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五章

商国滅亡の話

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 グレゴにクソ親父が娼館を利用していたことを告げ口しようと思ったが、これ以上グレコの精神的安寧を脅かすのは可哀想だから止そうと思った。
 俺だったら浮気に近いことをされたら嫌な気持ちになる。
 だがこの世界がそのことを推奨するかのように愛人を持つことが当たり前な風潮がある。
 だから伝えること自体は大した問題ではないが、それに良い気をするかどうかはまた別の話だ。
 特にグレコは、母を抱いた父親との子の俺を酷く恨んで虐めたほどだ。
 俺個人としても日本人の価値観としても、それは許される行為ではないとは思っていたが、グレコ本人の感情からしたら良い気はしないだろう。

「おかえりなさいませリアス様・・・わたし、少々用事を思い出したので少しお暇させていただき------」

「そんなこと言って逃げるなよイルミナぁ」

 家に帰って早々ガリオ様はイルミナに抱きついて頬ずりをしている。
 俺達が解放されるためにイルミナには犠牲になってもらった。
 許せイルミナ。

「ふぁぁあ、騒がしい------」

「兄貴、目を覚ましたからってうるさ------」

 そしてガリオ様が最もターゲットにされる人物がいる。
 それがこの二人だ。
 ガリオ様の実の娘のプラムと、その親友のアルナ。
 イルミナから手を離した後の勢いは凄まじい者だ。 
 なにせアルナの実力が上がった理由の一つとして、この人があるんじゃないかと思うくらいだな。

「ひゃああ離してぇお父様ぁあ」

「アハハハハ!俺の愛しのマイスイートハニーちゃん!一年ぶりのパパだぞぉ!」

「なんでガリオ様がここにいるのですかぁあああ!お父様同様あと三年は戻らないはずでしょぉお」

 そうなんだよな。
 アルジオもそうだが、ガリオ様も含めた辺境遠征貴族は三年間在駐のはずなんだ。
 本来であればここにいるはずがない。

「あ、それは私かお話しします」

『リアス、彼は誰ですか?』

 クレが俺の肩に飛び乗ってくる。
 そう、まずは紹介をしないとな。

「その前に、この人は元ロックバンド商国からやってきたアル・マニュオートさんだ」

「アルです。以後、お見知りおきを」

「イルミナ、悪いんだけどお茶用意してくれるか?メルセデスがいないからさ」

 メルセデスは幼馴染みのマーサさんの家に今はいるらしい。
 まぁ妹であるリリアーナもいるし、今回はゆっくりと休暇を楽しんで欲しいと思って連れ戻してはいない。

「かしこまりました」

「じゃあこっちで話をしよう。一応アルナも次期当主なんだからアルジ------クソ親父の代わりに出席するとして、スノーはどこいる?」

「呼んだかい?」

 のそのそと歩いてくるスノー。
 この屋敷の奴らは、家にSランクの魔物であるフェンリルがいるというのに、スノーの性格というか狼柄というか、それにほだされて最早普通に暮らしてる。
 しかし今日初めてみるフェンリルに、アルさんとガリオ様は驚きを隠せない。
 
「なぁ、リアスくん。この狼ってまさか・・・」

「あー、彼女はフェンリルのスノー。訳合って居候してるんです」

「うーんまず、いいかな。その訳が一体どういう理由なのかを知りたいんだけど」

「それよりもロックバンド商国を滅ぼした人物がこの国の国境まで来た方が問題だと思う。ここには兄上もいるし」

「魔物の件もそうですが皇子達は何故アルゴノート領に?陛下がヒャルハッハ王国へと出払っているのは知っていましたが」

 たしかに、ここに結構有名というか立場がすごいのが揃ってるよな。
 皇子二人に公爵令嬢、宰相の子息、英雄の息子、聖女。
 そして神話級の精霊二体にSランクの魔物が七体。
 今この国でこの領地より安全な領地があるだろうか?

「ちょっと兄がやらかしちゃってね。グレシアと婚約解消したわけ」

「えぇ!?グレシア様、皇太子妃じゃなくなったのですか!?」

「そもそもアルバートは皇太子じゃないわよ?」

「あ、そ、そうでした。いやそうじゃなくて、じゃあアルバート様は反省の意味でここに?」

「いや、常識を学ぶ為だね」

 ガリオ様は空いた口が塞がらないようだ。
 何故皇子であるアルバートが常識を学ぶために、男爵家に世話になることになるのか不思議なのだろう。

「リアスくん、一体殿下に何したんだ?」

「真っ先に俺を疑わないでください。そんなことどうでもいいですから、早くアルさんから情報をいただきたいです」

『相変わらず話の腰を折るのが得意ですね彼は』

 クレの言葉は辛辣だが、その声はガリオ様には届かない。
 精霊の声が聞こえるのは生身では俺の知る限り俺とミラだけだしな。

「そ、そうだね・・・」

「お待たせ致しました。まだ部屋に入っていなかったのですか?アル様、どうぞこちらへ」

 イルミナがガリオ様を無視してアルさんを部屋へと案内していく。
 一応客間だ。
 
「それじゃあアルさん、おかけください」

「あ、失礼致します」

 お辞儀すると先に席に着いた。
 俺達も倣うように席に着く。
 
「じゃあここは一応僕が仕切ろうか。あ、あとアルさんには悪いけど、なんか兄上を思い出すから僕は姓で呼ばせて貰うね。マニュオートさんが起きた現状についてまずは教えて欲しい。まだ何も知らされていない人もいるからね」

「は、はい!それはつい先日、数日前の出来事なのですが」

 アルさんはロックバンド商国で起こった出来事を話始める。



 それはいつもと変わらない晴れの日だった。
 商業国家ロックバンド商国の国民達はいつも忙しい。
 この国の大半の人間は行商人をしていて、常に色々な国に出張に出ているのだ。
 そのため後ろ盾になってもらっている国も多い。
 だからいつも通りこの国は戦力をあまり持たないと言うのに平和に暮らしていた。
 あまりというのは、最低限行商の際に魔物を倒してもらう護衛くらいはいるためだ。

「今日はお前どの国に行くんだ?まさかライザー帝国じゃないだろうな?」

「ハハハ、そんなとこ頼まれても行かないぜ」

「アルはいいよなぁ、新聞記事を書くだけの生活をしてて。まぁおかげで帝国の評判は代表の耳にも入ったから、あそこに行かなくてもお咎めはないけどよ」

「へへん!今日も仕事があるから行くなー!お前も営業ガンバレよ!」

「お前もな!俺の悪い記事とか書くんじゃねぇぞ?」

「それは知らねー!」

 この国での帝国の評価は一番低い。
 故にこうして行商に出る前の雑談に絶対に出る名前となっている。
 今日も今日とで、平和な日々を送っていた彼らだったが、それは唐突に終わりを告げる。

「おい、あれなんだ?」

「どうして空を指さして?まさかハーピィの襲来かぁ?眩しいな。護衛の方、高い金払ったんだから頼むぜぇー」

「かしこまりました」

 行商人に呼ばれた傭兵の男は、その屈強な肉体を駆使してジャイアントベアにも引けを取らない実力者だ。
 国の防衛力こそゼロだが、行商人個人に至っては防衛力はかなり高い。
 だから想定外の事態でもない限り、行商人の安全は保たれる。
 そう、想定外の事態でもなければ。
 
「ん?消えた?」

「おさがりください!」

 傭兵は行商人を背にして、守るように武器を構える。
 彼の長年の勘が危険信号を出していたのだ。
 そしてそれは正しかった。
 しかし彼は正しいことにのだが。

「へ?」

「う、うぁああああああああああ!」

 傭兵の首が宙を舞ったのだ。
 続いてその依頼主の叫び声と同時に、行商人全員の首も飛ぶ。

「んー、こんなものかー」

 周りにいた人間がその場に似つかわしくない人物が現れたというのに、何も言わなかったのは理解に追いつけなかったのか、或いはその美貌に目を奪われたか色々と理由はあるだろう。
 しかしそのわずかな隙が運の尽き。
 次々と首が刎ねられ、気がつけばその人物の周りに血溜まりができていた。

「そうだ!実験実験!せっかくはるばるこんな国に来たんだから、ちゃんと益のあることしないとね!」

「ひっ!」

 顔に返り血を浴びながら出すその笑顔に、住民達は恐怖を感じる。
 そして呪文を唱え始めたのだ。
 魔法の詠唱だろう。
 そして詠唱を紡ぎ終えたところで、周りの血溜まりが凝縮されていき剣の集合体となった。

「どう?すごいでしょこれ?」

 何がすごいかわからなかった住民達だったが、そんなこと知らぬ顔で剣を前に向ける。
 その場から逃げ出すもの、呆然と立ち尽くすもの、何もかもわからなくなって笑い出す者、色々いたがその命は摘まれてしまう。
 血で出来た剣が弾けて、人々に血が降り注いだ。
 ほとんどの人間は穴だらけになりその場で倒れてしまう。

「あははっ!やっぱり理論は正しかった!血でもこの攻撃はできるんだ!」

 そう笑う人物の名前はガーナ。
 白銀の二つ名を持っているとは思えない人、今は身体中に返り血を浴びている。

「まだまだ色々な実験ができる!ふふふ!楽しみだなぁ」

 それから1時間の大虐殺が起こり始める。
 国家戦力こそ所有してはいないが、戦力は帝国に勝るとも劣らない国家がたった1時間で壊滅状態にまで陥る。

「アハハハハ!君達の代表、獲ったどぉ!ははっ!」

 髪を引っ張り上げて、ヴォルフ・リスカースルの首を掲げているガーナのその顔は、とびきりの笑顔だった。
 その恐ろしい光景は、その場にいた生き残り全てが恐怖を感じ、本能が逃げろと警鐘を鳴らしている。
 流石の国民もこの状態でまともに国に残ろうとしているものはおらず、気がつけば生き残りは次々と別の方へと走り出していた。
 少しでも長く生き延びるためだ。
 
「逃げないでよぉ~」

 まず最初に狙われた団体は、馬車を全力で走らせていた。
 しかしそれを嘲笑うかの様に建物を壊して、彼らをその下敷きにした。
 生死は不明だが、まともに下敷きになって生きてはいないだろう。
 建物の下から流れ出る血がそれを示している。
 次に狙われた奴らは建物もないもない田舎を駆け抜けていた。
 しかし周りにあった畑が急にひっくり返り、サンドイッチの様に押しつぶしてしまう。
 土が崩れ去った後には、小さな山ができたが丸で墓標にするかのようにガーナが傭兵から拾った剣を突き刺した。
 それからも次々と殺されていく人々。
 そんな中、国境から出ることに成功した人物達がいる。
 アル・マニュオート達一行だ。
 彼等は上手いこと包囲網を掻い潜り、国を後にしていたのだ。
 国外に出るまでは這いずって移動し、外に出た瞬間に止めてあった馬車を走らせ、全力で国から距離をとった。
 馬車を1時間ほど走らせたところで、彼等の緊張の糸は切れる。
 
「白銀のガーナ・・・恐ろしい」

「しかしこれからどうするんです大将?」

「どうするもこうするも、別の国に亡命するしかないだろ」

 彼等は国内外で新聞記事を作るメディアインストラクター。
 当然恨まれている国も多い。
 そんな彼等を受け入れてくれる国を探さなければならなかった。

「どこに逃げるんです?」

「ここから近いのは帝国、か」

「嫌ですよ!あんな生き地獄の国なんて!」

「じゃあそれよりも遠い場所に行くか!追いかけてくる可能性だってあるんだぞ!」

「そうそう!逃がすわけないじゃーん」

 その声に恐る恐ると振り向く彼等。
 そこには空高く浮かんでいる一人の人物、白銀のガーナがいた。

「ッ!?馬車を全力で走らせろ!」

「ハイヤーっ!!」

「そうそう!そのくらいじゃないと何も面白くないよね!」

 しかしそう長くは逃走できない。
 気がつけば馬車が崩壊して、外へと投げ出される彼等。
 それでも生き残ることを諦めず必死に走った。
 後少しで帝国の国境と言うところで、彼等は追い込まれてしまう。
 手を伸ばせば届く距離だと言うのに届かない。

「ざ~んね~ん!ゲームオーバー!アハハハハ!さぁ誰から殺して------危ないなぁ」

 もうダメかと思われたところで、視覚からの投げナイフがガーナ目掛けて飛んできたのだ。
 しかしそれも指二本で受け止められてしまうが。

「帝国国境遠征、警備代表のガリオだ!何者だ」

「あちゃー、帝国の国境ギリギリだったから油断した。そんなのいるんだ。でも関係ない。まだここは国境------」

「知らないのか?国境は本来壁があるものだ。それがない時、明確な指標を示すために作られた基準値があることに。それは雪の有無」

 ライザー帝国は何故か雪が降らない。
 理由はわからないが、ライザー帝国を出た瞬間には年中雪が降っているのだ。
 それで出来たのが、雪原であるかどうかの基準。
 そしてアルを含めた彼等は、身体半分が国境へと入っていたのだ。

「へぇ」

 笑ってこそいたが、ガーナのその瞳はまるで笑っていなかった。
 獲物を横取りするなと言う獣の目だ。

「じゃあ何?こいつらを見逃せってこと?」

「そうだ!彼等はこの国に不法侵入を犯した!これは我が国の体裁として、裁きを下さないといけない」

 ガリオの言っていることは無茶苦茶ではあった。
 別に不法侵入をしたところで外に追いやるだけでいいからだ。
 しかし先程の光景から見て、外に追い出せば彼等は殺されてしまう。
 それは寝覚が悪くなるので、ガリオは彼等を助けることにしたのだ。

「ふふっ、まぁお父様も帝国とまだ揉める気はないだろうし、今回は退くよ。それにアタシが何をしたか世界中に伝えてもらわないといけないしね。よかったねー君。命が救われてさ!」

 そう言うとガーナはその場から消えてしまった。
 それと同時にガリアの後ろにいた貴族兵達が次々と尻をつく。

「ガリオ様!あれ白銀のガーナですよ?翁国翁女です」

「わかってるよアルジオ。正直生きた心地がしなかったよ」

 それはガリオ自身が速さ以外に突出したものがなく、鍔迫り合いになるだけで弾けてしまうほど非力だったからだ。
 つまり一撃で仕留めなければ、不利になるようなタイプだった。

「とりあえず君たち、これからどうする?その服装的にロックバンド商国の新聞記者だと思うけど」

「あ、えっと。助けていただきありがとうございます!」

「礼は要らない。どうするかどうかだけ聞いてるの」

 彼等は形はどうあれ帝国民、そしてガリオの領民を苦しめた国の者だ。
 ヘルナーリット領もまた、リアスがいなければ飢えで死んでいた者も少なくなかったのだ。
 しかも平民にも分け隔てなく接していたガリオが頭に来ないはずがなかった。

「あ、あの」

「まぁいいや。そこに駐屯所がある。そこで話を聞こうか」

 そう言って彼等を駐屯所へと案内していくガリオ。
 そしてそこで初めて彼は、ロックバンド商国が滅んだことを知った。



 アルさんの話を聞いて、俺は末恐ろしい事実があると思った。
 白銀のガーナは本当に一人で国を壊滅させたのか。
 そして神話級の精霊と契約していると言っているのに、おそらくそいつを連れていなかった。
 人間が単体で魔法を行使している様子はこの世界では稀だ。
 なにせ精霊と契約することで魔法が使えるようになると言うのがこの世界の常識で、実際のところ魔法を使っているのは精霊であるためだ。
 つまり人間単体で魔法が使えることに考えられる理由は三つ。

 一つは限りなく可能性が低いが、自力で魔法行使が出来ると言う思考に至ったこと。
 それは人間である以上、幼い頃から精霊とともに魔法を行使していたのだから可能性は低い。

 二つは精霊を精霊共鳴レゾナント等で隠していたこと。
 これも聖獣以外で出来る前例が無いから、選択肢から除外しておこう。

 三つは俺やリリィと同じ転生者である、もしくは転生者と関わりのある人間であること。
 これは最悪のパターンだ。
 転生者は自力で魔法を使えると言うことに気づく可能性が高く、何より転生特典があるため他二つよりも実に厄介だ。

「くっ、まだパズルのピースが足りないな」

「ロックバンドは等々滅んだのね。私が昔氷漬けにした時は生き残ったのにすごいわ」

 フェンリルの伝説はスノーの奴が作ったのか。
 ってことはこいついくつだ?
 そんなことを思ってるとスノーに睨まれたので俺はそっと目を逸らす。

「俺的にはこれだけの情報は、辺境に残すよりも帝国中に知らせる方がいいと思って新聞記事を作りばら撒くことの許可を出した次第です」

「うーん、個人的にはロックバンド商国にそれだけする何かをエグゼリアガソにしたんじゃないかと見てるんだけど、マニュオート殿は何かわかる?」

 いくら狂人と言っても国境で退ける人間が、どの国ともパイプのあるエグゼリアガソをただで滅ぼす理由にはならない。
 それなりの、例えばライザー帝国同様に商会を全て撤退させるとか言っていれば、報復に滅ぼす選択を取っていても不思議ではない。
 白銀のガーナの実力を見せるにも良い生贄となるし。

「私からはなんとも。ですがおそらく代表が何か命令を下したのでしょう。報復としては余りにも恐ろしいものでしたから」

 そうなると、彼をただ抱えるのは負債になりかねない。
 うーん、どうしようかな。
 
「リアスはどうする?ビジネスパートナーにしたいって言ってたけど、彼を匿うメリットよりもデメリットが大きそうだよ?」

「それは考えていたところだ。でもまぁそれよりも先にやることあるだろ」

「だね。ガリオは至急、今から書く僕の皇印のついた書類をアデルに送って!」

「この事を宰相様に伝えるのですね。かしこまりました」

 とりあえず現在一番立場の偉いアデルさんにそれを伝えることは先決だ。
 俺達じゃどうしよもできない政治案件だしな。

「僕もここは戻った方がいいかもしれないけど------」

「やめとけ。おそらくこの国で一番安全なところはここだろ。一応滅ぼした国民を匿う国に矛先を向けないとは限らないしな」

 まぁ可能性は低いけどそれが正解だろう。
 あとはアルさんをどうするかだが。

『良い考えがあります。ガリオに帝都に行った後亡命者を全員連れてくるように言ってください』

 クレから聞いた内容を俺が伝えるとわかったとガリオ様は頷いた。
 そして早々と書き終えたジノアの書類を持ち、ガリオ様はアルゴノート領を後にした。
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