感じさせて……。

紫倉 紫

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ゆめ6

二十一

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「後で、しっかり洗わないとな」
 そんなことをしたら、ほつれがひどくなる。いつも自分で洗うつもりにはしているのに、気づかないうちに洗濯されている。
 私はショーツを脱いで、手の平の中で丸めた。
「自分で洗うから、良いです」
「それじゃ、研修にならん。教授は体を洗い合うのがお好きなようだからな」
 体……?
「早く風呂に入らないと、床に落ちるぞ」
 糸を引いていたのが何なのかわかった。途端に恥ずかしくなる。
 私はショーツを握りしめたままバスルームの中に逃げ込んだ。
 奥村さんが入ってくる前に、下着も、すっかり濡れてしまった部分も洗ってしまいたい。
 お湯をひねってまずは下着を手洗いする。ぬめりさえ落とせればそれでいい。
 体に一度お湯をかけたところで、奥村さんが入ってきた。
 私のすぐ後ろに腰を下ろした。手桶を取り上げられる。
「よく洗わないと湯船にとけだすからな」
 意地悪な言い方をする。
 背中にお湯をかけられた。続けて、自分にかけている。
「今日も一日に何度も入るからな。皮脂を落としすぎるのは良くない」
 奥村さんは蛇口をひねりシャワーを出した。シャワーヘッドを取って、私の背中をこすり始めた。
 奥村さんの手が微妙な力加減で、時々ピクンと反応してしまう。
 お湯が、前側からかけられた。その後で、後ろから回ってきた手に乳房を持ち上げられた。
 
  もう少し、撫で回されるのかと思ったけれど、両胸を軽く流してあっさりと肩へ移った。
 腋の下をこすられたため、くすぐったくて身をよじる。
「きくんだな」
 少し馬鹿にした口調だ。
 次は脇腹をくすぐられた。
「やめてください」
 くすぐられるのは好きじゃない。奥村さんはすぐにやめた。
「くすぐったがられても、あまり面白くないな」
 私が嫌がっているからやめたわけではないらしい。
「その座り方だと洗いにくいから、椅子に座ってくれ」
 ほぼ正座のようになっていたのを、かえさせられた。
 太股にお湯がかかった。徐々に足の付け根へと近づいてくる。
 太ももと太ももの間に右手がさしいれられる。
「洗えるように、開け」
 少しだけ隙間をあける。
「もっとだ」
 もう少し開いた。
「まだ足りない」
 足を強引に開かされる。奥村さんが蛇口に手を伸ばし、さらにあけた。
 太ももにかかるお湯の勢いが強くなる。
 その後、足のつけ根にシャワーヘッドを押し付けられた。
 お湯が温かい。
 奥村さんが襞をよけて洗い流そうとする。お湯に刺激されたせいか、尿意を催してきた。
 お風呂での研修が終わるまで我慢できるだろうか。
 トイレに行かせて欲しいと頼むかどうかを悩んでいると奥村さんがシャワーをはなした。
「この辺りは石鹸をつけるか」
 ボディーソープのついた指でなぞられる。執拗にはされなかった。
 あっさりとお湯で流して終わった。
「お前に後で丹念に洗って貰うから、俺は軽く流すだけにしておく」
  
 背後で自分の体を洗っている。
「とにかくまずは体を温めてよう」
 一緒に湯船に入る。奥村さんの足の間に座らされる。
 お尻に堅いものが当たっている。さっき洗い流したばかりなのに、濡れてきたのが自分でもわかった。
 
「教授でも、一緒に風呂に入ればこのくらいのことはしていただろう」
 
 奥村さんの手が、乳房に触れる。
 
 胸の動きに合わせてお湯の表面が揺れる。感じてしまいうつむくと、水の中でうごめく奥村さんの手が見えた。
 変な気分になって、真正面にある給湯器のリモコンに視線をうつす。
 41℃のお湯の中で体を触られて……
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