ソシャゲの相棒(♂)は異世界転移したら美少女(♀︎)だった!?

雨夜☆ドリー

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~第四章~

いざバルトロ領へ!【四】

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 早朝、グラン·カルロリムの広場には多数の馬車と人でごった返していた。

 ギルド職員の人達が馬車に誰が乗るとか、《蒼き深雷》のギルドメンバーに、どの馬車を護衛するかと指示を出してくれている。

 「ここまでギルドが仕切ってくれると助かるわね」
 「そうだね、僕らは見てるだけだもんな…」
 僕とレインは自分らが護衛する馬車の横で颯爽と指示を出すギルド職員を眺めながら、そんな会話をしていた。

 「おはようございます、リョウマ様、レイン様」
 暇そうにしてる僕らに声を掛けて来たのはアニマさんだった。
 「おはようございます、ギルド職員の皆さんテキパキと指示を出してくれてありがとうございます」
 「いえいえ、此方としてもバルトロ領に支店出せたりとメリットは有りますから、これくらいは」
 「そう言えば…アニマさん。支店長になる方って何方です?」
 「あれ?マーチン様聞いていませんか?」
 「えぇ、聞いてないわよ」
 「私です。不肖ながら、このアニマが努めさせて貰います」
 「あ、そう。えー!アニマさんなの?」
 レインは流してからの突っ込むと言う高度な技術を発揮した。
 「まぁ、アニマさんなら安心です」
 「《大鴉の尻尾レイヴンテイル》の皆様に便乗して、私も大出世しました。ありがとうございます」
 笑みを浮かべるアニマさんに僕らは、いえいえと返事をする。

 「では、そろそろ準備が終わりそうですね。また後ほど…」
 「うん、またねアニマ支店長」
 レインがアニマさんを弄り、恥ずかしくなったアニマさんは小走りに雑踏に消えた。

 「さて、僕らもそろそろかな?」

 そんな時僕らの背後から声を掛ける人物がいた。
 「【剣豪】と【戦姫バトルプリンセス】とお見受けする。ちょっといいかな?」
 一瞬自分達の事を呼んでるとは思わず無視をしてしまった……が慌てて、自分らの二つ名を思い出し声の方を振り向く。
 そこには青い甲冑姿の男の人と青いロープを身にまとった女の人がいた。
 「私たちは今回の護衛につく《蒼き深雷》のギルドマスター、【雷轟】ビダンとサブマスターの【風雷の魔道士】カリンと申します」
 
 【雷轟】【風雷の魔道士】二つ名を持つSランクギルド《蒼き深雷》のギルドマスター、サブマスター。

 青いロープを身にまとった女の人、カリンさんが紹介をしてくれる。
 「はじめまして、《大鴉の尻尾レイヴンテイル》のサブマスター、リョウマ、レインです。今回の護衛よろしくお願いします」
 僕は自分とレインを紹介する。
 「ほほぅ、この御仁が戦姫バトルプリンセス……」
 ビダンが顎髭を触りながら銀髪の小柄なレインを見つめる。
 「なに?」
 「いやいや、気分を害されないで貰いたい。しかし、ちょっと想像してた戦姫バトルプリンセスと違ったのでな」
 「ビダン、女の子を舐めくりまわしたら嫌われますわよ」
 「舐めくりまわした記憶はないぞ、カリン」
 「あー、もういいわよ。とにかくよろしくね」
 (レインさん雑ですよ………)
 
 挨拶を済ませたビダンとカリンは、今度はクエストでね!と言い残し持ち場に戻って行った。
 「なんか出発前から疲れたわね……」
 「ははは、お疲れ様。でも二つ名……慣れないね」
 「それね……私なんか呼ばれたら恥ずかしいわよ」
 「えー?そう?僕はレインの二つ名好きだけどな~、レインに似合ってると思うよ?」
 「ふぁあ!…………………あ、ありがと!」
 そう言うと顔を赤らめて下を向いてしまったレインだった。


 「皆の者!準備はいいか!これよりバルトロ領へ出発する!いざ!参らん!」
 「おー!」
 マーチンさんがまた随分と張り切っている。
 「《蒼き深雷》のギルマスもヤバそうだけど、ウチのギルマスも負けてないわね……」
 「レインさんや………それは言ってはいけないヤツ……やで?」
 「事実じゃない?」



 総勢百四十名の行進がバルトロ領へ向けて始まった。
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