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第2章 勇者成長する
第44話 スキルを獲得しました。
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「ふはははっはははははははは」
「きも」
頭が潰れているのに死体が喋り出したことに、勇者ラヴィは素直に気持ちが悪いと思った。
「スキルを獲得したぞ、スキル:贈り物だ」
「なんだそれ」
「今まで大事だと思っていた人達からスキルを贈り物として貰えるスキルだ」
「あ、えーと」
勇者ラヴィは咄嗟に叫んだ。
「サオトメ、いったん逃げて」
「何が」
「終わりだ勇者ラヴィ!」
「全てのスキルを改造して、さらに融合させてやる。改変スキルしかなかったのは昔まで、今は仲間達のスキルがある。全てを改変させて融合させる事だってできるはずだ! これはガチャ要素なのか」
「あのーザルガナッシュさん頭が無い状態でどうやって喋ってるんですか?」
「ふ、グモンだな声帯だけで話をしているのだよ」
「無理だろ普通に」
頭がぐちゃーっとなっているザルガナッシュがむくりと立ち上がる。
「スキル:創造者!」
「なんかやばそうだ」
「発動」
まず、勇者ラヴィが知覚出来る範囲で分かる事。
別次元から7人の男女が出てくる。どうやら別次元に元仲間の記憶を想像して、作り上げているようだ。さらに、破魔札やらを付けてさらに融合させて。何か巨大なクマのようなものになり。さらには、至る所にギロチンが出現し。隠蔽化で存在そのものが消える。天から巨大な大地が落下してくる。
恐らく7人のスキルが基盤となる創造者と言う力なのだろう。
「あのーこれ世界の終わりですか?」
「そりゃー終わりでしょ、大地が降ってくるんだから。天国一地獄とはこの事だな」
「これじゃあ、幸福の鍵スキル完了どころじゃないですよ」
「ふははははっはははあはは」
「分かりやすく笑わないでくださいよ」
「魔王はな、もっとすごかったぞ」
勇者ラヴィが笑う、嗤う。
そして、天に指をさして決めポーズを取ると。
「久々に勇者としていっちょ世界を救ってみるか」
「いえ、世界ではなく、このクラシック街ですけどね」
勇者ラヴィはただ思いっ切り魔剣Zを構えて、思いっ切り振り抜いた。
空気が両断され斬撃が吹き飛び、降ってくる大地が割れていった。
隠蔽で消えている7人の死体が融合した化物がこちらに来ることを察知する事も出来ず。
きっと来ているのだろうなーと思いつつも、アイテムボックスから爆発の盾を取り出す。
取り合えず、爆発の盾に隠れて突撃する。
ザルガナッシュの元へと。
だが奴はこちらを見て指をさす。
何かが飛んできた。
どうやら4次元からの攻撃だ。
クリティカルヒットパリィで弾くと。
爆弾の盾が爆発した。
それはあの化物が至近距離からやってきたという事だろう。
だが隠蔽が解かれない事から生きていると思われる。
勇者ラヴィは取り合えず。
爆弾の盾を放り投げた。
落下する爆弾の盾が何かに当たり爆発した。
隠蔽が解除されて死体が転がっている。
「あ、これぞ幸運だ」
「うそだろ」
ザルガナッシュが唖然とするも、彼はまだ4次元からの攻撃を再開する。
全て魔剣Zで弾いていく。空からギロチンが降ってくるも全て弾く。
クリティカルヒットパリィの連打だ。
「く、くるなあああ」
まるで散歩するかのように少しずつ少しずつ近づいていく。
そして、辿り着いた先で。
「2度目死んでね」
勇者ラヴィは残酷にも頭に剣を突きさしたのだが。
「ふふふふ」
「そう来ると思って、こっち走りながら爆弾の盾を拾っといたもんでね」
爆弾の盾を口に押し込む。
性格には思いっ切り。
全部入れる事は出来ないが衝撃で爆発する。
また爆発する。何度も爆発する。
爆発して爆発して爆発して。
「むご」
勇者ラヴィの行いを見ていたサオトメが呟く。
「魔王はもっとむごたらしく殺しちまったんだよな」
死体も粉々に燃えカスとなり。死んだザルガナッシュ。
「今度こそ死んだよな? またふはははははとか言いながら蘇らないよな?」
死体はなくなってるので今度こそ死んでくれたらしい。
地下から安全を悟って女神フレイヤとジェスカと数名の奴隷になりそうになっていた女性達が解放された。
「おーし、これでこの街の問題は解決っと」
その時だった。
一瞬サオトメが消滅して、戻ってきた。
どうやら幸福の鍵スキルが発動したようだ。
「おおおお、レベル10万になったしジョブ錬金術師マスターになった」
サオトメが喜び。
「なんとなく一件落着だな」
「ほとんど勇者ラヴィ様が倒されたんですね、この女神感激です。いつぞやのヒモ生活から開放されましたわね」
「その通りね」
「あ、そうだ。どうせなら、これからジャズ王国から金貨を搾り取りに行くんだが、サオトメも来てみない? 力貸してくれると助かるんだけど」
「うーん、ちょっと錬金術をマスターしたから色々やりたくて、各地を旅してみるわ」
「そうかーまた合ったらよろしくな」
「まずはこの街を作り直さないとね」
ただ。あの魔法の杖みたいなもの、確かサオトメの亡くなった友人のだったはずだが。
それをぽんと地面に当てるだけで。回りの素材を勝手に分解修正構築して、建物を形成していく。
一瞬にして何事も無かった機械の街が完成した。
さらに街は進化を辿り、ゴーレム武装している。
城壁まで張り巡らされており。
ぜひともダダンジョン王国を改造してもらいたいし、盗賊王国の建設に彼女が必用だと痛感したのだが。
「じゃあ、いつかまた」
そう言って、また機械の乗り物に乗って、サオトメは立ち去って行った。
「さ、てと」
「これどうしましょうか」
「上手く逃げられたなサオトメの奴」
「ゆ、勇者様ですね」
「ほ、本当に魔王の様な所業ですね」
「あり得ない、終末騎士団を圧倒した」
「勇者さまああああああ」
「きゃー全裸よへんたいいいいい」
わらわらと民衆が集まってくる。
取り合えず解放されるまで時間が掛かった。と言いたかったのだが。
「この方は魔王です。なぜなら、勇者は死にました。近づくと殺されます。いえ近づくだけで病気になります。なぜなら全裸ですから」
女神フレイヤがそう呟いたせいで、人々は逃げ去っていってしまった。
「せめて、余韻に浸らせてくれよ」
「そんな事を許すワケが無いじゃないですか、はやくジャズ王国に行って、交易をするふりをして金貨を搾り取るんでしょガチャやりたくないんですか?」
「はぁ、分かりましたよ、せめて、最後に服を」
太陽が多分沈んだ。
「きも」
頭が潰れているのに死体が喋り出したことに、勇者ラヴィは素直に気持ちが悪いと思った。
「スキルを獲得したぞ、スキル:贈り物だ」
「なんだそれ」
「今まで大事だと思っていた人達からスキルを贈り物として貰えるスキルだ」
「あ、えーと」
勇者ラヴィは咄嗟に叫んだ。
「サオトメ、いったん逃げて」
「何が」
「終わりだ勇者ラヴィ!」
「全てのスキルを改造して、さらに融合させてやる。改変スキルしかなかったのは昔まで、今は仲間達のスキルがある。全てを改変させて融合させる事だってできるはずだ! これはガチャ要素なのか」
「あのーザルガナッシュさん頭が無い状態でどうやって喋ってるんですか?」
「ふ、グモンだな声帯だけで話をしているのだよ」
「無理だろ普通に」
頭がぐちゃーっとなっているザルガナッシュがむくりと立ち上がる。
「スキル:創造者!」
「なんかやばそうだ」
「発動」
まず、勇者ラヴィが知覚出来る範囲で分かる事。
別次元から7人の男女が出てくる。どうやら別次元に元仲間の記憶を想像して、作り上げているようだ。さらに、破魔札やらを付けてさらに融合させて。何か巨大なクマのようなものになり。さらには、至る所にギロチンが出現し。隠蔽化で存在そのものが消える。天から巨大な大地が落下してくる。
恐らく7人のスキルが基盤となる創造者と言う力なのだろう。
「あのーこれ世界の終わりですか?」
「そりゃー終わりでしょ、大地が降ってくるんだから。天国一地獄とはこの事だな」
「これじゃあ、幸福の鍵スキル完了どころじゃないですよ」
「ふははははっはははあはは」
「分かりやすく笑わないでくださいよ」
「魔王はな、もっとすごかったぞ」
勇者ラヴィが笑う、嗤う。
そして、天に指をさして決めポーズを取ると。
「久々に勇者としていっちょ世界を救ってみるか」
「いえ、世界ではなく、このクラシック街ですけどね」
勇者ラヴィはただ思いっ切り魔剣Zを構えて、思いっ切り振り抜いた。
空気が両断され斬撃が吹き飛び、降ってくる大地が割れていった。
隠蔽で消えている7人の死体が融合した化物がこちらに来ることを察知する事も出来ず。
きっと来ているのだろうなーと思いつつも、アイテムボックスから爆発の盾を取り出す。
取り合えず、爆発の盾に隠れて突撃する。
ザルガナッシュの元へと。
だが奴はこちらを見て指をさす。
何かが飛んできた。
どうやら4次元からの攻撃だ。
クリティカルヒットパリィで弾くと。
爆弾の盾が爆発した。
それはあの化物が至近距離からやってきたという事だろう。
だが隠蔽が解かれない事から生きていると思われる。
勇者ラヴィは取り合えず。
爆弾の盾を放り投げた。
落下する爆弾の盾が何かに当たり爆発した。
隠蔽が解除されて死体が転がっている。
「あ、これぞ幸運だ」
「うそだろ」
ザルガナッシュが唖然とするも、彼はまだ4次元からの攻撃を再開する。
全て魔剣Zで弾いていく。空からギロチンが降ってくるも全て弾く。
クリティカルヒットパリィの連打だ。
「く、くるなあああ」
まるで散歩するかのように少しずつ少しずつ近づいていく。
そして、辿り着いた先で。
「2度目死んでね」
勇者ラヴィは残酷にも頭に剣を突きさしたのだが。
「ふふふふ」
「そう来ると思って、こっち走りながら爆弾の盾を拾っといたもんでね」
爆弾の盾を口に押し込む。
性格には思いっ切り。
全部入れる事は出来ないが衝撃で爆発する。
また爆発する。何度も爆発する。
爆発して爆発して爆発して。
「むご」
勇者ラヴィの行いを見ていたサオトメが呟く。
「魔王はもっとむごたらしく殺しちまったんだよな」
死体も粉々に燃えカスとなり。死んだザルガナッシュ。
「今度こそ死んだよな? またふはははははとか言いながら蘇らないよな?」
死体はなくなってるので今度こそ死んでくれたらしい。
地下から安全を悟って女神フレイヤとジェスカと数名の奴隷になりそうになっていた女性達が解放された。
「おーし、これでこの街の問題は解決っと」
その時だった。
一瞬サオトメが消滅して、戻ってきた。
どうやら幸福の鍵スキルが発動したようだ。
「おおおお、レベル10万になったしジョブ錬金術師マスターになった」
サオトメが喜び。
「なんとなく一件落着だな」
「ほとんど勇者ラヴィ様が倒されたんですね、この女神感激です。いつぞやのヒモ生活から開放されましたわね」
「その通りね」
「あ、そうだ。どうせなら、これからジャズ王国から金貨を搾り取りに行くんだが、サオトメも来てみない? 力貸してくれると助かるんだけど」
「うーん、ちょっと錬金術をマスターしたから色々やりたくて、各地を旅してみるわ」
「そうかーまた合ったらよろしくな」
「まずはこの街を作り直さないとね」
ただ。あの魔法の杖みたいなもの、確かサオトメの亡くなった友人のだったはずだが。
それをぽんと地面に当てるだけで。回りの素材を勝手に分解修正構築して、建物を形成していく。
一瞬にして何事も無かった機械の街が完成した。
さらに街は進化を辿り、ゴーレム武装している。
城壁まで張り巡らされており。
ぜひともダダンジョン王国を改造してもらいたいし、盗賊王国の建設に彼女が必用だと痛感したのだが。
「じゃあ、いつかまた」
そう言って、また機械の乗り物に乗って、サオトメは立ち去って行った。
「さ、てと」
「これどうしましょうか」
「上手く逃げられたなサオトメの奴」
「ゆ、勇者様ですね」
「ほ、本当に魔王の様な所業ですね」
「あり得ない、終末騎士団を圧倒した」
「勇者さまああああああ」
「きゃー全裸よへんたいいいいい」
わらわらと民衆が集まってくる。
取り合えず解放されるまで時間が掛かった。と言いたかったのだが。
「この方は魔王です。なぜなら、勇者は死にました。近づくと殺されます。いえ近づくだけで病気になります。なぜなら全裸ですから」
女神フレイヤがそう呟いたせいで、人々は逃げ去っていってしまった。
「せめて、余韻に浸らせてくれよ」
「そんな事を許すワケが無いじゃないですか、はやくジャズ王国に行って、交易をするふりをして金貨を搾り取るんでしょガチャやりたくないんですか?」
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※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
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