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怪我させちゃったおはなし
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最近、セツくんとゆっくりお話しが出来てなくて寂しい。一緒に登校するし、一緒に下校もするんだけど、何故か転校生の石川くんも一緒。大阪から転校してきたから、石川くん心細いのかな?と思うと、突き放すわけにはいかないよね。
「……でも、寂しい」
「何がなん?」
「わっ、い、石川くん」
「ごめんごめん、そんな驚くと思わんかったわ」
そう言って笑う石川くんは、とても人見知りには見えない。見た目もかっこいいし、性格もサバサバしていていい人。すぐクラスに馴染めそうなのに、何で私とセツくんと一緒に居たがるんだろう。やっぱりセツくん目立つから、自然と惹きつけるのかなぁ。
「瑠々、行こう」
「へ?セツくん?」
「くすっ、次は理科室でしょ」
「あ!そっか、今準備するね」
「急がなくていいけど、忘れ物ないようにね」
「うん」
ぼーっとしちゃってた。石川くんならクラスのみんなと仲良くなるのも時間の問題だとも思うし、長い目で見守っててあげよう。うん、そうしよう。
「お待たせ、セツくん」
「行こっか」
「はーい!俺も連れてったげてー!」
石川くん、理科室の場所まだ覚えてないのかなぁ。でも、セツくんはどう思ってるんだろう。私みたいに、寂しいって思ってくれてるのかな。だけど、石川くんについて何も言ったりしてないのを見ると、何とも思ってないのかも。えー、それはそれで更に寂しい!
「瑠々!」
「ふぇっ?」
しまった!階段、踏み外した!か、顔から落ちちゃう!
「あ、れ……?」
「瑠々、大丈夫?」
「セツくん!ありがとう!ごめんね!」
「よか、た……」
「セツくん?セツくん!」
「神崎!大丈夫か!?誰か!先生呼んできてぇや!」
どうしよう。私のせいで、セツくんが……。
「望月さん、教室に戻って大丈夫よ。あとは、先生が見ておくから」
「いえ、私は……」
「神崎くん、ちゃんと受け身はとってたから心配することないのよ?」
「でも……」
「ほな、俺もー……」
「石川くんは戻りなさい」
「ケチやなぁ。まあ、二人のためにちゃんと授業のノートとってくるわ」
「あ、ありがとう、石川くん」
手をひらひらと動かして、石川くんは保健室を出て行った。ショックで動けなくて何も出来なかった私の代わりに、石川くんは冷静に対応してくれた。石川くんには感謝しかない。あとで、改めてお礼を言わなくちゃ。
「セツくん……ごめんね」
自分の不甲斐なさに涙が止まらなくて、私はセツくんの手をぎゅっと握った。お願い、セツくん。いつもみたいに、ぎゅってして大丈夫って言って……。
「瑠々、瑠々……」
「……ん。あれ、セツくん……?」
いつの間にか寝ちゃってたのかな。それとも、夢だからセツくんが私を起こしてくれてるのかな。
「もう、大丈夫だから。泣かないで」
「セツ……くん?」
「うん」
「……セツくん!」
よかった!よかった!夢じゃない!ちゃんとセツくん、私の手を握り返してくれてる!
「あ、目が覚めた?神崎くん」
「はい、ご迷惑をおかけして……」
「そういうのいいから。頭とか、どう?痛む?」
「いえ、大丈夫です」
「そっか、じゃあもう放課後だから。石川くんが荷物持ってきてくれてるし、もう帰りなさい。バレー部の関田先生には、私から伝えておくから」
「はい、では失礼します。行こうか、瑠々」
「あ、うん……先生、ありがとうございました」
「はーい」
何が何だか。ちょっと置いて行かれてる間に保健室をセツくんと一緒に出ると、すぐにセツくんは私を抱きしめた。いつもより少し強い力に、ちょっと不安でセツくんを見上げる。
「心臓も一緒に飛び出るかと思った」
「……ご、ごめんね。ちょっと考え事しちゃって」
私の肩に顔を埋めているからセツくんの表情は分からないけど、逆の立場だったらと少し考えれば、すぐにセツくんの心境を想像することは出来た。本当に、これから気を付けよう。笑顔が優しいセツくんには、いつでも微笑っていてほしい。私が原因で、笑顔を取り上げることはもうしない。あ、そういえば……。
「石川くん」
「え?」
「あ、明日!お礼、言わなきゃね」
あれ?石川くんの名前出したら、ちょっとセツくんの声が低くなったような。
「そうだね。ほら、帰ろう瑠々」
そう言ってセツくんはおでこに、ちゅっとしてきた。もう!ここは学校なんだってば!恥ずかしくて、いつの間にかセツくんを引っ張って歩く私の後ろで、くすくす笑うセツくん。本当に、よかった……。
「ありがとう、セツくん」
「大好きな瑠々のためなら、どうってことないよ」
「……」
「?」
「……私も、大好き」
「くすっ、ほんと可愛い」
うぅ、いつかサラッと言えるようになってやるんだから!
「……でも、寂しい」
「何がなん?」
「わっ、い、石川くん」
「ごめんごめん、そんな驚くと思わんかったわ」
そう言って笑う石川くんは、とても人見知りには見えない。見た目もかっこいいし、性格もサバサバしていていい人。すぐクラスに馴染めそうなのに、何で私とセツくんと一緒に居たがるんだろう。やっぱりセツくん目立つから、自然と惹きつけるのかなぁ。
「瑠々、行こう」
「へ?セツくん?」
「くすっ、次は理科室でしょ」
「あ!そっか、今準備するね」
「急がなくていいけど、忘れ物ないようにね」
「うん」
ぼーっとしちゃってた。石川くんならクラスのみんなと仲良くなるのも時間の問題だとも思うし、長い目で見守っててあげよう。うん、そうしよう。
「お待たせ、セツくん」
「行こっか」
「はーい!俺も連れてったげてー!」
石川くん、理科室の場所まだ覚えてないのかなぁ。でも、セツくんはどう思ってるんだろう。私みたいに、寂しいって思ってくれてるのかな。だけど、石川くんについて何も言ったりしてないのを見ると、何とも思ってないのかも。えー、それはそれで更に寂しい!
「瑠々!」
「ふぇっ?」
しまった!階段、踏み外した!か、顔から落ちちゃう!
「あ、れ……?」
「瑠々、大丈夫?」
「セツくん!ありがとう!ごめんね!」
「よか、た……」
「セツくん?セツくん!」
「神崎!大丈夫か!?誰か!先生呼んできてぇや!」
どうしよう。私のせいで、セツくんが……。
「望月さん、教室に戻って大丈夫よ。あとは、先生が見ておくから」
「いえ、私は……」
「神崎くん、ちゃんと受け身はとってたから心配することないのよ?」
「でも……」
「ほな、俺もー……」
「石川くんは戻りなさい」
「ケチやなぁ。まあ、二人のためにちゃんと授業のノートとってくるわ」
「あ、ありがとう、石川くん」
手をひらひらと動かして、石川くんは保健室を出て行った。ショックで動けなくて何も出来なかった私の代わりに、石川くんは冷静に対応してくれた。石川くんには感謝しかない。あとで、改めてお礼を言わなくちゃ。
「セツくん……ごめんね」
自分の不甲斐なさに涙が止まらなくて、私はセツくんの手をぎゅっと握った。お願い、セツくん。いつもみたいに、ぎゅってして大丈夫って言って……。
「瑠々、瑠々……」
「……ん。あれ、セツくん……?」
いつの間にか寝ちゃってたのかな。それとも、夢だからセツくんが私を起こしてくれてるのかな。
「もう、大丈夫だから。泣かないで」
「セツ……くん?」
「うん」
「……セツくん!」
よかった!よかった!夢じゃない!ちゃんとセツくん、私の手を握り返してくれてる!
「あ、目が覚めた?神崎くん」
「はい、ご迷惑をおかけして……」
「そういうのいいから。頭とか、どう?痛む?」
「いえ、大丈夫です」
「そっか、じゃあもう放課後だから。石川くんが荷物持ってきてくれてるし、もう帰りなさい。バレー部の関田先生には、私から伝えておくから」
「はい、では失礼します。行こうか、瑠々」
「あ、うん……先生、ありがとうございました」
「はーい」
何が何だか。ちょっと置いて行かれてる間に保健室をセツくんと一緒に出ると、すぐにセツくんは私を抱きしめた。いつもより少し強い力に、ちょっと不安でセツくんを見上げる。
「心臓も一緒に飛び出るかと思った」
「……ご、ごめんね。ちょっと考え事しちゃって」
私の肩に顔を埋めているからセツくんの表情は分からないけど、逆の立場だったらと少し考えれば、すぐにセツくんの心境を想像することは出来た。本当に、これから気を付けよう。笑顔が優しいセツくんには、いつでも微笑っていてほしい。私が原因で、笑顔を取り上げることはもうしない。あ、そういえば……。
「石川くん」
「え?」
「あ、明日!お礼、言わなきゃね」
あれ?石川くんの名前出したら、ちょっとセツくんの声が低くなったような。
「そうだね。ほら、帰ろう瑠々」
そう言ってセツくんはおでこに、ちゅっとしてきた。もう!ここは学校なんだってば!恥ずかしくて、いつの間にかセツくんを引っ張って歩く私の後ろで、くすくす笑うセツくん。本当に、よかった……。
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