empathy

hana4

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8.

最初はもう彼との「同期」が終わったのかと思った。

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勢い余ったお出かけの「約束」は、もうずっと楽しくて……

1.5時間があっという間なのは初めてだった。


途中同級生に似た姿が同じ車内に乗り込んで来た時に、一瞬涼君の表情が曇った。

それと同時にドクンと私の心臓も重く疼き、まだ彼と「同期」しているかどうかの疑いが消える。


でも「東京」が近づくにつれて不安は段々と消えて行き……

身体の中の焦げ付きも、見えない位に小さくなっていた。



「東京」に着くと不思議と足取りは軽くなり、何もかもがキラキラしていた。
こんなに人で溢れているのに、私たちの普段の関係性なんて一人も気にしないし興味もない。


が実体化したようなモノが沢山あって、ただの街中なのにを忘れさせてくれるようだった。


二度とすれ違わない人達の間を、弾むようにすり抜ける。
視界にいつも涼君がいて、恥ずかしいけど安心していた。



同じものを見てワクワクして、同じ所に寄りたいと思った。
初めての体験にドキドキして、食べたい物もタイミングも同じ。
話題が尽きるはずがなくて、会話の中で二人の言葉がシンクロする度に面白くってキュッとなった。

その度に二人で顔を見合わせて大笑いしていたけど、

少し日が陰り始める頃には寂しさが顔を出してくる。
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