女宇宙刑事マロン（１8禁）

７ マロン再び捕まる

７　マロン再び捕まる

　マロンがカプセルで眠っていると，突然，侵入者をしらせる音がカプセルの中で鳴った。エネルギーが完全に補充されるまでカプセルは開かないことになっているが，このように侵入者があった時など危険を察知したらカプセルの中の音でマロンに知らせるのだ。

　カプセルから出たマロンはシローの頭を撫でて，
「大丈夫だよ，防犯機器が作動して侵入者を防いでくれるから，安心して，シロー」

　マロンは，部屋にあるモニターで確認すると，銃を持った数人が屋敷の中に忍び込んでいた。マロンはどうやってここがわかったのか疑問だったけど，今は考えている余裕はない。

　まず，放水によって敵を玄関の方に飛ばした。すると，裏口からも侵入者がモニターで見えた。落とし穴に誘い込み，全員落して地下を通って下水道に落した。汚水の中に入っても泳いで逃げるだろう。

「シロー，もう大丈夫だよ～」

　その時，緊急のベルがなった。これは，急を要することだ！！

「感知しないで，敵が侵入したのか！」

　空いている換気扇から蜂のような小さな機械生物が何匹も侵入し，マロンに一斉に向かってきた。マロンのシルバースーツやマスクにくっつくと自爆して，まるでマロンは爆弾を受けているようだ。

　　バ～～～ン，バ～～～～ン，バ～～～ン

「ぎゃぅ～～～～，なんだ，こいつら～～あああ～～～・・・・・」

　火煙がマロンを襲って，あちこちの壁にぶつかって，衝撃で体の動きが鈍くなる。それでも，

「シルバーソード！」

　マロンは剣で叩き落すが，数が多く，逃げるしかない。でも，大切なシローがいるので，どんどんやられていく中で，マロンは戦った。

「シロー，速く，逃げるんだ！！！」

　マロンは，出入り口を開けてシローを部屋の外に出した。そのドアから，敵が電気棒や銃を持って侵入してきた。表も裏もロックしたはず，どこから・・・・・・・・

「俺たちは，建物の地下から侵入したんだよ」

　ドス！　ビシ！　バ～ン！　

　マロンは弱っているので一方的に打撃でやられ，

　ビリビリビリ～～～～～～～～～～！

　マロンは，電気棒を何本も体に付けられた。

「ゥオオオオオオオ～～～・・・・・・」

　銃を持っている敵が発射すると，大きな網が出てきてマロンを投網のように動けなくした。

「シルバーシューター！」

　マロンは，シューターで網に穴を開けて逃げることができたが，敵に囲まれた。天井を突き破って逃げようと，右手を上にあげた時に，

「マロン，そこまでだ！」

　敵がシローを連れてきて，頭に銃を向けていた。

「わかった！抵抗はしない！捕まるから，だから，シローは逃がして！！」

「よし，マロンを絶対に逃げられないように，この箱に入れろ！犬も一緒に連れていく」

「シロー，シローを放せ！！」

　マロンは，また，尋問部屋へと連れて行かれたのだった。