのだから。
永遠と凍り付く肉体は、暖かさを知らない。
それでも、老いる事もなく生きているのだから。
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