《無限倉庫》×10人の異世界転移者~倉庫x通販xガチャx魔獣x癒しx影支配x武装x召喚x情報x翻訳の力で異世界を支配しろ!

AKISIRO

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第3部 世界の

第47話 魔王城にて英雄王が覚醒する

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「……一体、何本の魔剣を武装支配で吸収したか知らんけどよ……頭が割れそうだああああああああ!」

 魔王城の大広間に、レオ・バルーザの怒声が響き渡った。
 黒々とした石造りの天井を震わせるその咆哮の裏で、彼の脳内には無数の囁きが渦巻いている。
 吸収した魔剣の数――1311本。
 どれもが魔王の私物、曰くつきの逸品ばかりである。

「殺せ」
「我を振るえ」
「血をくれ」
「主は我だ」

 剣たちの低い声が重なり、レオの思考を蝕んでいく。頭蓋骨の中で、何百という別人格が宴会を始めたような騒々しさ。

 その間も魔王城の床からは、無尽蔵の魔物が湧き出していた。牙をむき、爪を振りかざす巨獣を、レオは片端から切り伏せる。だが斬るたびに、剣の声がより鮮明に、より狂気を帯びて響いてきた。

「――クソが! 静かにしろってんだ!」

 脳内の雑音に悲鳴を上げたその時、世界が止まった。
 モンスターの爪が空中で凍りつき、砕け散る瓦礫が空に浮かんだまま静止する。
 さらに奥では、巨龍ヨルムンガンドが顎を開け、灼熱のファイアブレスを放たんとする寸前で止まっていた。

「……とうとう幻覚でも見始めたか?」
【やぁ、レオ・バルーザ】

 目の前に現れたのは、銀白の宇宙服を纏う得体の知れぬ存在。顔は反射するバイザーで覆われ、性別すら分からない。
「誰だテメェは……宇宙人ごっこか?」
【幻覚ではない。君に“力”を取り戻させるために来た】
「力なら、俺には武装支配があるんだが?」
【効率が悪い。剣の声に飲まれ、頭を抱えているようでは話にならん】

 宇宙服の男は嗤った。

【俺の名はアルフロード1331。この世界の住人は俺を“宇宙人”と呼ぶ。まあ地球から来た異邦人とでも思えばいい】
「はーん、そりゃまた物好きだな」
【レオ・バルーザ。君には本当の意味で武装を支配してもらう。授けよう、“ワールドインウェポン”を】
「なんで英語!? 俺、英語は苦手だっつーの!」

 ツッコミを入れる間もなく、宇宙人の手が彼の頭に触れる。
 瞬間、時間が再び動き出した。
 灼熱のファイアブレスが迫る――が、レオの頭内から剣の囁きが霧散していた。
 脳裏に訪れる、久しく忘れていた“静寂”。

「……あれ?」

 思考がクリアになると、先ほどの言葉が甦る。

「ワールドインウェポン……?」

 何の意味もないはずの呟き。だがその瞬間、城に散らばるすべての魔剣が震えた。
 心臓の鼓動のように――ドクン、ドクン。
 吸収した1311本の魔剣が、さらに共鳴を始める。
 魔王城の壁、床、天井に埋め込まれた古代の剣までもが呼応し、次々と彼の中に流れ込む。

「な、なんだこれ……!」



 気づけば、13111本。
 すべての魔剣が彼の血肉となり、体内で脈打つ。
 理解した。
 武装支配とは、ただ武器を操るだけではない。武器の持ち主ごと支配すること。

「――立て」

 その一言で、空気が変わった。
 黒い影が揺らぎ、13111体の“魔剣保持者の幻影”が立ち上がる。

「そうか……これが本当の武装支配か。よし――てめぇら、行けぇ!」

 怒号と共に軍勢が動き出す。
 幻影たちは一斉にファイアブレスへ突撃し、爆炎と斬撃が激突する。
 城全体を揺るがす轟音。爆発の光に包まれながら、レオはただ立ち尽くす。両手には武器一つ持たず――。

「……なら、俺自身が剣になるだけだ」

 炎が晴れると同時に、レオは跳躍した。
 13111本の魔剣が宙で集合し、融合していく。
 剣と持ち主の魂が重なり合い、一つの巨大すぎる魔剣へと収束していく。

「う、ぐおおおおお! 重すぎんだろこれぇぇぇぇ!」

 その剣は雲を突き破り、星をも貫く。
 大地どころか惑星すら凌駕する質量。
 英雄王レオ・バルーザが振りかざすは、世界そのものを砕く大魔剣。

「――食らえやァァァァァァァ!」

 大魔剣がヨルムンガンドの頭部に落下した瞬間、爆発が起きた。
 龍の絶叫と共に、魔王城全体が紅蓮に包まれる。
 炎の柱が天を貫き、大陸を震わせ、海すら沸騰させた。

「ふははは! 人間……面白いわい!」

 ヨルムンガンドが笑い、そして爆散する。
 城は真っ二つに裂け、その残骸は地上へと落ちていった。
 レオ・バルーザは空に投げ出され、そのまま海原へ――。
 水面に落ちる直前、彼はにやりと笑った。

「これが……英雄王の、覚醒ってやつだな……」

 轟音と共に、海が割れた。








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