ツァオベラーの結婚

三日月千絢

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フォークナー家の御屋敷に着いたと従者に言われ、私とメルキゼデク様は馬車から降りました。森の、木と土の匂いに私は目を瞬かせ――

「フォークナー家は、御屋敷を移さなかったのね」

私のものではない懐かしさが胸いっぱいに広がります。幾度も幾度も、この一族に救われた魔女たちの魂の歓喜を感じました。メルキゼデク様は立ち竦んだ私の手を取って、御屋敷に向いて歩き始めました。

「旦那様、お帰りなさいませ。ベールマー家のお嬢様も、ようこそいらっしゃいました。陛下より伝令をいただき、使用人一同お待ちしておりました」
「…またあの人か。レイン、彼女はエデルガルトだ。婚約者だから丁重にな」
「もちろんでございます。エデルガルト様、私はフォークナー家筆頭家令のレインと申します」
「ご丁寧にありがとうございます。エデルガルト・ベールマーです。どうぞ、よろしくお願いしますね」

レインと名乗ったお父様と同じぐらいの年齢をした殿方にカーテシーをしました。ウン十年ぶりの令嬢らしい礼儀をしました。何処に出しても恥ずかしい伯爵令嬢です。というか、二十歳で令嬢というのは恥ずかしくありません?早く返上したいとすら思います。

レインはにっこり笑ってくださり、メルキゼデク様から荷物(恐らく着替え)を渡して、そのまま歩き始めました。手を引かれ、フォークナー家の中を歩くなんて初めてです。本当に初めてのことばかり。

「エディ?」
「メルキゼデク様は、不思議な御方ですね」
「不思議?俺がか?」

私の言葉に、本当に不思議だと思ったのでしょうきょとんとして私を見下ろします。しかし、私はそれ以上の言葉を紡ぎませんでした。

メルキゼデク様にも、恐らくフォークナー家の血が流れているのでしょう。母君様がフォークナー家の生まれという線が濃厚そうです。あとで教えてもらうことにして、私は廊下から窓の外を見ました。晴れた夕日が差し込む柔らかな御屋敷。

戻って来れたという安堵感が私を包み込んでいるのは、きっと此処に歴代の魔女たちが眠っているからでしょう。魂がなくても、彼女らは確かに私なのです。

「明日、礼拝堂にお伺いしたいのですが大丈夫でしょうか?」
「案内しよう。それで、俺が不思議というのは教えてくれないのか?」
「あら、そんなに知りたいのですか?」
「あぁ。生まれてこの方三十年初めて言われたからな」
「そうでしたの。ただ、なんというか私の知っているフォークナー家の人間と雰囲気とか色々似ていたのですわ。確かにメルキゼデク様は王家の男。間違いなくギルトロメアの血を脈々と受け継いでいるのが分かるのです。しかし、この御屋敷に入ってからでしょうか。どことなく、かつての魔女の背を守ってくれた当主たちと似ていると感じてまして」

メルキゼデク様は私を見る目を大きく見開かれました。私はメルキゼデク様の蒼い目から目を逸らして、窓の外に広がる森を見ました。

「それは、」
「私、貴族社会に出たことがないので詳しいことは知らないのですが、メルキゼデク様のお母さま、前王妃様はフォークナー家のご令嬢だとお聞きしています」
「いや、母は市井の生まれで、結婚のために公爵家の養女に入った。母の両親は平民だったと聞いている」

夕日が差し込む廊下で、手を繋いでいる私とメルキゼデク様。ふたりだけで、取り残されたような錯覚に陥りながら私は片手で抱えたままのグリモワールに力を込めた。

「フォークナー家は、純粋な能力と絶対的な忠誠心を持って建国前の時代より王族に仕えています。その功績から公爵という爵位を戴き続けている稀有な一族です。他の貴族と一線を引き、王の番犬として名を馳せていますね。それは、今も変わりませんか?」
「…変わらない」
「フォークナー家は王族に対して神聖視をしている節があります。それも?」
「……変わらないな。前公爵は、特にそうだった」
「ずっと降嫁を受け入れてませんね?」
「あぁ。王族からの降嫁は絶対に引き受けてはならぬと。エディ、君は一体何を」
「でしたら、可笑しいなと思いまして」
「可笑しい?」

暴く。私は、逸らしていたメルキゼデク様の目を見て。

「王族にフォークナー家の血が入ることはあれど、フォークナー家の血には王族の血が入ることはない。けれど、メルキゼデク様にはフォークナー家の血を感じるのです。確かに王族の血は色濃く出ています。陛下とお顔が似てらっしゃいますし、魔力の質も王家のものその物です。しかし、魂の質は何処から見てもフォークナー家のもの」
「っ」
「私、メルキゼデク様に『この国によく生れ落ちている』理由を聞かれてから、ずっと考えていたのです。この国の王たちは魔女の生を許して願ってくださいました。そして、フォークナー一族は私を支えてくださっていた。亡骸まで丁寧に葬ってくださっている。ということは、私はずっとこの国に求められていたのではないかと」
「それは、どういう」

私を願ったのは、魔力の多い幼馴染として面識があった殿下。その下には盾の子アイギスがいて、殿下があの子の侍女にと私を願った。その私は、まぎれもなく魔導書の魔女であった。

ギルトロメアの時代とは反対だったのだ。あの子に乞われたギルトロメアが私を探しだして、魔女として名乗り上げた私をあの子の側に置いた。

「先見に定評があったギルトロメアは、恐らくフォークナーの当主にもう一つの血脈を作るように言ったのでしょう。公爵ではないフォークナーの血を途絶えさせることなく後世へ受け継がせろと。そして満を持した時、魔女がフォークナー家のもとに還るだろうと。あの男なら言いかねません。ギルトロメア王以来の盾の子アイギスを迎え入れることになった今代、それが“満を持した”ということ」
「証拠はないだろう?」
「そうですね。ギルトロメアとあの当主が、そういう証拠を残すはずがない。けれど、メルキゼデク様は仰ったでしょう?魔女の後見人になった歴代当主の日記があると」
「…まさか」
「仮に、フォークナー家の当主たちが魔女に懸想していたとして。当主だけが閲覧できるとなれば、あの当主たちはきっと書いていますわ。“我らがフォークナー家に魔女が還って来るならば”と。魔女の亡骸を連れて戻るほどですもの。他者の目に入らない分、抱いていたものすべてが文字となり綴られている」

いくら後見人だったからといって、普通は家族のいる屋敷の敷地内に魔女の亡骸を埋葬しません。奥方にも失礼に当たるというのに、かつての当主はそれを続けていたのです。そして世話になった魔女たちも、それを知っていながら指摘しなかった。

今思えば、あれは甘えでしょう。フォークナー家だけは裏切らないという慢心。外から嫁いできた奥方は、必ず魔導書の魔女のことについて教え込まれていました。その成果ゆえか、奥方たちはみな魔女に優しかった。

愚かなことをしていたと我ながら思います。フォークナーの当主たちも、その心を知りながら唆したギルトロメアも。ギルトロメアは、フォークナー家の心を利用したのでしょう。グリモワールには書いていないことですが、あの馬鹿王のことは私が一番知っています。

差し込む夕日の位置が下がってきたころ、メルキゼデク様の思考も動き始めたのでしょう。額に手を当てて、大きく溜息を吐きました。

「すべては、ギルトロメア王の手のひらだったということか」
「ふふ。死人の手のひらで踊らされている魔女を見て、あの世で大笑いしていることでしょうね。すべては憶測ですが、強ち間違っていないような気もするのです」
「エディは、すごいな。日記を一緒に読んでみるか?」
「それはちょっと遠慮させてくださいませ。流石に、深淵を覗く気はないのです」
「ならば、歴代方の代わりに魔女を手に入れた俺が読むとしよう」

メルキゼデク様に手を引かれ、漸く私たちは動き始めました。日記を読むと仰ったメルキゼデク様の横顔を見ます。美しいお顔。王家とフォークナーの両方を併せ持つ御方。

私は、ギルトロメアの何百年かけて行われた計画にまんまとハマってしまったのです。巧妙に隠し、後世にさえも気付かせず。恐らく魔女が、このことを言い出すことから始まることも見越していたのでしょうね。そう考えると末恐ろしいものがあります。ギルトロメア。貴方は、本当に自由な人だわ!

ギルトロメアだけではなく、他の国王たちとて同じ。私自身に認識—魔女の生を許して願ったこと—を刷り込んでいたのだから。ずっと、ずっと誰にも気付かせることなく受け継いできたのでしょう。

魔女に安息を。魔女に安寧を。再びこの国が盾の子アイギスを迎え入れる時まで。

この国で安息を覚えさせ、魔女の亡骸を国土に葬り、魔女の魂が巡り落ちるのを待っていた。ギルトロメアが気付いて水面下で行動に移していたからこそ、今代の私は久方ぶりにこの国に生れ落ち、ずっと行違っていた盾の子アイギスと相まみえ、王家とフォークナーの血を引くメルキゼデク様と出会った。

「ふふっ、ふふ、」
「エディ?」
「メルキゼデク様、私はじめてギルトロメアに感謝をせねばなりませんわ。あんなに顔を合わせるたびに喧嘩をしていたというのに!」
「嬉しそうだな」

「私がベールマー家に生まれたことにも意味があったのでしょうね。ギルトロメアの愛国心には恐れ入りますわ、本当に…」

私はギルトロメアの最期もあの子の最期も知りません。此処まで、思い出すことがなかったからです。ギルトロメアのことを語ることもなければ、必要以上に過去を思い出すこともなかった。

「泣くな、エディ」
「…っ、だって。メルキゼデク様、私、こんなに望まれていたことはないのです」

メルキゼデク様の指が私の頬を伝う涙をぬぐいます。しかし、それは留まることなく床へ落ちていきました。分かっています。気付いています。ギルトロメアの策略で、私はこの国に縛り付けられたことなど。盾の子アイギスが居るこの国を何としてでも守る魔女を、この国は手に入れたのです。あの子を守るためなら、私は手段を択ばない。人間兵器と呼ばれていた頃のように幾多数多の魔術を操ることでしょう。

そして恐らく今代の魔女が死んでも、次代の魔女もこの国に生まれることでしょう。盾の子アイギスが居てもいなくても、この国で転生を繰り返すのです。先代エデルの幸せを追い求めるように。恩を返すために。これすらも、ギルトロメアの望んだ結果なのでしょうね。あの男は、死んでいても腹立たしい。

「また、ギルトロメア王の墓参りに行こう」
「えぇ。一言申さなければ私の気がすみません」
「泣き止んでくれるか?」
「…ぇえ、泣き止みます。メルキゼデク様、お部屋に行ったら抱き締めて下さいますか?」
「抱き締めるだけでいいのか?」
「それ以外に何をなさるおつもりかしら」
「口づけは?」
「離宮の、あの激しい口づけは嫌ですからね」
「仰せのままに」

メルキゼデク様に手を引かれ、足早にメルキゼデク様の私室だという部屋に入りました。既に届けられている荷物たちがソファーに鎮座しています。転移魔術を使ったのでしょうか。あの廊下には人気がありませんでしたから。相も変わらずフォークナー家の使用人たちも優秀なようで。

「エディ。俺の魔女」
「はい、メルキゼデク様」

グリモワールごと、私を抱き締める大きな身体。香水をつけてらっしゃるのでしょう、柑橘系の匂いが香ります。熱のこもった身体が、私をすべてから隠すように覆い尽くしてしまいます。その心地よさと言ったら。だめですね、完全に絆されてしまいました。結婚に前向きになっている自分が恐ろしいです。あまりもチョロすぎませんこと?

それからしばらく、メルキゼデク様は私を抱き締めたまま微動だにしませんでした。「旦那様、お夕食はどちらでお召し上がりになりますか」と扉がノックされて、向こうから声を掛けられそこで漸く動き始めることが出来ました。

「食堂へ行く」
「かしこまりました」

メルキゼデク様は、私を抱き締めたまま扉に向けて言いました。いえ、そろそろ大丈夫ですので話してくださいまし。声も顔も良い上に、匂いまで良いってどういうことですか。腰に回された手が、不穏な動きをしているのも気になります。

「メ、メルキゼデク様。ありがとうございます、もう大丈夫ですわ」
「俺が足りないから、もう少しこのままで」
「…はい」

蚊の鳴くような声だったのでしょう、頭上でくつりと低い笑い声が落ちました。私はメルキゼデク様の胸もとに顔を寄せて、少しだけと目を閉じました。眠たいわけではないのですよ?ただ、なんだか落ち着くのです。

そうして、ひとしきり抱き締めて満足なさったメルキゼデク様は私から身体を離しました。その温もりが離れる感覚に、少しだけ眉が寄ってしまい気付いたメルキゼデク様がそこに口づけをひとつ落とすものだから。ああ、離れていった温もりが顔に集まって来たような気がします。

「行こうか」
「はい」

腰に回された腕はそのままに、メルキゼデク様の執務室から出ました。

メルキゼデク様曰く、この御屋敷—フォークナー家の本宅は、ずっと改修だけをしていたそうで、新しい意匠などは施していないそうです。昔のままだと言っておりました。

「エディ?」
「怒涛の展開で、なんだかこう、『あらあら』という気持ちが強いんですが…。私、本当にメルキゼデク様に嫁いでも良いのでしょうか?」
「…君はまだそんなことを言うのか」
「いえ、メルキゼデク様のお気持ちを疑うつもりはないのです。私も、そのメルキゼデク様を好きになりますわ。けれど、なんと言うのでしょうか」

一番星がキラキラ光るのを廊下の窓から見上げます。メルキゼデク様の蒼天の目が私を見ているのですが、どうしてもそちらを見ることができませんでした。私、決意が緩むのは早いのです。

「分からない気持ちなど捨てておけばいい。俺の気持ちを信じるそれだけでいい」
「…まあ」
「それに、君は君だろうエデルガルト。エデルガルト・ベールマーそれ以外の何者でもない。過去に引きずられるなというのは無理だろうが、現在を見てほしい。君から、ギルトロメア王の名前が出てくるのも妬けるんだ」
「あら」

メルキゼデク様の手が頬を撫でていきます。この人は、隙を見て私に触れてくるのです。恥ずかしさは消えませんが、なんと言いましょうか。嫌ではないのです。指の温もりや、大事にしようという気持ちが伝わって来るので。

ほら、すぐに私の気持ちは揺らいでいます。メルキゼデク様が捨てろというのなら、この把握しきれない気持ちなど捨ててしまいましょう。

「…メルキゼデク様の手、とてもお優しいのね」
「そうか?」
「えぇ。騎士団長を勤めていらっしゃるから、守るための手だと分かります」
「…命を奪う手でもあるぞ」
「誰かを守るためにでしょう?私に優しく触れてくださる。傷つかないようにしてくださる。貴方が私を拒否しないでくださることは、何にも勝る至福のようです」
「…君、男心を煽るの美味いな」
「それだけ、貴方がまっすぐ私を見てくださるからだわ」

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