日本には１９４２年当時世界最強の機動部隊があった！

第５章 ハワイ攻略編

第１章 ハワイ攻略編 その３

第１章　ハワイ攻略編　その３

１２月２０日迄にはアメリカの３個任務部隊は壊滅し、ハワイへは１隻の帰還することは無かった。ハワイ司令部でもカタリナ水上偵察機を積んだ水上機母艦を出して味方艦隊の行方を捜していた。

３日間探しても艦隊の痕跡は見つからなかった。潜水艦も動員されたが、逆に敵の対潜部隊の攻撃を受け大半が帰還しない。

ミッドウェー島近辺には小規模な機動部隊と輸送部隊とその後衛の水雷戦隊や護衛部隊がいるようだ。カタリナ偵察機が接近してレーダーで捉えた画像を分析して分かった。それ以上近づいた偵察機は全て敵の戦闘機に撃墜された。

更に日本帝国が１２月２０日迄に世界に向けて、アメリカ太平洋艦隊の主力部隊にミッドウェー島東方沖にて大打撃を与えたと発表した。

大統領は海軍司令部に問い合わせた。味方艦隊の消息は如何なっている！

現在捜索していますが、一切の痕跡も発見されません。

では、１隻残らず壊滅したというのか？

３日間偵察機や潜水戦隊が捜索に努めましたが、痕跡が一切発見されないので結果としてそう判断しました。

アメリカ太平洋艦隊が全滅した？有り得ない事だ！そう言ってルーズベルト大統領は放心して座り込む。

大統領の閣僚達や将軍達も悲鳴に似た叫び声をあげ、がなり始める。

暫く喚いていると人々も落ち着きを取り戻していく。

大統領が顧問のハリーホプキンスに尋ねる。この様な事が起きるものか？

大統領、現実は受け止めなければなりません。

２年前の記事ですが、イギリスのインド洋艦隊が同じ様に１隻残らず壊滅したという記事です。

これは何かの間違いだと、皆一笑に付していましたが、如何やら真実だった様です。

それだけ日本海軍は強いと言う事です。我々も認識を改める必要があります。

あの、ちっぽけな東洋人の艦隊が我々西洋人の艦隊より強い？

そうです、此処に居る皆さんも認識を改めてください！現実を冷静に見つめるべきです。

何故この様な結果になったのか？分析する必要がある。海軍部長がそう叫んだ。

大統領は放心した状態から覚めない。

大統領しっかりして下さい！日本艦隊は太平洋艦隊を壊滅させた以上、次はハワイに来ますぞ！ハワイが落ちれば西海岸が危ないです！

そこで流石の大統領も現実に戻る。そうだ！ハワイを守らなければ！海軍部長どれだけの戦力を大西洋艦隊から回せる？

現在サンディエゴ海軍基地で新造艦の戦艦ワシントン及びノースカロライナが訓練中です。

東海岸でもサウスダコタ級戦艦サウスダコタとイリノイが訓練中で後半年で訓練が終わります。

そして同じく東海岸で訓練中の空母ホーネット及びヨークタウンが後３か月で大体の訓練が終了します。

ただ、パイロットはまだいません。現在航空部隊を編成中で後１か月後に部隊の編成が終わり訓練に入ります。

空母レンジャーとワスプが船団の護衛当たっているので今回の任務後一時的なら太平洋に回せますが、彼らが居ないと船団護衛の空軍部隊が不足します。

輸送船団なら低速の護衛空母を回せば良いだろう、戦艦部隊は３か月で訓練を終えサンディエゴに集結させたまえ。

大統領無茶です、３か月は。

半年後にはハワイは落ちているだろう！ハワイが落ちれば次の選挙で我々は負ける！此処に居るもの達は皆居なくなる。

何とか３か月で遣らせます。

護衛部隊も編制できるね。

大小の軍艦を集めれば一月で編成出来るでしょう。

では皆出来ることを遣って行こう！